トランペットは金管楽器の一種で、ジャズやクラシックなどに使われることが多い。 そんなトランペットを買取に出す際は、モデル名とシリアルナンバーを知っておくととても便利である。
今回はトランペットのモデル名・型番・シリアルナンバーの調べ方について紹介するので、買取を検討している方はぜひ参考してみてほしい。
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モデル名・シリアルナンバーとは?
モデル名とは、スマホでいう「Xperia Compact」「iPhone7」などと同様、そのメーカーが販売しているモデルをいう。
一方でシリアルナンバーは、数字やアルファベットを組み合わせた文字列で、中には製造元、製造年月日などを意味するものもあるようだ。このシリアルナンバーの意味がわかると、お手持ちのトランペットの価値まで知ることができる。
シリアルナンバーはどこに書かれている?
トランペットのシリアルナンバーはほとんどの場合、第2ピストンのバルブケーシング(植込菅)を横から見た所に記載されている。
保証書にも記載されている
トランペットを購入した際についてきた保証書にもシリアルナンバーとモデル名は記載されている。トランペット本体にはモデル名が記載されていないことがほとんどなので、モデル名は保証書から確認してみよう。
Bach(バック)のモデル名
ヴィセント・バック社(Vincent Bach Corporation)はアメリカで設立された金管楽器の製造会社だ。2006年から2009年に従業員によるストライキがあり、その間は品質が落ちたことで知られているが、最近はまた質が向上しているようだ。
まずはバックのトランペットのモデル名から紹介していこう。バックのモデルはたくさんあるため、今回は一部のモデルとシリーズのみの記載とする。詳しくは公式サイトに記載されている確認してほしい。
Stradivarius COMMERCIAL
こちらのシリーズは、クイックレスポンスで吹きやすいことが特徴的だ。
- 《モデル例》
- LT1901B、LT190L1B、LT190S1B、LT190SL1B
Stradivarius 180シリーズ
このシリーズの特に人気のモデルが180・MLボア・37ベル・25マウスパイプSP(シルバープレート仕上げ)になる。こちらは初心者からプロまで誰にでも使いやすいことが特徴だ。
- 《モデル例》
- 180ML37SP、180ML37GL、180ML37GB、180ML37GBSP、180ML37GP、180ML37 Sterling plus Bell、180ML37 Sterling plus Bell SP
Artisan Collection
このシリーズのモデルは、エレガントなデザインが特徴で、シリーズ専門に入れられている。
- 《モデル例》
- AB190、AB190S、AB190GB、AB190GB-SP
Vincent
こちらのシリーズは、レスポンスの速さの向上を実現しており、コスパも大変優れている。
- 《モデル例》
- Vincent
Artisan Collection
このシリーズは、バックの伝統的な設計により美しいデザインが特徴的だ。
- 《モデル例》
- AP190、AP190S
ヤマハのモデル名
次にYAMAHA(ヤマハ)のトランペットのモデル名を紹介していこう。ヤマハは日本の大手楽器メーカーで、特にトランペットはアマチュアに大変人気がある。ヤマハもモデルがたくさんあるため、今回は一部のものを紹介する。詳しくは公式サイトを参考にしてほしい。
Bb トランペット
こちらのシリーズはオーケストラやジャズなど、一般的に広く使われている。このシリーズは4つのモデルに分けられる。
- 《モデル例》
- Xenoアーティストモデル、カスタム、プロフェッショナル、スタンダード
C トランペット
このシリーズは主にオーケストラやソロ演奏をする方向けに使われている。現在は世界中のオーケストラで使われている有名なシリーズだ。
- 《モデル例》
- Xenoアーティストモデル、Xeno
ピッコロトランペット
こちらのシリーズは、オーケストラ、吹奏楽、アンサンブルなどで使われている。
- 《モデル例》
- YTR-988、YTR-9825、YTR-9835、YTR-6810S
シリアルナンバーについて
バック、ヤマハのモデル名を一通り紹介したところで、次はシリアルナンバーの構成と特徴を紹介しよう。
バックのシリアルナンバーは数字のみ
バックは1918年にマウスピースの製造が行なわれ、1924年にトランペットが完成しているが、シリアルナンバーがつけられたのは1926年からだ。バックのシリアルナンバーは数字のみで構成されている。シリアルナンバーは以下の通りだ。
シリアルナンバー | 製造年 |
---|---|
500〜 | 1926年 |
600〜 | 1927年 |
900〜 | 1928年 |
1450〜 | 1930年 |
2250〜 | 1935年 |
4650〜 | 1940年 |
5500〜 | 1941年 |
6500〜 | 1945年 |
9100〜 | 1950年 |
12000〜 | 1953年 |
13600〜 | 1955年 |
19500〜 | 1960年 |
21000〜 | 1961年 |
24000〜 | 1964年 |
30000〜 | 1965年 |
50000〜 | 1970年 |
100000〜 | 1974年 |
112000〜 | 1975年 |
175000〜 | 1980年 |
200000〜 | 1981年 |
230000〜 | 1983年 |
250000〜 | 1985年 |
336000〜 | 1990年 |
420000〜 | 1994年 |
436000〜 | 1995年 |
452000〜 | 1996年 |
468000〜 | 1997年 |
484000〜 | 1998年 |
500000〜 | 1999年 |
525000〜 | 2002年 |
615998〜 | 2004年 |
644207〜 | 2006年 |
646013〜 | 2007年 |
1982年までに製造されたヤマハのシリアルナンバーについて
次にヤマハのシリアルナンバーについて紹介しよう。ヤマハはバックとは異なり、アルファベットと数字で構成されている。
- 《例》
- YTR-〇〇〇
○には3桁の数字が入る(1982年までに製造されたトランペットのみ)。頭文字のYはヤマハの「Y」。TRはトランペットの「TRUMPET」からだ。そしてその次の数字はトランペットのグレード、2桁目の数字は調性となる。
《1桁目 グレード》
- 1,2:カレッジ
- 3:インペリアル
- 6,7:プロモデル
- 9:カスタム
《2桁目 調性》
- 3:Bb
- 4:C
- 5:D
- 6:Eb(Eb-D)
- 7:F-G
- 8:A-HighBb(Picc.)
3桁目の数字は、製品企画順の可能性が高いようだ。
例えば1972〜1977年に販売されていた「YTR-135」であれば、ヤマハのトランペットでグレードはカレージ、調性はBb、そして5番目に企画された製品ということになる。
1982年以降のシリアルナンバー
1982年以降の製造品は、一部のモデルを除いて数字が4桁になる。1桁目の数字は上記同様、グレードを指す。
- 1、2、3、4:スチューデント
- 6:プロモデル
- 8:カスタム
- 9:特殊品(カスタム)
2桁目は調性を表す。表記も上記と変わらず。
3桁目はボアを表す。例えばトランペットBb菅のケースは
- 1:Mボア、127mmベル仕様
- 2:MLボア、127mmベル仕様
- 3:MLボア、123mmベル仕様
- 4:Lボア、123mmベル仕様
- となる。
4桁目は一般的には0か5が使用されている。
さらにシリアルナンバーの末尾に付随するアルファベットは以下の意味がある。
- H:ヘビータイプ
- U:ゼノ系
- F:ファンファーレ
- G:ゴールドブラスベル・モデル
- R:主管クルークモデル
- S:シルバープレートモデル
- T:トリガー付
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モデル名・型番・シリアルナンバーが知りたいということは、買取に出したいという人も多いだろう。なので、おすすめの楽器買取業者を紹介する。検討してみてほしい。
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オンラインでの査定で注意してほしいことがある。写真を撮影する際には、キズを隠して撮影しても、実際に見てキズが発見された時の心象が非常に悪くなり、買取価格に影響を及ぼすことが考えられるので、隠すことは絶対にしないようにしてほしい。
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まとめ
今回はトランペットのモデル名・型番・シリアルナンバーの調べ方について紹介した。トランペットはいくつものシリーズとモデルがある。それに付随してシリアルナンバーもたくさんあるので、まずはお手持ちのトランペットのモデル名とシリアルナンバーを把握しておくことが大切だ。