セーブル ショールの中古買取相場・査定情報まとめ

高価な値段で取引されることも多いロシアンセーブル。バブル時代に購入して、タンスの中に閉まったままという方は多いのではないだろうか。

高価なものだからこそ、手放すのがもったいなく感じ、なかなか踏み切れない方も多いだろう。しかし、セーブルは毛皮の中でも高級品で、状態が良ければ数万円〜数十万円で取引されることもあるのが現状だ。引っ越しや衣替えの時期に、中古買取を検討してみるのもよいだろう。

そこで今回は、セーブルのショールの概要やその特徴から、高価中古買取査定のポイント、手入れ方法、買取相場、おすすめ買取業者までご紹介したい。

セーブル・ショールの概要とその特徴

まずは、セーブル・ショールの歴史や特徴を理解しておこう。

セーブル毛皮の歴史

時代は古代エジプト、ローマ帝国まで遡る。ときの権力者たちが、自らの権力の象徴として身につけていたのが、毛皮だった。毛皮と一口に言っても、イタチやキツネ、ウサギなどさまざまな毛皮を衣服として取り入れていた。特にロシアでは、その寒い気候から防寒具としての毛皮が必須であり、多くの毛皮が洋服として用いられていたのだ。

セーブルはイタチ科の動物であり、捕獲が難しいものの1つだった。捕獲が難しいということは流通量も少ないということであり、古い時代から高級品として取引されるようになったのだ。日本でセーブルの毛皮が流通するようになったのは、1960年代後半である。

ご存知の通り、北海道や東北地方を除き、日本では寒さが身にしみる地域は少ない。毛皮は防寒具としてではなく、富裕層のファッションとして取り入れられるようになったのだ。特に、景気が良かったバブル期では高値で取引されるようになり、多くの人がセーブルの毛皮を買い求めた。現在では、当時のセーブルの毛皮が中古市場で多く取引されている。

セーブルの毛皮の特徴

多くの人にとって、富の象徴、憧れの対象として人気だったセーブルの毛皮だが、その理由だけで当時人気が高かったわけではない。皆が魅了されたのは、その美しい毛並みゆえである。毛並みが美しいといわれるミンクやしなやかな毛並みをもつウィーゼルも当時高値で取引されていたが、どちらも兼ね備えたセーブルは特に高値で取引されていた。

セーブルの中でもロシアンセーブルはクロテンという呼称がつき、最高級アイテムとして取り扱いがなされていた。そのため、現在でもロシアンセーブルの商品は高額で取引されている。

一般的にセーブルといえば、毛並みが美しく、長毛で保温性、光沢にすぐれた毛皮として知られている。しかし、セーブルといっても多種多様であり、その個体によって、色や毛並み、肌触りも異なる。毛皮1つ1つで品質は異なり、ランク付けも異なる。

野生のセーブルは現在では生息数が激減し、ほとんどいなくなってしまっているため、現在あるセーブルの商品のほとんどは養殖だ。セーブルのカラーで多いのはダークブラウンだが、最高級として人気が高いのはシルバーのセーブルである。

セーブル毛皮は、コートやケープ、ベスト、ショール、手袋などさまざまなファッションとして取り入れられている。特にショールは使いやすく、若い層にも人気だ。ちょっとしたパーティーに使えるものとして中古市場でもよく取り扱われる品となっている。

もしセーブル毛皮を所有している場合は、毛皮の鑑定ができる専門業者に複数査定をしてみるとよいだろう。今でも国内外の多くのセレブ層から人気を集めている。

セーブルのショールを高価買取査定してもらうコツは？

ここでは、中古買取業者に高価格で買い取ってもらうためのポイントをお伝えしよう。その後、業者に持ち込む前に必要な毛並みの手入れ方法を解説する。

中古買取高価査定ポイント

まずは、中古買取業者に高値で買取してもらうための6つのコツをご紹介しよう。

リサイクルショップはNG

セーブルのショールは、毛皮アイテムとしてリサイクルショップでも買取が行われている。しかし、リサイクルショップでは目利きができる専門のスタッフがいないため、査定額が大幅にダウンしてしまう可能性がある。

そのため、高価な毛皮はリサイクルショップに持ち込むことはおすすめしない。毛皮の価値を理解してくれる中古買取業者を探そう。

毛皮買取の専門店を選ぶ

毛皮買取の専門店であれば、毛皮の鑑定士が査定を行ってくれる。真贋の査定だけでなく、毛皮の状態やランクなどしっかりと判断してくれるだろう。

また、専門店は流通ルートも幅広く持っていることが多いため、販売ルートを確保しやすい。そのため、他の業者よりも高く買い取ってくれることも多いはずだ。

できる限り高く買い取ってもらいたいなら、専門の買取業者に一度査定を行ってもらおう。専門業者でなくとも、適正価格として買い取ってもらえる業者もあるが、最低限毛皮の鑑定士がいることが必要だと覚えておいてほしい。毛皮には専門知識が必要であり、それがないと非常に鑑定が難しいからである。

査定を複数の店舗でしてもらう

査定を行ってもらうときは、複数の業者に依頼しよう。というのも、買取価格は業者によってバラバラになるケースも多い。いくつかの業者に査定を出しておけば、手持ちのセーブルのショールについてどれくらいが相場なのかというのが具体的に把握できる。

できる限り高価に買い取ってもらいたい場合は、必須であると考えてほしい。最近ではインターネットで多くの業者を見つけることができ、査定の手間も少ない。納得できる買取価格を提示してくれる買取業者を選ぶようにしよう。

自分で事前に手入れする

タンスから引っ張りだしてきて、そのまま買取業者に持っていくことだけは避けたい。というのも、毛皮の買取価格はブランドや毛皮の品質だけでなく、当該アイテムの状態によって大きく左右されるからだ。

着なくなったらすぐ持っていくべきという指摘もよくあるが、これは状態が良い間に持っていけということである。クローゼットから出した後は、汚れがないかなどを確認し、できる限りキレイな状態に近づけてから査定に出すのが正解といえるだろう。中にあるゴミを取り除くだけでも査定は変わってくるのだ。

保証書・付属品を持っていく

毛皮に関しては、真偽が不明であると買取価格は大幅に下落する。そのため、毛皮の保証書を必ず持って行こう。ブランドのセーブルである場合などは、保証書があるだけで査定価格がアップする。また、ショールに付属品などが付いていた場合は、それも必ず持っていくようにしてほしい。

付属品がある場合とない場合で査定価格に変動があるのが一般的だ。購入したときの布袋やブランド箱などがある場合はこれも一緒に持っていけば、数千円変わることもある。できるだけ新品に近い状態で持っていくのがベストということを覚えておこう。

複数のアイテムを持っていく

セーブルのショール以外にも、毛皮アイテムを持っている場合はそれも一緒に査定してもらおう。多くの買取業者では、複数買取で査定額をアップするなどのキャンペーンを行っている。

ショールだけでなく、グローブやコートなどもあるならこれを機会に一緒に査定してもらうことをおすすめしたい。このときも、複数の業者に査定してもらうのは必須だ。複数の商品になった場合に査定額に変動が出る可能性は高いからだ。

このように、できるだけ高く買い取ってもらうためには、譲渡する側にも多少の努力が必要だ。ちょっとしたポイントをおさえるだけで、数千円、数万円変わる可能性もあるため、ぜひ上記ポイントを押さえて、適正価格で買い取ってもらいたい。

また、買取の際は身分証明書が必要であるため、これも忘れないようにしよう。

セーブル・ショールのお手入れ方法

買取前に毛皮をキレイにしておくといわれても、どう手入れすればいいのか困ると考える方は多いだろう。そこで、簡単なお手入れ方法をご紹介したい。

まずは、毛皮の状態確認だ。汚れやしみ、ほつれ、絡まりなどがないかを確認しよう。

ショールの場合は、縁の部分に汗シミなどがつきやすい。偏食などがないか確認しよう。コートなどを一緒に査定に出す場合は、首回りや脇部分、裾をしっかりとチェックしてほしい。

汚れ・シミがある場合は、ぬるま湯にタオルを浸したうえでしっかりと絞り、乾いたタオルの間にショールを挟む。そして、上から叩くようにトントンとシミを落としていく方法が一般的だ。

しかし、これはシミができてすぐの対処法のため、長い間放置していた場合は、クリーニングに出した方がいい。専門家に見てもらい、除去可能なシミかを判断してもらおう。

ほつれがある場合は、できる範囲でキレイにカットしよう。不安がある場合は、リフォーム業者に相談してみよう。ホコリはブラッシングで取り除こう。セーブル本来の光沢ある美しい毛並みが高額査定のポイントに繋がる。

買取相場とおすすめ買取業者

次に、セーブル・ショールの買取相場とおすすめ買取業者をチェックしておこう。

中古買取相場

先に説明した通り、セーブルの毛皮は中古販売でも高値で取引されている。高級素材として取り扱われているため、国内外を問わず人気が高いのだ。

毛皮に関しては、少し前までは動物愛護の観点から批判が大きく、多くのブランドが毛皮から一時撤退していたという事情がある。そのため、現在流通している毛皮は希少価値が高く、需要も相当程度あると考えてよいだろう。

特に、中国やロシア、韓国などの富裕層に人気があり、アジアを中心に日本の中古毛皮が人気だ。日本の品物は偽物が少なく、本物かつ品質の高いものが手に入れられるとして注目が集まっているのだ。

コートなどの人気のアイテムなら、数万円〜数十万円で取引されていることもある。ショールの場合は、コートに比べると手に入れやすい価格帯となっているが、シルバーカラーなどの希少価値が高いものである場合やその他のアイテムと一緒に買取に出す場合なら、数万円での取引も見込めるだろう。

おすすめの買取業者3つ

おすすめの買取業者を3つご紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

STOCK LABO （ストックラボ）

ストックラボは、毛皮買取を中心に取り扱っている中古買取業者だ。毛皮買取を中心として営業しているため、毛皮の知識がある専門の鑑定士はもちろん、幅広い販売ルートを確保している。毛皮以外にも、貴金属や宝石、ブランド品、着物などの買取も手がけているため、複数買い取ってもらうのも良いだろう。

ストックラボでは、送料、手数料、査定料などの諸経費はすべて無料で行っている。買取方法としては、宅配買取、出張買取、店頭買取がある。一度の買取数が多いほど、査定の時間短縮と査定額アップが実現できるようだ。

内容によっては、数万円アップしたケースもあるため、複数手持ちのアイテムがある場合は一緒に査定に出すべきだろう。インターネットによる販売だけでなく、多数の業者に販売を行っているため、高価買取が期待できる業者だ。

BEPRICE（ビープライス）

ビープライスは、ファッションアイテムを多く取り扱っている中古買取業者だ。ブランドバッグからアパレル、財布、貴金属まで幅広い取り扱いアイテムがある。毛皮についても知識豊富なバイヤーが専門的な目で査定を行うため、適正価格で買い取ってもらえる。

大手チェーンなどでは、アルバイト店員による査定などもあるが、この業者は鑑定士がしっかりと判断しているようだ。状態が悪い場合でもできる限り買取を行っているため、品質に不安がある場合にもおすすめできる。

こちらの業者は、査定料、送料、その他手数料は一切無料だ。どのくらいの査定になるか知りたい場合でも、査定だけでも行ってもらえる。買取方法としては、宅配買取、出張買取、店頭買取の3スタイルがあり、ご自身の状況に合わせて選ぶことができる。

アジアの新興国市場の販売網を強化しているため、毛皮の需要も高いだろう。

エコスタイル

エコスタイルは、ファッション関連、ブランド品に特化した中古買取業者だ。毛皮に関していうと、ロシアンセーブルなら、高く買取ってもらえる可能性もある。2001年創業で比較的大規模の買取業者の1つだ。長く中古買取を専門に行っているため、販売実績も豊富であり、信頼して査定に出せるだろう。

他の業者と同じく、査定、送料、その他手数料は無料だ。買取方法も、店舗買取、宅配買取、出張買取を実施している。

出張は最短で当日に見に来てくれることもあるため、引っ越しのときにも便利といえる。出張買取に関しては東京を中心に行っているため、詳しくはホームページを確認してほしい。

まとめ

セーブルのショールは、状態によっては高値で買取されることもある。できるだけ事前に手入れを行い、適正価格で買い取ってもらうことが大切だ。また、買取の際は必ず複数の業者に見てもらおう。

査定に出すのが面倒という場合は、複数の業者に一括で査定に出せるシステムを利用してはどうだろうか。手間が省けるだけでなく、相場も判断できるためおすすめだ。使わないセーブルのショールがあるなら、タンスの中で眠らせず、次のオーナーへの引き渡しも検討してほしい。