ブランデーは、果実酒を原料として作った蒸留酒のことを言う。長い年月の間熟成されたブランデーは、芳醇な香りと深い味わいを持つ。基本的には原料はブドウだが、リンゴを用いたカルヴァドスなどがある。ブドウを用いたブランデーは、フランスのコニャックやアルマニャックが代表的だ。
ハーディーは、コニャックを代表する高級ブランデーである。百年の時をつむぐ黄金の宝石というキャッチコピーがつけられ、世界中に熱狂的なファンが多くいる。ハーディーにはさまざまな種類があり、味や香りもそれぞれ異なる。
今回は、ハーディーの中でも最高峰と言われる品種ル・プランタンにフォーカスを当てていこう。非常に希少なブランデーだが、万が一、飲まずにおいたままだという方はチェックしてみてほしい。まずはコニャックがどのようなものであるか解説していこう。
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コニャックとは
コニャックとは、フランスのシャラント県にあるコニャックという街から名付けられたブランデーの品種だ。この名前はAOCという「原産地統制呼称」の認証を得ている。
AOCの認証を得るには、製造過程や品質の評価において、特定の条件を満たしている必要がある。この条件を満たしていないブランデーをコニャックと名付けて製造・販売することは違法だ。
コニャックの製造方法
コニャックは、ユニ・ブランという品種のブドウを主な原料とする。ブドウの果汁を搾り、2〜3週間寝かせて発酵させて得た白ワインを専用のポットスチルで蒸留する。蒸留が完了すれば、アルコール度数70度ほどの蒸留酒ができあがる。
その出来上がった蒸留酒をオークで作った樽の中で熟成させる。オーク材や空気の作用でアルコール分と水分が蒸発し、熟成の間にアルコール度数は40度まで落ちていく。熟成期間を終えたコニャックは、他の栽培地域のものかつ熟成年数の異なる原酒とブレンドされ完成する。異なる原酒とブレンドすることによって、複雑な香りを獲得しているのだ。
ハーディーの概要
まずは、ハーディーがどのようなブランデーであるのか、歴史とともに紹介しよう。
ハーディーの歴史
ハーディーを設立したのは、イギリスでワイン商人をしていたアンソニー・ハーディー。アンソニーは1825年からフランスに住み、イギリスへコニャックを輸出する仕事をしていた。1863年には、自身もコニャックの製造を始め、ハーディーのブランドを設立した。
ブランドの設立から6年後の1869年、オランダのアムステルダムで開催された国際博覧会において、ハーディーのブランデーが優秀賞を受賞したことがきっかけで世界中に名前が知られる。
1910年からは、ヨーロッパ全土に向けてブランデーの輸出を開始し、1950年にはフランスでの売り上げが第3位にランクインするまでに実力を伸ばした。フランスには名だたるブランデーが集まっているため、売り上げ上位に登りつめるのは至難の技である。現在は5代目がハーディーのブランドを受け継いでいる。
ハーディーの特徴
ハーディーのコニャックは芳醇な香りを醸し出すが、刺激は少ない。繊細かつまろやかな舌触りから、熟成感の強い味わいが口の中に広がっていく。この香りや味わいは熟成年数によって生み出されている。コニャックは、原酒の熟成年数の度合いによってランクが付けられる
V.S.(Very Special ヴェリー・スペシャル)もしくはThree Stars(スリースターズ)
原酒の熟成年数が2年以上のものに付けられる。
V.S.O.P.(Very Superior Old Pale ヴェリー・スペリオル オールド・ペール)もしくはReserve(リザーヴ)
原酒の熟成年数が4年以上のものに付けられる。
Napoleon(ナポレオン)
原酒の熟成年数6年以上のものに付けられる。
XO(Extra Old エクストラ・オールド)
原酒の熟成年数が10年以上のものに付けられる。
Hors d'age(オール・ダージュ)
定義はXOと同じだが、基準の熟成年を超える高い品質であることをアピールするために用いられるランクだ。
この5つがコニャックのランクだ。例えば、ランクのひとつであるV.S.O.P.は、熟成年数が4年以上のコニャックに付けられるランクだ。V.S.O.P.の基準は最低4年だが、ハーディーのV.S.O.P.は10年以上熟成させている。
そのため、生産には時間と労力を必要とする。大量生産ができず、1年のうちでも生産される数が限られている。品質の高さや価格だけでなく、希少性もハーディーのブランド力を高めている要因なのだ。ハーディーはボトルのデザインが美しく、飲み終えた後もインテリアとしてコレクションする人が多い。
ハーディー ル・プランタンとは
ハーディーのコニャックの中でも、最高峰と言われるのがル・プランタンだ。ル・プランタンはフランス語で、春を意味する。これは、ハーディーブランドの150周年を記念して作られた特別なシリーズのひとつである。
ル・プランタンには、厳選された原酒のみを使用しており、熟成年数は驚異の100年だ。100年の熟成によって芳醇を極めた重厚な香りと繊細な味わいは、言葉では言い表せないほどの深みがある。最高級なのはコニャックだけではない。コニャックを詰めるガラスボトルもまた最高級だ。
ル・プランタンのボトルは、「ガラス・クリスタル界の至宝」と称されるクリスタルの名門ラリックが手がけるデキャンタボトルである。ラリックの芸術性に富んだボトルデザインとハーディーの高品質なコニャックのコラボレーションにより、ル・プランタンは世界中のブランデー愛好家達を虜にしている。
日本のECサイトでの販売価格は、160万円を超えるものばかりだ。(2019年5月29日調査例)購入には、3週間以上の取り寄せ期間を必要とし、支払い方法は銀行振込のみと販売に至るまでのプロセスを徹底管理している。
査定を依頼する際の注意点
ル・プランタンの査定を依頼する際には注意すべきことがある。以下の3つは、買取価格を上げるには必須の項目であるため、しっかりとチェックしておこう。
- ・品質を保っておく
- ・ボトルをきれいにする
- ・付属品をそろえる
品質を保っておく
品質の保持は、酒類の買取価格を上げるには最も気を遣うべきポイントだ。特にコルクの状態には細心の注意を払う必要がある。コルクが劣化するとアルコール分が蒸発して抜けてしまう。
これを液面低下といい、ブランデーが傷んでしまう原因だ。液面低下を防ぐために湿度の低い冷暗所に保管しておくように心がけよう。
ボトルを綺麗にする
ブランドボトルのブランデーは、ボトル自体にも価値があるため、ボトルの状態によっても価格が変わる。ホコリなどの汚れは必ず落とし、きれいにしておこう。
付属品を揃える
ル・プランタンを含む高級酒は、ほとんどが専用の化粧箱に入っている。箱が残っているものとそうでないものとでは、価格の差が大きくなる。箱は大きいため少々かさばるが捨てずに保存しておいた方が良い。また、替え栓やギャランティカードなどの小さな付属品も全てそろえていれば価格を上げることができる。
空ボトルにも価値はある
高級酒は空ボトルにも価値がつく。ル・プランタンはボトルのデザインが非常に美しく、コレクションとしての価値が高い。もし処分するようであれば、捨てずに業者に依頼してみるのがオススメだ。箱などの付属品が全てそろっているなら、買取価格が10万円を超える可能性もある。
オークションやフリマアプリを利用する
ハーディーの飲み終わったボトルや箱をきれいな状態で保存しているのであれば、買取業者へ査定に出すよりもオークションやフリマアプリに出品したほうが高い値段がつくことも珍しくはないだろう。
ヤフオクではハーディーの空ボトルであっても、インテリアやコレクションとしての価値が高いため、種類によっては業者よりも高額で売却できる可能性がある。飲み終わったハーディーのボトルがあれば、オークションに出品してみるのもオススメだ。
また、メルカリなどのフリマアプリでも、高級酒の空ボトルの出品が複数見られた。オークションやフリマアプリを利用する際は、価格設定に注意したい。買取業者に査定してもらい、大体の価格相場を知っておくことが重要となるだろう。
ハーディー ル・プランタンの買取が可能な業者
ル・プランタンは、その希少さ故に買取実績のある業者を見つけることが非常に困難である。そのため、
- ・高級ブランデーの買取実績が多い業者
- ・酒類専門の買取業者
に絞って業者を選ぶことが重要だ。今回は、上記の条件に沿った業者を紹介していこう。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋は、高級酒はもちろん、時計やブランドバッグなどの買取もおこなっている総合買取業者だ。調査したところ、買取銘柄一覧にル・プランタンの名前が記載されていた。大黒屋では、店舗買取に加えて宅配買取もおこなっている。宅配買取では、梱包用のキットを一式用意してくれるうえ、手数料は一切かからない。
大黒屋の公式LINEを友達登録し、査定希望の写真を送るだけで簡単に査定ができるシステムもある。大黒屋は実績十分の買取業者であるため、信頼度が高い。安心して商品を預けることができるだろう。
モノウールリカー
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モノウールリカーは、総合買取業者「モノウール」の酒類専門プロジェクトだ。こちらも買取銘柄一覧にル・プランタンの記載があった。モノウールリカーでは、日本全国で宅配買取をおこなっている。また、東京都内の一部と栃木県宇都宮市内では、出張買取も受け付けている。
モノウールリカーでの買取は、原則未開封品に限るので注意が必要だ。しかし、ブランドのつく高級酒の空ボトルは買取可能であるため、ル・プランタンの空き瓶を持っている方は相談してみると良いだろう。
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ストックラボは、ブランドバッグやお酒などの買取をおこなっている買取業者だ。ストックラボでは高級ブランデーの買取を強化していることがある。そのため、ハーディーのような高級コニャックはとても高い価格で買い取ってくれる可能性が高い。買取方法としては、
- ・店頭買取
- ・宅配買取
- ・出張買取
の3つの方法がある。宅配買取は、全国どこからでも買取査定に出すことができるため、なかなか時間が確保できない人や店舗が近くに無い人にもおすすめできる方法だ。査定の依頼はLINEで手軽に依頼でき、スピーディーな対応をしてもらえる。また、ストックラボには、まとめて売ることで買取金額がアップするシステムがある。
ハーディー以外にも飲まずに保管してあるお酒があれば、この機会にぜひ一緒に査定に出してみると良いだろう。ハーディーの高価買取を狙っているのであれば、ストックラボはチェックしておきたい業者のひとつだ。
まとめ
今回は、高級ブランデーであるハーディーの中でも、最高峰とされるル・プランタンについての情報を紹介した。ハーディーは、コニャックを代表するブランデーのひとつである。品質や価格はもちろん、1年の生産数が限られているという希少性がハーディーのブランド性を高めている。
ハーディーはボトルにも芸術性があり、飲み終えた後でもインテリアやコレクションとして重宝されている。ル・プランタンは、クリスタルの名門であるラリックとコラボレーションし、ボトルのデザインから人々を魅了する逸品だ。中のコニャックは、驚異の100年熟成で芳醇な香りと繊細かつなめらかな味わいを持つ。
非常に希少価値が高く、日本でのハーディーの販売価格は160万円を超えるほど高額だ。これほどの高額なものを査定に出すのであれば、できる限り査定額を上げたいところだ。そのために重要となるのが、保管状態である。蓋のコルクが劣化し、ブランデーが液面低下しないように徹底すべきだ。
湿度の低い冷暗所で保管しておこう。ル・プランタンはボトル自体にも価値があるため、中身だけでなく、ボトルもきれいに保っておくことが高額買取につながる。ホコリなどの汚れはしっかりと落としてから査定依頼をしよう。
ル・プランタンはたとえ飲み終えた後の空ボトルであったとしても、高い価値のつくものだ。もし、家のどこかで眠らせたままなら、すぐに処分せずに買取業者に相談してみてはいかがだろうか。ただの空ボトルだと思っていたものが思わぬお宝に化けるかもしれない。