かつてトレーディングカードを収集していたものの熱気が冷めて以来、机の引き出しにしまったままにしている人は多いのではないだろうか。トレーディングカードはその収集家にとっては非常に価値があるため、自分は関心がなくなったとしても他者が高額で買い取ってくれる可能性は決して低くはない。そこで以下では、代表的なカードゲームであるデュエマのカードをまとめてヤフオクで売る場合の価格について見てみよう。
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デュエマとは?
デュエマというのは、デュエルマスターズの略であり、アメリカで爆発的な人気を集めたマジック:ザ・ギャザリングから派生したカードゲームである。そこで最初に、このデュエマの歴史とゲーム性について見てみることにしよう。
デュエマの歴史
デュエマが日本で発売開始となったのは、2002年5月30日のことである。派生元のマジック:ザ・ギャザリングと同じデザイナーを起用していることから、装備品やスリヴァーといったマジックにあったギミックが少し手直しされたうえでデュエマにも登場している。
一方、デュエマが発売されてからもマジックの新作も引き続き発売されており、デュエマで登場したギミックのアレンジ版がマジックに登場するといったことも起きている。発売以来すでに15年以上が経過しているが、その間、日本国内においても本家であるアメリカに勝るとも劣らないほどのファン層の拡大を見せており、トレーディングカードゲームの中でもその人気の高さは他の追随を許さないほどである。
また、日本国内では大人だけでなく、子供からの人気も高いのが特徴だ。その一因となったのが、月刊コロコロコミックといった子供向けのコミック雑誌で取り上がられるようになったことである。デュエマの情報は、それ以外にもゲームジャパンやカードゲーマーといったホビー雑誌でも頻繁に特集が組まれており、これらがファン層の拡大に寄与しているのである。
また、キッズステーションでもデュエマの専門番組が不定期ではあるもののたびたび放送されており、貴重な情報を得ることができるとあって大人から子供にいたるまで幅広いファンの支持を得ている。アメリカでは、日本から遅れること2年後の、2004年3月5日から怪獣道というキャッチコピーを用いてデュエマの第1弾が展開されている。
その後、韓国でも同シリーズは発売されたが、やがて展開が終了されることとなった。さらに、2012年には、再度”Kaijudo: Rise of the Duel Masters”という名称を使って展開されることになったが、こちらも2014年に打ち切られることとなった。
それに対して、前述したように日本国内では長らく人気が継続しており、コミック雑誌に引き続いてアニメ化されたり、アプリゲームの題材に採用されるなどその展開は多岐にわたっている。
デュエマのゲーム性
デュエマをプレーする際には、それぞれのプレーはデッキと呼ばれる40枚のカードで構成されるセットを用意することになる。それらをシャッフルし、上から5枚のカードを取って裏を向いた状態で並べ、さらに5枚のカードを手札として手元に持つのである。
基本的な流れは、ターンごとに溜めることができるマナと呼ばれるポイントを用いてクリーチャーを召喚したり、呪文を唱えることによって、相手のプレーヤーが最初に自分の前に並べたシールドという5枚のカードを破壊していくことになる。相手のシールドを破壊しつくしたうえで、相手に対して一撃を加えることができれば、それがとどめとなって勝利を収めることができるというわけである。
ヤフオクで高く売るためのポイント基本編
既に述べたように、少しでもデュエマを嗜んだことがある人であれば、ゲームに必要なデッキを組むための40枚以上のトレーディングカードか、それ以上の枚数のカードを保有しているはずである。そうすると、デュエマを引退することになった場合には、手元に数多くのカードがあるはずであるが、そのような大量のカードをなるべく高くヤフオクで売却するためには、いくつかのポイントを理解しておくことが有用である。
なお、ヤフオクは、ヤフージャパンが運営しているインターネットオークションサービスであり、その利用者数は日本のオークションサイトのなかで最大級となっている。多くの人が利用していることから、売りに出した商品が競り合いになる可能性が他の同様のサービスよりも高いため、特にこだわりがないのであれば出品先にヤフオクを選ぶと良いだろう。
ヤフオクに出品する際にまず気を付けるべき点としては、どのカテゴリーを選ぶかということである。一般的なトレーディングカードゲームというカテゴリーを選ぶことも可能であるが、そうしてしまうと他の人気のあるゲームに埋没してしまい、本当にデュエマのカードを欲しがっている人の目に留まる可能性が低くなってしまう。ヤフオクではデュエマ専門のカテゴリーを設けているため、必ずそれを選択するようにすべきである。
次に、商品を出品する際には必ず写真を掲載するようにしよう。説明文だけで、商品の中にどのようなカードが含まれているかを理解してもらうことは可能であるものの、保存状態や破れの有無といったことまでは文章だけではなかなか伝わりにくいものである。
写真がないことで、後からイメージしていた状態と違ったというクレームにもなりかねないため、やむを得ないような事情がない限りは写真を掲載するようにすべきである。その場合、カード全体の状態が分かるように、離れて撮った写真と近づいて撮った写真の2種類を使うと良いだろう。
ヤフオクで高く売るためのポイント応用編
基本を理解しておくだけでもオークションの結果は違ってくるが、より高く売るためにはさらに一段上のテクニックを用いると良いだろう。例えば、入札期間はなるべく長めに取っておくことが望ましい。それによってより多くの入札者が登場する可能性が高まり、競り合いによって値段が高騰しやすくなるためである。
また、出品する場合には1円スタートや最低落札価格などを設定することができるのだが、これらをうまく使いこなすことも重要である。1円スタートの場合には、より多くの入札者が現れやすいことから、比較的人気の低いカードを売る場合に適している。一方、最低落札価格は人気のカードを出品する場合に、少なくともこれ以上の金額で手放したくないと考えているようなときには有効な手段であろう。
さらに、ヤフオクには有料オプションが存在しており、そのうちの一つである注目のオークションという機能を利用してみるのも良いだろう。これはヤフオクの利用者が検索した場合に自分の商品を優先的に検索結果の上位に表示してくれるというもの。それによって多くの人の目に留まりやすくなり落札の可能性が高まるのである。
ヤフオクにおけるデュエマの落札価格
では、ここからはいよいよ実際にヤフオクでデュエマのカードセットがどの程度の金額で落札されているのかについて、実例を踏まえてみてくことにしよう。ヤフオクには過去の落札結果を検索することができる機能が用意されており、これを利用することによって簡単に調べることが可能なのである。
合計6000枚、内キラカード600枚
この事例は、出品者のデュエマ引退に伴って、所有していた6000枚のトレーディングカードがまとめてヤフオクに出品されたものである。特筆すべきは、キラカードと呼ばれるレアカードが600枚も含まれているという点だ。それだけに即決価格が100,000円という強気の設定となっていた。
もっとも、枚数が多すぎて個別にどのようなカードが含まれているのかが写真を見ただけでは確認することはできない。また状態についても美品といえないようなものも含まれているということであったため、実際の落札価格は30,000円に留まっており、1枚あたりに換算すると5円となる。
デュエルマスターズ引退品セット
2つ目に取り上げるのは、”デュエルマスターズ引退品セット”と銘打って出品されているもので、”懐かしのカード満載”というキャッチコピーが付与されている。カード8000枚に加えて、5個のデッキケースと2枚のプレイマットが含まれているため、落札者は他に何も用意せずにそれらを使ってゲームを始めることができるようになっている。
無双竜機ボルバルザーク、聖鎧亜キングアルカディアス、魔天降臨、拷問ロストマインドといった人気の高いレアカードが複数入っていることから、39,500円というかなりの高額で落札されることとなったようである。こちらも、実際に使用していたカードということで状態は並とされている。そのため、仮に新品同様の状態であったならば、さらに高値での落札結果になったのではないだろうか。
デュエルマスターズ 引退品 まとめて デッキ6個
3つ目の事例は、タイトルにあるように、デッキ6個分のカードを引退品として一気に出品するものである。赤黒ドルマゲドンやドラゴンデッキなどが含まれているという説明が付与されており、掲載されている写真には、非常に価値があるとされている複数のレアカードが含まれている様子が写されていたことから、36,499円という金額で落札されている。
【引退】デュエルマスターズ カード デッキ まとめ売り
最後の4つ目の事例は、タイトルを見て分かるように、出品者が"引退”するということが一目でわかるようになっている。この商品では写真は多数掲載されているものの、説明文はごくシンプルでカードについての説明も特におこなわれていない。にもかかわらず、38,900円という高額での落札となっているのは、写真の中にファンの間で高い人気を有しているカードが含まれているからであろう。
おすすめのフリマアプリ
デュエマのカードをより高く売りたいという場合には、フリマアプリのmagi.campを利用するのがお勧めである。このアプリは、トレーディングカードの売買に特化している。そして、当然ながらデュエマ専用のカテゴリー(https://magi.camp/categories/20/items)も用意されている。
利用者は、価値の高いカードはそれなりの金額を支払ってでも手に入れたいと考えるトレカの愛好家が中心となっている。そのためこれを使えばヤフオクよりも高値で売却できる可能性が高いだろう。
まとめ
以上で見てきたように、デュエマのカードを引退であることを強調してヤフオクに出品した場合には、かなりの高額で落札される可能性がある。ただし、そのためには少しでも高く売ることができるように、複数のカードをセットにして出品する、なるべく保存状態を良好に保つ、といったいくつかのポイントに留意する必要がある。