ブランデーの王様との声が名高いヘネシー。創業から250年以上もある由緒正しき歴史を持つ人気のブランドの看板を掲げているウイスキーだ。高品質の高級ブランデーとして一躍脚光を浴び、その知名度・認知度を世界に広くしらしめている。
日本に輸入されたのが1860年代。その頃から何も変わらず現代へと受け継がれていくヘネシー。多くの人気ラインナップの中から、今回はヘネシーXOグリーンボトルに注目してみよう。
ヘネシーXOグリーンボトルの特徴や販売・買取価格、高額査定へのポイントなどをまとめてご紹介するので、参考にしてみてほしい。
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ヘネシーXOとは
1765年、フランスのコニャック地方にてリシャール・ヘネシーの手により創業されたヘネシー。ブランデーの王様とまで呼ばれるほどの確かな地位を確立してきたのには、創業後から受け継がれている高品質や強いこだわりがあるからこそだろう。その魅力は創業後、瞬く間に世界中に知れ渡ることとなり、飛ぶ鳥を落とす勢いで世界中に出荷されるようになった。
日本にヘネシーが輸入されるようになったのは1860年代と言われているので、日本でヘネシーが楽しめるようになってからも、かなりの年月がたっている。それでも変わらず愛され、ブランデーの王様とまで呼ばれるヘネシー、そしてヘネシーXOについて話してみよう。
ヘネシーの歴史
ヘネシーといえば、芳醇な香りと口当たりの甘さが心地よいが、幅広い年代の方から愛されているブランデーだ。そのヘネシーを作ったのはリチャード・ヘネシーだ。
創業者リチャード・ヘネシーの経歴
ヘネシー社の創業者として激動の人生を送ったリチャード・ヘネシーは、アイルランドのコーク州の村で1794年に生を受けた。リチャード・ヘネシーが誕生したその頃、アイルランドはイングランド政府からのひどい弾圧が続き、アイルランドの人々は日々苦しめられていた。
イングランドに虐げられていたアイルランドの民は、自由を求め新天地フランスを目指すことになる。ときは1750年。ルイ15世の近衛隊に属する外国人士官として、彼らはコニャック地方に駐留することとなる。
コニャック地方で誕生したヘネシー
コニャックという言葉に聞き覚えがあるのではないだろうか。そう、ヘネシーを始めとするブランデーの一種コニャックだ。コニャック地方で製造されたブランデーは全てコニャックと呼ばれていることはすでに有名な話だろう。
コニャック地方に駐留したことをきっかけに、リチャード・ヘネシーはブランデーの一種となるコニャックの存在を知ることとなった。彼はその魅力に感銘し、その地に残りコニャックの製造を開始した。これがヘネシーの歴史の始まりだ。
1765年についに誕生したコニャックには、リチャード・ヘネシー自らの名をつけ、他に類を見ない高品質で高級なコニャックとして世界に送り出すことに成功。そこから現在に至るまで、常に革新性を追い求めているヘネシー社。その結果ヘネシーブランドとして、数多くの世界最高峰のコニャックを誕生させてきたのだ。
ヘネシーXOの4つのこだわり
フランスのコニャック地方で作られるウイスキーの総称となるコニャックは、ヘネシーを語る上で欠かせない存在だ。コニャックとはブドウなどを含む果汁に対し、加熱工程を加える蒸留酒を指している。
ヘネシーにはいくつかのこだわりがある。リチャード・ヘネシーがコニャック地方に魅了されたことから始まる。ワインの産地として名高かったコニャック地方を、ブランデーのコニャックとして知名度を確立させた立役者がリチャード・ヘネシーだ。
将校という高い身分を捨ててまでコニャックに人生をささげた強いこだわりがあったからこそ、ヘネシーという素晴らしいブランデーを口にすることができる。熱い情熱は留まることを知らない。そのこだわりについて話しておこう。
ブドウ
ワイン同様、ブランデーの原料の核となるのはブドウだ。リチャード・ヘネシーも類に漏れず素晴らしいブランデーを作るために、ブドウには徹底したこだわりを見せていた。ヘネシーの原料のブドウは、フルーティーな品種を使用している。
- ・グランド・シャンパーニュ
- ・プティット・シャンパーニュ
- ・ボルドリ
- ・ファン・ボア
これら第一等級の畑で栽培を行い、最高の品質のブドウの栽培を目指している。
蒸留
ヘネシーの味をいかんなく引き出すための努力は、蒸留へのこだわりからも垣間見える。ブランデーの製造過程の中で、どうしても発生してしまう不純物を徹底的に取り除くことに尽力を尽くしているのだ。そのために銅製の釜を使い、直火で過熱を行い、何度も蒸留を繰り返す。
その回数は1回目の蒸留が3回、そして2回目は1回の蒸留となっている。これを基本の1セットとしているのだ。初回の蒸留で以下の4種類の液体に振り分けられる。
- ・ヘッド
- ・テール
- ・セカンド
- ・プティゾー
その中からヘッドとテールだけを取り除いて、さらに蒸留をおこなう。そして再度4種類に分けるための蒸留をおこなうのだ。これを3回繰り返す。
最後に、セカンドの蒸留をおこなった際に作られる、ごくわずかなブルーイとセカンドを、2回目の蒸留に1度かけてようやく終了となる。再溜したことでアルコール度数が60%になった液体を、セカンドという。このセカンドとブルーイをもう一度蒸留すると、ハートができあがる。このハートと呼ばれる液体を、次の工程では樽貯蔵に回すのだ。
樽
ウイスキーを熟成させる樽にもこだわりがある。すべての樽は樹齢100年以上となるフランス製オーク樽を使用している。常に30万樽以上ストックしていることから、樽に対する強いこだわりもみえてくるだろう。
格付け
ヘネシー社のこだわりの中で、これを語らずしていられようか。それが品質に対する格付けだ。今となっては当然と思われているコニャックの品質を見極めるための星の数。実はこの方法は、ヘネシー創業者リチャード・ヘネシーのひ孫にあたるモーリス・ヘネシーが始めたものだ。
もとは家族や親しい知人・友人が分かりやすいようにと決められ作られた基準であったが、いつしかこの基準は世界基準として広まっていった。ちなみに、コニャックのグレードを表すX.O(Extra Old)も、ヘネシー社から誕生している。
ヘネシーで人気のラインナップ3選
ヘネシーといえば、どの銘柄が思い浮かぶだろう。どの銘柄も世界中の多くの人から愛されているので、お好みの物が出てくるかもしれない。もし試したことがないものがあったら、ぜひ一度試してみてほしい。
リシャール・ヘネシー
うっとりするようなボトルの美しさに加え、熟成年数やブレンド、香りに風味、どこを切り取っても一級品である。単一のブドウから製造されたリシャール・ヘネシーは、100種類を超える古酒がブレンドされている。
中には100年以上熟された原酒も含まれているので、まろやかな風味は他のラインナップと一線を画している。ヘネシー社最高級品質のブランデーと名高い。
ボトルはバカラ製のクリスタルガラスのためシンプルでありながら、高級感を損なわない。流線型のフォルムも見事だ。
ヘネシーパラディーインペリアル
まるで王冠をかぶったようなキャップと尖っているようで丸いフォルムのボトルは、まるで美術品のようなヘネシーパラディーインペリアル。ヘネシー社で大切に保管熟成されている名酒だ。優雅さと洗練された味わいに佇まい。珠玉のコニャックと言ってもいいだろう。
ヘネシーVSOP
ヘネシーといえば、VSOPは外せないだろう。細身のシルエットが珍しい5年以上ものや、特有の流線型のフォルムの7年以上ものが人気が高い。原型となるVSOPからさらに熟成を施したブランデーは、ゆっくりと時間をかけて仕上げた味わいが楽しめる。
ちなみに、5年や7年という定義は、原酒の熟成期間を指している。
ヘネシーXOグリーンボトルとは
ヘネシーの歴史や特徴、こだわりについて話してきたので、ここからは今回注目するヘネシーXOグリーンボトルについて話して行こう。ヘネシーXOグリーンボトルの特徴に加え、さまざまな査定情報や価格について触れておくので、査定の際の参考にしてほしい。
ヘネシーXOグリーンボトルの名前の由来
ヘネシーXOグリーンボトルの名前の由来は、その名のとおりボトルがグリーンなのだ。といってもボトルのガラス全体がグリーンなわけではない。底の部分がグリーンになっているのだ。
業者やヘネシーに詳しい人たちには、グリーンボトルの愛称で親しまれている。
ヘネシーXOグリーンボトルの販売価格
2019年4月15日現在、ヘネシーXOグリーンボトルを販売しているショップの販売価格は以下のようになっている。
- ・買取王国 → 約25万~30万円程度
- ・ブランド専門店ハーフプライス → 約34万円程度
- ・ブランドショップ リバース → 約30万円程度
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
状態によっては40万円近い高値がつくこともあるようだ。これらの販売価格を総合すると、相場は30万円程度となる。
ヘネシーXOグリーンボトルの買取価格
ヘネシーXOグリーンボトルの買取価格の相場は、2019年4月15日現在で17,000~18,000円程度となっている。希少価値が高いグリーンボトルだが相場はこれぐらいなので、できるだけ条件よく買取してもらえるように、査定を依頼するまでに万全の準備を整えておこう。
ヘネシーXOグリーンボトルのフリマ価格
2019年4月15日現在、メルカリでもヘネシーXOグリーンボトルは販売されている。販売価格は平均すると、20,000円前後となっている。
ヤフオクの場合もおおよそ20,000円前後が相場となっているが、状態がよくないのかときおり10,000円を切る価格も見受けられる。
ラクマの場合も20,000円台が相場となっているが、物によっては40,000円を超える高値で販売している物もある。平均すると30,000円に手が届くといったところだ。
ヘネシーXOグリーンボトルの査定ポイント
希少価値のあるヘネシーXOグリーンボトルだが、相場は20,000~30,000円程度となるため、査定の際に1円でも高額買取金額を提示してもらえるように努めたい。そのためにはどのようなポイントに気を付ければいいかをご紹介しよう。
グリーンボトルということをアピールする
ヘネシーXOグリーンボトルという名前のとおり、ヘネシーXOに関してはボトルが査定の際、買取金額の運命を握っていると言っても過言ではない。
ヘネシーXOの場合まずは、クリアボトルかグリーンボトルかで金額に差がつく。当然グリーンボトルのほうがクリアボトルよりも希少性が高いので高値が付くケースが多い。もしクリアボトルとグリーンボトルで同額を提示されたら、グリーンボトルのほうが高くならないかを交渉してみよう。
ボトルのラベルと容量にも注目ポイントがある
ヘネシーXOグリーンボトルの高価買取を狙う場合は、ボトルのラベルにも注目したい。正面に貼られたラベルをよく見てほしい。もしJA’sと表記されていたら、高価買取の可能性がアップする。
また容量にもポイントがあり、一般的に出回っている700ml以外の物も希少性が高いのだ。1,000mlや1,500mlなどの場合は、上手に交渉に組み込むといいだろう。
これらの情報を総合し、最も高値が付く可能性があるのは箱付き、未開栓、金キャップ、グリーンボトル 、JAs.HENNESSYラベルの全てがそろっている物となる。
ヘネシーXOグリーンボトルを高値で買取してもらうポイント
頂き物や購入したけれど未開封のまま保存してあるヘネシーXOグリーンボトルの買取を検討しているのであれば、これから紹介するポイントを押さえておこう。するとしないでは査定の際の金額に変化が起こるかもしれない。難しいものはひとつもないので、できる限り高額買取をしてもらうために努力しよう。
商品の付属品の有無と見た目の綺麗さ
1円でも高く買取してもらうためには、ヘネシーXOグリーンボトルに限らず付属品の有無や状態の良さはおさえておきたいポイントだ。ヘネシーXOグリーンボトルを含むヘネシーのラインナップの場合、箱のデザインの美しさなども関係する。
なので、箱ありは基本だと考えておいてほしい。フリマサイトなどを見ると、箱のみを販売していることもあるので、箱にもそれだけの需要があるということだろう。
箱の破損はないか、汚れやはげている部分はないか、埃などがついていたら丁寧に拭き取っておこう。ボトルのほうも埃や汚れが無いかのチェックを怠らないようにしたい。眼鏡ふきのような柔らかく繊維残りがしにくい素材の柔らかい布で、優しく丁寧に拭き取るのがコツだ。口に入れるものなので第一印象が重要だ。
保存状態
高値で買い取ってもらうには保存方法も重要だ。適切に保存されていないウイスキーは見た目でもはっきりと分かってしまう。専門の知識を持った鑑定士の目を欺くのは難しいと思っていた方がいい。
理想の保存環境は、未開封の場合は直射日光を避け、湿度が高くならない場所を選んで保存しておこう。湿気の多い所は品質の劣化を加速しかねない上に、ラベルなどにカビが生えてしまう可能性もある。
また、臭気の強い所は匂い移りの可能性があるので要注意だ。保存の際、ボトルは寝かさずに立てて置くようにしよう。
開封してしまっている場合は、立てて保存することを特におすすめしたい。開封してしまっていると、どうしてもボトルの中に空気が入り込む。その入り込んだ空気こそが味を変えてしまう大きな要因となる。ボトルを横にすると空気とウイスキーが密接する面積が増えてしまうので、必ず立てた状態で保存をしてほしい。
まとめ
美しいフォルムと、高品質で確かな味わいのヘネシーXO。中でも希少価値の高いヘネシーXOグリーンボトルについて紹介をしてみた。自宅に未開封のヘネシーXOグリーンボトルが残っているのであれば、一度査定をしてもらうのも悪くないだろう。思わぬ高額が付けられる可能性もある。
査定に関しては、商品に対する知識を持っていることが明暗を分けることもある。せっかく買い取ってもらうのであれば1円でも高く値をつけてもらいたい。そのために最終的に必要となるのは知識だ。
ヘネシーXOグリーンボトルの買取を検討しているのであれば、今回紹介した内容をぜひ参考にしてほしい。少しの知識の差が買取価格を左右することを覚えておこう。