イタリアのスポーツカーメーカー「マセラティ」は、初のSUVや米国市場への動向によってさまざまな自動車メディアに話題を提供する存在となっている。
そんなマセラティには、日本国内のショップで高価買取が期待できるポイントが多く詰まっているため、これから紹介する情報や参考買取相場をチェックした上で、査定依頼にチャレンジしてみて欲しい。
Maserati / felixtsao
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マセラティの魅力
2014年に100週年を迎えたイタリアが誇る老舗自動車メーカーであるマセラティ。新車は最も安いもので900万を超えるブランドメーカーだが、それには多くの魅力が備わっているからである。
創業者はレーシングドライバー
創業者であるアルフィエーリ・マセラティは有名なレーシングドライバーで、多くの大会で優勝を果たしている。同時にエンジニアとしてもピカイチであったと言われている。操縦・整備の技術を兼ね備えたマセラティの魂は、現在の車にも引き継がれていて、パワフルなエンジンとそこからもたらされるサウンドは多くの人を魅了している。
イタリア技術の結晶
現在イタリアの自動車メーカーのほとんどがフィアットの傘下となっている。フェラーリやアルファロメオといった有名メーカーも例外ではなく、マセラティも1993年に傘下に入った。
マセラティを代表する車「クワトロポルテ」に搭載されているエンジンはフェラーリのもので、かつてライバルだったメーカー同士手を組み合って産み出された車は多くの人を魅了している。
イカしたエンブレム
マセラティの魅力を語る上で忘れてはいけないのが「エンブレム」だ。創業の地ボローニャのマジョーレ広場にある「海の神ネプチューンの三又の鉾トライデント」をデザインしたものであるが、スタイリッシュな車体と相まみえると、さらに輝いて見えてしまう。
マセラティの未来
予定では2020年に新型が発売されることになっている。その名も「アルフィエーリ」と創業者のファーストネームを用いていることから、ファンとしては期待せざるをえない。
クーペ型の近未来的なデザインで、通常のガソリンエンジン搭載モデルとともに、マセラティ史上初の電気自動車バージョンも発売されると報じられている。クリーンエネルギーという時代に合った要素とマセラティらしいパワフルなエンジンの融合は、自動車の歴史を変えると言っても過言ではない。
マセラティの中古車が高価買取される理由とは?
マセラティの中古車が日本の販売店で歓迎される背景には、下記の魅力が大きく関係している。
艶やかなデザイン
スポーティーと高級感を好むユーザの中では、マセラティのデザインに対して「艷やか」という表現が多く用いられる。このようなデザイン設計は実用性を重んじる日本国内では実現が難しい傾向があるため、イタリアらしいセンスに惹かれるユーザ達がマセラティの中古車を多く購入していると考えて良いだろう。
情熱が詰まった車
マセラティならではとも言える胸を高鳴らせるエンジンや、イタリア人気質を感じさせる走行性能の高さは、本気のクルマ好きの心をしっかり掴んでいる。
またマセラティには、戦前からスポーツカーを作り続ける歴史もあるため、古き良き時代の中古車も高価買取の対象となっているのだ。そもそも、マセラティはアルフィエーリ、エットーレ、エルネストのマセラティ3兄弟がエンジニアリング ビジネスをイタリアのボローニャで創業したときに始まった。
優秀なメカニックやモーターレースの信者である彼らは、すぐに自分たちのクルマを作り始め、成功するための決意、不断の努力、そして希望により1926 年、タルーガ フローリオでマセラティ ティーポ26はクラス優勝を収めた。
その後、勝利に次ぐ勝利で世界最速記録を打ち立て、インディ500 で勝利し、F1やスポーツカー世界選手権で数えきれないほどの優勝トロフィーを獲得し、マセラティはモータースポーツの世界でもっとも恐れられ、尊敬されるレースカーとなった。同時に企業としては真価が分かる、ごく少数の顧客たちのために世界で最も美しい、見事に設計されたクーペ、セダン、コンバーチブルを製造することでも評価を高めたのだった。
こうして現在、マセラティはまさしくイタリアの象徴(創造性、情熱、革新、スタイルのシンボル)になった。クラフトマンの技術、ディテールへの緻密なこだわりが融合しあい、常に変わらぬ興奮や刺激を提供する、類まれなる魅力を全身に宿したモデルを世に送り出しているのだ。
希少価値の高さ
意外なことにマセラティの日本法人である「マセラティジャパン」の事業開始は2011年からであり、ディーラーは国内に27ヶ所しかない。また新車販売価格が2,000万円~3,000万円が中心となるマセラティは、国内流通量も少ない車種となっているため、買い取りする側も「珍しい!」とか「初めて査定をする!」という興奮によって高価買取の対象になりやすい特性があるのだ。
高額査定のために必要な準備
大切にしてきた愛車は高く売りたい。そのためにはちょっとした準備が必要になってくる。ここでは準備しておいてほしいことをまとめたので参考にしてほしい。
自分で直せるキズは直す
長年乗っている車は走行中に小石を跳ね上げて小さなキズができたり、洗車時に細かいキズがついたりしてしまう。しかし、この程度のキズであれば自分で補修することができるだろう。査定前には洗車をし、車を細部までチェック。細かいキズが目立つようであればコンパウンドで磨いてキレイにしておこう。このちょっとした手間で車は見違えるようにキレイになるものなのだ。
大きな傷やへこんでしまっている場合は自分でなんとかしないでほしい。素人にどうこうできるものではなくなってくるため、査定前に査定士に正直に話すと査定もスムーズに行くだろう。
このレベルの破損になると修理代も高くついてきてしまうため、査定額が上がったとしても損になってしまう恐れがある。そうなってしまっては元も子もないので、そのまま査定に出すようにしよう。
追加で搭載したアイテム
より快適に車に搭載したオーディオやカーナビもプラス査定の対象となる。特にカーナビは今はなくてはならないほどの追加搭載アイテムなのだ。それらもちゃんと動作するのかも確認しておく必要がある。
車内の臭いに注意
さらに、ここでもう一点注意してもらいたいポイントがある。臭いだ。普段から乗っている人にはなかなかわからないが、それぞれの車の臭いは第三者からするときになるものだ。
中でもタバコの臭いやペットの臭いはかなり査定額に反映してくる。日頃からメンテナンスをしっかりと行うようにしよう。できれば車内は禁煙にしたほうがいいだろう。一度着いてしまった臭いはなかなか取れないため、クリーニングや消臭を欠かさずに行ってほしい。
査定は大手買取店より専門店へ
査定時に大手買取店が高価に買い取ってもらえるイメージがあるが、それは流通台数が多く、需要の大きい国産車に限っての ことだ。特に、マセラティのような珍しい車種は一部のユーザーからの指名買いが多く、オークションに出回らないため、大手買取店で高い査定を得ることは難しい。その点、外車買取専門店が高く買い取れるのはなぜだろうか?
独自の販売ルートを持っている
専門店は独自の販売ルートを持つことで、オートオークションを通さずに済み中間マージンを省くことが出来る。そのため、一般の販売店よりも利益を削って販売でき、結果として高価買取につながるのである。
外車買取のノウハウがある
外車買取には車種のグレードや装備、車両の状態が重要になってくる。特に珍しい車種となると、その車種に精通している人しかわからないようなことがある。専門店は豊富な知識を持っている人が多く在籍しているため、大手買取店と価格差が出てくるのである。
整備のプロフェッショナルがいる
外車は買い取ってすぐに機関系に不具合が出ることがある。外車の整備は国産と比べて特殊であり、専門店であれば、自社もしくは提携修理工場などですぐに対応することができる。
それに比べて大手買取店では修理がほとんど外注になるため、時間がかかる上に高額になることが多いのだ。また、買い取ってすぐの不具合は、大手買取店の契約上売り手の責任とされることが多く、トラブルにもつながるから要注意だ。
人気シリーズと参考買取相場
新車価格でも2,000万円~3,000万円と幅のあるマセラティは、買取店によって査定額に開きが生じやすい輸入車メーカーである。このような問題を回避して高価買取を狙うためには、なるべく多くの買取店に査定依頼をして相見積もりを取る必要があると言えるだろう。これから紹介するマセラティの人気シリーズ3車種の買取実績を見てみても、査定額にかなりのバラつきが生じていることがわかる。
クアトロポルテ 平均買取価格:521万円
2012年にフルモデルチェンジしたばかりのクアトロポルテは、卓越したパフォーマンスとエレガントなデザインで定評のあるラグジュアリースポーツセダンである。さまざまな国際アワードでの受賞歴もあるため、マセラティの代表車種として知られるようになった。
ギブリ 平均買取価格:489万円
Eセグメントのハイエンドゾーンを狙った、コンパクトセダンである。シャープなハンドリングや引き締まったライドフィールドでも定評があるため、セダンならではの退屈感を脱したいと考えるユーザにもおすすめ度の高い車種と言えるだろう。
グラントゥーリズモ 平均買取価格:801万円
マセラティの最高峰とも言われる、スペックの高いスポーツカーである。わずか0.1秒でシフトチェンジを行うMCシフトモードだけでなく、日常使い最適なオート・ノーマルモードも搭載しているため、シーンを選ばない機能性の高さもグラントゥーリズモの人気に繋がっていると考えて良さそうだ。
グランカブリオ 平均買取価格:1340万円
フェラーリ以上の妖艶なデザインで知られる、新型オープンモデルである。重量比を最適にするために、ボディフレームの総合的な見直しや特別な素材の採用などが行われているため、他メーカーのコンバーチブルに不満を抱えていたユーザでも安定の走行が得られるシリーズと言えそうだ。
またリアウィンドウのガラスやルーフ開閉スピードにもこだわりのある車種のため、コンバーチブルならではの融通の利かなさについてもかなり解消されているモデルと位置づけて良いだろう。
まとめ
イタリア車の老舗とも言えるマセラティについて、その魅力から高価買取に繋がる理由を考えてみた。マセラティは、ランボルギーニやフェラーリに次ぐイタリアの人気車種となるため、多少の修理歴があっても強気でショップに持ち込む気持ちが高額査定に直結すると断言できる。
また次第にディーラーの数が増えている近年ではマセラティの価値を正しく査定できる専門店も増えているため、妥協をせずにたくさんの業者にアプローチをかけてみて欲しい。