毛皮の買取店などを利用して、スエード素材の毛皮やフェイクファーを売りたいと考えている人もいるかもしれない。ただ、こういったアイテムは、買取店によって対応がわかれる。買取はリアルファーのみとしているお店も多いため、事前にしっかりと下調べをしておこう。
買取サービスを利用して売却ができるかどうかは、品物の種類によっても変わってくる。今回は、スエード素材の毛皮やフェイクファーが売れるかどうかや、買取の相談ができるお店などを解説していく。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
毛皮の専門店で売るのは難しい
毛皮を扱う買取店は、リアルファーを売りたいときに便利なお店だ。このようなお店には毛皮に詳しい専門の査定士がいるため、良い品を高く評価するのが特徴だ。古着の整理などにコンスタントに利用しているリピーターも多く、顧客満足度は高いが、専門店ではスエード素材の毛皮やフェイクファーなどは取り扱っていないことが多い。例えば、次のようなアイテムを買取の対象外にしているところもある。
- ・ファーの部分が偽物
- ・スエード素材
- ・大量に毛が抜ける毛皮
- ・ボタンや留め具が取れており、着用できない洋服
このような買取店では、部分的に虫がついた毛皮や20年以上経過している古い毛皮も買取している場合もある。リアルファーの場合は多少の問題があっても引き取っているが、フェイクファーやスエード素材の毛皮については買取できない品とされることが多い。
こういったお店は高品質なリアルファーを買取の主な対象にしているため、スエードや本物の毛皮と見まがうような素材が使われていても、一定の条件を満たしていないと買取してもらえない。取り扱う品の範囲が限定されているお店で、スエード素材の毛皮やフェイクファーを売るのは少し難しいだろう。
ただ、買取店の対応はそれぞれ違っているので交渉次第では、ごく安い金額で引き取ってもらえる可能性もある。スエード素材の毛皮やフェイクファーを売りたい場合は、買取店の対応をチェックしながら売れるお店を気長に探していくのが1つの方法だ。
買取の対象になるかどうかがわからないときは、サイトに用意されているメールフォームやフリーダイヤルなどを利用して、お店に直接確認をしてみよう。問い合わせの際には、購入した時期やブランド名もしっかりと伝えるのがコツになる。
ブランド服の買取店
スエード素材の毛皮やフェイクファーを売りたい場合、あたってみる価値があるのがブランド服の買取店だ。このようなお店なら、リアルファーでなくても買取してもらえる可能性がある。毛皮を専門に買取しているお店にも一部ブランド服を取り扱うところがあるため、買取の対象ブランドの場合は相談してみよう。
国内外の有名ブランドのアイテムなら高価買取も期待できる
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)などの有名ブランドのアイテムなら、スエード素材の毛皮やフェイクファーの洋服、ファッション小物も高い金額で買取してもらえるかもしれない。ブランド服の買取店の場合は査定のときにもブランド品としての価値を重視しているので、毛皮が本物かフェイクかはさほど大きな問題にならないケースもある。雑誌などで取り上げられた話題のアイテムなら、素材の種類にかかわらず高額査定が期待できるだろう。
購入して間もない品は高く評価されやすい
洋服やファッション小物の買取では、品物の状態が査定価格に大きく影響する。新しく発売された最新のモデルなどは、買取価格も高くなることが多い。一度も着用していない未使用品や数回しか着ていない品なら、新品として高価買取の対象になることも考えられる。
スエード素材やフェイクファーのデザインには流行がある。トレンドアイテムなどは、ブームが去る前に売りに出したほうが評価がアップするため、売りどきを見極めて賢く買取に出そう。
付属品があると減額されない
ブランド服としてスエード素材の毛皮やフェイクファーのアイテムを売るときは、チャームなどの付属品やブランドロゴが入った箱、外袋などもそろえておきたい。このような品がそろっていると、減額が避けられる可能性が高い。
ブランド服の買取店を利用する場合は、できるだけ品物を購入したときの状態と同じにして査定に出すのがポイントだ。ちょっとした品がそろっているかどうかで買取価格が変わることもあるため、注意をしよう。
リサイクルショップ
売りたいアイテムが買取の対象外のブランドだったり、ノーブランド品だったりするときは、リサイクルショップに引き取ってもらう方法もある。リサイクルショップは、スエード素材の毛皮やフェイクファーの洋服、ファッション小物についてもほかの洋服類と同じように買取していることが多い。この手のお店でも、毛皮が本物かどうかや毛皮の種類などはあまり問題視されない。
リサイクルショップは、買取の対象になるアイテムの範囲が広いのが特徴である。たとえ安くても金額を付けてほしいときは、最寄りのショップに相談してみよう。
まとめ売りで買取価格が上がりやすい
リサイクルショップでスエード素材の毛皮やフェイクファーのアイテムを売る場合、1つのコツになるのがほかのアイテムとまとめ売りをすることだ。家電製品やゲーム、生活用品などを広く買取するリサイクルショップは、買取に出す品物の点数が多いほど価格が上がる傾向がある。
リサイクルショップは遺品整理や引越しにも対応しているケースが多い。洋服だけではあまり高い金額が付かなくても、ほかの品物と一緒に売れば結果的に買取価格が上がるかもしれない。
リアルファーの買取には向かない
リサイクルショップは、毛皮の買取店で引き取ってもらえないフェイクファーなどのアイテムを売るときには役立つ可能性がある。ただ、リアルファーのアイテムを売りたい人には、あまり向かないかもしれない。
リサイクルショップは、アイテムの点数や購入時期などをもとに一律で金額を付けていくことが多く、毛皮の細かい鑑定はおこなっていないケースが多々ある。また、毛皮の専門店のように再販できるルートを持っていないショップも多い。
実際、リサイクルショップではミンクでもとくに評価が高いサガミンクのコートに、1万円前後の安い価格を付ける場合がある。高品質な毛皮もほかの洋服と同じレベルの金額で買取される可能性があるため、リサイクルショップは状況に応じて上手に利用するのがベストと言える。
ヤフオクに出品する
スエード素材の毛皮やフェイクファーのアイテムを売る場合、ヤフオクなどのオークションサイトを利用することも可能だ。このようなオークションでは、出品した品に入札があったときに品物が売れるシステムになっている。
デザイン性に優れるアイテムは比較的売りやすい
ヤフオクに出品されているスエード素材の毛皮やフェイクファーの場合、落札価格が高いのは一般的にデザイン性に優れるアイテムだ。入札をする人の多くは、紹介されているアイテムの画像を参考にしている。洗練されたデザインや着回しがしやすいデザインは、素材の種類に関係なく入札が増える傾向がある。
有名ブランドのアイテムも人気
オークションでも、有名ブランドのアイテムは落札価格が上がりやすい。出品価格が相場よりも安く設定されている場合、オークションではお得にアイテムを手に入れられる可能性がある。
ブランド品を安く購入したい人は、ヤフオクで掘り出し物を探しているケースも多い。有名ブランドのスエード素材の毛皮やフェイクファーのコートなどがあるときは、ヤフオクで売るのも1案になるだろう。
オークションを利用するときはリスクもチェックする
ヤフオクなどのオークションは基本的には無料で利用ができるが、一定のリスクもある。例えば、出品をしても売れない可能性があることだ。入札が一件もないと、オークションでは品物が売れない。
また、出品価格が安すぎる場合も要注意である。入札が少ないとオークションが始まっても価格があまり上がらないことから、安い金額で品物を手放さなければならなくなる。オークションでは、入札があった後のキャンセルはできないことが多いため、出品価格をよく考えずに決めてしまうのは避けたほうが良いだろう。
売却で失敗しないコツ
買取店を利用する際に失敗しないためには、ちょっとしたコツがある。以下のようなポイントは、とくに意識しておきたい。
- ・買取の対象になる品かどうかを確認してから売る
- ・宅配買取が可能かどうかをチェックしておく
- ・複数のお店の査定を受けて金額を見比べる
買取をしていないお店にうっかり宅配で査定を申しこんでしまうと、往復の送料を請求される可能性がある。買取の対象外の場合、お店側では品物を持ち主に送り返すのが一般的だ。余計なコストが発生するのを避けるためにも、買取の対象になる品かどうかは事前によく確認しよう。
買取店が遠隔地にあるときは、宅配買取が利用できるかどうかもチェックしておきたい。店頭買取しかおこなっていないお店だと、お店に行くときの交通費などがかさんでしまうかもしれない。対応している買取方法は、早めに調べておくのが得策だ。
買取してもらえそうなお店がいくつかあるときは、査定額を比較してみることも失敗しないためのコツになる。ブランド品は、お店によって若干買取価格が変わることも考えられる。
また、減額の基準がお店ごとに異なるケースも少なくない。ほつれや型崩れなどが見られるときは査定を受ける際に、減額があるかどうかも確認してみよう。高く売れるお店を見つけたいときは、お店の公式サイトに用意されている無料査定のサービスなども積極的に活用したい。
有名ブランドのアイテムの場合は、ブランド名などから検索をして買取価格がチェックできることもある。また、ヤフオクに同じアイテムが出品されていれば、落札価格も1つの参考になるかもしれない。十分に情報を集めてから売るようにすれば、売却をした後に失敗したと後悔することも少なくなるだろう。
まとめ
スエード素材の毛皮やフェイクファーはリアルファーよりも安く手に入れることができるため、国内でも需要の高いアイテムである。しかし売るときは当然ではあるがリアルファーよりも買取金額が下がることが一般的だ。
もしスエード素材の毛皮やフェイクファーを手放す際は、今回ご紹介したようなコツやポイントを参考にしてほしい。買取業者やオークションなどさまざまな売却方法があるので、自分に合った方法を選ぶようにしよう。
いずれもメリット、デメリットがあるのでしっかりと確認しておくことが大切である。少しでも高く売却できるように情報収集しながら売却準備を進めていくことをおすすめする。