レガシィ(LEGACY)は自動車メーカー「スバル」が1989年から生産・販売しているロングセラーモデルである。
2017年にはリコール問題などで少々イメージダウンが進んでいるスバルだが、レガシィは新方式の衝突安全テストで最高評価を得るなどの功績を残している。
今回はそんなスバルレガシィの車台番号の打刻位置とグレードの簡単な検索方法について紹介していく。車台番号はグレード検索やリコール検索時に必要な英数字であるため、この機会にどこに打刻されているか確認しておくと良いだろう。
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スバル初代レガシィが大ヒット
レガシィはスバルから発売されている自動車で、同メーカーの中でも最も人気のある車種といっても過言ではないだろう。今やその名の通り「後世に受け継がれていくもの」「遺産」として、大ヒット車種と認識されているが、実は発売当初にはその成功は誰も予想していないものだったのだ。
レガシィが登場するまでのスバルの主力車種は「レオーネ」で、正直なところ他メーカーに比べて垢抜けない車、という印象が強かったという。そんな中で新型車種として投入されたのがレガシィだ。
初代のレガシィは1989年に発売された。当時の富士重工業(現・スバル)は倒産の危機と言われるほどの状態だったのだが、いままでのプラットフォームを一新し、新設計によって初代レガシィを開発。5ドアのステーションワゴン、4ドアのセダンが発売され、この初代レガシィが爆発的な人気となった。
さらに、モータースポーツへの積極的な参戦によりスポーティなイメージはより確立される。レガシィといえばワゴン、高級スポーティワゴンといえばレガシィとして、これまでのレオーネ支持層以外の新たな顧客層を獲得することにも成功したのだ。
2代目レガシィは主に北米で人気を集めた
1993年からは2代目レガシィが発売され、主に北米で人気を集める。1993年にはワゴン車の世界最速記録を樹立し、ステーションワゴン型のクロスオーバーのパイオニア的存在とも言われている。ボディタイプは、5ドアのステーションワゴン、4ドアのセダン、5ドアのクロスオーバーSUVである。ターボエンジンもさらにパワーアップし、国産車の2Lクラスとしては初めての280馬力に到達した。
3代目レガシィが世界最速記録を更新
3代目レガシィは1998年から2003年まで発売された。ボディタイプは、5ドアのステーションワゴン、4ドアのセダン、5ドアのクロスオーバーSUVで展開され、1998年には新たに世界最速ワゴン記録を更新した。
4代目、5代目レガシィから大きく変化
4代目レガシィは2003年から2009年まで発売された。軽量パーツの採用により、およそ100キログラムの軽量化に成功。2003年には日本での販売累計100万台を突破した。また、4代目レガシィでスバルとしては初となる、2003−2004日本カーオブザイヤーを受賞している。
5代目レガシィは2009年から2014年まで発売された。北米市場の需要に合わせて前モデルよりも車体が大きくなり、室内も広い設計が特徴だ。ゆとりのある空間となったが、その代わりに前モデルよりも100キログラム重さが増えた。また、この代でツーリングワゴンは廃止となっている。
レガシィの車台番号の打刻位置について
2014年からは6代目レガシィが発売されている。6代目レガシィは前作のようなセダン路線ではなく売れ筋のアッパーミドルセダン仕様へと変更し、セダンタイプとクロスオーバーSUVタイプの2種類での展開となっている。
このように発売からニーズに合わせたモデル展開を行なっているスバル・レガシィ。そんなレガシィの車台番号は一体どこに打刻されているのだろうか。
エンジンルームのワイパー下付近
基本的に車台番号はダメージを受けにくい箇所に打刻されるためエンジンルームであることが一般的だ。レガシィも同様で、エンジンルームのワイパー下付近に打刻されていることが多い。ただし、車種によってはエンジンルームだけでなく運転席側のシート下に打刻されている場合もあるようだ。
コーションプレートにも打刻されている
コーションプレートとは車台番号、型式、エンジン型式、外装色などが打刻された金属のプレートである。カラーコードが打刻されているため塗装の際に役立つ。レガシィの場合、助手席側のセンターピラーに貼り付けられている。ボンネットを開けてまで車台番号を確認するのが面倒なときはコーションプレートを参考にしてみてはいかがだろうか。
車台番号は車検証で確認するのが一番簡単で早い
車台番号の打刻位置をまとめておこう。
- ・車台番号は主にエンジンルームに打刻されている
- ・車種によっては運転席下であることもある
- ・コーションプレートにも記載されている
と、なるのだが、車台番号を調べる際は車検証を確認するのが一番早い。車検証の“車台番号の欄”に記載されている英数字は打刻されている車台番号と同じであるため、ボンネットを開けてエンジンルームを確認するよりも簡単である。
車台番号からグレードを検索する方法
レガシィの価値はグレードによって数十万ほど差があるため、査定に出す際は正確なグレードを伝えた上で詳細な査定額を知りたいものだ。しかし買取業者にグレードを聞かれても「忘れてしまった…」なんてときもあるのではないだろうか。そんなときは以下で紹介する簡単なグレードの検索方法を参考にしてみてほしい。
グレード検索は車台番号を入力するだけ
前置きとしてレガシィのグレードを検索する際は車台番号が必要になるので上記で紹介した調べ方を参考にしてみてほしい。レガシィのグレードは以下のスバル公式サイト「車種グレード検索」から調べることができる。
http://grade-search.subaru.jp/luw/方法はとても簡単で入力例に従って車台番号を入力すると該当するグレードが表示されるようになっている。ただし、英数字を間違えて入力してしまうと正しい情報が表示されないので注意しておこう。分からないことは上記URLの下部にある「SUBARUお客様センター」に問い合わせると良いだろう。
リコール検索は別ページから
ちなみにリコール検索は上記とは異なるページとなっている。
http://recall.fhi.co.jp/lqsb/愛車のレガシィがリコールに該当するかどうかを調べる時は、「リコール等情報対象車両検索」で調べることができる。グレードの検索方法と同様に車台番号を入力して【検索】ボタンを押すと該当するかどうかが分かるようになっている。
ただし、リコール・改善対策は1993年4月以降の情報しか検索できないため、それ以前の車両については結果が表示されない。また、システムに反映されるまで時間を要するケースもあるので、「SUBARUリコールお問い合わせダイヤル」に問い合わせることをおすすめする。
レガシィを少しでも高く売るコツ
レガシィにも、高い査定金額がつきやすいポイントがいくつかある。
人気の高いグレードやカラー、オプションを押さえておく
「Limited」「2.5i EyeSight」「2.0GT DIT CVT」「2.5i EyeSight S Package CVT」「特別仕様車」、これらはレガシィの中でも特に人気の高いグレードである。
また、B4もツーリングワゴン以上に相当に優れた車であるが、人気的には圧倒的にツーリングワゴンが人気になっている。そしてレガシィといえばアイサイト、というところもあるため、リセールバリューを考えるとアイサイトは必須とも言える。
特別仕様車の場合は、デザインや装備に優れるのはもちろんだが、その
レガシィの人気色は、白またはブラックで2分されており、後の色はその2色ほどの人気はないと言えるだろう。
装備品としては、本皮シート、マッキントッシュ&HDDナビ、サンルーフなどがあげられるだろう。これらは、結構な値段にもなるのにもかかわらず、新車購入時のオプションとしての人気が非常に高いオプションとなっている。これらも付いていないよりは付いていたほうが良い。
複数の買取業者に査定をしてもらうこと
少しでも高く買い取って欲しいという場合は、複数の買取業者へ査定の依頼を出すことは欠かせないだろう。
買取の場合、下取りやネットオークションという手段もあるが、下取りの場合は買い叩かれやすくあまり高価買取が期待できないという点、ネットオークションは手間がかかりトラブルが起こる危険性が高い点のデメリットがあげられる。
また、同じレガシィであっても、その買取価格は業者によって異なってくることになる。中古車の買い取りは相場が大体決まっているとはいえ、元の単価が高いものなので、業者間の価格差だけでも結構な金額になるだろう。
そんな時、便利なオンラインでの「一括査定サービス」を利用することをオススメする。一括査定サービスとは、WEBからスマホなどで簡単に複数社に査定額を出してもらえるサービスだ。自分で1社ずつ申し込んでいく場合には、かなりの時間と労力がかかってしまうことだろう。もちろん買取を進めていく場合にも、車を業者にもっていくことなく自宅まで来てもらうことができるので、余計な労力もかかることはない。
しかも業者のほうとしても他社と比較・検討されることは重々承知しているため、最初からがんばった査定金額を提示してくれやすい傾向にある。
この時、一番高値を提示してきた業者を選び交渉を進めていけばよいので、
まとめ
レガシィの車台番号とは、国土交通省によって定められた英数字である。車台番号は輸入車に打刻されているVINコードのような規則性があるわけではないため、意味を読み取ることはかなり難しいだろう。
そのためグレードを知りたいときは独自で解読するのではなく、本コラムで紹介したように公式サイトから検索することをおすすめする。万が一、車台番号を正しく入力した上で結果が表示されない場合は「SUBARUお客様センター」に問い合わせると良いだろう。