フィリピンの都市封鎖が6月まで延長されることとなり、それに伴って現地古物市場の再開も遠のいている。3月15日に始まった都市封鎖が延長発表されたのは3度目だ。首都圏以外では条件付きで徐々に経済活動の再開が許されるも、マニラやセブでは厳しい規制が続いている。 今回は、こちらの影響と東南アジアの状況を中心にみていきたい。
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古物市場の封鎖の影響は
フィリピンは、日本のリユース事業者にとって、有力な中古品輸出先となっている。そのため、現地に滞留している商品が捌けず、現金化が遠のいているようだ。再開や新規荷物の受け入れは夏頃まで伸びると予想されている。 こうしたことから、市場の利用業者は、小型の商品をネットの販売チャネルに移行したり、既存のバイヤーに販売するなどの対策が取られているようだ。
東南アジアの新型コロナウイルス最新情報
外務省の海外安全ホームページによると、2020年05月27日現在、東南アジアの各国全てに依然として、感染症危険情報レベルは3にある状況だ。レベル3は渡航中止勧告を意味している。 フィリピンでの感染者数は、1万4000人程度で日本と同じ規模だ。また、シンガポールは約3万2000人、ついでインドネシアは約2万3000人だが、こちらは増加傾向にあるようだ。さらにインドネシアやシンガポールではデング熱の感染が昨年を上回るペースで広がると予想されている。デング熱は蚊が媒介するウイルスによる感染症だが、新型コロナウイルスと似た症状を示すとされており、さらなる混乱が予想されそうだ。
海外を販路としている事業者にとっては、こういった情報は日々チェックし、先行きを見通しながらの舵取りが必要だろう。日本では、収束の兆しが見えたとはいえ、世界各国の影響を受けざるを得ない。一刻も早い世界でのコロナウイルス収束を願いたい。
参考: https://www.recycle-tsushin.com/news/detail_4777.php