ディースクエアード（DSQUARED2）といえば、世界のセレブリティに人気のブランドとして有名。マドンナのワールドツアーにも150点もの衣装を提供、ミュージックビデオなどでも衣装が使われることも多い。また、イタリアセリエＡのユベントスにユニフォームデザイナーとして選ばれるなど、幅広い人気を誇っている。
このように各国のミュージシャン、アーティストからアスリートまで愛用者が非常に多いという特徴を持っているブランドだ。今回はそんなディースクエアードの歴史から人気の高いディースクエアードのコートの特徴と販売価格、買取相場までまとめてご紹介していく。もしディースクエアードのコートを持っているのならぜひ買取相場を知っておき、販売するとなったときに参考にしてほしい。
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ディースクエアードの歴史
ディースクエアードはカナダ出身でイタリア人の父、イギリス人の母の間に生まれた双子のデザイナーが創業したブランド。双子はディーン・ケイティンとダン・ケイティン。イタリア・ミラノ発のブランドとして誕生した。
ブランド創業前はニューヨークでパーソンズ美術大学に通っていたが、1学期で辞めてすぐコレクションを立ち上げた後、さらに1991年にはイタリア・ミラノに移住し、メゾンやディーゼルなどで働いて感性を身につけていた。そしてその後、さまざまなブランドとコラボしたことで一気に有名になった。
ディースクエアードの立ち上げ期
ディーンとダンが名前のDの文字を取ってディースクエアード（DSQUARED2）を立ち上げる時には、なんとディーゼルの創業者であるレンツォ・ロッソが資金を援助した。ブランド立ち上げのタイミングから彼らは既に注目をされていたことがわかるだろう。ちなみにDSQUARED2の後ろの2はディーンとダンでDの2乗という意味がある。
1994年には「Homesick Canada」というメンズコレクションを発表した。イタリアのテーラード技術やさまざまな感性を織り込んだデザインスタイル、その躍動感ある舞台演出とショー、音楽などで注目されるようになったのだ。ショーにはクリスティーナ・アギレラやリアーナなどが参加している。
ワールドツアーやミュージックビデオへの衣装提供などを依頼されることから考えても、彼らの舞台演出はアーティストも認めていることがわかる。このようにディースクエアードはディースクやD2などと呼ばれ、世界中で親しまれている。
有名アーティストではマドンナ、50セント、ジャスティン・ティンバーレイク、ブリトニー・スピアーズ、アスリートではクリスティアーノ・ロナウド、ネイマール、日本選手では本田圭佑、香川真司、槙野智章などが愛用していることは周知の事実だ。日本の芸能界でも木村拓哉や斎藤工、浜崎あゆみなどが愛用している。
コレクションの広がりと華々しい受賞歴
2003年秋冬からはレディースコレクションとメンズのアンダーウエアコレクションの展開をスタート。同年にGQ「Men of the Year Breakout Design Team」を受賞した。翌年には日本に上陸。南青山でディースクエアードのメンズ・レディース両方を購入できるショップATTIC（アティック）がオープンした。
2006年にはスペインの「Aguja de Oro（金の針）」という名誉ある賞を受賞してさらに勢いがついたディースクエアードは2007年にブランドが有名になった土地、イタリア・ミラノで旗艦店をオープンさせた。デザイン性と質の両方が高いことで高評価を受けたのだが、特にデニム（ジーパン）がディースクエアードを有名なブランドに押し上げた。
デニムというカジュアルなアイテムでありながら、その仕立てやゴージャスさが人気となり、2009年にはアイウエアコレクションをリリース。その後2010年にはバンクーバーオリンピック開会式、閉会式の衣装を担当するまでのブランドになったのだ。
さらに2013年にはキッズコレクションを発表。スタイリッシュでセクシーなイメージのブランドだが、ファミリーで着られるラインアップが揃った。彼らのコンセプトは「自分たちが着たいものをつくる」こと。イタリアンモード×アメリカのスポーティさをかけ合わせたスタイルが多くの支持を集めている。
ほどよくセクシーでゴージャス、上品な印象があるという相反するような感覚を1つの服の中で実現しているのだから、人気が出るのもうなづけるだろう。
ディースクエアードで人気のアイテム
先にご紹介したが、ディースクエアードの代名詞ともいえるデニムが有名だ。以前ディーンとダンはディーゼルで働いていた。ディーゼルはデニムブランドとして世界中で愛されるブランドとなっていることから見ても、ディーゼルで働いた経験を存分に発揮しているといえるだろう。
そのデニムとセットで着こなすデニムジャケットも人気の商品だ。ブリーチ加工・デストロイド加工（クラッシュ加工やペイント、使い古したような加工のこと）を加えながらも、上品な印象をもたせることが上手なディースクエアード。
シルエットがとてもきれいなため、着こなすだけで大人の魅力を感じさせてくれる。デニム以外にも、ナイロン、ダウンジャケット、スウェット、革のジャケットやライダース、ミリタリーコートなどのアウターが人気だ。
カジュアルながらもラグジュアリーな雰囲気を感じさせるアイテムだけでなく、イタリアのテーラード技術を活かした上質なコートも人気だ。最高級の革で作った本革ムートンダブルコート、トレンチコート、ダッフルコート、Pコート、チェスターコート、中綿入りのダブルジップボアレザーブルゾン、シャギーフェイクファーハーフコートなど、ラインアップもかなり広い。
テーラード技術を盛り込んだアイテムとしては他にスーツのセットアップ、テーラードジャケット、パーティジャケットなどがある。単にカジュアルなものだけでなく、フォーマルな場に着ていくことのできるデザインがあるから、愛用してくれる人が多いのだろう。
ディースクエアード コートの特徴
ディースクエアードのコートはウールと革、ボアとブラウン・ブラックの革、デニムとナイロン・コーデュロイ・デニム・革・コットンなどの異なる素材を組み合わせたものが多い。スリーブだけや襟元・ポケット部分だけ別素材にするなどして、他とは違うテイストに仕上げているのだ。
ダウンジャケットやコートなどの場合も裁断や縫い目に遊び心があり、一般的なデザインとは一線を画するデザインになっている。ダウンは横のラインで縫って綿を詰めていく形が通常だが、ディースクエアードのあるダウンでは縦のラインで縫い目がつけられており、デザイン性が強調されているものがあった。
また、デニムジャケットの場合もワッペンがたくさんついているもの、クラッシュ加工のみ、ブリーチ加工でグラデーションのようなデザインになっているもの、ペイントが激しくされているもの、別のデニムをカットしたものを縫い付けてデザインしているものなどさまざまだ。デニム以外のカジュアルなコート（アウター）の中にもさまざまな色をふんだんに使ったダウン、カモフラ柄、ロゴデザインがふんだんに入ったもの、チェック柄など、カラフルなものも含まれている。
ディースクエアード コートの種類と販売価格
ディースクエアードのコートはかなり豊富に存在するが、その中でも中古品がどの程度で取引されているかをご紹介しよう。
レザーライダーズ
高級なラムレザーを使用した一着。ツヤはもちろん、デザインも細部に至るまでのこだわりが見えるため、カジュアルながら高級感を与えるファッションを楽しめるライダース。DSQUARED2のロゴが入ったジップがポイントとなっている。
ウエストにかけて逆三角形の体を強調するように体のラインに沿ってドレープのようなデザインが入っており、しっかりシェイプして見せてくれる。柔らかい革が体になじみ、美しいシルエットを演出してくれる。中古品だが目立ったキズはないため、安心して着ることができるだろう。14万円弱で販売されている。
ダウンジャケット
未使用の新古品。ディースクエアードのディーンとダンが生まれたカナダのメープルリーフが左胸に、DSQUARED2のホワイトロゴが右腕にプリントされたダウンジャケット。色がブラックなので、デザインが大胆でもシンプルな印象。ディースクエアードのデニムと合わせるとさらにかっこよく着こなすことができるだろう。フードがついているが取り外しは可能だ。8万円弱で取引されている。
コーチジャケット
こちらも未使用の新古品。ナイロン、ブラックカラーのコーチジャケットで、背中にDSQUARED2のホワイトロゴとMILANOの文字が入っている。正面はボタンで留めるタイプのスナップボタンになっており、着脱がしやすいようになっている。タグ付きの状態で5万円弱の価格だ。
ピーコート
本物保証をしてくれるブランドショッピングサイトの場合、ウールのピーコートが6万円弱～8万円弱で取引されている。シンプルなダブルボタンのピーコートでブラックとネイビー2色のカラーが販売されている。
スタンダードなデザインだが、ディースクエアードのコートというだけあって襟周りの立体感や全体のシルエットがとてもスマート。デストロイド加工されたデニムと合わせてカジュアルにしても、ストレートのパンツに合わせて着こなしても似合うため、テイストの違うファッションを楽しめるのもうれしいポイントではないだろうか。
チェスターコート
前から見るとキレイな印象だが、後ろから見ると若干の型崩れが見られるグレーのチェスターコート。普段使いをする分には、まったく問題なく着こなすことができるだろう。
ナイロンジップコート
新品の場合は15万円弱の価格となる、17SS（2017年の春夏発表）の商品。光沢のある黒のナイロン素材で立体感を強調してくれるため、スマートな着こなしができるのが魅力。個人間取引のオークションでは5万円程度で取引されている。
ステンカラーコート
ステンカラーコートにもう1枚レイヤードしたようなデザインのコート。色はブラックで裏地はダークレッド、フェイクレイヤードなのでタイトなパンツと合わせて着こなすとバランスよく仕上がるはずだ。中古品ではあるが、非常にいい状態で保管されていたため、6万円弱の価格で取引されている。
フェイクレイヤードコート
ウールコートの内側にライダースを着込んだような、フェイクレイヤードデザインのコート。色はどちらも黒。裏地が赤・緑・黄色のチェックになっており、遊び心あるデザインがうかがえる。少々のキズがあり、使用感があるものの個人間取引のオークションでは45,000円程度の価格で販売されている。
レディースチェスターコート
レディースコレクションより圧倒的にメンズコレクションの数が多く、あまり見つけることができなかったが、見つかったうちの1つがこちら。目の覚めるようなビビッドなレッドカラーのチェスターコート。
ボタン部分が特徴的で、かなり大きめ。レッドとブラックの大きめボタンのコントラストが素晴らしいコートとなっている。定価では168,480円となっているが、2019年5月19日現在ZOZOTOWNで101,088円と、定価の40％オフとなっている。
レディースピーコート
上記のチェスターコートと同じく、ビビッドなレッドカラーにブラック大きめボタンでデザインされた一着。ピーコートだが、シングルでスポーティに着こなすことができるのが特徴。しっかり目のつまった生地で光沢感があり、体を立体的に見せてくれる。
ヒップが半分隠れるくらいのショート丈なので、スキニーなどと合わせて着こなすとバランスよく仕上がるだろう。定価が463,080円のところ、2019年5月19日現在ZOZOTOWNで277,848円と、定価の40％オフとなっている。
レディースレザーロングコート
裏地やタグ以外の部分がすべてが本革のレザーロングコート。ツヤのある革の輝きが美しく、着込むほどにいい風合いを楽しめる一着となっている。ポケットがバスト部分とウエスト下の前身ごろにデザインされており、ボタンで留めるデザイン。
ウエスト部分はベルトがついているため、タイトな着こなしも可能だ。ファーやストールなどと合わせてかっこよく着こなすのがおすすめ。個人間取引のオークションでは37,000円程度で取引されている。
ディースクエアード コートの買取相場
ディースクエアードは非常に人気が高い商品であるため、コートの場合は安くても15,000円～55,000円程度の間に入る査定結果が多かった。高額で買い取られるためには使用感が少ないこと、型崩れしていないことなどが挙げられる。
また、革が含まれているもの、人気の高いデニム素材が入っているものなどが比較的高く買い取られている傾向がある。素材もデザインもこだわりのあるディースクエアードの場合は、そこまで安く買い叩かれることもないだろうから、しっかり複数の業者を比較して高く買い取ってくれるところを選んでいくといいだろう。
まとめ
アーティストからアスリート、若年層から50・60代などかなり幅広い層に人気の高いディースクエアード。独特のデザインが人気であるため、クローゼットにしまいっぱなしになっているものがあるなら、デザインが古くなって価値が下がってしまう前に査定に出してみるといいだろう。納得のいく買取をしてもらうためにもぜひ今回の情報を参考にしてみてほしい。
