イギリス・スコットランドは、風土と自然をいかした素晴らしいモノが今も多く生まれ続ける穏やかな土地だ。1707年まではスコットランド王国として栄えていたが、それ以降はイギリスを構成するひとつのカントリーとなっている。
豊かな自然や気候がもたらしたスコットランド生まれのものとしては、キルトを履いて演奏するバグパイプやゴルフ発祥の地といわれるオールド・コース、さらにはスコッチ・ウイスキーなどが有名だ。特にスコッチ・ウイスキーはその土地の風土や気候、水質などが製品を造る基礎となるため、そこでしか作れないものだといえる。今では定番となり手軽に購入できるスコッチ・ウイスキーだが、スコットランドの伝統ある製法と素材をいかした唯一無二の素晴らしい液体なのである。
ザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトルはそんな美しさと味わいを最大限に表現した、まるで芸術のように美しいボトルだ。ウイスキー愛好家であれば、ぜひ手元に置いておきたい一本だといえるだろう。
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スコッチ・ウイスキーを代表するザ・マッカラン
ウイスキーにあまり詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるかもしれない「ザ・マッカラン」は、ウイスキー大国であるスコットランドのなかでも最高峰の品質を誇る高級ブランドだ。最高峰・高級といえば気軽に手に入れにくく、初心者は手を出しにくい……というイメージがあるかもしれないが、実はザ・マッカランは日本で非常にポピュラーであり、気軽に手に入れられる銘柄なのである。その理由は、日本の大手飲料メーカーである「サントリー」がザ・マッカラン蒸留所の株式を一部保有しており、日本への流通をしっかりと確保してくれていることにある。
そのおかげで私たちは高品質ながらも非常に簡単に“本場の味”を楽しむことができるのである。
ポピュラーから最上級まで
しかしそんな手に入れやすいマッカランも、不定期に「秘蔵っ子」のウイスキーを限定発売することがある。それらは非常に価値が高く注目され、手に入れて味わうことはもちろん、投資対象としての役割を果たすこともあるのだ。2010年のチャリティーオークションで世界最高額の約3,864万円で落札されたのがザ・マッカランのラリック製デキャンタ入り「ラリック シール・ペルデュ」であり、2018年5月にウイスキー史上最高額の1億2千万円で落札されたのも、著名アーティストとのコラボボトルもザ・マッカランの60年物なのである。
そんなザ・マッカランが造り出す素晴らしいウイスキーのなかでも、希少で高価格なボトルとして高い評価を受けているのが「ザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトル」だ。
ザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトルとは
ザ・マッカランの創業は時代をさかのぼり、1824年となる。スコットランドのなかでも名だたる多くの蒸留所がひしめき合うスペイ川流域のスペイサイドという場所でザ・マッカラン蒸留所は誕生した。スペイ川はスコットランドのなかでも2番目に大きな川であり、スペイサイドは雄大な自然と穏やかな環境に恵まれた土地だ。
ちなみにサーモンフィッシングが有名な場所である。スペイサイドで生まれるウイスキー・スペイサイドモルトは他の土地のウイスキーと比べてピートが軽く、華やかな甘みとフルーティーさが特徴的だ。
スペイサイドでは1644年からのウイスキーに対する課税により、密造酒造りが盛んになったといわれている。しかしそんな密造酒造りが皮肉にもウイスキーの質を向上させ、現在一般的に楽しむことができる琥珀色のスコッチ・ウイスキーが出来上がっていったのである。そんな高品質なスコッチ・ウイスキーを造り上げる蒸留所がひしめき合うスペイサイドで、1824年にスペイサイドで2番目となる政府公認のライセンスを取得したのがザ・マッカランなのだ。
ザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトルは、こだわりの製法を貫き通しながらも時代の流れに合わせて進化する先進的なザ・マッカラン蒸留所と、時代の流行を先取りしながらも個性のある美しさを追求し、大成功を収めた高級クリスタルブランド・ラリック社とのコラボボトルである。実はザ・マッカランとラリック社とのコラボウイスキーはいくつかあり、2010年に世界最高額で落札されたデキャンタもラリック社で製造された、世界にただひとつのクリスタルボトルなのだ。「優れた品質のものを造りたい」その思いが、ザ・マッカランとラリック社を引き合わせたのかもしれない。
No.6の意味
名だたる強豪蒸留所のなかで磨き上げた、多くの人が楽しめる高品質のスコッチ・ウイスキーを生み出すザ・マッカラン。長い歴史のなかには多くの出来事や努力、試行錯誤があり、それらが今も続くザ・マッカランの基礎となっている。その基礎を6つの柱(シックスピラーズ)として表したものがNo.6の意味に込められているのだ。
ザ・マッカランの象徴となる家
ザ・マッカランは非常に大きな敷地を持っているのだが、そのなかに建てられている「イースターエルキーハウス」というものがある。ザ・マッカラン蒸留所は設立当時「エルキー蒸溜所」という名だったようで、1700年に建てられてからというもの、ザ・マッカラン蒸留所の歴史を見続けてきたとされる歴史的な建物である。
わずか16%の選ばれし原酒
ザ・マッカラン蒸留所で使われる銅製の蒸留釜は、スペイサイドで最も小さいといわれておりそれぞれ異なる形をしている。その計算しつくされた小さな釜から、わずか16%ほどの蒸留を終えた高アルコールの原酒、ニューメイクスピリッツが生まれるのだ。この原酒に水を加えて樽に入れ熟成へと入る。
そのためニューメイクスピリッツは非常に大切なザ・マッカランの基礎といえるだろう。
独特の形を持つスチルポット
スペイサイドで最小の、ザ・マッカラン蒸留所で使われる蒸留釜は「スチルポット」と呼ばれる。この独特の形をした釜がなければ現在のザ・マッカラン品質は生まれていなかったかもしれないのだ。スチルポットを生み出した職人には感謝しかない。
こだわりの樽熟成
ザ・マッカランが非常にこだわる製造工程のひとつとして「樽熟成」がある。16世紀頃すでに製造されていたとされるスコッチ・ウイスキーだが、その時点では熟成が工程に入っておらず、ウイスキーは無色透明だったのだ。しかし1644年の課税により始まった密造酒造りの工程でウイスキーを秘密裏で保管するために樽を使うようになる。
実はそれが功を奏し、香りと味わいがグッと増した琥珀色のウイスキーとなったのだ。
ザ・マッカランももちろん樽熟成を取り入れてウイスキーを造るのだが、こだわるのは「シェリー樽」である。酒精強化ワインと呼ばれるシェリー酒を入れていた樽を使うことで、ザ・マッカラン独特の華やかながら複雑でクセがなく、多くの人に愛されるウイスキーを造ることができるのである。ザ・マッカランは自社の敷地でウイスキー用の「ミンストレル大麦」を栽培しているほか、樽を製造するための木材も自社で管理しているほどだが、そのゆるぎないこだわりを貫いているからこそ現在まで続くザ・マッカランとなっているのだ。
美しい琥珀の色味
シェリー樽を使ってウイスキーを熟成させることにより、シェリーの赤がわずかながらウイスキーへと移ることとなる。それによりザ・マッカランは少し赤みがかった、魅力的な琥珀色へと進化していくのである。味わいはもちろん見た目の美しさにもこだわるザ・マッカラン。だからこそ高級クリスタルブランドのデキャンタにボトリングされることにより、より美しさを際立たせることができるのだ。
ザ・マッカランの職人たち
どんなに良い材料でどんなに素晴らしい工程をへても、それを完成させる「人」が未熟であれば最高品質のものは造り上げられないのだ。ザ・マッカランは素晴らしい職人たちがいるからこそ完成するウイスキーなのである。
ザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトルの買取相場
2015年5月に「ザ・マッカラン リフレクション」と共に発売されたザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトル。容量は700mlで希望小売価格500,000円、日本では200本の限定販売となっていた。ザ・マッカランらしくシェリー樽原酒を100%使い、レーズンやイチジクのような香りを楽しむことができる。
ラリック社によりデザインされたボトルは高貴で凛々しい姿を連想させるほどスマートで、No.6・シックスピラーズにちなんだのであろう、底面などが六角形にデザインされたボトルとなっている。
数量限定で市場にあまり出回ることのないザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトルは、買取相場を見極めるのが非常に難しいアイテムだといえるだろう。ブランド品やお酒の買取をおこなう大黒屋では2019年5月現在の時点で参考買取価格240,000円となっている。Amazonや楽天などでも600,000円弱ほどの価格で購入可能なため、まだ買取価格はあまりグッと上がってはいないことがうかがえる。しかし限定品で希少、素晴らしいウイスキーであることは間違いなく、今後さらに価値は高まっていく可能性は高い。
ザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトルの査定情報
高級ウイスキーと高級クリスタルデキャンタとのコラボ品であるザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトルは、査定が非常に難しいものであるといえるだろう。だからこそウイスキーの価値を知り、正しく査定してくれる買取店を利用するのがベストだ。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
非常に多くのお酒買取の実績を持ち、公式サイト上でさまざまなお酒の買取参考価格を示しているのがブランド品やお酒の買取をおこなっている大黒屋だ。多くのお酒を見てきているからこそ、より高額で買い取ってくれる可能性もある。査定に持ち込む前に、まずサイトで参考買取価格をチェックしてから他の買取店と交渉してみるという方法も可能だ。
きちんと買取参考価格を提示しているのは、どこよりもしっかりと査定できるという自信の表れだろう。
ENSRU(エンスル)
神奈川県や東京都を中心としてワインやシャンパン、ウイスキーやブランデーなどさまざまなお酒の買取をおこなっているエンスルは、お酒に対し非常に深い知識を持ち、多くの種類の買取をおこなっている買取店のひとつだ。ザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトルの買取実績もあり、こちらのお店を信頼して貴重なお酒を手放す人も多いようだ。電話査定・メール査定・LINE査定が可能なほか、全国対応の郵送買取や関東を中心とした出張買取もおこなっている。
買取店によっては日本酒やビールは買取対象にならないことも多いが、こちらのエンスルでは製造年月日が古い場合を除きほとんどのアイテムが買取可能だ。飲む予定のないお酒が自宅に眠っている場合は、早めに査定をお願いしてみると良いだろう。
いわの
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
神奈川県に本店を持ち、東京を中心に全国のお酒買取に対応するいわの。こちらもワインやウイスキー・ブランデーなどのほか、高級グラス・ワインセラーなどの買取もおこなっている。実はお酒以外にも美術品や骨董品・茶道具や着物など、買取の際に非常に知識が必要なアイテムの買取にも対応しており、「商品の価値を見極める」という点に関して信頼できるお店だといえるのである。フリーダイヤルで無料査定をお願いできるほか、全国に対応した宅配買取や出張買取もおこなっており、売りたい人にとって非常に心強い買取店となっているのだ。
神奈川県に2つの店舗を持っているが、直接持ち込む際は予約が必要となっている。
まとめ
ザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトルは、詰められているザ・マッカランの品質の高さはもちろんのこと、ボトリングされているデキャンタ自体も非常に価値が高い物となっている。こだわりを持ってオリジナルな個性を貫き続ける2つのブランドが融合した美しさはまるで芸術品ともいえる美しさだ。希少価値を求めて保管しておくのも良いが、ウイスキー好きであれば一度は味わってみたい魅力的な1本だといえるだろう。
しかし開栓してしまうとウイスキーとして買い取ってもらうことができなくなるため、注意が必要だ。が、なかにはボトルのみでも高額で買い取ってくれる買取店もある。もしザ・マッカラン No.6 1824 ラリックボトルが手元にあるならば、それば素晴らしいことだといえる。買取店に買い取ってもらうのも人生に深みを増すために味わってみるのも、どちらも最善の選択といえるのではないだろうか。