宝石を買い取りに出すとき、ほとんどの業者には共通した査定基準がある。
とりわけ不動の人気を誇る「ダイヤモンド」の価値を決める「4C」は、あらゆるカラーストーンの査定基準にも共通するものなので、ぜひ知っておいてほしいと思う。
Diamond / *Jer*
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宝石の査定基準の基本はダイヤモンドの「4C」
ダイヤモンドは、安いものから高いものまで、値段の幅がきわめて広い。高いものは果てしなく高く、青天井だ。その値段は、ダイヤモンドの「4C」によって決まり、これはダイヤモンドに限らず中古の宝石を業者が買い取るときの査定根拠でもある。
「4C」とは、カラット(Carat)、カット(Cut)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)のそれぞれのイニシャルをとったものだ。それぞれのCが優れていればいるほど価値は高くなり、査定額も上がるのが一般的だ。
カラット(Carat)
「カラット」は、重さ・質量を表すものだ。カラットが大きくなれば、通常は石自体も大きくなる。重ければ重いほど、大きければ大きいほど価値が高くなるというのは理解しやすいだろう。
カット(Cut)
「カット」は、研磨のことだ。美しい輝きは、カット職人の正確なカット技術によって生まれるのである。
代表的なカット方法は、「ラウンド ブリリアント カット」だ。カットは職人の腕が光るところであり、全てのダイヤモンドが一律というわけではない。
例えば、イギリスの「モニッケンダム」、オランダの「ロイヤル・アッシャー」、アメリカの「ラザール」が、ダイヤモンドの世界三大カッターとして名を馳せているほどに、カットは宝飾品としての宝石の価値を決定する重要な要素だ。
カラー(Color)
「カラー」は、どれだけ余計な色味がないかを表す基準だ。ダイヤモンドでいえば、どれだけ透明かを表すもので、黄色みをおびれば、それだけ価値も低くなってしまう。カラーの等級は、全23段階に分けられている。
クラリティ(Clarity)
そして、おそらくあまり聞きなれないだろう「クラリティ」は、石がどれだけ透明であるかを示す大切な指標だ。
カラーと混同しやすいが、カラーが宝石自体にどれだけ余計な色がないかを表す一方で、クラリティは不純物の有無や数、大きさ、位置、さらには傷や欠けなどが、どれだけ透明度に影響を与えていないかを示すものだ。
簡単に言えば、余計な内包物がなく、どれだけ純度が高いかを表すものだ。クラリティの差は肉眼ではほとんど分からない割に、値段に対する影響はカラット、カット、カラーと肩を並べるほどだ。
その他、基本的な査定基準
宝石の査定基準は、業者によって表現こそ違えど、基本的には「4C」をベースにしていることがほとんどだ。しかし、宝石の査定基準はなにも「4C」だけではない。
例えば、宝石にキズや欠け、落ちない汚れなどがあれば、査定額は一気に下がってしまう。また、購入時についてくる鑑定書や鑑別書、保証書などの付属書類があるかないかでも値段が変わってくることがほとんどだ。
さらに、宝石の価値は株価や為替と同様に、刻々と変化しているため、買い取りに出すタイミングによっても値段が変わりうるものだ。
世の中には宝石を仕入れ、加工し、相場が上がったタイミングで売却をするような投資ファンドがあるほどだ。その他、宝飾品としての宝石は、そのブランドやデザインによっても、値段が大きく変化する。
より高級品としての知名度があるほど、より新しいほど、より普遍的なデザインであるほど、高く買い取ってもらいやすいのは、宝石ではなくても同じことだ。
宝石を高く売る方法
宝石の査定基準は上記の通りだが、より査定額を高くするためにはどうしたら良いかを下記に紹介したい。
鑑定書を必ず持参する
良質な宝石の場合、販売時に鑑定書が添えられているケースが多い。宝石を査定に出す時は、鑑定書が品質の証明となるので必ず査定時に持参するようにしよう。
査定前に宝石を綺麗にする
宝石には手垢や埃などの汚れがついてしまいがちだ。査定前に、自分でクリーニングをするのがおすすめだ。
洗面器にぬるま湯をはって、その中に少量の中性洗剤を入れ、宝石をその中に入れて汚れを取り除くのが良い。その後、柔らかい布で水気を取るようにしよう。このひと手間で査定額が変わるので、出来る限り綺麗な状態にしたい。
複数の買取業者に査定をお願いする
買取業者によって査定基準が異なるため、同時に複数の買取業者に査定をお願いしたほうが良い。鑑定士の知識の差によっても査定額が異なるため、なるべく多くの業者で比較するようにしよう。
宝石の買取業者を選ぶコツ
宝石を高く売りたいのであれば、買取業者をしっかりと見極めるのが重要だ。下記に、買取業者を選ぶコツを紹介するので、参考にして欲しい。
豊富な知識を持つ鑑定士がいるかどうか
宝石は種類も多いため、価値や相場だけではなく販売動向を正しく見極めなければ正しい査定額を導きだすのは難しいと言われている。
正しい査定額が提示されるかどうかは、豊富な知識はもちろん、経験も問われる。査定をお願いする場合、宝石専門の鑑定士がいる買取業者を選ぶべきである。
国際的にも通用する資格であるGG(Graduate Gemomologist、米国宝石学会の宝石学修了者)やFGA(Fellow of Gemmological Association of Great Britain、英国宝石学協会の認定資格)を所有している鑑定士がいれば、なお良いだろう。
販売ルートを持っている買取業者がおすすめ
仕入れたダイヤモンドの販売ルートを持っている買取業者ほど、買取価格が高くなる傾向がある。販売経路を広く持つ買取業者を探してみると良いだろう。
宝石の査定におすすめの買取業者5選
宝石をより高く売るためには、複数の買取業者に査定をお願いすることが重要だ。おすすめの買取業者を紹介するので、参考にして欲しい。
ブランドファン
年間買取実績が100万件以上の買取業者。宅配買取、出張買取、店頭買取の3つの買取方法を実施している。
査定にかかる金額は無料なため、気軽に査定をお願いすることが出来る。査定にかかる時間も1点につき約3分ほどと非常に早く、スピーディーである。出張買取の場合、出張手数料も無料なのでおすすめだ。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
SEL-LIVE(セルライブ)
ビデオチャットで査定を実施する買取業者である。メールアドレスなどの登録をせずとも、すぐに査定を開始することができる手軽さも強みだ。
商談が成立した場合、最短30分で提携物流業者が商品を引き取ってくれるスピーディーさも兼ね備えている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おたからや
全国出店者数が最も多い、大手買取業者。宅配買取、出張買取、店頭買取の3つの買取方法を実施しており、宅配キットも無料である。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼや
顧客満足度が92.4%と高いのが特徴の買取業者である。傷や汚れ、破損などがあっても積極的に買い取ってくれる点が強みだ。
宅配買取での買取数が多いほど、査定額が高くなる仕組みのため、一度に多くの商品を買い取ってもらいたい人には特におすすめだ。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
URERU
宝石や貴金属、ブランド時計などに強い買取業者である。国内外に多くの販売ルートを持っているため、高額査定が可能である。
査定方法は、宅配買取、出張買取、店頭買取の3つを採用している。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まとめ
以上が、おおまかな宝石の買い取り基準となるが、実際に査定に出してみると業者によって値段にバラつきが出ることがわかる。ときには、査定額が10倍以上変わることもあるので注意が必要だ。
同じ宝石であっても、異なる査定額が提示されるのは、業者の「再販能力」や「鑑定能力」などに起因する場合がほとんどだが、「不誠実な査定」が行われないとも言い切れない。
そのため、宝石を買い取りに出す時には、ぜひとも信頼のある業者を選ぶように心掛けてほしい。その時、4Cに照らして査定結果の正当性を確かめてみるのも一つのテクニックではないだろうか。