ペレイラ・ドリヴェイラ マデイラ ブアルは、1850年創業のペレイラ・ドリヴェイラのワインだ。創業年を見てもらえば分かる通り、オールドヴィンテージのワインを取り扱っている。ペレイラ・ドリヴェイラは、滅多にないようなヴィンテージのワインをたくさん所有している。
ペレイラ・ドリヴェイラは、オールドヴィンテージの他にも熟成期間が短い、いわゆるエントリークラスの物も取り扱っている。100年以上熟成させているものもあり、その存在感はピカイチだ。
今回は、ペレイラ・ドリヴェイラ マデイラ ブアルについて書いていく。ペレイラ・ドリヴェイラ マデイラ ブアルの買取相場が現在どのような状態になっているのかにも触れていくので、ペレイラ・ドリヴェイラ マデイラ ブアルに興味がある方はぜひじっくり最後までご覧いただきたい。
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ペレイラ・ドリヴェイラとは
ペレイラ・ドリヴェイラは、大西洋の真珠と表現されることもあるポルトガル領マデイラ島でマデイラワインを造っている。設立したのはジョアン・ペレイラ・ドリヴェイラで1850年のことだ。
ペレイラ・ドリヴェイラは数多くのオールドヴィンテージを所有している。1985年物のヴェルデーリョや、テランテス、バスタルドのような稀少な品種のヴィンテージも所有している。
フンシャルの店舗はショップとして人気が出ている。観光客からおみやげが好まれているのだ。マデイラワインの愛好家にとっても使いやすいショップとなっている。
ペレイラ・ドリヴェイラは、会社を大きくすることよりもワインの品質を維持することを大切にしている。それでは、ペレイラ・ドリヴェイラについて詳しく見ていこう。
ペレイラ・ドリヴェイラには自社のぶどう畑がある。その自社のぶどう畑では、ティンタ・ネグラ・モーレ、セルシアル、ヴェルデーリョを栽培している。自社の畑でぶどうを育てながらも、マデイラ島でぶどうを栽培している40軒の栽培農家からぶどうを購入している。それらを使ってペレイラ・ドリヴェイラ マデイラ ブアルを造っているのだ。
マデイラワインとは
マデイラワインという言葉を初めて聞いた方に説明しておくと、マデイラワインとはポルトガル領のマデイラ島で造られている酒精強化ワインのことだ。ちなみに、一般的なワインの分類は醸造酒となるが酒精強化ワインは混成酒に分類されるので、マデイラワインは混成酒だ。
マデイラワインは世界3大酒精強化ワインの一つだと言われている。ちなみに、他の2つはシェリーとポートワインだ。マデイラワインを作るときに、ブドウ果汁を酵母によって醗酵させる。そのときに蒸留酒入れると、ブドウ果汁のエタノールの濃さが高まり酵母が死滅する。
そうすることによって、醗酵を強制的に止めることができるのだ。酵母を死滅させると、ブドウ果汁に含まれている糖類が酵母によって使われなくなる。その結果、ブドウ果汁の甘さを感じられるワインとなるのだ。甘さを調整したい場合は、どれくらい糖類が消費された頃に蒸留酒を加えるかによって調整することができる。
甘さの強さは、当然製品によっての違いもあるが、どのぶどうの品種を使うかや栽培条件でも違ってくる。マデイラワインを好む人は、マデイラワイン特有の風味を気に入っている方が多い。このマデイラワイン独特の風味はエストファという加熱処理がおこなわれることで生まれる。
マデイラワインは、比較的アルコール度数が高い物が多い。甘口のものもあれば辛口のものもあるので、いろいろ試してみるといい。辛口のマデイラワインは食前酒として好まれることが多く、甘口のマデイラワインは食後酒として好まれることが多い。辛さによって飲むタイミングが違うというのはワインの世界では珍しいことではないが、マデイラワインも例に漏れずそのように飲まれることが多い。
マデイラワインのブドウ栽培
マデイラ島でぶどうを栽培するには、島の南部で標高が低いところがいいとされている。具体的には標高330m〜750mくらいのところだ。マデイラ島のぶどうを栽培する畑は赤い色をした凝灰岩の土壌で山の斜面に造られることが多い。
畑が小さい上に難しい場所にあるため、機械化が進んでいない。ワイヤーを使ってぶどうの蔓をはわせて栽培するところもあった 。
マデイラ島で栽培されるぶどうは推奨品種と許可品種に分かれている。黒ぶどうの推奨品種にはネグラ・モレがある。白ぶどうの推奨品種はボアル、セルシア、マルヴァジア、ヴェルデーリョなどがある。これらはマデイラ島の伝統的品種とも呼ばれている 。
マデイラワインの辛さの名前
マデイラワインが造られているマデイラ島は平坦な土地に畑があるわけではなく、断崖を開梱して畑にぶどうを植えている。標高によって畑に植えらる品種が違うので、当然使うぶどうの品種によってマデイラワインの味も違ってくる。
セルシアルと呼ばれるマデイラワインは、標高600~800mのかなり高い場所のぶどうを使っている。このことにより、味は辛口となっている。ヴェルデーリョと呼ばれるマデイラワインは標高400~600mで造られるので、セルシアルよりは低い場所で造られたぶどうを使っているため、辛さは中辛となっている。
このように、高さと甘さは密接な関係にある。では、ペレイラ・ドリヴェイラ マデイラ ブアルはどれくらいの高さで育ったぶどうを使っているのだろうか。答えは標高300~400mだ。比較的甘口だと言われている。
ちなみに、もっと甘いものがお好きなのであればマルムジーがいいかもしれない。標高400mと、高度はブアルと同じだが、さらに甘口となっている。
マデイラワインの醸造
マデイラワインの醸造には2種類ある。1つ目は、ぶどうの皮と種子を除去して果汁を醗酵させるという方法だ。
2つ目は、ぶどうの皮と種子はそのままの状態で醗酵させて、発酵後にぶどうの皮と種を取り除く方法だ。熟成の予定年数やどんな味にしたいかによって使い分けている。
マデイラワインの分類
マデイラワインは、一定の条件をクリアしているものに名前がついている。フラスケイラと呼ばれるには、同じ年に収穫された推奨品種のぶどうを1種類のみ使って作られた上、最低でも樽熟成を20年おこない、瓶熟成を2年する必要がある。そして、きっちりラベルに品種とぶどうを収穫した年の記載があることも大切な条件だ。古いフラスケイラには例外もあるので注意したい。
コリエイタはフラスケイラと比べると規定はゆるくなり、クリアしやすい条件となっている。具体的には、単一収穫年というのはフラスケイラと同じだが、ぶどうの品種は推奨品種のぶどうである必要はない。樽熟成は5年以上、瓶熟成は不要、ラベルは収穫年の表示のみでOKでブドウの品種の表示は必要ない。選ぶときの参考にしていただきたい。
マデイラワインの色の違い
マデイラワインの色は大きく分けて5段階になっている。一般的には琥珀のような色からマホガニーのような色の間で表現される。辛いマデイラワインは色が淡く、甘くなるにつれて色が濃くなるといわれている。熟成年数は長いほど色が濃くなると言われている。
マデイラワインのぶどうの収穫と運搬
マデイラワインを造るために使うぶどうは毎年9月に収穫する。現在では収穫したぶどうはトラックで醸造所に運んでいる。醸造所でぶどうを搾って果汁にするという流れだ。
しかし、20世紀前半までは今とは違う方法を採用していた。桶に入れた収穫したぶどうを足で踏んで絞っていたのだ。それをヤギの皮革の袋に入れて担いで醸造所まで運んでいた。
海に面した斜面のぶどうは、小さい船を使って海上で樽を海に落すという大胆な方法を採用していた。海に落とした樽は人の力で海岸まで運んでいた。
マデイラワインの酒精強化
マデイラワインはぶどう果汁を醗酵させる際にぶどうから造られた中性スピリッツの蒸留酒を加えて酒精強化がおこなわれる。あまり醗酵が進んでいない状態で蒸留酒を加えると甘口になる。辛口にしたければ、醗酵がほとんど完了したタイミングで蒸留酒を加えればいい。
甘口にすると、早い段階で酵母を殺すことになるので、蒸留酒が小量しか造り出されない。アルコール度数を17%にするために甘口は蒸留酒を多く入れることになる。それに比べ、辛口は少量の蒸留酒を加えるだけで済む。
マデイラワインの加熱処理
マデイラワインは酒精強化の後に加熱処理がおこなわれる。通常、数ヶ月間空けてから実施される。加熱処理は大きく分けて2つの方法が採用されている。
1つ目は、クバ・デ・ガロール(ワイン樽)にパイプを通してそこに温水巡らせるという方法だ。クバ・デ・ガロールは普及品に使われることが多い。
エストファに新酒を移して45℃~50℃の温度をキープして最低3ヶ月は加熱することになる。高級品を造るときは、より丁寧におこなわれる。倉庫全体を温めて優しく熱があたるようにするのだ。
もう一つの方法は、カンティロと呼ばれる方法だ。カンティロはガラス窓がついた部屋を倉庫の2階に作ってワイン樽を自然加熱するという方法でカンティロは一つの品種を長期熟成をさせるときに用いる 。人工加熱と同じ効果をカンティロで得ようと思うと2年はかかる。加熱方法だけ取ってみてもこれだけ違うのだ。
マデイラワインの熟成と瓶詰め
マデイラワインの熟成についてだが、上述した通り、エストファに数ヶ月いれておこなう。加熱しながら熟成をすることでマデイラワイン特有の風味がつく。マデイラワインは熟成期間や条件によって呼び方が変わる。
レインウォーターは、原料に白ぶどうのヴェルデーリョをブレンドし、3年以上熟成したもののことをいう。味は中辛口となっており、輸送中樽に雨水が入ってワインが変質してしまったが美味しくかったというエピソードからこの名前になっている。
ソレラの特徴は、ソレラシステムと呼ばれる熟成法で作られて複数の樽を用いるということだ。ソレラシステムとは、樽を3段か4段に積み重ねて、熟成した古いワインを一番下に置き、その上に若いもの、そしてその上にまた若いものという順番で置き、一番下の樽のワインを毎年10分の1ずつ出荷するという方法だ。足りなくなると上の樽から順番に補充していくというものだ。
熟成期間が3年以上のマデイラワインをファイネストと表現する。熟成期間が5年以上のものはリザーブ、10年以上のものはオールドリザーブ、15年以上のものはエクストラリザーブと呼び、品種が表記されている場合は85%以上その品種を使用していることが条件となる。そして、秀逸な年に高貴品種から造られた上に樽熟成が20年、瓶熟成2年したものがヴィンテージと呼ばれる。
熟成が終わると、安定期間を置く。そして冷却処理されるという流れを取る。しっかり冷却されたら瓶詰めの作業に入る。
マデイラワインの歴史
マデイラ島のマデイラは木という意味だ。豊富にあった木を開拓者が焼き払ったことにより、マデイラの土壌ができ上がった。その後、どんなことがあったのか見てみよう。
- ・15世紀以降:マデイラ島が航路の中継基地として重宝され、マデイラワインが輸出される。
- ・1661年:チャールズ2世がイギリスの植民地に直接マデイラワインを提供することを許す。
- ・1700年代:マデイラワインの加熱処理が始まる。
- ・1800年中頃:マデイラワインの酒精強化が始まる。
- ・1776年:アメリカ合衆国がイギリスから独立する。アメリカ合衆国独立宣言で乾杯をするときにマデイラワインが使われる。
- ・1900年代後半:フィロキセラ、ウドンコ病などの病害でマデイラワイン産業がダメージを受ける。
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まとめ
ペレイラ・ドリヴェイラ マデイラ ブアルがどれだけこだわって造られているかご理解いただけたと思う。お手元にペレイラ・ドリヴェイラ マデイラ ブアルがあるのであって飲む予定が無いのであれば、売却を検討してみてほしい。
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