マッキントッシュは、バーバリー、アクアスキュータム、マッキントッシュという三大コートブランドのひとつだ。これらの中でもっとも歴史が長く、独特のマテリアルを使用したコートは世界中で愛されている。
ここでは、そんなマッキントッシュの特徴や歴史について解説する。また、マッキントッシュは人気のコートブランド。適切な方法を取れば、高価買取が見込めるブランドだ。そこで、リアルな買取相場も紹介する。
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マッキントッシュとは
マッキントッシュは、1823年にイギリスのグラスゴーで誕生した老舗のファッションブランドだ。名前の由来は、創設者のチャールズ・マッキントッシュ。彼は、スコットランドの化学者であり防水布の発明者だ。
防水布とは、2枚の生地に天然ゴムを塗り圧着させるというもの。これが、マッキントッシュの代名詞でありメインアイテムである『ゴム引きコート』が誕生するきっかけだ。
ここでは、マッキントッシュの特徴と成り立ちについて解説する。
マッキントッシュの特徴
マッキントッシュと言えば、ゴム引きコートだ。ゴム引きコートは発明されて200年近く経つが、創業当時の革新的発明を尊重し、当時と同じ製法で作られ、ベースは変えず時代に沿ったコレクションを展開している。ここでは、ゴム引きコートについての特徴を3つ紹介する。
- ・マスキングテープ
- ・ベンチレーションホール
- ・シンプルなデザイン
それぞれを簡単に説明しよう。
マスキングテープ
マッキントッシュのゴム引きコートは、マスキングテープが特徴のひとつだ。防水服の問題点として、縫い目からの浸水が挙げられる。マッキントッシュのゴム引きコートは、生地自体が防水加工されている上に、縫い目からの浸水を防ぐマスキングテープが貼られている。これらは職人が手作業で接着剤を塗り、テープを重ねたあとにローラーで貼り付けるという工程を、すべての縫い目に対しておこなっている。
ベンチレーションホール
マッキントッシュのゴム引きコートには、脇下に5つのベンチレーションホールが施されている。ベンチレーションホールとは、通気口を意味する。ゴム引きコートの生地はゴム素材であるため、ベンチレーションホールによって通気性を向上させる必要がある。その補強布として、穴部分にもマスキングテープが使用されている。
シンプルなデザイン
マッキントッシュのゴム引きコートは、シンプルなデザインも特徴のひとつ。上記のような独自の機能性を備えながら、見た目は極めてシンプルだ。ステンカラー、ボタンフライ、箱ポケット、後ろベントのAラインコートが、ゴム引きコートの基本である。
無駄を極限まで省いた上に、高い機能性を誇る上質な服。これらは、マッキントッシュが築き上げてきた200年の歴史によって磨かれたものだ。
マッキントッシュの成り立ち
マッキントッシュは、1823年にイギリスのグラスゴーで誕生し、創始者であるチャールズ・マッキントッシュが発明したゴム引きコートを中心に販売を展開していた。
1925年にダンロップラバーに買収されたり、1990年に工場を閉鎖したりと、さまざまな困難を乗り越えたマッキントッシュは、2000年に企業向けの『クイーンズ賞』を受賞した。その後も、グッチ、エルメス、ルイ・ヴィトン、リバティなどといった一流のファッションブランドとコラボレーションし、人気を高めていく。
2007年には、日本の企業である八木通商によって買収され、支援を受けてマーケティング業務を拡大し続けた。その結果、2011年1月、マッキントッシュはロンドンに最初のファッション店をオープンさせた。
2017年には、ブルガリアのデザイナーKiko Kostadinovが率いる高級ファッション志向のラインMackintosh 0001を展開。男性用と女性用の両方を軸に、新たな挑戦を試みている。
マッキントッシュのアイテム
マッキントッシュには、200年近い歴史がある。その歴史の中で、さまざまなアイテムやコレボレーションが生まれてきた。ここでは、代表的なマッキントッシュのアイテムをいくつか紹介する。
ダンケルド
ダンケルドは、マッキントッシュの代表的ステンカラーコートだ。特徴は、バルカラーとフライフロントのデザイン、そして独特の肩傾斜とコンパクトな肩周りから、裾に向けて広がっていくAラインだ。
ダンケルドは、19世紀当時の製法を今も守り続けている。熟練の職人により一着ずつ作られているため、限られた着数しか製作することができない。伝統を守り、手間を惜しまず作られた証として、Genuine Handmadeのラベルが縫い付けられている。
ダンケルドは、英国上流階級の間で乗馬用コートとして使用されていた。その後、英国陸軍や国営鉄道に採用され、ゴム引き生地のハリ感や立体的なシルエットが人気を呼び、世界中で広く愛されるようになった。
ニューブリッジ
ニューブリッジは、ダンケルドと同じ肩傾斜に設計されたテーラードジャケットだ。伝統的なブリティッシュスタイルをベースに、あえてナチュラルショルダーを採用することによって、モダンな雰囲気をプラスしている。
ダンケルドと同じ肩傾斜であるため、コートを羽織っても肩周りの収まりが良い。また、モノトーンベースにブラウンを微かにミックスすることで、こなれた雰囲気が漂う。軽い着心地と品格を兼ね備えたジャケットだ。
上品な色合いのヘリンボーン柄ツイードは、さまざまなシーンに合わせることができる。タイドアップするとびしっと決まるため、オフシーンにノータイで着用してもまったく問題ない。
マッキントッシュの買取相場
マッキントッシュは、アイテムによっては高額買取が期待できるブランドだ。売却する際におすすめなのは、以下の方法だ。
- ・買取業者に依頼する
- ・オークションやフリマアプリを利用する
どちらを選ぶかで、相場は変わってくる。また、マッキントッシュに限らずファッションアイテムは、シーズンやタイミング、状態によって大きく相場が変化する。相場よりかなり低くなることもあれば、逆に高くなることもあるため、注意が必要だ。
さらに、買取業者に依頼する方法と、オークションやフリマアプリを利用する方法で、メリット・デメリットが違う。そういった点にも気をつけながら、売却を検討しよう。ここでは、それぞれの相場について説明する。
買取業者に依頼する場合
買取業者に依頼する場合の相場は、2019年4月30日時点で以下のとおりだ。
- ダンケルド:10,000円~30,000円
- WHEEN:50,000円前後
- ダヌーン:30,000円前後
- モンクトン:30,000円前後
- D−MC001:24,000円前後
- ロロピアーナ:35,000円前後
- フェンウィック:25,000円前後
- トリニティ:15,000円前後
買取査定額を公開している買取業者のサイトを参考にした。限定品やコラボレーションモデルになると、さらに相場が高くなる。参考までに、ドレスダウンJKのGD-005/40は96,000円、ロロピアーナドレスウールダウンJKオッカーバンは95,000円で買取されていた。
オークションやフリマアプリを利用する場合
買取業者に依頼する場合の相場は、2019年4月30日時点で以下のとおりだ。
- ダンケルド:平均30,303円(最高86,000円)
- WHEEN:平均73,000円(最高73,000円)
- ダヌーン:平均26,914円(最高40,000円)
- モンクトン:平均40,000円(最高40,000円)
- D−MC001: 平均25,525円(最高39,800円)
- ロロピアーナ:平均43,493円(最高116,555円)
- フェンウィック:平均39,800円(最高39,800円)
- トリニティ:平均33,000円(最高33,000円)
相場は、ヤフオク!の落札分を参考にした。オークションやフリマアプリを利用すると、買取業者に依頼するよりも高い利益を手に入れることができる。もっとも高いものでは、マッキントッシュとメゾンのコラボレーションアイテムであるマルジェラのゴム引きコートがメルカリで150,000円で売れていた。
おすすめ買取業者
マッキントッシュを買取業者で買い取ってもらう場合、買取業者選びは慎重におこなわなければならない。なぜなら、買取業者によって販売ルートや在庫などが違うため、査定額が大きく変わってくるからだ。また、マッキントッシュはブランド物だ。ブランドに明るくない買取業者に依頼しても、古着のひとつとしか見てくれない場合もある。
ここでは、高値の査定が期待できるおすすめの買取業者をいくつか紹介する。
ブランド買取ライフ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド買取ライフは、ブランド古着専門店だ。マッキントッシュの買取にも、非常に力を入れている。上記したドレスダウンJK GD-005/40が96,000円、ロロピアーナドレスウールダウンJKオッカーバンが95,000円という査定額を提示しているのは、ブランド買取ライフだ。
ブランド買取の買取方法は、以下のとおりだ。
- ・宅配買取
- ・店頭買取
ブランド買取ライフでは、さまざまな買取額アップのキャンペーンをおこなっている。こまめにチェックしたほうがいいだろう。査定方法は、LINE査定、写メール査定、TEL査定に対応している。
エコスタイル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコスタイルは、ブランド買取専門店だ。マッキントッシュの買取実績も、数多く掲載されていた。もっとも高かったのは、マッキントッシュオッカーバン雑誌掲載ダウンコートで72,000円。他にも高額買取の実績がいくつもある。
エコスタイルの買取方法は、以下のとおりだ。
- ・宅配買取
- ・店頭買取
- ・出張買取
- ・手ぶら買取
手ぶら買取とは、品物を、最寄りの店舗や仕事帰りに立ち寄れる店舗にあらかじめ送り、その後、見積価格を受け取りに行くというスピーディーな買取方法だ。査定は、LINE査定に対応している。
ADDICT
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ADDICTは、メンズブランド買取専門店だ。マッキントッシュの買取実績も、非常に多く掲載されている。もっとも高額だったのは、15AW STORM SYSTEMウールフーデッドダウンジャケットの55,000円と、ロロピアーナGTS-AUCHAVANウールダウンコートの55,000円だ。
ADDICTの買取方法は、以下のとおりだ。
- ・宅配買取
- ・店頭買取
宅配買取なら最短3日で、店頭買取なら当日に入金可能としている。査定は、LINE査定と写メール査定などに対応している。
マッキントッシュを高く売るコツ
マッキントッシュは、簡単なコツを実践するだけで査定額がアップする。ここでは、マッキントッシュの査定額をアップするためのコツを4つ紹介する。
複数の買取業者に査定してもらう
複数の買取業者に査定してもらうことで、リアルな相場を知ることができる。リアルな相場を知ることができれば、他の買取業者と交渉がしやすくなる。
一社だけで決めてしまうと、お金が手に入るスピードは早い。しかし、交渉がしにくいため、査定額のアップは見込めない。すこしでも高く売りたい場合は、複数の買取業者に査定してもらおう。
売るタイミングを見計らう
マッキントッシュは、売るタイミングも重要だ。夏物は春に、冬物は秋に売れば、査定額がアップする。マッキントッシュはコートが人気であるため、秋のタイミングで売るのがベストだろう。
また、雑誌で紹介されたり、テレビで芸能人が着ていたりすると、査定額がアップする。人気が高くなるからだ。マッキントッシュを売る際は、メディアの動向にも注目しておこう。
まとめ売りをする
まとめ売りをすることで、買取額がアップする。まとめて売ると、業者側が人件費や交通費、送料などを節約できるからだ。その分、買取額を上乗せしてくれることが多い。
また、買取業者によっては、キャンペーンをおこなっているところもある。「◯◯点以上で買取額アップ!」、「◯◯円以上で現金プレゼント」などといったキャンペーンがある場合は、それらを狙っていくのもいいだろう。
手入れをする
汚れやホコリを取り除くと、高く買い取ってもらえる。買取においてもっとも重要な判断基準は、アイテムの状態だからだ。ただ、クリーニングまでする必要はない。洗濯する場合は、自家用の洗濯機で十分だ。
オークションやフリマアプリを利用する際は、写真の質にもこだわろう。綺麗な写真のほうが見る人も多くなり、入札件数が増えるからだ。また、破れたり壊れたりしている部分があれば、かならず写真を撮っておくべきだ。
まとめ
マッキントッシュは、200年近い歴史を持つ老舗のファッションブランドだ。代名詞といえるゴム引きコートは、世界中で愛されている。
マッキントッシュを売却する際は、買取業者かオークションやフリマアプリを利用しよう。買取業者に買い取ってもらう場合は、業者選びを慎重におこない、査定額アップの方法をかならず実践してほしい。
オークションやフリマアプリで売る場合は、相場を調べる方法として、事前に買取業者に査定してもらうこともおすすめだ。査定は無料でできる。一度、軽い気持ちで査定してもらってはいかがだろうか。