シンセサイザー・キーボードは、演奏や曲作りに欠かせない楽器である。この2つの楽器の違いは曖昧だが、シンセサイザーは「音作りが可能」、キーボードは「鍵盤が付いているもの」で認識されていることが多い。ただし、音作りができないシンセサイザーもあるので、この2つの楽器の違いは個体差によって異なると言ってよいだろう。
今回はそんなシンセサイザー・キーボードのモデル名・型番・シリアルナンバーの調べ方についてまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。
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モデル名・シリアルナンバーとは
シンセサイザー・キーボードのモデル名とは、iPhoneでいう「iPhone6」「iPhone5c」のようなものだ。シリアルナンバーはメーカーが指定したアルファベットと数字が、何らかの法則を持って組み合わさったものである。このシリアルナンバーの読み方がわかると、本体の製造元、製造年月日まで知ることができる。ただしメーカーによって異なるので注意しよう。
シンセサイザーまたはキーボードを買取に出すときに必要な情報は、本体の製造メーカー、モデル名、シリアルナンバーだ。この3つの情報がわかれば、よりスムーズに買取依頼をすることができる。
どこに記載されている?
モデル名とシリアルナンバーが買取依頼をする際に必要なことが分かったが、シンセサイザー・キーボード本体のどこに記載されているのだろうか。
シリアルナンバーの記載位置は、各メーカーによって多少異なるが、基本的にモデル名は本体の上(鍵盤の上部)に記載されているようだ。メーカー名も本体の上に記載されていることが多いが、モデル名はその逆側に書かれているものが多い。シリアルナンバーは、本体の裏側にステッカーが貼られ、そこに小さく記載されていることが多いようだ。
保証書にも記載されている
シンセサイザー・キーボードを購入した際についてきた保証書にも、モデル名とシリアルナンバーは記載されている。どこのページに記載されているかは各メーカーやモデルによって異なるので、まずは保証書を確認してみよう。次に、シンセサイザー・キーボードの代表的なブランドのモデル名について紹介するので、参考にして欲しい。
Roland(ローランド)のモデル名
ローランドは日本の大手電気機器メーカーだ。1972年に創業し、シンセサイザーやアンプなど人気の高い楽器を数々生み出している。まずはローランドのシンセサイザー・キーボードのモデル名について紹介しよう。ローランドのモデル名は、2つのシリーズに分けられる。
Analog/Analog Modeling
このシリーズは、アナログまたはアナログとデジタルを組み合わさったモデルだ。
- 《モデル例》
- JD-XA、JD-Xi、SYSTEM-8、SYSTEM-1、SYSTEM-1m、GAIA SH-01、D-05、TR-08、SH-01A、SE-02、TR-09、TB-03、VP-03、JU-06、JP-08、JX-03、A-01、K-25m、DK-01
Performance/Workstation
このシリーズは、あらゆる演奏状況でも対応することができ、ソロ・アンサンブル問わず快適に利用できる。
- 《モデル例》
- FA-06、FA-07、FA-08、JUNO-DS88、JUNO-DS61、INTEGRA-7、V-Combo VR-730、V-Combo VR-09B
KORG(コルグ)のモデル名
コルグは国産のシンセサイザーメーカーで、1963年に創業された。現在はヤマハの関連会社になっており、特にシンセサイザーはクラブファンから人気が高いようだ。今回は一部のモデル名を紹介する。
Music Workstations
- 《モデル例》
- KRONOS、KRONOS LS、KROME、KROSS
Synthesizers / Keyboards
- 《モデル例》
- Grandstage、RK-100S、SV-1 Black、TRITON taktile、volca fm、VOX Continental
Professional Arrangers
- 《モデル例》
- Pa1000、Pa900、Pa700、Pa600、Pa300、Liverpool、microARRANGER、HAVIAN 30
Analog Modeling Synthesizers
- 《モデル例》
- KingKORG、microKORG XL+、microKORG S、microKORG
Analog Synthesizers
- 《モデル例》
- minilogue、monologue、APP ODYSSEY FS、APP ODYSSEY、APP ODYSSEY Module、MS-20 mini
YAMAHA(ヤマハ)のモデル名
ヤマハは世界中に展開している大手楽器メーカーだ。1897年に創業され、ギターやベース、ライブ機器まで様々な楽器関連の商品を販売している。ヤマハのモデル名も楽器の表に記載されていることが多いようだ。
MONTAGE
MONTAGEはハイブリッド音源と音の連続変化を楽しむことができる、トータル音源システムを採用している。
- 《モデル例》
- MONTAGE8、MONTAGE7、MONTAGE6
reface
refaceシリーズは、新たに開発したハイグレードでコンパクトな鍵盤を採用している。
- 《モデル例》
- reface CS、reface DX、reface CP、reface YC
MOXFシリーズ
MOXFシリーズは、幅広いスタイルに応じた音楽制作の為に作られたシンセサイザーシリーズだ。
- 《モデル例》
- MOXF8、MOXF6
MXシリーズ
MXシリーズは、大変コンパクトなボディが特徴だ。ピアニストが理想とするサウンドに応えたシリーズである。
- 《モデル例》
- MX88、MX61 BK、MX49 BK、MX61 BU、MX49 BU、MX61 WH、MX49 WH
MMシリーズ
MMシリーズは、初心者向けに作られたシリーズで、簡単にレベルの高い演奏や音楽制作をすることが可能だ。
- 《モデル例》
- MM8
ヤマハのシリアルナンバー
シンセサイザー・キーボードのモデル名は、だいたいの機種が本体の表に記載されている。一方のシリアルナンバーは本体のどこに記載されているのだろうか。また、シリアルナンバーの構成についても紹介する。
シリアルナンバー記載場所
ヤマハのキーボードの記載箇所は、楽器本体の底面か後ろに貼られているシールに記載されている。このシールには、メーカー名、機種名、シリアルナンバーが記載されているので、このシールを見れば本体の情報が一目でわかるだろう。
ヤマハのシンセ・キーボードのシリアルナンバー構成
ヤマハのシリアルナンバーは、アルファベットと数字が組み合わさった9桁で構成されている。頭4桁までがアルファベット、その後に5桁の数字となる。
シンセサイザーをより高く売るためには
買取依頼をする前に把握しておくべき情報として、シンセサイザー・キーボードのモデル名・型番・シリアルナンバーの調べ方について紹介した。では、お持ちのシンセサイザー・キーボードをより高く売るためにはどうしたら良いのだろうか。売るためのコツを紹介するので、参考にして欲しい。
専門知識のあるスタッフがいる、ネットの買取業者がおすすめ
シンセサイザー・キーボードを売りたい場合、ネットにも展開している楽器の専門買取店がおすすめだ。近隣のリサイクルショップなどは、専門知識を持ったスタッフがおらず適正の買取価格が出にくいのと、場所代などの固定費がかかってしまうため高い価格で売れにくいと言われている。ネットにも展開している買取業者であれば、重いシンセサイザーやキーボードを直接持っていく手間も省ける。楽器買取の専門スタッフがいるお店であれば、より高い買取価格がつけられる可能性が高い。
付属品をつけるようにしよう
シンセサイザーやキーボードを売る時には、必ず付属品もつけるようにしよう。取扱説明書や、バッテリー、購入した際の箱などは必ず取っておくようにして、一緒に売るようにしたほうが良い。また、それ以外にもシンセサイザースタンドなども一緒に売ると買取価格が高くなる場合が多い。
本体を綺麗に磨いておこう
シンセサイザーやキーボードを売る前に、本体を綺麗に磨いておくのが重要だ。汚れを拭きとっておくことで、より高く買い取ってもらえる可能性が高まる。お手入れの際には、「無水エタノール」を使うことがおすすめだ。乾いた布に無水エタノールを少量つけ、鍵盤を1本ずつ丁寧に拭いていくのが良い。無水エタノールは水と違ってすぐ乾くため、鍵盤以外のケーブルやプラグの部分のお手入れにも最適である。また、楽器販売店に「鍵盤クリーナー」というお手入れグッズも売っており、それを使っても良いだろう。
おすすめの買取業者
型番やモデル名を知りたいということは、買取に出したいという人も多いだろう。買取の際に型番やモデル名がわかっていないと買い取ってもらえない場合もある。しっかりと確認をしてから買取に出してほしい。
シンセサイザー・キーボードを売る際に、おすすめの買取業者をいくつか紹介する。比較検討を行って、より高額で気持ちの良い取引ができるように買取業者を探してみよう。
楽器の買取屋さん
楽器専門の買取業者で、出張買取、宅配買取、店頭買取の3つの買取方法を採用している。特に出張買取がおすすめで、30分以内に出張買取に来てくれるスピードの速さが強みだ。また、即日入金も可能なため、すぐに現金を貰うことができる。出張買取の業者のため、重いシンセサイザーやキーボードを運ぶ必要がないのが嬉しいところだ。査定や送料や手数料も全て無料である。年間10000本以上の買取を実施しており、専門知識のあるスタッフも常駐しているため、安心して買取依頼ができる。
中古楽器堂
楽器の買取屋さんと同様に、出張買取、宅配買取、店頭買取の3つの買取方法を採用している。過去の買取実績も1万点以上と、安心して買取を依頼できる。特に、対応の丁寧さに自信を持っており、電話対応やメール対応の素早さ・丁寧さには定評がある。また、楽器を愛するスタッフを多数揃えており、1度や2度ではなく何度も買取を依頼するリピーターが多いのも特徴だ。
クロサワ楽器
出張買取、宅配買取、店頭買取の3つの買取方法を採用している。一番の強みは、自社で修理工房を備えているため、シンセサイザーやキーボードに多少の不具合があってもマイナス査定をされない点である。通常の買取業者の場合は、不具合があるとマイナス査定をされてしまい、買取価格が低くなってしまうことが多いのだ。楽器専門店だからこその高価買取が可能なのである。
イシバシ楽器
創業77年の楽器買取店のイシバシ楽器。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県を中心に買取を行っている。東京都は御茶ノ水本店、池袋店、渋谷店、新宿店、立川店、町田店。神奈川県は横浜店。埼玉県はミュージックキャッシュ大宮店。千葉県はミュージックキャッシュシティ津田沼店。これらの店舗を中心とした店頭買取や出張買取、宅配買取などを行って中古品の買取を行っている。
2分でできる事前査定、出張買取、宅配買取といったサービスがある。自分の用途に合わせた様々な選び方ができるといえる。自分のニーズに合わせて、価格を調べるだけといった場合や、本当に買取をしてほしい場合など、色々な場合でも利用しやすいだろう。
事前査定について紹介したい。比較検討の際には一番利用するであろう事前査定。これでは、ホームページの問い合わせフォームから問い合わせる。「査定金額を知りたい」という項目を選択し、買取楽器の種類、機種名、型番、メーカー名、付属品の有無、楽器の状態などを入力すると、査定額を調べることができるのだ。
LINE査定も行っており、買取へのハードルが非常に低いことが伺える。まずは買い取ってほしい商品を撮影する。本体の全体や、表、裏。キズがついてしまっている場合にはその部分や、シリアルナンバーがわかる箇所などを撮影すると正確な査定額が提示してもらえる。キズを隠して撮影しても、実際に見てキズが発見された時の心象が非常に悪くなり買取価格に影響が出る場合もあるだろう。査定をするのも人間なので、心象が悪くなることはしないようにしよう。
撮影した写真を「イシバシ楽器買取」のアカウントに送信する。LINEの友達追加が必要となるので、しておいてほしい。この写真を送る際に、メーカー名などもその時に一緒に送ることをおすすめする。
オンラインでの査定の場合は、実物を見ての鑑定結果と変わってくることがあるのは理解した上で申し込もう。 買取は出張買取と宅配買取は全国からの買取を受け付けているので、近くに行くことのできる店舗がなくても利用できる。
Qsic
中古楽器専門店のキュージック。神戸・三宮を中心に全国から中古楽器が集まる信頼度の高い買取店だ。
中古楽器を非常に高く評価しており、ホームページでは中古楽器への愛が感じられる。中古楽器の良さを存分に語っているので、買取の前に読んでみるのをおすすめする。中古楽器に対してマイナスなイメージがある人は、考え方が大きく変わるかもしれない。良いものを買い取ってもらうという考えの方が、よりよい買取に出会える可能性が高まる。
買取価格上限を撤廃し、実際に商品を見てからの減額がなるべくないように仮査定を行っている。また、スピードのレベルも高い。基本的に到着日即日振込を行っている。そのため、スピーディーな対応をしているのだ。
7日間の返品サポート、中古楽器の調整、クリーニングなど、中古を買ったりすることに不安がある人でも信頼しやすいサービスが揃っている。そのため、中古楽器を高額買取しても買い取ってもらえる自信があるために高額査定が見込めるのだ。
送料、振込手数料などももろもろの費用も負担してくれるので、無料での買取を実現している。一点からでも気軽に利用することができるので、非常に買い取りに出す側に寄り添った買取を行ってくれているといえるだろう。専門店というアドバンテージの非常に満足度の高い買取を実現している。
まとめ
今回はシンセサイザー・キーボードのモデル名・型番・シリアルナンバーの調べ方についてまとめた。シンセサイザー・キーボードのモデル名は表に比較的わかりやすい位置に記載されていることが多く、シリアルナンバーは本体の裏に小さく書かれていることが多いようだ。
また、シンセサイザー・キーボードのモデル名はシリーズごとに似たような名前がついているのでしっかり確認しよう。
まずはお手持ちのモデル名とシリアルナンバーを把握して、よりスムーズに買取に出せるようにすることが重要だ。モデル名とシリアルナンバーを把握した上で、適切な買取業者を選び買取を依頼するようにしよう。