ブランデーの中でもコニャック地方で生産され、さらに数ある条件を満たしたものをコニャックとよぶ。コニャックを生産できることだけでも名誉なことであるが、それが英国王室御用達だとしたら製造者としてどれほど誇らしいことだろうか。そんなコニャックを生み出しているメーカーこそハインである。
すでに250年以上の歴史があるコニャック生産の老舗企業で、日本では他の有名コニャックブランドと比べると知名度は高くないが、世界的にも最高級のコニャックを世に送り出している。そんなハインの高品質コニャックのラインアップのうち、特に高価な銘柄で知られるのがハイントリオンフデトーマスだ。こちらではハインの歴史やハイン製品の特徴を簡単に解説しつつ、超高級品であるハイントリオンフデトーマスの買取情報、高額買取のコツ、おすすめ買取業者などをご紹介する。
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ハインの歴史
リネン商の息子であったトーマス・ハインは、1791年にフランスの勉強とコニャック造りの技術を学ぶためにイギリスからコニャック地方へと移住した。そこで1763年よりコニャックを製造していたランソン&デラマン社に入社したのだった。可愛がられたハインは、1796年に社長の娘であるフランソワ・エリザベスと結婚し、同社の共同経営者となった。
1817年にハインは社長へと就任したのをきっかけに、会社をトーマス・ハイン・アンド・カンパニーと改名した。これがハインブランドの始まりである。ランソン&デラマン社から数えれば、ハインは250年以上の長い歴史を持っている。1822年にハイン氏が亡くなったあとも、ハインは彼の一族によって経営されている。
ハインが製造するコニャックの特徴
ハインが製造するコニャックは、アーリーランデッドコニャックとして知られている。アーリーランデッドコニャックとは原材料のブドウの収穫、原酒の蒸留、樽詰めまでをコニャック地方でおこなったあと、ブランデーの熟成に最適な条件がそろっているとされるロンドンテムズ川沿いの倉庫で、熟成や瓶詰をおこなうコニャックを意味する。
ハインのコニャックは原材料にもこだわられている。まず使われるブドウは、6段階に格付けされたブドウ畑のうちの上位2つである、グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュ産のみに限られる。これにより、ハインのコニャックが誇る上品な香りが生み出されている。
続いて原酒は、4年以上熟成されたV.S.O.Pクラス以上のものしか使われない。さらに熟成に使われる樽は、木目の細かいオーク樽が使用されている。これにより、フルーティーな味わいが生み出されるのだ。
ハインのシンボルルマークと言えば、鹿の紋章だ。イギリスで牡鹿は高貴さの象徴とされている。また、ハインが製造するコニャック製品のボトルや箱には、英国王室の紋章も描かれている。
実は、ハインのコニャックは、英国王室御用達でもあるのだ。その歴史は古く、1962年よりその栄誉を授けられている。王室が愛飲するにふさわしいエレガントな味わいが、ハインコニャックの魅力の一つだ。
コニャックの格付け
先ほどV.S.O.P.が4年以上熟成された原酒であることに触れたが、これら熟年数の表記を銘柄名の一部と誤解している人もいる。これらの表記はブランデーの中でもコニャックとアルマニャックにしか使用されない特別なものだ。他の格付け表記と合わせて一覧化して紹介しておこう。
- ・VS (Very Special): 3年目
- ・VSOP (Very Superior Old Pale): 5年目
- ・ナポレオン: 7年目
- ・X.O.(Extra Old): 7年目
ちなみにこの格付けを始めたのはヘネシー社である。
ハインの主要製品
コニャックの格付けも理解できたところで、ハインの主要製品をご紹介しよう。
ハインヴィンテージコレクショングランシャンパーニュ 1985年
オレンジピールやイチジクのような香りがありながら蜂蜜のような甘さもある、バランスのよい味わいが特徴。湿度の高いイギリスのブリストルで熟成されることにより、この味わいが生み出されている。
ハインレアVSOP
25種類以上の原酒をブレンドしてつくられているのが特徴。ジャスミンやフルーツの香りが感じられ、ドライフルーツのような味わいも楽しめます。ハインの中では比較的リーズナブルな銘柄のひとつ。
ハインアンティークX.O.
1920年に発売され、ハインのフラグシップ的な立ち位置にあるのがこのハイン アンティークX.O.。40種類以上の原酒がブレンドされている。アロマとともに、バニラやスパイスの香りがし、レーズンやプルーンのような味わいが楽しめる。しなやかな舌触りがよく、時間をかけてゆっくりと楽しみたい名品。
ハイントリオンフ
トリオンフとはフランス語で勝利を意味する。1888年にリリースされた高級コニャックだ。バニラやプルーンのような香りとミルキーで生キャラメルのような味わいの中に、ナツメグや白コショウを思わせる隠し味も感じられるのが特徴。口当たりも優しく、長く余韻を楽しむことができる。
ハイントリオンフデトーマスの特徴
ハイントリオンフデトーマスはハイン製品の中でも最高クラスの銘柄で、世界で最も高額なブランデーのひとつでもある。その味わいが絶品であることはもちろんのこと、外見の美しさもハイントリオンフデトーマスの魅力だ。バカラ製のデキャンタが高級感を醸し出している。
専用の木箱は高級鏡面仕上げで、その中には温度計・湿度計がハイン特製の4客のグラスとともに内蔵されている。触れることさえためらってしまうような、美しさ際立つハイントリオンフデトーマスには羨望の眼差しが向けられる。
ハイントリオンフデトーマスの買取情報
ハイントリオンフデトーマスは大変希少価値が高く、市場に出回ることが極めて少ないコニャックのひとつとなっている。買取業者にも持ち込まれることも珍しいようだ。ハイントリオンフデトーマス買取強化アイテムとして選定している買取業者は多いものの、実際の買取金額を探し出すことはできなかった。
そんな中、お酒の買取業者であるライフバケーションにて、過去3回程度買取されたことがわかった。具体的な金額は提示されていないものの、同社が取り扱ったハイン商品の中で最も高額だということだ。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
これだけ希少性が高く、英国王室御用達でバカラも手掛けるハイントリオンフデトーマスだ。超高額買取価格になることは必須と言えるだろう。
査定時マイナス評価になる原因
高額買取が期待できるハイントリオンフデトーマスといえども、持ち込まれるすべてが平等に評価されるわけではない。鑑定士はさまざまなポイントを押さえて、査定額を決定していく。品物が次のような状態にある場合は、査定額が減額となってしまうので注意しよう。
液面低下やボトルの破損
ブランデーやウイスキーが熟成段階で樽から蒸発していくのをご存知だろうか。これを天使の分け前(エンジェルズシェア)とよぶ。ボトリングされたものでも同様に、時間の経過とともに中身が目減りしてしまう。このように液面が低下している場合には、減額の対象となってしまう。
言うまでもなく、ボトルが破損している場合、外見が損なわれるため査定額が減額されてしまう。
ラベルやシールの剥がれ
ラベルやシールの剥がれも減額の原因となる。中身は無事だと主張したくもなるが、すべての人が自分で飲むために購入するわけではなく、プレゼント用、あるいはコレクションとして購入する人もいる。したがってハイントリオンフデトーマスの外見も非常に重要なのだ。
色調の変化
時間の経過とともに中身の色が変化したり濁ったりすることもありえる。本来の色ではないため、こちらもやはり減額の対象だ。
付属品の欠損
ハイントリオンフデトーマスは中身の魅力もさることながら、付属品の美しさが目を引く一面もある。木箱や、中に入っている温度計・湿度計、特性グラスなど、どれかひとつでも欠けていると減額されてしまうことを想定しておこう。
ハイントリオンフデトーマス高額買取のコツ
ハイントリオンフデトーマスの減額要因を押さえたところで、次に高額買取のコツを解説していく。ハイントリオンフデトーマスを高額で売却したいのであれば、こちらで紹介していることをぜひ実践してみてほしい。
複数の買取業者に査定依頼する
これまでお伝えしてきた通り、ハイントリオンフデトーマスは買取業者でも滅多にお目にかかれないほど貴重なコニャック製品である。したがって、実物を見るのが初めてという鑑定士がいることも十分考えられる。そうなると、相場観が確立されていないために、鑑定士によって査定額が大きく変動することが容易に想像つく。
本来付けられる価格よりも大幅に低い金額が提示されてしまう恐れさえある。誤ってそういった場所で買取成立させてしまわぬように、複数の買取業者で査定結果を入手することをおすすめする。納得できる金額が提示されるまで売らないくらいの粘り強い姿勢が重要だ。
早めの買取を心掛ける
複数の買取業者に査定依頼をすることは重要だが、むやみやたらと時間をかければいいものでもない。むしろ、短期間のうちに数社で見積をもらい、一番高く買い取ってもらえるところで速やかに買取を成立させるのが望ましい。なぜなら、所持し続けることはリスクでもあるからだ。
まず先ほど紹介した通り、長期間保存し続けることによって液面低下してしまう恐れがある。さらに、誤ってハイントリオンフデトーマスを破損させてしまう可能性もゼロではない。そのようなことになれば当然査定額に響いてしまう。コレクションしておきたい方は別として、高額買取を狙うのであれば、早めの買取をおすすめしたい。
見た目をよくしておく
売ることを決めたのならば、買取に出す前にハイントリオンフデトーマスの見た目がすこしでもよくなるように工夫しよう。自分でできる範囲で掃除しておくのが大切だ。例えばホコリが見つかった場合には、柔らかな布で拭きとってしまおう。
簡単に取れる汚れも拭き掃除して取っておこう。反対に、ラベルに付いたシミなどはむやみに触れないほうがよい。デリケートな部分でもあるから、誤った取り扱い方をしてしまうと、かえって剥がれたりする原因にもなる。また、掃除する際は、くれぐれもハイントリオンフデトーマスを開封してしまわないように注意したい。
付属品をそろえて買取に出す
ハイントリオンフデトーマスは他のコニャックに比べて特に付属品の有無が査定に影響すると考えたほうがよい。なぜなら、木箱、その中に入った温度計・湿度計・特性グラスなどすべてが貴重なものだからだ。すでに紛失してしまっている場合は仕方ないが、セットにできるものはなるべくそろえて買取に出そう。
他の品物と一緒に売る
ハイントリオンフデトーマスの他にも売りたいものがあるならば、一緒に買取に出すほうがよい。買取業者の中にはまとめ買取の場合、買取金額をアップしてくれるところもあるからだ。他に売りたい製品がお酒ではなく、ブランドバッグ、家電、宝飾品など他カテゴリー製品という場合もあるだろう。
そんなときはカテゴリーを広く取り扱う買取業者を頼ってみるとよい。しかし、あくまでハイントリオンフデトーマスの価値を十分に理解してくれるところに限定しよう。
ハイントリオンフデトーマスのおすすめ買取業者
複数の買取業者に査定依頼することをおすすめしたが、実際に依頼するとなると、どの買取業者を利用すべきか迷うことがあるだろう。ハイントリオンフデトーマスを売る際のおすすめ買取業者を紹介するからぜひ参考にしてほしい。
ライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ライフバケーションは、お酒専門の買取業者だ。先に紹介した通り、過去にハイントリオンフデトーマスの取引実績もあるため安心して買取に出すことができる。買取方法も店頭買取、宅配・郵送買取、出張買取の3つだ。
査定額だけ簡単に聞きたい場合には、電話・オンライン・店頭・LINEで依頼することができる。ライフバケーションではラベルが剥がれていたり、シミがあったりするようなコンディションのよくないお酒でも買取可能としている。お持ちのハイントリオンフデトーマスがそのような状態にあったとしてもまずは見積りをお願いしてみてはどうだろうか。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバッカスもお酒買取専門業者である。ワイン・ウイスキー・ブランデー・日本酒・焼酎を取り扱っているが、ビールや金額の安い日本酒等は対象外としている。創業は明治33年と、とても長い歴史のある会社だ。それだけ長い年月実績を積み上げてきた信頼できる買取会社であることがうかがえる。
買取方法は宅配買取、店頭買取、出張買取の3つだ。宅配買取だけでもヤマト集配コース、簡単宅配キットコース、自分で発送コースと3つのコースがある。自分で発送コースを選んだ場合には1,000円のキャッシュパックプレゼントがあるのも特徴だ。査定だけであれば、Web査定、電話査定、LINE査定で依頼することができる。レッドバッカスの強みはスピ―ドと費用にある。
スピードに関しては宅配買取によって商品受け取り後、24時間以内に査定金額を提示してくれる。また、買取が成立した場合も同様に24時間以内に指定口座へ入金してくれる。費用に関しては、査定料・キャンセル料・振込・各種手数料・宅配送料・返却送料・出張料などすべての費用が無料となっているのだ。万が一査定額に納得できない場合も金額の負担なく返却してもらえるのは嬉しい。
STOCK LAB(ストックラボ)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ストックラボも取引実績豊富な買取業者だ。ワイン、ブランデー、ウイスキー、シャンパン、日本酒、焼酎、中国酒、スピリッツなど様々なジャンルのお酒を取り扱っているのに加え、空き瓶だけでも買取をおこなっている。宅配買取、店頭買取、出張買取と3つの買取方法がある。
複数アイテムを同時に買取に出すおまとめ買取の場合は、買取額が大幅アップすることがホームページで紹介されている。ストックラボにはお酒に関するコラム記事もあって、買取情報や売る前に知るべきポイントなども解説されている。一度ホームページを訪れてみてはどうだろうか。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
最後に紹介したいのが 大黒屋だ。買取業者を利用したことない人でも名前は知っているのではないだろうか。大黒屋は全国に200店舗以上を構える、業界最大手企業だ。
取り扱っていないカテゴリーがないというほど、幅広いカテゴリーのアイテムが買取可能だ。お酒はもちろんこと、時計、バッグ、貴金属、家電、スマホ、楽器、古銭、チケットに至るまで、多種多様なアイテムの買取実績がある。特にお酒以外のカテゴリーで、ハイントリオンフデトーマスの他にも売りたいアイテムがある場合には、大黒屋を頼ってみるとよい。
まとめ
ハイントリオンフデトーマスについて取り上げてみたが、買取の参考になっただろうか。具体的な買取金額がご紹介できなかったのは残念だが、それだけ買取業者にさえ出回らないような貴重なコニャックだということをおわかりいただけたはずだ。品物の状態に左右される部分はあるが、買取に出せば高額買取は必須といえるだろう。
こだわり抜かれた原材料や製造工程の末に生まれる奥深い味わい、バカラのボトル、それを保管する木箱、木箱の中に収められた温度計・湿度計と特製グラス。圧倒的な存在感を放つハイントリオンフデトーマスには果たしていくらの値が付くだろうか。