シャンパンのパッケージには、少しユニークなものもある。こういったシャンパンは、お酒を飲まない人でもついほしくなってしまうことがあるかもしれない。ただ、シャンパンは年代物のワインのように長期間の保存ができないケースも多い。
いつの間にかたまってしまったシャンパンがあるときは、買取店で引き取ってもらうのも合理的な方法だ。ここでは、女性から人気があるパイパーエドシック(PIPER HEIDSIECK)のシャンパンの買取相場を取り上げる。
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パイパーエドシックとは
フランスのパイパーエドシックは、ドイツ出身のフローレンスルイ・エドシックが18世紀に設立したメゾンだ。フランスの数あるシャンパンのメゾンでも、パイパーエドシックはとくに歴史が古い。
マリー・アントワネットにシャンパンを献上
パイパーエドシックを創業したフローレンスルイ・エドシックは、当時のフランス王妃であったマリー・アントワネットに献上するシャンパンを作るために「エドシック社」を設立した。
ちなみに、フローレンスルイ・エドシックが目標に掲げたのが、「王妃にふさわしいシャンパンを作ること」。エドシック社が作り上げたキュヴェは、マリー・アントワネットを始め、宮廷の貴族たちからも愛されたと言われている。
各国の上流階級や映画関係者から支持された
このパイパーエドシックのシャンパンは、後にオーストリアのハプスブルク家などから支持され、王室や上流階級の間でも高い人気を得るようになった。20世紀に入ると、ハリウッド映画の小道具としても用いられるようになり、パイパーエドシックは世界にその名を知られるメゾンへと成長していく。
1993年にはカンヌ映画祭の公式シャンパンになり、以後は映画関係者からも愛飲されている。
19世紀から宝石商との交流を続けるメゾン
パイパーエドシックは、宝石商との関わりが深いメゾンとしても有名だ。創立100周年には、ロシア皇帝のアレクサンドル3世に仕えた宝石商が豪華なボトルをデザインしている。創業から200周年を迎えた1985年には、フランスのジュエリーブランドである「ヴァンクリーフ&アーペル」がデザインしたゴージャスなボトルも登場した。
ファッションデザイナーとのコラボ
1990年代からあらたにスタートしたのが、パイパーエドシックとファッションデザイナーたちとのコラボレーション。ジャンポール ゴルティエ(Jean Paul Gaultier)やクリスチャンルブタン(Christian Louboutin)などの著名なデザイナーたちが、パイパーエドシックのシャンパンボトルを次々にデザインしている。
1999年発売のパイパーエドシック ジャンポール ゴルティエの買取相場
パイパーエドシック ジャンポール ゴルティエの1作目は、1999年にリリースされた。ジャンポールゴルティエのユニークなデザインがほどこされたボトルは、ファッション業界からも注目されている。
パイパーエドシック ジャンポール ゴルティエのシリーズは、ボトルのユニークなデザインが特徴になっている。1作目のパイパーエドシック ジャンポール ゴルティエは、ボディに見立てたシャンパンボトルを赤いコルセットで飾ったインパクトのあるデザイン。黒のリボンで編み上げたコルセットが、エレガントな雰囲気を醸し出している。
買取価格
1作目の「パイパーエドシック ジャンポール ゴルティエ」の買取相場は、4,000円前後。お店や品物の状態で買取価格には多少の差が生じるため、実際の買取価格は3,000円台から4,000円台まで幅がある。
こういった特別なデザインのシャンパンの場合、中身やボトルだけでなく、外側のパッケージの状態が査定額に影響する可能性がある。コルセットやリボンにダメージが生じていると、最高額で買取してもらうのは少し難しいだろう。
買取店によって扱いがわかれることも
パイパーエドシック ジャンポール ゴルティエのように個性的なシャンパンは、お店によって買取の対象になるかどうかがわかれるかもしれない。ベーシックなシャンパンしか買い取らないお店の場合、パイパーエドシック ジャンポール ゴルティエを取り扱わなかったり、査定額が安かったりすることも考えられる。
この銘柄の魅力であるジャンポールゴルティエのデザインが評価されないと、買取価格は相場よりもグンと安くなる可能性がある。相場に近い金額で買い取りしてもらえるかどうかを知りたいときは、査定を受けてみよう。
2011年発売のパイパーエドシック ジャンポール ゴルティエの買取相場
こちらのメゾンから2作目のパイパーエドシック ジャンポール ゴルティエが発売されたのは、2011年。2作目も、1作目と同様にジャンポールゴルティエの斬新なデザインが話題を呼んだ。
フレンチカンカンをイメージした2作目のパイパーエドシック ジャンポール ゴルティエは、フレンチカンカンのダンサーが身に付けていたような網タイツのデザインが取り入れられている。表面を黒いネットで覆ったこのシャンパンは、ボトルを足に見立てたデザイン。この2作目のボトルには、皮膚をイメージしたラテックスのカバーがかかっている。
ボトルの上部には、アイマスクのようなモチーフやリボンがあしらわれており、仮面をかぶったミステリアスな女性を彷彿させる。ラベルはパイパーエドシックのブランドカラーであるレッドでまとめられ、華やかでシックな雰囲気だ。
買取価格
2011年にリリースされた2作目のパイパーエドシック ジャンポール ゴルティエも、買取価格は1作目と同じ4,000円前後になることが多い。この銘柄の場合、1作目、2作目ともに買取相場はほぼ同じレベルと言える。
2作目の場合も、パッケージの部分は査定額をわける1つのポイントになるだろう。ネットが一部ほつれていたり、ラベルやキャップの部分に目立つ傷などがあると、減額されてしまうかもしれない。このようなシャンパンは、取り扱い方にとくに注意をしよう。
コラボ商品を取り扱う買取店で相談するのがベスト
1作目と同じく、2作目のパイパーエドシック ジャンポール ゴルティエも、どこのお店でも必ず売れるとは限らない。買取の相談をするときには、パイパーエドシックのコラボ商品を取り扱うお店を探そう。パッケージの価値を評価してもらえるお店を見つけるためには、査定額の比較ももちろん必要だ。
パイパーエドシックのその他の銘柄の買取相場
パイパーエドシックのシャンパンには、パイパーエドシックレア・ヴィンテージ 2002やパイパーエドシックブリュットロゼソヴァージュなどのさまざまな銘柄がある。買取店のサイトなどを見ると、このような銘柄とパイパーエドシック ジャンポール ゴルティエの買取相場の違いがわかってくるだろう。
パイパーエドシックレア・ヴィンテージ 2002の買取相場
買取店には、パイパーエドシックレア・ヴィンテージ 2002を10,000円ほどの金額で買い取りしているところがある。パイパーエドシックレア・ヴィンテージ 2002は、こちらのメゾンの逸品として知られるヴィンテージ。上品で繊細なフルーツの香りがするパイパーエドシックレア・ヴィンテージ 2002は、スパイスのテイストが楽しめるのも魅力だ。
パイパーエドシックのレア・ヴィンテージは製造される年が限られており、市場に出回る数が少ない。そのためか、パイパーエドシック ジャンポール ゴルティエよりも買取価格が高くなっている。
パイパーエドシックレア・ヴィンテージ 2002の落札価格
ヤフオクに出品されているパイパーエドシックレア・ヴィンテージ 2002などは、買取価格よりやや高い13,000円から16,000円前後で落札されている。ヤフオクの場合、入札状況によってより価格が上がったり、出品者が買取価格よりも高い金額をつけたりする。このような事情から、同じ銘柄のシャンパンが買取相場よりも高い金額で取引されるケースも少なくない。
実際、ヤフオクでは、パイパーエドシック ジャンポール ゴルティエが10,000円前後の価格で落札されたケースも見られる。
買取相場を知るメリット
パイパーエドシック ジャンポール ゴルティエを売る際に買取相場を調べておくと、売却のときにいろいろなメリットが期待できる。シャンパンに限らず買取サービスを利用する場合、素人は専門的な知識や情報が少ないのが1つのデメリットになる。このようなデメリットを少なからず補ってくれるのが、買取相場の情報だ。
金額が妥当か否かを判断できる
買取価格の相場を知っていれば、お店で査定を受けたときに提示された金額を冷静にチェックできる。相場よりも大幅に安い金額がついたときには、お店のスタッフに理由の説明を求められるだろう。理由に納得ができないときには、そのお店で売るのをやめることも可能になる。
お店側の説明にむやみに惑わされることなく、金額が妥当かどうかをチェックできる点は相場を知る大きなメリットと言える。
売り時がわかる
コンスタントに買取相場を調べておくと、金額の変動までチェックができるようになる。シャンパンの取引でも、相場が上がる時期を選んだほうが売主のメリットが大きくなることは言うまでもない。定期的に更新されている買取店のサイトなどを見ておけば、パイパーエドシック ジャンポール ゴルティエを絶好のタイミングで売れる可能性がでてくる。
価格の変動を把握している場合、相場が極端に下がっている時期に、慌てて売ってしまうリスクも少なくなるだろう。
オークションの出品価格を決めるときに役立つ
ヤフオクなどを利用してパイパーエドシック ジャンポール ゴルティエを売る場合、出品価格は自分で決めなければならない。オークションで損をしないためには、買取相場に近い金額で出品をするのが1つのコツになる。相場がわかっていれば、市場価値に見合う価格をつけてオークションを開始できるわけだ。
シャンパンを売るときの選択肢が広がるところも、買取相場を知る1つのメリットになる。
まとめ
今回は女性に人気のパイパーエドシックのシャンパンの買取相場を紹介した。素人は専門的な知識や情報が少ないことがデメリットだが、買取相場を調べておくと、売却のときに金額が妥当かどうかをチェックできる。
また、コンスタントに買取相場を調べておくと、金額の変動までチェックができるようになる。シャンパンは年齢を重ねても長く楽しめる趣味なので、歴を重ねるごとにアイテムが増えていくもの。ぜひ買取をうまく利用しながら、コレクションを楽しんでいただきたい。