ビーバー毛皮製品の買取相場・査定情報まとめ

毛皮といえばミンクやフォックス、チンチラなどが有名であるが、ビーバーも珍しい毛皮として珍重されている。生産量も限定されているうえ実用的であり、毛皮マニアの間では人気の高い毛皮でもある。そんなビーバーの毛皮製品を買取に出したいと考えている人は、どれぐらいの金額になるのか気になるだろう。

そこで、ビーバー毛皮製品の買取相場や査定情報を紹介する。高く売るためのテクニックも伝授するので、参考するとよいだろう。

ビーバーの毛皮の特徴

まずは、ビーバーの毛皮がどんな特徴を持っているのかご紹介しておこう。

ビーバーの毛皮の特徴

ビーバーはヨーロッパやアメリカ大陸に生息しているネズミに似た動物で、大きな前歯で木をかじり水の中にダムのような棲家を作ることで知られている。外見的には優雅な印象はなく素晴らしい毛皮を持つ動物には見えないが、焦げ茶色の毛皮の内側には綿のような白い毛がびっしりと生え高い防水効果を誇る。

また、保温性や耐久性に優れるため、コートやジャケットに使用されている。抜き毛や刈り毛をすると真っ白な毛が現れ手触りも良く、染色や加工がしやすくなるため、様々な服飾品として利用されている。

ビーバーの毛皮の歴史

ビーバーの毛皮製品が17世紀ごろにシルクハットの素材として使用され、ビーバーハットと呼ばれ親しまれていた。しかし、19世紀になるとビーバーの毛皮はカナダの主要な交易品となり乱獲されたため、絶滅の危機に瀕してしまう。そのため、世界各地でビーバー保護法が確立され、現在は養殖のビーバーのみと制限されたうえでビーバーの毛皮が流通している。

ビーバーの毛皮は希少価値がある毛皮といっても一度に取れる毛皮の量が多いため、他の高級毛皮と比べて価格的には一歩劣る傾向がある。高額買取のためには、ブランド製品であるなどの付加価値が必要である。

ビーバー毛皮製品の査定ポイント

ビーバーの毛皮製品の査定では、主に4つのポイントが重要となる。

毛並みや毛の密集度

ビーバーの毛皮製品で重要視されるのは、毛並みの良さや毛の密集度である。ビーバーの毛皮はツヤがあり滑らかなのが特徴であるが、ツヤもなく手触りが悪いものは減額される。毛が密集しているほど価値が高く、抜け毛の目立つものは減額の対象となる。

汚れや変色、カビの有無

汚れや変色、カビの有無も査定の大きなポイントである。毛皮は直射日光に当たると変色するため、直射日光に当たらない風通しの良い場所に保管する。ホコリや湿気を含んだままクローゼットにしまうとシミやカビの原因となってしまうため、軽くブラッシングして日の当たらない風通しの良い場所に1日から2日つるしたあと、クローゼットにしまうとよいだろう。高額査定を得るためには、普段からのお手入れが大事である。

毛皮製品の大きさ

ビーバーの毛皮製品の査定ポイントは、大きさも関係している。毛皮製品は一般的にサイズが大きいほど査定額が高くなる傾向があるため、帽子やマフラーなどの小物よりも、コートやジャケット、ショールなどの方が高い査定金額が期待できる。

タグや保証書、ブランド価値を証明する付属品

ビーバーの毛皮製品はタグや保証書などブランド価値を証明する付属品があると、高額査定が期待できる。もちろん、タグや保証書がなくても買取ってくれるが、査定金額の減額は否めない。ビーバーの毛皮に限らず、毛皮製品を購入したら将来的に売却することを考え、タグや保証書はしっかり保管しておくのが賢明である。

しかし、これらの査定ポイントにすべて当てはまらないからといって、ビーバーの毛皮製品の買取をあきらめる必要はない。買取業者によっては、汚れがあったり、毛並みがすぐれないものでも買取ってくれるところがあるので、とりあえず持ち込んで相談してみると良いだろう。

ビーバーの毛皮製品の買取相場

ビーバーの毛皮の買取相場は、どこで売るかによっても異なる。そこで、ビーバー毛皮製品の買取ができる業者と、その相場についてみてみよう。

毛皮買取専門店

毛皮買取専門店は、毛皮の知識が豊富な鑑定士に査定してもらえるのが特徴である。ビーバー毛皮のようにあまり一般的な毛皮を適正な価格で買い取ってくれる確率が高い。

毛皮買取専門店は、店舗に持ち込みのほか、出張査定や宅配査定が可能な店もあるので便利だ。査定料金は無料の店がほとんどであるため、安心して利用できる。毛皮買取専門店での買取相場は、コートで5,000円から50,000円、小物で1,000円から8,000円となる。

一般的な買取業者

一般的な買取業者は、ブランド品や貴金属、骨とう品などを扱っており、毛皮の買取をする業者も多い。毛皮専門の鑑定士が在籍していることも多く、適正な金額での査定が期待できる。店舗に持ち込むほか、出張査定や宅配査定も行っており、時間がない人でも手軽に査定が受けられるシステムとなっている。

一般的な買取業者のビーバー毛皮製品の査定料金の相場はコートで5,000円から15,000円、小物は扱っていないところが多い。

リサイクルショップ

リサイクルショップは、ブランド品から家具、日用品に至るまで様々なものを買い取る店である。しかし、毛皮の知識がある鑑定士は在籍していないため、買取業者よりも査定金額が安くなる傾向がある。洋服専門のリサイクルショップでは、重さによって査定金額が決まることもあるため、ビーバー毛皮製品であることに価値がつかないこともある。

リサイクルショップのビーバー毛皮製品の査定は、コートで3,000円から10,000円が相場である。

ネットオークション

ネットオークションは出品すると欲しい人が入札するシステムで、ビーバー毛皮製品も多く取引されている。買取店やリサイクル店では高値がつかなかったり、買い取ってもらえなかった品でも、求める人がいれば高額で売却できるチャンスもある。

特に、ブランド製品は高額入札される率が高く、オークファン・ネットオークションでは高級ブランドブリオーニのビーバー毛皮コートが約300,000円、フェンディのビーバー毛皮ショートコートが約150,000円の値が付き30件以上の入札がされている。ノーブランドのビーバー毛皮コートの買取相場は、3,000円から20,000円である。

フリマアプリ

フリマアプリは自分で値を付けて出品すると、気に入った人が購入するシステムである。フリマアプリでもビーバー毛皮製品の出品は多く、比較的高値で取引されている。ネットオークションと同様に売りたいものの写真を撮って出品するだけなので、手間もかからず便利である。ただし、送料や出品手数料などがかかるため、買取金額のすべてが手元に残るわけではない。

フリマアプリ・メルカリでのビーバー毛皮コートの相場は10,000円から25,000円、小物は3,000円から8,000円である。

ビーバー毛皮製品を高く売るテクニック

では、ビーバー毛皮製品をできるだけ高く売るためのテクニックを伝授しよう。

売り時をおさえること

ビーバー毛皮製品は、1年を通して常に需要が高いわけではない。毛皮製品は冬に身につけるため、冬が始まる前の秋口に購入される確率が高い。そのため、秋の初めから終わりにかけてが売りの時期と言えるだろう。買取相場の価格変動をチェックして、売り時をおさえる必要がある。価格の変動は、買取業者だけでなくネットオークションやフリマアプリなど幅広くチェックすることが大事である。

また、買取業者は不定期で査定額アップキャンペーンをおこなっているので、小まめにホームページを確認することも重要だ。

付属品を揃えておく

査定に出す時には、保証書はもちろん箱や予備のボタンなどに至るまで、付属品を全て揃えておくことも大事だ。特に、保証書がないと減額される恐れがあるので必ず揃えるようにしよう。ブランド物のビーバー毛皮製品の場合は、箱やリボン、包装紙などがあると査定にプラスに働く。また、一度も箱から出したことがない新品は、中古品よりも高い査定金額となる。

買取業者を比較する

査定は1つの業者に依頼するのではなく、複数の業者に見積もりをしてもらい比較するのが賢明である。同じ品でも業者によって少しずつ査定金額が変わってくるため、最も条件の良い業者に売るのが良いだろう。ネットでは査定一括サービスがあるので、1度に複数の業者の査定金額を知ることができる。買取業者の評判もチェックし、評判の良い業者を把握しておくのも大切だ。

まとめて売る

買取業者では、1品ずつよりもまとめ売りの方が高い査定金額になる可能性が高い。ビーバー毛皮のコートとストールやマフラーなどを一緒に売ると、査定金額にプラスアルファが加算されることもある。加算されない場合は交渉してみるとよいだろう。

査定に出す前のお手入れ方法

査定に出す前に少し手間をかけると、鑑定士への心証が良くなる。そこで、査定前のお手入れ方法を紹介しよう。

毛並みのクセを直す

長時間同じ場所に置いておくと、毛並みにクセがついてしまうことがある。そんな時は、クセの付いた部分に蒸しタオルを2分から3分のせ、その後ブラッシングすると良い。ブラッシングが終わったら陰干しをしてしっかり乾燥させると、元のように毛並みが揃うだろう。

臭いをとる

クローゼットに入れっぱなしにしていたビーバー毛皮製品は、かび臭さが気になることがある。臭いが気になるなら、水で10倍に薄めた合成酢を布巾に吹きかけ毛皮を拭くとよい。一時的にお酢の匂いがするものの、蒸発すると無臭になり毛皮の臭いも取り去ってくれる。また、お酢には毛を柔らかくする作用もあるので、ブラッシングするとフワフワ感が増すだろう。その後は、陰干しをして湿気を乾燥させて完了である。

クリーニングに出す

汚れがひどく自分で手入れできないものは、クリーニングに出すときれいになる。しかし、毛皮のクリーニング料金は高いため、小物の場合は買取額よりもクリーニング代の方が高くつく場合もあるので注意が必要だ。コートなど、高額買取が期待できるものは、クリーニングで最善の状態にしてから査定に出すのが良いだろう。

まとめ

今回は、ビーバーの毛皮製品の買取情報や査定に出す時のポイントなどをご紹介した。この機会にぜひ、クローゼットに眠ったビーバー毛皮製品を売りに出し、高価買取を狙ってみてほしい。売りに出す際は「業者の比較が大事」と述べたが、当サイトヒカカク！では、一度の申し込みで複数社から査定してもらえる「一括査定サービス」を提供している。もちろん利用は無料なので、まずは専用フォームから申し込んでみてほしい。