スコットランドを代表する有名なウイスキーのひとつとしてザ・マッカランがある。非常に長い歴史を持つザ・マッカラン蒸留所から生まれるウイスキーだが、クセがなく飲みやすい上品な味わいで質が良いうえ、比較的に手に入れやすい値段であるためウイスキー初心者から上級者まで楽しむことができる。
なにより、日本を代表する飲料企業「サントリー」が株式を一部保有するオーナー企業となっており日本でも非常に身近なウイスキーとなっているため、ザ・マッカランの味わいを楽しんだことがある人も多いのではないだろうか。
歴史あるこだわりの製法により素晴らしい味わいのウイスキーを生み出すマッカランだが、タイプによりさまざまな風味を味わうことができる。ザ・マッカラン ファイン&レアはそんな魅力的なマッカランのなかでも、上質なヴィンテージを厳選した素晴らしいボトルだ。味わいも価格も別格となるうちのひとつなのである。
80%du lineup du 15 octobre pour la dégustation avec Marc Laverdière - whiskymontreal.ca/pilonjea
CONTENTS
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ザ・マッカランの魅力と歴史
マッカラン蒸留所は、スコットランドのやや北部に位置するスペイサイドという小さな地区にある。スペイ川の流れるこの流域には、スコットランド全体の半数以上の蒸留所が集まっているといわれており、グレンリベットやロングモーンなど世界的に有名な蒸留所も非常に多い。ウイスキー作りにはその土地の風土が表れるため、気候や水などが非常に重要視されるのである。
このスペイサイドで作られるシングルモルトウイスキーは「スペイサイドモルト」と呼ばれており、華やかで柔らかさのある味わいが特徴的だ。このスペイサイド地区はかつて密造酒造りが盛んだった歴史があるが、ウイスキーの品質を一気に引き上げたのは密造酒時代であるといわれている。
そんななか、1824年にスペイサイドで2番目に政府公認の蒸留ライセンスを取得。強豪たちがひしめくウイスキー激戦区のなかで培ってきた技術は世界を魅了し、今や世界中のウイスキー愛好家から認められるスコッチ・ウイスキーとなったのである。
こだわりの素材と熟成樽
ザ・マッカランが持つ約150haの敷地内には、約38haの農地がある。そこでザ・マッカランの原料となる独自の品種ミンストレル大麦を育てているのだ。また熟成に使うための樽も自社で管理している森林から時間をかけて丁寧に作られており、ウイスキーとして出来上がるまでには非常に贅沢な手間がかけられているといっても過言ではないのである。
スコッチ・ウイスキーは2009年スコッチ・ウイスキー規則により定義されており、厳しい基準をクリアしたものだけがスコッチ・ウイスキーとして認められる。こだわりを貫きながら世界に認められるウイスキー造りをおこなうザ・マッカランは、まさにウイスキーの名門と呼ぶにふさわしい蒸留所なのだ。
華やかでクセのない味わい
ザ・マッカランの味わいは初心者から愛好家までさまざまな人々を魅了している。クセがなくフルーティ、ドライフルーツのような香味を放つまろやかな味わいながらもオイリーでしっかりと満足できる味わいだ。近年のザ・マッカランはノンピートであるため、スモーキーさがなく非常に軽めとなっている。
着色料のカラメルを使用しておらず色は自然な琥珀で、年代により色味の違いも楽しむことができるのだ。ザ・マッカラン独特の甘さや華やかさの秘密は、熟成のために使うシェリー樽である。シェリーとは、スペインを産地とする酒精強化ワインのことだ。これはフォーティファイド・ワインとも呼ばれている。
主に白ブドウを原料として造られたものにブランデーなどでアルコールを足し、保存性を高め個性的な味わいにする目的で造られたともいわれている。スペインのアンダルシア地方で造られるものがシェリー、ポルトガル・イベリア半島に流れるドウロ川周辺で造られるものがポートワイン、同じくポルトガル・マデイラ島で造られるものがマデイラワイン、そのほかフランスやイタリアでも酒精強化ワインは造られている。
マッカランの熟成のためにシェリーを熟成させた後の樽を使うことで、ワインの華やかなフルーツ感などがウイスキーに混ざり合うことになる。また、シェリー樽を使うことによりスパイシーで甘さのあるフレーバーが楽しめるのだ。
とにかく万能なザ・マッカラン
飲み方はストレートやロック、ハイボールなど何でもチャレンジしてみて欲しいのがザ・マッカランだ。この何でも対応できるバランスの良さが世界的に人気を呼んでいる秘密であり、マッカランのこだわりの技術なのである。
ザ・マッカランはシングルモルトのロールスロイス
ロールスロイスといえばイギリス製の世界的に有名な車である。多くの人が一度は耳にしたことのある名ではないだろうか。素晴らしい品質と華やかな見た目、実力を伴った実績と高価な価格は多くの人々を魅了したが、ザ・マッカランもその歴史や品質の高さから、まさにウイスキーのなかのロールスロイスといえる存在だろう。
このたとえはイギリスの高級百貨店「ハロッズ」の、ウイスキー読本と呼ばれる専門カタログに記載されているものである。ちなみに歴史のある旧マッカラン蒸留所は現在は操業を停止し、2018年6月に新たな蒸留所をオープンした。
スコットランドの蒸留所のなかでも最大規模といわれる建物は、屋根にも芝生をデザインした、まるで丘のような景観を損なわない近未来的なデザイン。世界のウイスキーをけん引してきたザ・マッカランならではの新しい発想が垣間見える。
旧蒸留所で使用していたさまざまな形のポットスチルを詳細にコピーして新蒸留所に設置、広い所内では以前のマッカランの味わいはそのままに、生産能力はグッと向上したようだ。
ザ・マッカラン ファイン&レアとは
ザ・マッカランのなかでもファイン&レアは非常に高額で取引される傾向にある。その理由はファイン&レアが、年数を重ねるごとに味わいを増すマッカランの最も優れたヴィンテージだけを厳選したシリーズであるからだ。かなり高価ではあるが、ウイスキー好きなら一度は手に入れてみたい満足度の高いシリーズである。
マッカラン最上級の味わい、ファイン&レア
「ザ・マッカラン ファイン&レア」は2002年からリリースされ始めたシリーズで、ザ・マッカランのなかでも最も優れた樽を選んで瓶詰めされるまさにレアなシリーズである。長期熟成したもののみで数量限定、年により価格に差は出るが全てが販売価格数十万円~数百万円となる、非常に魅力的なボトルだ。
ファイン&レアはシングルカスクであるため、「ファイン」はシェリー樽とバーボン樽の原種を掛け合わせたファインオークのファインではなく、「ファインワイン」と同じ意味のファインだ。ファインワインとはボトリング後も熟成を経て味が向上する“投資対象”となるような素晴らしいワインのことを指す。
ファイン&レアという名称も、長期熟成によってさらに素晴らしい味わいとなる、マッカランのなかでも最上級となるヴィンテージという意味からきているようだ。
買取価格は非常に高いレベルに
スコッチ・ウイスキーの中でも高額で取引されることの多いザ・マッカランだが、ファイン&レアは特に高価になる傾向にある。価格はもちろん味も素晴らしいので、買取に出して手放すか味わってみるか非常に頭を抱えることだろう。
リリースが不定期となっているザ・マッカラン ファイン&レア。最新のものは2018年にリリースされた1978年ヴィンテージとなっている。それ以前のファイン&レアヴィンテージは1976年・1969年・1965年・1961年などがあり、ブランド品やお酒の買取店「大黒屋」では500,000円~700,000円ほどの非常に高額な買取参考価格が示されている。
ザ・マッカラン ファイン&レアの買取相場
マッカランのなかでも希少で素晴らしい味わいが楽しめるファイン&レアは、ウイスキーの中でも非常に高額な買取相場となっている。大黒屋では、
- ・ザ・マッカラン ファイン&レア 1961→720,000円
- ・ザ・マッカラン ファイン&レア 1966→700,000円
- ・ザ・マッカラン ファイン&レア 1976→510,000円
と全ての買取参考価格が高額だ。また、お酒買取専門のSPANAでは、
- ・ザ・マッカラン ファイン&レア 1966→400,000円
- ・ザ・マッカラン ファイン&レア 1967→400,000円
- ・ザ・マッカラン ファイン&レア 1969→380,000円
- ・ザ・マッカラン ファイン&レア 1971→450,000円
- ・ザ・マッカラン ファイン&レア 1976→300,000円
このような買取参考価格となっている。
ザ・マッカラン ファイン&レアの査定情報
下記しているが世界中のウイスキー愛好家の手にもわたっているという精巧なフェイクボトルが出回っている。もちろん今手元にあるかもしれないザ・マッカラン ファイン&レアがフェイクであるというわけではないが、コルクの状態など詳細を確認してもらうために買取店へ査定をお願いしてみるのも良いだろう。その際はウイスキーの知識が豊富な買取店に査定をお願いしよう。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒のほかブランド品やさまざまなアイテムの買取をおこなう大黒屋は、明確な買取参考価格を基準にしっかりと査定してくれる頼もしい買取店である。ファイン&レア以外のザ・マッカランもしっかりと買取参考価格が示されており、どんな種類のお酒でも安心して査定してもらえるだろう。
査定だけでももちろんOKで、電話はもちろんメール査定やLINE査定など忙しくても利用できる査定方法が整っている。持ち込んで直接見てもらうのが一番確実だが、ぜひ簡単な査定も試してみると良いだろう。
SPANA
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取専門のSPANAも大黒屋同様、買取参考価格が示されているため査定をお願いしやすい買取店のひとつである。ザ・マッカラン ファイン&レアの買取参考価格は大黒屋より少し低めに記載されているが、製品の状態も含め相談してみると良いだろう。
査定は電話やFAXのほか、宅配買取・出張買取などもおこなっているため、ライフスタイルに合った査定・買取方法を選ぼう。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ザ・マッカランの買取実績が非常に多いのがお酒買取専門のレッドバッカスだ。マッカラン25年から木箱付きシェリーオーク、シックスピラーズコレクションなど非常にレアなものまでしっかりと査定して買取をおこなっている。お酒買取専門店だからこそできる幅広い種類の買取実績は、安心して査定をお願いできる要素のひとつだろう。
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取専門店ジョイラボも、ザ・マッカラン ファイン&レアの買取実績がある買取店のひとつである。こちらは東京を中心にいくつか店舗があるので、利用しやすいのも魅力的だ。身近にジョイラボがあるなら、ぜひ査定を頼んでみてはいかがだろうか。
フェイクボトルに注意
リリース本数も流通も少ない「ザ・マッカラン ファイン&レア」はヤフオクなどのオークションでもたびたび出品されており、価格は一般の買取店とは桁違いの数百万円という値段がつけられている。しかし実際に購入されるのは稀なようだ。
実は近年、上昇の一途をたどるウイスキー価格を受けてか、ラベルと中身の違う「フェイクボトル」が増加している。2017年にはスイスのとあるホテルで1杯1,100,000円のマッカラン1878年を観光客が注文し話題となったが、のちの鑑定の結果で「中身は1970年代のマッカランですらない偽物」だったと明らかになった。
また、2018年にイギリスの「レア・ウイスキー101」がスコットランド大学連合環境研究センターに協力を仰ぎ調査した結果、さまざまな経路で入手したウイスキーのオールドボトル55本中21本が偽物もしくは年代違いのものであるという結果となった。
偽物を購入するのも売ってしまうのも、本当は価値のないやりとりとなってしまう。多くの人の信頼を損なわないためには、やはり一度きちんと査定をしてもらうのがオススメだ。
まとめ
これからも素晴らしい味わいを届けてくれるであろうザ・マッカランは、目が離せないシングルモルトウイスキーである。そして良いものを造ることにこだわり抜いたイギリスの「スピリッツ」を味わえるザ・マッカラン ファイン&レア。
もし手元にあるならば買取査定をお願いするか味わってみるかで悩んでしまうところだが、一度査定をお願いし、真価を確認してみてはいかがだろうか。どれだけの買取価格がつくかはザ・マッカラン ファイン&レアの状態次第だが高額な買取価格がつく可能性は非常に高い。
査定をおこなうのが面倒だという方や時間が作れないという方は当サイト・ヒカカクのような一括査定サイトを利用してみるといいだろう。1分ほどで終わる入力を済ませるだけで、手元にあるザ・マッカラン ファイン&レアの真価が知れるというオススメの方法になる。ぜひ、活用してほしい。