トレーディングカードで遊ぶ方にとってスリーブは必需品のようなものだろう。トレカを保護するためにあるスリーブは近年、数多くの種類が登場した。
中でも人気商品のキャラクタースリーブは即日完売することがあり、絶版となった商品はプレミア価格になることがある。そのため、スリーブを転売することで儲けようとする方がいるが、果たして利益は出るのか。ここでは、トレカのスリーブ転売が儲かるのかについて解説していく。
余談だが、スリーブはトレカ専門のフリマアプリ「magi(マギ)」でも多くの取引がおこなわれている。もし転売などをお考えであれば、magiも見逃さずにチェックしてみてほしい。
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
トレカのスリーブとは
トレカのスリーブは傷や汚れなどからトレーディングカードを守るためのトレカグッズだ。トレーディングカードはスリーブで保護しないまま使用すると傷みやすく、傷や汚れ、折れなどが付く。
カードの状態が悪くなると価値は下がり、お店に買取を依頼しても高い金額で買取してもらうことができなくなるだろう。カードの価値を下げないためには、カードをスリーブに入れてあげることが大切だ。
スリーブの種類
トレカのスリーブにはさまざまな種類がある。スリーブによって色やデザインが異なり、形状や硬さなども違う。スリーブのデザインや形状、材質が異なれば使い方に合った使用方法があるので、種類ごとに簡単な特徴や使用方法などを解説していく。
透明
最初に紹介する種類は透明スリーブである。スリーブの中では1番オーソドックスな種類であり、値段も他の種類と比べれば安い。透明スリーブにはカードを直接入れるインナータイプと重ねたスリーブの上から入れるオーバータイプがある。インナータイプはカードのサイズよりもほんのわずかにサイズが大きく、オーバータイプはキャラクタースリーブよりもサイズが大きい。
スリーブの硬さにはソフトタイプとハードタイプがある。ソフトタイプはカードをしなやかに扱うことができ、値段も安い。一方、ハードタイプはシャッフルしてもカードが折れにくいが、ソフトタイプよりも値段は高い。
カラー
次に紹介する種類はカラースリーブである。カラースリーブは背面に色があるスリーブであり、基本的には透明よりも値段の高い商品が多い。カードの入れ方は人それぞれだが、カラースリーブにはインナータイプの上から付けると良いだろう。
カラースリーブの役割はカードを保護するためだけではなく、公平な試合をするためでもある。透明スリーブだとカードの裏面に傷などがあれば、カードを特定するのは容易だ。しかし、カラータイプであればカード裏面の傷は分からないので、不正を抑制することに繋がる。カラースリーブにはさまざまな色があるので、自分好みの色やデッキイメージに合う色を使用する方が多い。
キャラクター
最後に紹介する種類はキャラクタースリーブ(キャラスリ)である。キャラスリはその名の通り、スリーブの背面にキャラクターが描かれている商品だ。
キャラスリの値段は他のスリーブよりも高いが、トレカ業界では人気の商品だ。特に、美少女系のキャラクターが描かれた商品は人気が高く、店舗から在庫が消えるのが早い。
キャラスリは直接カードを入れるか、もしくはインナータイプの上からカードを入れるのが基本で、キャラスリの上にはオーバータイプを付けて使用する。キャラスリにはさまざまな種類があるので、自分好みのキャラクターが描かれたスリーブを使用するのがおすすめである。
高額スリーブを紹介
市販で売られているスリーブは種類によって値段が異なるが、基本的には1,000円以下で購入できる商品が多い。しかし、限定品やキャンペーンの非売品、特典などで入手できるスリーブは高騰することがあり、市販で売られているスリーブよりも価値がある。
特に、絶版物となった商品は入手が難しいことから、驚愕の価値がつけられることもあるだろう。そこで、高額スリーブにはどのようなものがあるのか、トレカの種類ごとに分けて紹介していく。なお、金額はメルカリで売り切れの状態になっている商品であり、未開封品の価格である。
遊戯王
遊戯王のスリーブは背面に登場人物やロゴ、モンスターなどが載っている。遊戯王におけるスリーブの中で、特に高額な種類は以下の表の通りだ。
スリーブ | 価格 | 枚数 |
---|---|---|
オベリスクブルー | 244444円 | 60枚 |
WCS2018(赤) | 57777円 | 100枚 |
オシリスレッド | 39800円 | 60枚 |
神炎皇ウリア(旧バージョン) | 20000円 | 50枚 |
究極宝玉神レインボー・ドラゴン | 19000円 | 50枚 |
遊戯王のスリーブで別格な値段となっているのがオベリスクブルーのスリーブだ。オベリスクブルーのスリーブは公認大会のランキングで上位600人に配布されたとされている。
オベリスクブルーの価値は年々上昇しており、現在の価格はおおよそ240,000円で1枚あたり4,000円前後となっている。上記で紹介したスリーブはほんの一部であり、WCS(WORLD CHAMPION SHIP)やWCQ(WORLD CHANPIONSHIP QUALIFIER)のスリーブには数千円の価値がつく。
デュエル・マスターズ
デュエル・マスターズのスリーブにはさまざまな種類があるが、背面に登場人物やロゴ、クリーチャーなどが載っている。デュエル・マスターズにおけるスリーブの中で、特に高額な種類は以下の表の通りだ。
スリーブ | 価格 | 枚数 |
---|---|---|
白鳳(W) | 27000円 | 50枚 |
邪眼皇アレクサンドルⅢ世 | 9999円 | 42枚 |
ボルメテウス・武者・ドラゴン | 6000円 | 50枚 |
紅蓮の「覇」 | 6000円 | 42枚 |
ザキラ | 4444円 | 50枚 |
デュエル・マスターズのスリーブで高額なのは昔に登場したスリーブだ。白鳳(W)のスリーブはキャンペーンに応募して当たらなければ入手できない非売品である。そのため、デュエル・マスターズのスリーブの中でトップクラスの価値もつ。上記で紹介したスリーブはほんの一部であり、GP(グランプリ)で販売されている限定の商品は価値が高い。
ポケモンカード
ポケモンカードのスリーブ(デッキシールド)は背面に登場人物やポケモンなどが載っている。ポケモンカードにおけるデッキシールドの中で、特に高額なデッキシールドは以下の表の通りだ。
スリーブ | 価格 | 枚数 |
---|---|---|
メガリザードン | 22222円 | 62枚 |
アセロラ | 13000円 | 64枚 |
ギルガルド | 11999 | 60枚 |
ルチア | 6666円 | 64枚 |
サーナイト・ドレディア | 4666円 | 32枚 |
ポケモンカードのデッキシールドには遊戯王ほど高いスリーブはない。ポケモンカードのデッキシールドで高額となるのは、限定販売やキャンペーン、特典などで入手できるものが多く、簡単に入手できないものばかりだ。市販で売られているデッキシールドの中でリーリエ のデッキシールドは人気が高く、定価の2~3倍で転売されている。
スリーブの転売は儲からない
結論から述べると、スリーブの転売は利益がでるものの儲けが少ないので転売には向いてない。スリーブは消耗品なので、トレーディングカードで遊ぶ方は購入することが多いだろう。ではなぜスリーブの転売は儲からないのか、要因を4つに分けてまとめていく。
単価が安い
スリーブの転売が儲からない要因の1つ目は単価が安いことだ。メルカリなどのフリマアプリではカードバリアー100 パーフェクトサイズという商品がよく転売されている。
定価は238円であるが、メルカリでの出品価格は377円~399円前後である。出品価格から販売手数料や送料を差し引けば、手元に残る金額は250円程である。もちろん、定価よりも安くスリーブを販売しているところもあるが、それでも値段は180円前後だ。
販売価格の手取りである250円から仕入れ価格の180円を差し引くと、利益は80円。転売で儲けるには利益が小さく、とてもじゃないが、続けていくのは骨が折れるだろう。
絶版物が多い
スリーブの転売が儲からない要因の2つ目は絶版物が多いことだ。スリーブの絶版物とは、既に生産が終了した商品のことである。
現在、市販で売られているスリーブを転売しても、一般に流通している商品なので価値が上昇することはほとんどない。しかし、在庫が無くなり絶版物となったスリーブは入手が困難な状態にあるので価値が高騰し、プレミア価格になることがある。
ただ、高額なスリーブは既に絶版物となっているので、商品自体を入手するのが困難だ。したがって、商品を仕入れることができなければ転売することはできないので、儲けることもできない。
高騰する商品が読めない
スリーブの転売が儲からない要因の3つ目は高騰する商品が読めないことだ。高騰する商品の特徴として一般的なのがキャンペーンの非売品や限定品である。しかし、非売品や限定品は入手が難しいので、転売する商品は市販で販売されている商品が中心になるだろう。
市販で販売されている商品の中で高騰する可能性があるのは主にキャラクタースリーブだ。キャラクタースリーブの中で美少女キャラのスリーブは人気が高いが、なにしろ種類が多いため、高騰する商品を読むのは困難であり、無作為に購入するのはリスクがある。なので、高騰する商品を読むことができなければ、転売で儲けることはできない。
消耗品度がそれほど高くない
スリーブの転売が儲からない要因の最後は消耗品度がそれほど高くないことだ。スリーブは消耗品であり、使用しているうちに汚れたり裂けてしまったりすることがあるだろう。
そうなれば、新しく商品を買い換えることになる。最近はスリーブを二重三重で使用する方が多くなり、裂けたり汚れたりするのが多いのは透明スリーブだ。しかし、単価が低い透明スリーブの消耗品度が高くても、まとまった利益となるには長い期間を要する。
一方、単価の高いキャラクタースリーブはオーバースリーブによって保護されているので、消耗品度はそれほど高くない。したがって、消耗品度の高くないキャラクタースリーブを転売しようとしても、安くない限り購入することはないだろう。
まとめ
スリーブの転売が儲かるのかについてまとめた。トレカにはすぐさま価値が高騰するカードもあれば、後から高騰するカードもある。
一方、スリーブの価値が高騰するのは基本的に絶版となってからだ。単価が低いのはもちろんだが、入手難易度という観点からも転売には向いておらず、まとまった利益が出にくい商品だろう。
もし、スリーブの転売で儲けたい方がいれば、透明スリーブの転売がおすすめだ。透明スリーブの転売は利益が少なく地道だが、仕入れ価格が安いのでリスクが少ない。リスクを背負ってでもスリーブの転売で儲けたい方は、キャラクタースリーブにチャレンジしてみると良いだろう。