毛皮のコートというと、日本でのバブル時代に流行したことを覚えている人もいるかもしれない。とにかく派手、豪華なものが好まれた時代だったので、一人で毛皮のコートを何着も持っているというのも珍しくなかったかもしれないが、今では冬の防寒具としてダウンジャケットや薄手のコートが流行し、動物愛護の観点からも毛皮製品は肩身の狭い思いをしている。
ブラックグラマも毛皮製品における代表格のブランドだ。今回はそんなブラックグラマの毛皮製品の買取相場や査定情報を紹介する。あわせて毛皮製品に関しての情報も紹介するので、手元にある人は参考にしてほしい。
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毛皮製品に使われる動物の種類
毛皮製品に使われる動物の中でも、希少な動物ほど製品価格も高くなる。おもにセーブル、チンチラ、リンクス、ミンク、フォックスなどがあげられる。逆に値段が安くなってしまうのはリス、ラビット、ムートン、カシミアなどだ。使用感が少なくデザインのいいものでも、後者は相場は低めとなる。
買取に関してはフェイクファーと呼ばれるポリエステル製の毛皮に似せた製品などは値段がつかない。もし今持っている毛皮製品にタグがついていてポリエステルの文言があれば、残念ながら買取に出すことはできない。
国際取引が禁止されている毛皮
ヤマネコやヒョウ、トラなど希少動物やレッドデータブックに掲載されている動物の毛皮はワシントン条約で国際取引が厳しく禁じられている。そのため、証明書がある状態のこれらの動物を使った毛皮製品でも買取業者はあまり持ち込んでほしくないというのが本音だ。中古毛皮の海外需要が高く、手続きなどが煩雑になりやすいことも一端としてあるだろう。
最も使われる毛皮はミンク
前述した希少な動物の中にもあるミンクが最も毛皮製品に使われる動物である。イタチ科の動物で体調は30センチから50センチと小型で、もともとは濃褐色の毛を持つ動物だが、中にはアルビノや突然変異を起こすものもあり、染色されることもある。ミンクの毛は短く密度が高いので、保温性や保湿性、放湿性に優れている。コート一着につき、30頭以上のミンクが必要とされている。
ブラックグラマとは
ブラックグラマとはブランドというよりも、称号という方が正しい。アメリカのミンクの養殖団体であるAMERICAN LEGENDの中でも特に天然の黒色を持ち上質な品質があるミンクに与えられる称号がブラックグラマだ。ブラックグラマは通常のミンクに比べショートナップといい、毛足が短く光沢がある。
そしてシルキーな手触りも特徴的だ。ラベルにはシリアル番号が発番されており、製品のオーナーが誰かがわかるようになっている。またブラックグラマはコートなどの製品一着につき30枚以上のミンクの原反を使用したもののみに与えられる称号だ。
ブラックグラマの特徴として、製品寿命が長いという点がある。通常のミンクの製品の寿命は70年ほどだが、ブラックグラマは半永久的に購入時のクオリティが保たれると言われている。
丈が100センチのコートを作るのに、オスであれば25匹程度だが、メスであれば35匹~40匹必要になり、メスの方が高くなる。一例としてメスの原反仕様のコートをオーダーした場合は2,000,000円ほどと非常に高額になる。
ブラックグラマの買取について
ブラックグラマは信頼できる称号として知られているが、その買取となるといくつか気をつけるべき点と、チェックすべき点がある。ここではブラックグラマの買取にあたって事前に知っておくと買取に出しやすい情報を紹介する。
ブラックグラマの価格相場
ブラックグラマの価格相場は2019年4月現在40,000~50,000円ほどで販売されている。新品になると楽天にて280,000円と一気に値段が跳ね上がる。アメリカからの輸入品ということもあり、国内に流通している新品のブラックグラマは数が非常に少ない。希少性からこの価格水準になる。
ブラックグラマの買取相場
ブラックグラマの買取相場は2019年4月現在40,000~50,000円となっている。もちろん買取に出す商品の状態によって査定額は変わってくるので、自分でできるメンテナンスや、汚れを落としておくなど、最低限の手間はかけておきたい。
ブランド品の買取の一般論
ブランド商品を買取に出す場合、一般的に言われているのは購入時の半額、もしくは3割程度の査定額になるということだ。もちろん商品の状態がきれいであることも前提条件としてあるので、前述した新品のブラックグラマとブラックグラマの買取相場を見てみると実際に買取額は半額どころか新品価格を大きく下回る。
これは買取の時には理解しておくべき条件だろう。もし手持ちのブラックグラマに愛着があり、買取に出すか迷っている場合はこの金額が商品に対しての愛着と見合っているかどうかを一度考える必要がある。
ブラックグラマを買取に出すときのコツ
ブラックグラマの毛皮を買取に出すときにはいくつか自分でチェックすべきポイントがある。ブラックグラマは製品としては半永久的に使えるが、買取に出すとなると毛皮の一般論として、購入して使い始めたその日から劣化が始まっているといえる。ブランド物の買取の一般論として認識しておくべきところだろう。以下を参考にしてほしい。
自分でできるメンテナンスはしよう
買取価格が決まる要因として、製品の状態も大きなポイントとなる。しかしこういった毛皮製品のクリーニングや手入れは難しい。特にブラックグラマは製品としてリリースされている段階から使用するごとに査定額が落ちていくと思っておいた方がいいだろう。手入れをするにしても、きちんとした知識がないとかえって生地を傷めてしまったりすることもある。
毛皮の状態をよく見ておこう
ブラックグラマに限らず、毛皮製品は天然の物なので、買取のときに毛質がいいものは査定額がアップする傾向にある。ブラックグラマのようにもとの品質がいいほど劣化のスピードも遅い。逆に素材が固くなっていたり、パサついていたり、輝きの無いものや、毛を軽く引っ張っただけで抜けてしまう場合は劣化が進んでると判断されて査定額も低くなる。
やぶれ、ほつれ、裏地の痛みやカビなども大幅減額の原因にもなる。またコート前面のホックが壊れている場合なども商品価値として下がってしまうので、査定額が下がることになる。
デザインが古くないかも重要
ブラックグラマのような高級毛皮といえど、どこまでいっても洋服なので、デザイン性も重要になってくる。古くさいデザインなら欲しいと思う人も少なく、高い価格で販売することができないので当然買取価格も下がることになる。逆に古いものでも、デザインが斬新だったり、古さを感じさせないものであれば査定額は比較的高めになる。
買取相場や中古販売価格の相場を調べておこう
これから買取に出す製品が中古市場でいくらで取引されているのかや、買取相場を調べることによって、ある程度査定額が適正かどうかがわかるようになる。ブラックグラマなどの毛皮はたしかに中古相場もそれほど高くないので、査定額も購入時の金額よりも大幅に下がることはある。中古相場を調べておくことで、本当に買取に出すべきかどうか一考する時間も必要かもしれない。
複数の買取業者に見せてみよう
査定額を提示されて高値だと思っても、実は他の買取業者ならもっと高いこともあるのがブランド品の買取のポイントだ。買取業者のスタッフの鑑識眼によるところが多いので、どうしても人によって金額が変わってしまうこともある。
さらに前述した通り毛皮商品は買取のポイントが難しく、買取業者が二次販売を行う場合の売値によって査定額も変わってくる。買取業者によっては毛皮商品が豊富に販売しているところでは査定額も低くなるので、ぜひ複数の買取業者に見せることをおすすめする。
おすすめの買取業者の紹介
ブラックグラマのようなハイブランドには高級ブランド専門の買取業者から、広く一般のブランドを買取ってくれるお店もあり、どこを選べばいいかわからないこともあるだろう。いかに一例を紹介するので、参考にしてほしい。
Brand Peace
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド買取店として東京、大阪、奈良、和歌山に展開しているBrand Peaceは一流の鑑識眼を持ったプロが査定を行ってくれる。買取方法も豊富で、店頭買取、出張買取、宅配買取に対応している。以下に詳しく紹介する。
店頭買取
東京都内に1店舗、大阪府内に3店舗、奈良に2店舗、和歌山に1店舗あり、直接持ち込むことができる。買取は3ステップで行い、無料査定、買取依頼、支払いと非常に簡単だ。無料査定の金額に納得できればすぐに店頭で現金で買取ってもらえる。
さらにスタッフとの交渉や買取に関しての相談事など、対応してくれる内容の幅が広いことも特徴の一つだ。買取の際には身分証明書が必要なので注意しよう。また、査定が一日で終わらなくても鑑定士が変わることはない。鑑定士が変わることで査定額が変わることがない安心感がある。
出張買取
出張買取では鑑定士が自宅に直接訪問し、商品を鑑定してくれる。重いキャリーケースに入れて店頭に持ち込むこともなく、非常に助かる鑑定方法だ。これはBrand Peaceのメールフォーム、または電話から依頼することになるが、スケジュールはこちらで調節が可能なうえ、玄関先でも買取ってくれるので、とても親切なサービスだ。
さらに事前に依頼しなかった商品の買取もその場で査定してもらえるので、ついでにこれもという依頼にこたえてくれる。支払いは店頭買取同様、その場で現金で買取ってもらえる。
宅配買取
近くに店舗がない場合は非常に助かるサービスとして宅配買取も行っている。インターネットからの申し込みは24時間対応で、他には電話やLINEを使った申し込みにも対応している。申し込みが終わったら、後日郵送キットが送られてくるので、商品と本人確認書類のコピーを同封して郵送するだけだ。
商品はBrand Peaceに到着したその日に査定され、納得の金額なら銀行振り込みで支払われる。もし査定額に納得できなければ、返送代無料で返品してくれる。
質マルカ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
昭和18年に創業した質マルカは大阪府内に5店舗、兵庫県内に4店舗を展開しているブランド買取専門店だ。金やプラチナ、貴金属をはじめ、ロレックスやオメガなどのブランド時計やサックスやフルートなどの楽器、着物、そしてブラックグラマなどの毛皮の買取に対応している。
質預かりにも対応しているので、急な出費の場合にも質に預けることができるのは安心だ。買取方法は店頭買取と宅配買取に対応している。
質預かりとは
バッグや指輪などの貴金属を査定額に見合った金額を融資してもらい、返済すれば預けた貴金属などが返却され、返済できない場合でも品物をあきらめれば返済する必要がない取引の形だ。
1点につき5分から10分程度で金額を算出し、預けた品物は専用の倉庫で3ヶ月間保存できる。この3ヶ月以内に元金と質料を支払えば品物は手元に戻ってくる。買取店にはない質屋ならではの取引の形と言えるだろう。
店頭買取
店舗は前述した通り、大阪府内に5店舗、兵庫県内に4店舗あり、実際にスタッフが査定して1点につき5分から10分ほどで査定してもらえる。さらに汚れている場合でも専門スタッフが洗浄してくれるので、預ける前に指輪などを磨く面倒が少ない。本人確認書類として免許証や保険証が必要なので気を付けよう。
宅配買取
宅配買取ではまずは電話にて相談することになる。本人確認書類は店頭買取と同じだが、住民票の場合は原本が必要なので注意しよう。質マルカのホームページから査定申込書と売渡書を印刷し、記入して着払いで製品を送る必要がある。
査定額に納得できれば振込手数料は店舗負担で振込してくれる。ただし金やプラチナ製品や、ブラックグラマなどの毛皮製品となると買取可能なものと不可能なものがあるので注意しよう。以下にリストアップする。
- 金・プラチナ製品
- ホームページ掲載価格よりマイナス300円/g
- ダイヤモンドジュエリー
- ルースでもOK。鑑定書等がある場合は一緒に送付
- 宝石などのジュエリー
- 鑑別書等がある場合は一緒に送付
- 時計
- 箱・保証書など付属品も全て送付
- ブランド品(バッグ、財布など)
- 箱・保証書など付属品も全て送付
- 電気製品
- 新品・未開封商品に限る
- 毛皮コート
- セーブル、ミンク以外は取扱い不可
ブランド通販のRECLO(リクロ)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
RECLOは商品を引き取った後専任鑑定士が査定し、プロのカメラマンが商品を撮影するなど、販売や梱包に至るまで全ての作業をプロが代行してくれる。 また、RECLOは、取引実績を考慮した価格で販売しており、販売価格(税込)の50%から業界最高水準の90%と高い還元率が魅力的だ。
RECLOは入会費、年会費などが一切かからないので手軽に利用できるだろう。ブラックグラマを高値で売りたいのであれば、買取サービスだけでなくRECLOなどの委託販売サービスも検討してみよう。
まとめ
ブラックグラマの簡単な概要と買取相場や査定情報を紹介した。もともと希少性のある毛皮を使った商品なので、中古相場も高い水準になっている。ブランド品の査定に関しては鑑定士がしっかりしているところで、納得の値段で買取ってもらうことが一番だ。ある程度の予備知識があれば、買取額が妥当なものかどうかの判断がつくので、ぜひ参考にしてみてほしい。