スクリーミング・イーグル2004年の買取相場・査定情報まとめ

スクリーミング・イーグルは飲みやすさと芳醇な香りを備えたワインとして人気が高い。ジューシーなブラックカラントやブラックチェリーを感じさせながら、舌触りが絶妙に柔らかく、飲んだ人は思わず頬を緩ませてしまうだろう。

スクリーミング・イーグルは歴史こそ浅いものの、カリフォルニアワインの最高峰と言われ、ナパ・バレーにおける奇跡のテロワールに恵まれたワインだ。今回はそんなスクリーミング・イーグル2004年の買取相場・査定情報を歴史や製法も含めて詳しく紹介していく。

スクリーミング・イーグルの歴史

不動産業で成功を収めたジーン・フィリップという女性がスクリーミング・イーグルの生みの親である。彼女がナパ・バレーのオークヴィルに土地を購入したのが1986年のこと。数年間はそこで育ったブドウを近隣のいくつかのワイナリーに売却していた。彼女が買取ったオークヴィルの土地は広大で、57エーカー、おおよそ23ヘクタールである。

23ヘクタールと言われてもピンとこないが、東京ドーム5つ分と言うとわかりやすいだろうか。もちろん農耕に関してはこれよりも広大な土地を必要とするものもあるが、その中で0.5ヘクタールほどの一区画、そこに育ったカルベネ・ソーヴィニオンだけは特別だった。ほかの22.5ヘクタールで育つカルベネ・ソーヴィニオンとは全く違うクオリティを持っており、彼女はその区画で育つブドウだけは自分の物としてキープしていた。

東京ドーム5つ分の中の50メートル四方にだけ、ほかのどのブドウよりも特別な、奇跡のようなテロワールがそこにはあった。

ジーン・フィリップの努力

ジーンはこの奇跡のようなブドウをどうにかしてワインにしたいという思いから、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーに持ち込み、そのワイナリーで働く従業員たちに一人一人アドバイスを求めた。

そしてロバート・モンダヴィ・ワイナリーの従業員一同、共通した答えとして、その0.5ヘクタールで採れるブドウだけでもワインにする価値があるという評価を得た。その協力者として当時はまだ無名だったハイディ・ピーターソン・バレットをワインメーカーとして雇用し、1992年、ファーストヴィンテージを収穫した。

リリース前の試飲でジーンはこのワインに秘められた可能性の大きさに気づき、1995年、他の区画で育っていたブドウを全てカルベネ・ソーヴィニオン、カルベネ・フラン・メルローに植え替えた。そして同年の1995年、92年のファーストヴィンテージから作られたワインが遂にリリースされ、ナパ・バレーのワイン史を塗り替えることとなった。

ロバート・パーカーの絶賛

ワイン界における帝王、神の舌を持つ男と呼ばれるロバート・パーカーは、ジーンの畑で採れたファーストヴィンテージに99点という異次元の点数をつけた。

その後も93年には97点、94年には94点、95年が99点、96年が98点、そしていよいよ97点には100点をつけた。この衝撃的ともいえる快進撃にナパ・バレーのスクリーミング・イーグルは人気、実力ともに最高峰になり、最も手に入りにくいワインとなった。

2000年に行われたマグナムボトルのオークションでは50万ドル、日本円にしておよそ5,300万円という値が付けられた。その後もスクリーミング・イーグルの勢いは衰えず、97年、2007年、2010年、2012年にはロバート・パーカーは100点満点というパーカーポイントで評価している。

まだリリースされていない2015年のヴィンテージも、バレルテイスティングで98～100点を獲得しており、ザ・カルトワインという不動の地位を築き上げた。

スクリーミング・イーグルの現在

現在は実業家であるスタン・クロエンケがオーナーとなり、空飛ぶワインメーカーとして名高いミッシェル・ロランがコンサルタントを務めている。そしてワインメーカーには若き天才と呼ばれるニック・ギズラソンが着任し、スクリーミング・イーグルの生産を手掛けている。

カルトワインとは

カルトワインとは1990年代にカリフォルニアで生まれた言葉である。定義は若干あいまいではあるが、基本的に生産数がごく少量で、限られた人しか飲むことを許されないワインという定義がある。もちろんこれにスクリーミング・イーグルも仲間入りしているが、ボルドー右岸のシャトー・ペトリュスやイタリアのサッシカイアも含まれると主張する人もいるので、人によって定義はまちまちだ。

カルトワインとロバート・パーカーの関係

多くのカルトワインは、ロバート・パーカーがつけたパーカーポイントが高いものに集中している。パーカーポイントを毎年のように100点満点で取っていたスクリーミング・イーグルはまさにカルトワインだが、彼の好みである果実味の強さやアルコール度数の強さなど、そういったものを兼ね備えたワインがナパ・バレーのワイナリーに集中していることもあり、カルトワインはカリフォルニアワインに多く見られる傾向がある。

パリスの審判

まるでロバート・パーカーが気に入ったワインが高額で売られているようにも見えてしまうが、カリフォルニアワインがフランスワインの地位を脅かす存在になったのはもっと前の出来事にさかのぼる。1976年、フランスの大学アカデミー・デュ・ヴァンの創始者であるスティーヴン・スパリュアが主催したフランスワイン　VS　カリフォルニアワインというワインのボトルやラベルを隠したブラインドテイスティングが行われた。そこで参加者たちが付けたカリフォルニアワインの点数がフランスワインの点数を超えてしまったのだ。

この出来事に参加者たちは唖然とし、米国のタイム誌にこの結果が報じられることとなった。カリフォルニアのナパ・バレーには素晴らしいテロワールを持った畑がたくさんあることが世界中に知れ渡ることになったのだ。

現在の5大カルトワイン

ボルドーにも5大シャトーがあるように、このパリスの審判からカリフォルニアにも5大カルトワインが生まれた。現在の銘柄は

• ・スクリーミング・イーグル
• ・ハーラン・エステート
• ・グレース・ファミリー
• ・ブライアント・ファミリー
• ・マヤ

となっている。しかし今でもコルギンやシュレーダー、スケアクロウなど、新しいカルトワインが生まれている。

スクリーミング・イーグル2004年の価格相場

これまスクリーミング・イーグルの歴史に関して説明した。その中でもスクリーミング・イーグル2004年の価格相場は450,000円前後で販売されている。カルトワインの最高峰ともいわれているだけに、値段も非常に高い水準になっている。

スクリーミング・イーグル2004年の買取相場

スクリーミング・イーグル2004年の買取相場は160,000円ほどだ。もちろんボトルに傷があったり、ラベルが剥がれたり破れたりしていれば減額の対象となるので注意しよう。

スクリーミング・イーグル2004年の買取業者はどこを選ぶべきか

スクリーミング・イーグル2004年の買取相場は価格相場に比例して高い水準になっている。最大限高く売りたい場合はネットオークションやフリマなども活用できるが、できれば専門の買取業者に買取ってもらうことをお勧めする。以下のデメリットも参考にしてほしい。

ネットオークションの買取について

ネットオークションでは即決価格を提示することにより、すぐに手元の商品が落札されるメリットがある。ただし値下げ交渉などのイレギュラーな対応もあり、ワイン自体が高価なので値下げ交渉をされると非常に困ることになる。

飲まずにおいていて、今後も飲む予定がない場合は即決価格だけを書き、値下げ交渉には応じない姿勢でいる必要がある。さらに輸送時にボトルに傷がつくなど、不意の事故が起こった際に非常に厄介なことになるので、運送会社などに保険のオプションを申し込んでおくなど、手間がかかる。

ネットフリマの買取について

ネットフリマについてもネットオークション同様のデメリットが付いて回る。さらにネットオークションにも言えることだが、商品写真に関しての個々人の見方は様々なので、不安な場合は商品説明欄に商品の状態を詳しく書いておこう。

実際にラベルがはがれていたり、コルクに劣化がある場合は正直に書くのが一番だ。後々のトラブルを回避する意味合いでも、ネットオークションやネットフリマでスクリーミング・イーグルのような高額なボトルを出品するのは避けておきたい。

高く売るためのコツ

スクリーミング・イーグルはカルトワインの最高峰であり、とっておきの一本として有名だ。しかし査定額をできる限り高く売るには、買取に出す方もひと手間を要することもある。特に自宅に保管されていた場合や、家人が誰もその存在を知らなかった場合は埃をかぶっていたりすることもあるだろう。飲まずに買取に出すのであれば、以下の手間をかけると買取額が増すこともある。

買取に出す前にきれいに磨いておこう

前述したように高価なワインといえど、埃をかぶっている状態のワインを持っていけばもちろん保存状態も劣悪な環境で行われていたと思われてしまう。買取に出す前に、埃や汚れはよく取り去っておこう。買取業者の心証を良くすることができる。手入れをすることで、今まで価値が分からなかったものに予想外の高値を提示されることもあるはずだ。

複数のお酒は一緒に売りに出そう

売りたいお酒が複数あれば、一緒に売りに出すことによって売り手側の宅配のコストや梱包などの手間が省け、また買取側のスタッフの手間や、出張買取であれば出張回数が減るなど、様々なメリットがある。そして手間が省けた分のコストはそのまま査定額に上乗せされる。家に飲まないお酒が複数あれば、処分はなるべく一度で済ませた方がお得なのだ。

おすすめの買取業者の紹介

ここではスクリーミング・イーグル2004年を買取に出す場合におすすめの買取業者を紹介する。初めてワインを下取りに出すときや、スクリーミング・イーグルの価値を十分に分かっていない場合もあるだろう。こういった場合は酒類専門の買取業者に依頼することが最も賢い選択だ。以下にいくつかの買取業者を紹介する。

ワイン買取コンシェルジュ

ワイン買取コンシェルジュは、ワイン買取に特化した査定のプロフェッショナルだ。ソムリエ資格を持つスタッフが、豊富な知識や経験でスクリーミング・イーグル2004年の保存状態を見ながら厳正に査定する。

買取方法は宅配買取、出張買取、店頭買取の3つがある。

宅配買取

査定してもらいたいワインを箱に詰め、着払いで送るだけで査定が可能だ。査定価格に納得できれば即日入金がされるという早さもワイン買取コンシェルジュの良さだ。 宅配買取は佐川急便を利用しており、高価なワインを送る際にも保険適用のため安心して発送することができるだろう。

出張買取

売却したいが梱包が面倒だという場合は出張買取が便利だ。重いものを運ぶ手間がなく、買取価格に納得できれば即日支払い可能だ。

ワイン買取コンシェルジュの店舗は全国に6店舗あるため対応エリアであれば、どこでも出張買取が可能である。各店舗は錦糸町本店、新宿歌舞伎町店、愛知名古屋店、大阪新宿店、福岡博多店、宮城仙台店の6店舗だ。売りたいワインが多く梱包しきれない場合は出張買取を利用しよう。

店舗買取

ワイン買取コンシェルジュの店舗に直接売却したいワインを持ち込んで査定してもらう方法だ。その場ですぐに買取価格を提示してもらえるうえ、即現金化ができるのもメリットのひとつだ。きちんと対面で安心して査定してもらいたい人や、ワインの品種がわからない人でもその場で対応してもらえるのも店頭買取のメリットだ。

ファイブニーズ

お酒専門買取業者のファイブニーズのおすすめは査定の行いやすさだ。店頭査定、電話査定、オンライン査定、写真査定、FAX査定など、査定方法が豊富に用意されている。その中でも最も早く査定結果が分かるのが電話査定だ。今持っているお酒がいくらで売れるのかがすぐわかるのでお勧めだ。また、買取査定中のキャンセルにもキャンセル料がかからず、気軽に持ち込むことができる。

ジョイラボ

ジョイラボも査定がスムーズで、買取方法の種類も豊富だ。店頭買取はもちろん、出張買取や宅配買取まで行ってくれる。さらに全国展開しているため、近くにある場合は持ち込んで査定してもらうのもいいだろう。またLINEによる査定もしてくれるので、非常に手軽に査定、見積もりをしてくれるのもポイントだ。

また買取保証制度があり、他店での査定の方が高い場合は買取査定をやり直してもらうこともできる。少しでも高く売りたいと思っている場合は非常に心強いサービスと言える。

一括無料査定のメリット

これまで紹介した買取業者に一つ一つ査定を依頼するのもいいが、短時間で一番高く買い取ってもらえる業者を見つけるのに一番いい方法は一括無料査定だ。短時間で買取相場がわかり、どの業者がもっとも高値で買い取ってもらえるかがわかる。さらに高値を提示してくれた買取業者にそのまま買取を依頼すれば、非常に短時間かつスムーズに取引ができる。初めて酒類を買取に出すときに、相場が分からず提示された買取金額が妥当かどうかわからない場合もあると思うので、積極的に一括無料査定を利用しよう。今後の買取業者を選定する基準にもなるはずだ。

まとめ

スクリーミング・イーグルの成り立ちから現在の製法、また購入価格や買取業者を紹介した。ロバート・パーカーに100点を毎年のようにつけられるこのワインは、元は50メートル四方の畑から採れたヴィンテージである。まさにナパ・バレーの奇跡ともいえるスクリーミング・イーグルは、フランスワインを凌ぐほどの実力を兼ね備え、さらにカリフォルニアワインの知名度を決定づけたワインだ。手元にあれば、買取業者に査定してもらうのも検討してほしい。