スマホでSNSを見てしまうと、思ったよりも通信量が多くなってしまったという経験がないだろうか。TwitterやFacebook、インスタグラムといったSNSでは、文字よりも画像や動画がメインで使用されているため、通常のWebページだけを見るよりも、どうしても通信量が多くなってしまう。特に、頻繁にSNSを使用している学生や女性の方は、その閲覧回数からも、通信量が増えてしまうのではないだろうか。
Docomoやau、ソフトバンクといったキャリアで契約すると、一般的に通信量は「5GB」となってしまう。この通信量は、ゲームや動画視聴をしない人であればほとんど超えることはない。そのため、それより少ない「2GB」「1GB」といった契約を行うことで通信料を下げるといった節約は可能である。
しかし、スマホでSNSを頻繁に使う人にとって、「5GB」という通信量は決して多い数字ではない。これを超えてしまった場合、通信制限がかかってしまい、とてもSNSを利用できる環境ではなくなってしまう。それを今度は解除すると、追加でキャリアにお金を支払わなくてはならず、スマホの通信量は非常に高額になってしまう。
各通信キャリアを利用していたとしても、そのような制限がかけられてしまうことがある。格安SIMを利用している人は、さらに厳しい制限があると思われがちである。しかし、契約内容によってはそうではない。
そこで今回は、スマホで動画を見たり、SNSを使用する場合のおすすめの格安SIMについて紹介する。
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SNSを見るために必須な通信量
SNSは動画やゲームに比べて、それほど高い通信速度は必要ないと思われているが、1ページあたりの通信量はゲームよりも多い。さらにその通信量は、メインで使用しているSNSが、TwitterかFacebookやインスタグラムか、LINEかによって異なる。
では、一般的に使用されているSNSと、一般的なアプリを比較してどれくらいの通信量の差があるのかを実際に計測してみた。
今回の実験では、Facebook、Twitter、インスタグラム、LINE、google MAP、YouTube、Smart News、Chatworkの通信量を確認する。
Facebookは、画像の投稿や動画の投稿をはじめ、様々な情報をUPすることができる。それに対し、閲覧も容易で、移動時間や少しの隙間時間でもサイトを見ることができる。
Facebookを平均的に使用した場合(動画の閲覧ばかりやプロフィールの編集だけという使い方でない場合)、5分間で約10MBの通信量となった。
未成年者のスマホの利用調査によると、1日平均3.2時間(女子高生に限定すると6.1時間)というデータがあるため、それを使用すると、スマホの使用時間の2/3をSNSの利用時間とした場合、1日あたりおよそ1時間をSNSに費やしていると考えられるため、Facebookの場合は1日あたり120MB、1か月あたり3.7GB(1か月31日で試算)となる。1/3を別の通信で利用するとなると、5GB契約の場合であれば、残り1.3GBしか使用できないことになる。
Twitterは、つぶやきそのものの文章は短く、通信量もそれほど大きくないと思われがちである。しかし、つぶやきにのっているリンクから画像や動画を閲覧することもあるため、想像以上に通信量を使用することになることが多い。その量は、5分間で約12MBの通信量となった。
Facebookと同様に、1日あたりおよそ1時間をSNSに費やしていると考えると、1日あたり144MB、1か月あたり4.5GBとなるため、5GB契約の場合は、残り500MBしか使用できず、ほとんどの場合が追加で料金を支払わなくてはならなくなる。
インスタグラム
インスタグラムは、「インスタ映え」という言葉が流行るほど、日本だけでなく世界中で様々な画像がアップされているSNSである。そのため、ページのほとんどが画像で構成されており、その通信量はテキストがメインのFacebookやTwitterと異なり、5分間で約50MBに及ぶ。
これを、他のSNSと同様に1日あたりおよそ1時間、SNSに費やしていると考えると、1日あたり600MB、1か月あたり18.6GBとなる。5GBの契約では全く足りない。さらに、20GBの契約を行っても、残り1.4GBしか使用できない。そのため、20GBの契約であっても、追加で料金を支払わなくてはならないケースが生じる。
LINE
LINEには、メッセージ交換、通話、タイムラインなど、いろいろな使用方法がある。しかし、それらを平均的に行った場合、5分当たりの通信量は約1MBと、今回調査したアプリの中では最も少ない。その理由は、LINEでのやり取りはほとんどがテキスト(メッセージ交換)で、タイムラインや通話をメインにした場合には、5分当たり3MB〜10MBまで増加する点である。
他のSNSと同様にに1日あたりおよそ1時間、SNSに費やしていると考えると、1日あたり12MB、1か月あたり370MBとなる。1GBの契約であっても、LINEでメッセージ交換をメインに行うだけであれば、契約範囲内で問題なく使うことができる。
その他のアプリ
その他のアプリの通信量は、5分当たりgoogle MAPが約13.5MB、YouTubeが約45MB、Smart Newsが約8MB、Chatworkが約2.5MBとなっている。
これらのアプリは1日当たり1時間以上使用することは少ないが、比較のため計算すると、google MAPが約162MB、YouTubeが約540MB、Smart Newsが約96MB、Chatwaorkが約30MBとなり、1か月あたりだとgoogle MAPが約5GB、YouTubeが約16.7GB、Smart Newsが約3GB、Chatworkが約1GBとなる。
こうして比較してみると、インスタグラムはYoutubeを毎日1時間見ているよりも多くの通信量を使用しているのがわかる。
SNSを使用するのにおすすめのカウントフリーの格安SIM
キャリアのスマホの場合、使用した通信量によって料金が異なるため、20GBや30GBの大容量の通信を契約すれば、ある程度の通信量を賄うことができるが、先ほど見た通り、1日1時間、インスタグラムを毎日見ていた場合には、20GBの契約であっても通信料が足りないということになる。
しかし、格安SIMの場合、それらの通信量を気にせずに使用できるプランも用意されている。ここでは、格安SIMの中で、SNSを使用するにあたって、料金が有利な契約について紹介する。
LINEモバイル
「LINEモバイル」は、その名の通りLINEのMVNOブランドである。プランは、LINEフリープランとコミュニケーションフリープランが用意されている。
(1) LINEフリープラン
LINEフリープランは、通信量1GBのみのプランで、データ+SMSで月額620円、データ+SMS+音声通話で月額1,200円という料金体系となっている。
LINEフリープランでは、LINEの通話やメッセージ交換は使い放題となり、この1GBの通信量には含まれない。
(2) コミュニケーションフリープラン
コミュニケーションフリープランは、通信量3GB(データ+SMS:月額1,100円、データ+SMS+音声通話:月額1,690円)、5GB(データ+SMS:月額1,640円、データ+SMS+音声通話:月額2,220円)、7GB(データ+SMS:月額2,300円、データ+SMS+音声通話:月額2,880円)、10GB(データ+SMS:月額2,640円、データ+SMS+音声通話:月額3,220円)という4つの料金体系がある。
LINEフリープランよりもわずかに高額であるが、コミュニケーションフリープランでは、LINEの通話やメッセージ交換の他に、Twitter、Facebook、インスタグラムの通信は、すべて使い放題となっており、これらの通信についてはどれだけ使っても速度制限の対象とはならない。
DMM mobile
「DMM mobile」では、3GB(データSIM850円、通話SIM1,500円)以上のプランの場合、LINE、Twitter、Facebook、Facebook Messenger、インスタグラムが使い放題となる。3GB以上のプランは、5GB、7GB、8GB、10GB、15GB、20GBと比較的小刻みに設定されているため、SNS以外に利用する通信量から、どのプランを選択するか自由に選ぶことができるというメリットがある。
FREETEL SIM
「FREETEL SIM」でも、SNS使い放題のサービスを行っている。しかし、利用するSNSによって契約が異なるのが特徴になっている。LINEであれば、「使った分だけ安心プラン(データ:100MBまでで299円、1GBまでで499円〜 音声:100MBまでで999円、1GBまでで1,199円〜)」でも、「定額プラン1GB(データ:499円、音声:1,199円)」でも使い放題を適用することができるが、FacebookやTwitterは「定額プラン3GB(データ:900円、音声:1,600円)」以上のプラン、インスタグラムは「定額プラン5GB(データ:1,520円、音声:2,220円)」以上のプランで使い放題となる。
DTI SIM
DTI SIMも、カウントフリーのプランがある。ノーカウントと、見放題SIMの二種類となる。ノーカウントのプランの方は、5GBの通信データ量で、カウントフリーの対象がポケモンGOとなっている。データ通信SIMの場合1,220円、音声通話SIMで1,920円という値段になっている。
それに対し、見放題SIMがSNSのカウントフリーに値するプランであると言えるだろう。SIMカードのみの7GBのプランであれば、データ通信SIMで2,430円である。Wifiルーターとのセットで3,696円となる。カウントフリーとなるアプリはYoutubeとTwitterだ。
この5GBのノーカウントプランは他社と比べてもかなり安い価格で非常にコストパフォーマンスが高いと言える。しかし、DTI見放題プランは音声通話が付いていないため、電話番号を使用して電話したい場合は不便かもしれない。そのため、価格は安いが、もしポケモンGO!を使用しない、携帯での役割をもっと重要視して使用したいのであればおすすめできないかもしれない。
LinksMate
LinksMateのカウントフリーのプランは、他社とは違い、プラン自体がSNSのカウントフリーを選べるのではなく、追加オプションでつけるという形になる。そのため、月額500円でカウントフリーのオプションをつけることになる。LinksMateの特徴は、カウントフリーにゲームが多く含まれているということである。しかし、ゲームのみでなく、SNSも含まれているため、多くのアプリがカウントフリーの対象となる。
SNSであればTwitterやFacebook、動画はAmebaTV、ゲームはグラブルーファンタジーや実況パワフルサッカー、みんゴルなどかなり数多くのアプリが対象となっている。
料金は、データ通信SIMでSMS付きの場合、5GBで1,500円、10GBで2,500円、20GBで4,200円、30GBで5,400円である。音声通話SIMであれば、5GBで2,100円、20GBで4,800円、30GBで6,000円となる。
先ほど述べたように、動画やゲーム、SNSが使い放題となるため非常に便利なサービスであるが、それだけでなく、全体的な料金プランも他社と比べて非常にお得なものとなっている。その機能を取っても、最大5枚のSIMで通信をシェアすることが可能な点など、かなりそのコストパフォーマンスは高いものと言える。
しかし、ゲームや動画は見ず、SNSのみを使うという人は、少しその機能は多すぎるかもしれない。
あくまでも自分が使用するアプリや自分の日常での使う頻度などを踏まえた上で格安SIMを選んでほしい。
LINEモバイルとFREETELを比較をしてみよう
では、ここで特に人気のあるLINEモバイルとFREETELを比較してみたいと思う。
まず、LINEモバイルの挙げられる長所は、例え通信の枠を全て使い切ってしまったとしても、もともと使い放題であるアプリは特に影響を受けない点
また、FREETELの長所は、通信速度が自分でコントロールできる点と、LINEモバイルよりも多くのアプリが使い放題である点である。FREETELはWeChatなども使い放題に含まれているため、外人の友達が多い人、海外からの人などにおすすめと言えるかもしれない。
無制限SIMとSNS使い放題のカウントフリーのSIMどちらの方が良いのか
では、ここでもう一つの選択肢である無制限SIMについても少し紹介したいと思う。無制限SIMとは、今まで紹介したような一部アプリの使用が通信のカウントに入らないというシステムではなく、通信制限がないプランとなる。そのため、SNSのみでなく、ネット検索や動画の閲覧などをたくさんする人には無制限プランの方がおすすめである。
また、無制限SIM、カウントフリーのSIMの両方がある企業は今の所UQMobileのみである。
まとめ
今回の記事ではSNSでの通信の使用量、そしてSNSをメインに使う人向けにおすすめの格安SIMを紹介してきた。見てきてお分りいただけたかと思うが、SNSは想像以上に通信量を使用するアプリである。そのため、格安SIMのSNS使い放題のサービスを利用することで安く抑えることができる。しかし、SNS使い放題のサービスも、使用できる機能に制限があるため、自分が使う機能が使い放題に含まれるかどうか、しっかりと確認しなければ、想像以上の料金を請求されたり、すぐに速度制限がかかってしまうことがあるため、注意が必要である。
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