「あんなに気に入ってた服なのに、トレンドや好み、体型の変化などによって、今となっては全く着なくなってしまった」これは誰もが経験ある問題だろう。しかもまだ着用できる状態だし、高価なブランド品を捨てるのはちょっと・・。そんな方にオススメしたいのが "下取りサービス "である。
今回はそんな下取りサービスを行なっている企業を紹介していくので、ブランド品をお得に買い替えたいと考えるなら、ぜひ参考にしていただきたい。
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
「下取りサービス」とはなんなのか
下取りサービスとは、不要になったブランド品を対象の店舗に持っていくと、品物と引き換えに割引券やポイントがもらえるなどといったお得なサービスのことである。
家具や車などの下取りが有名だが、最近は古着やバッグ、靴などの服飾品の下取りを行う企業も増えてきた。持ち込む側はお得に不要品が処分できる上、企業側も割引やポイントの付与を与えることにより次回の買い物に繋げられるなど、お互いにとってメリットあるサービスなのである。
回収した品はどうなるのか
下取りで回収したアイテムは、主に "社会貢献" のために用いられる。
内容は企業によって様々だが、状態の良いアイテムであれば、被災地のリユースマーケットに出品したり、世界の発展途上国の救援物資として扱われる。使用感があるものならリサイクルの資源として活用されているとのことだ。捨てる予定だったもので誰かのためになるなら、と気軽に社会貢献できる点も利用者が増え続ける理由となっている。
各社のサービス内容比較
下取りの基準や対象アイテム、サービス内容は企業によってさまざまだ。以下では下取りサービスを行うそれぞれの企業を紹介していこう。
ZOZOTOWN…買い替え割
ファッションブランドのオンラインショップであるZOZOTOWN(ゾゾタウン)。こちらは「買い替え割」と題して、新たに買い物する際に、過去にゾゾタウンで購入したものを下取りに出すと割引が適用されるといった内容だ。
下取り品の内容をWEBページに入力し、割引価格で購入してから実際に下取り品を送る、といっためずらしい流れになっている。
- 下取り対象品
- ゾゾタウンで購入したブランド品(時期によって対象品に変化あり)
- 下取り上限数
- 要問い合わせ
- 還元内容
- 買い物時に割引(最大9,900円 ※定価3,000円以下の場合は10円)
WORLD…ワールド エコロモ キャンペーン
WORLDは、総合ファッションアパレル企業だ。自社ブランドとしてTAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)やUNTITLED(アンタイトル)、INDIVI(インディビ)などを展開している。こちらは年に一度のペースで下取りキャンペーンを行なっているとのことだ。
- 下取り対象品
- 衣料品(ワールド以外のブランドも可能 ※服飾雑貨は対象外)
- 下取り上限数
- 開催店舗によって異なる(無制限のところもあれば最大15枚まで、など)
- 還元内容
- 衣料品1点につき500〜1,080円分の割引チケット
マルイ…マルイの下取り
マルイは全国に27店舗の大型ファッションビルを展開している。こちらは春夏物・秋冬物と回収対象品を限定して下取りイベントを開催しているようだ。毎年1,000人以上の人が利用するマルイの一大イベントとなっている。
- 下取り対象品
- 衣料品、バッグ、靴(マルイで扱うブランド以外も回収可能)
- 下取り上限数
- 開催店舗によって異なる(最大5〜15点)
- 還元内容
- 回収品1点につき200円分の割引チケット
ONWARD樫山…オンワード・グリーン・キャンペーン
日本の大手アパレル企業、オンワード樫山。こちらも事業の一環で下取りを行なっており、高い還元率が魅力となっている。店舗持ち込みだけでなく、インターネット回収サービス(制限や還元内容に変化あり)もあるなど、利用しやすい点がポイント。
- 下取り対象品
- オンワードが販売した全ブランドのアイテム
- 下取り上限数
- 最大20枚
- 還元内容
- 衣料品1点につき1,080円分の割引チケットまたはオンワードメンバーズカードのポイント(アウター衣料1000P、その他衣料500P)付与
企業によってサービス内容は大きく変わる
今回、何社かピックアップしたが、企業によってサービス内容は大きく違う。 回収ブランドに制限を設けていないWORLD(ワールド) とマルイを例にあげて説明すると、ワールドは1着につき500〜1,080円分の割引チケットなのに対し、マルイは200円分の割引チケットと、還元率がかなり低くなってしまうのだ。
そして、下取りサービスの落とし穴が、もともとの定価が考慮されないと言う点。つまり、5,000円のアイテムも50,000円のアイテムも、同額の割引チケットで回収されてしまうのである。
他にもある「下取り」の注意点
下取りの注意点としては、他にも
- ・自社ブランドのみが対象
- ・新品または新品に近いもの以外は回収不可
- ・割引チケットやポイント付与など、同社内のみ適用のサービス
などがあげられる。
下取りは、今後同社のアイテムの買い替えを見越しているなら、ぜひ利用していただきたいサービスである。しかし、もし買い替えの予定がなかったらどうするか。また、定価50,000円のアイテムを1,080円のチケットと交換することに躊躇ってしまった場合はどうしたらいいだろうか。
なるべくお得に処分したいなら「買取」という選択を
もし、今まで紹介した下取りのサービス内容で手持ちのアイテムを手放すことに躊躇ったなら、「買取」という選択に変えてみてはいかがだろうか。
買取はなんといっても、金銭取引となるのが特徴。不要品が現金に代わるので、今後の買い物を見越した下取りとは違い、別のブランドで買い物してもよし、貯金に回してもよし、と選択肢の幅が広がるのだ。しかも定価が考慮されるので、高額なアイテムの価値もきちんと評価される。その分、下取りよりも高額な還元が期待できるのである。
買取業者はアイテムにランクをつける
では、実際に買取業者に買い取ってもらうとなると、古着はいくらくらいで買い取ってもらえるのだろうか。
実は買取業者はアイテムの状態にランクをつけていて、
- Sランク…新品または未使用品
- Aランク…使用感の少ない中古美品
- Bランク…使用感のある中古品
といった分別をし、そこにブランドネームやそのアイテムの需要などの "価値" を考慮して買取価格を定めていくのだ。
オススメの買取業者紹介
上記した下取りサービスを行なっている企業が扱うブランドなら、買取業者もこぞって買い取ってくれる。では、ここでオススメの買取業者を紹介していこう。
RINKAN(リンカン)
ブランド品の買取専門店リンカン。こちらは便利なLINE査定を行なっている。売りたいアイテムを携帯のカメラで撮影し、LINEにて送信すると、最短即日に査定結果が届くようだ。店頭にわざわざ足を運ぶ必要がないので、遠方の方も気軽に利用できるだろう。
例えばリンカンでは、オンワード樫山が扱う「JIL SANDER(ジルサンダー)」なら
- ・大理石プリントコート 32,000円
- ・恐竜柄ニットセーター 18,000円
- ・12SSパイソン総柄Tシャツ 8,000円
で買い取っていた。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
Wonder REX(ワンダーレックス)
Wonder REXは衣服以外にも、家電製品、ホビー用品などの買い取りも行っている。衣料品引き取りとは違い、店頭・宅配・出張とさまざまな方法で買取対応してくれるのが魅力だ。こちらは、マルイが扱う「NEWYORKER(ニューヨーカー)」の買取を強化していたので、対象のアイテムを売却予定の方はぜひワンダーレックスを利用するといいだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
Branduru(ブランドゥール)
レディースアイテムの売却なら、専門的に買い取っているブランドゥールがオススメ。現在は17AWアイテムの高価買取りを行なっているそうだ(2017/08/12調べ)。
こちらは、ワールドが扱う「DRESSTERIOR(ドレステリア)」なら
- ・ノーカラーレザージャケット 6,000円
- ・フーデッドコート 4,400円
- ・ベルト付きオールインワン 3,000円
で買取りを行なっていた。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
MODE SCAPE(モードスケープ)
ZOZOTOWNで扱う「A BATHING APE(ア ベイシング エイプ)」の買取なら、モードスケープを利用するといいだろう。こちらは同ブランドの買取を強化していて、現在通常価格より15%UPで買い取っているようだ。中でもエイプの1st camoのアイテムやシャークパーカを高価買取しているとのことである。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ECO STYLE(エコスタイル)
エコスタイルは、メンズレディース問わずに買取りを行なっている。下取りとは違い、オフシーズンアイテム、靴・バッグなどの服飾品の買取も可能。持ち込み点数の上限もないなど、制限の少ない買取がありがたい。
こちらはZOZOTOWNが扱う「ENFOLD(エンフォルド)」の買取を強化していて、
- ・リバーウール スリットコート 45,000円
- ・メルトンチェスターコート 30,500円
- ・ノースリーブコクーンワンピース 11,000円
で買い取っていた。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド古着を高く売るコツ
それでは最後にブランド古着をなるべく高く買い取ってもらうコツを紹介していこう。
複数の買取業者を比較する
不要品の処分方法を買取に決めたなら、買取業者の比較が必須となる。もし比較をせず、適当な業者に売却を決めてしまったら、安く買い叩かれてしまうかもしれないのだ。
実は買取業者はそれぞれ異なった買取基準を設定しており、各社の基準に沿って値段が決められるために買取価格に差が生じている。
例えば、「ENFOLD(エンフォルド)」の14AWメルトンチェスターコートを買取に出した場合、ECOSTYLEでは30,500円の買取であったが、Branduruの買取は17,250円だった。
各業者はそれぞれ買取を強化しているブランドなどが違うため、このような価格差が生まれるのだ。なので、古着の買取を決めたなら最低でも3〜4社ほどに見積もってもらい、買取価格を比較してから取引先を決めるといいだろう。
綺麗な状態で査定に出す
" 綺麗な状態 " と言っても、下取りのような「新品または新品に近い状態以外回収不可」のような厳しい制限があるわけではない。古着買取は過去に販売されたアイテムであっても、大事に着用してきたアイテムならば買取は可能なのだ。
しかし、高価買取を目指すのであれば、やはり状態を気にかけた方がいいだろう。何度か着用した服でも、使用感が少なく見えるアイテムは高価買取される可能性が上がるのだ。
そのため、査定前には
- ・汚れやシミはついていないか
- ・タバコや香水、カビの匂いは残っていないか
- ・破れや擦れは起きていないか
などは最低限確認していただきたいポイントである。そして、マイナスポイントはなるべく改善してから査定に挑もう。
買取価格は変動する
古着は、アイテムによって買取価格が決まっているわけではない。
買取価格は時期によって大きく変動するのだ。それには、
- ・人気のあるブランド
- ・流行っているデザイン、カラー
- ・有名芸能人が着用したアイテム
目的に合わせて不要品の処分方法を決めよう
今回は各企業の下取りサービスと業者による古着買取について紹介した。
上記でも説明した通り、今後の買い替えを目的としているなら「下取り」を選ぶといいだろう。しかも社会貢献にもなるとくれば、利用する理由は大いにある。
しかし、なるべくお得に処分したいと考えるなら、今回紹介したような「買取り」をぜひこの機会に利用してほしい。上記したような高価買取のコツを掴めば、きっと納得のいく取り引きができるだろう。