ASUSから発売されているZenfoneは、大変リーズナブルな価格で購入できる格安スマホだ。キャリア端末ならではの縛りもないZenfoneは、メルカリでも多くの出品が行われている。
このブランドを含めた格安スマホには、メルカリやヤフオクなどを使った転売にいくつかの問題が生じやすい難点がある。そのため、こういったトラブルに巻き込まれないためにもメルカリで中古Zenfone本体を購入する際の注意点を頭に入れた上で取引を進めるべきだと言えるだろう。
今回は、メルカリを使った中古Zenfone購入を考えている皆さんに、完全チェックポイントを詳しくご紹介していきたい。
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Zenfoneとは?
Zenfoneは、中国メーカーASUSから発売されている話題の格安スマホだ。日本語の禅を表すZenを使ったネーミングのこのスマホは、無駄のない美しさにより日本人ユーザも多く愛用をしている。
また、ワンランク上の贅沢というコンセプトに合った大変コストパフォーマンスの良い仕様となっている。そのため、メルカリやヤフオクなどの中古市場でも高い人気があるようだ。
ZenfoneはすべてSIMフリー
SIMフリー仕様のZenfoneを選ぶ場合は、GalaxyやNexus、Xperiaの購入時に欠かせないキャリア会社やSIMロック解除の有無といったチェックポイントを意識しなくて良くなる。
また、キャリア版のスマートフォンについては、契約における厳しい制約や高額な通信料といった難点も非常に多い。そのため、安くお得にAndroidスマホを使ってみたいといった皆さんにはZenfoneなどのSIMフリー端末がおすすめになると言えるだろう。
Zenfoneにも格安SIMとの互換性や相性がある
Zenfoneなどの格安スマホを購入する時には、それぞれの対応周波数帯により適した格安SIMが決まっている実態も頭に入れておかなければならない。例えば、人気の高いZenfone3を使った音声通話とデータ通信の両方を行おうと考えると、ドコモ回線のMVNOが理想と考えられているようだ。
また、この端末の場合はau系MVNOにおいても、VoLTE対応SIMの選択がおすすめと言われているため、SIMフリー=どんなSIMでも使えるといった勘違いはやめるようにして欲しい。
メルカリのメリットとデメリット
次にメルカリのメリットとデメリットについての予備知識があるとより満足のいく取引ができるため、詳しく紹介していく。
メリット1: 手軽、そして無料
メルカリはアプリをダウンロードすれば完全無料で利用することができ、出品も購入も特に難しい操作がなく非常に簡単に使うことができる。
一方でヤフオクなどのようなオークションの利用はヤフープレミアム会員に登録する必要があるため月額498円もかかってしまうため、メルカリの方が利用者が急増している。
メリット2: 売値がぶれない
オークション形式ではないため、即決で価格が変動することなく購入ができるのも大きなメリットである。
オークションの場合はこまめにチェックをしたり、細かいテクニックを使ったりと手間がかかる上に価格もどんどん上がるが、メルカリの場合はそういったものがないため購入者側は気楽に取引ができる。
メリット3: ブランド品もノーブランド品も価格相場が高い
ブランド品はもちろん、ノーブランド品も写真と商品説明の工夫で高値で売れる可能性が高い。なぜならメルカリの利用者はスマホユーザーが中心で、PC対応不可のため、スマホでしかアプリが使えず業者が参入しづらくなっている。
商品について特別な知識を持っているわけではない一般人が多いので、相場より高い値段で売りに出していても購入されることも珍しくない。
メリット3: 招待特典
友達や知り合いをメルカリに招待すると300円相当のポイントがもらえるのが招待特典。招待の回数制限はなく、紹介された人も同じ分だけもらえるため上手く利用すればお得に買い物ができる。
デメリット1: 手数料
メルカリの販売手数料は10%となっているため、1万円の商品が売れたら、と考えると手数料は1,000円もかかってしまう。ヤフオクの場合は手数料が8.64%とメルカリより、少しではあるが比較的安くなっている(以前は5.4%)。
デメリット2: 購入者のマナー
当然全員に当てはまることではないが、メルカリは若年層の利用者が多いからか、注文キャンセル、値引き交渉、音信不通になる人や支払いの遅延が多いと言われている。
専用出品(購入者と交渉済みで後からその人のための専用出品のこと、「○○様専用」とよく書かれている)をする場合は横取り購入(専用出品を全く別の第三者が購入すること)への対策も考える必要まであるという声も実際に上がっている。
メルカリの購入方法は早い者勝ち形式のため、誰かの専用出品であっても第三者の購入はルール違反ではないため、対策が難しい。
格安スマホの転売詐欺が急増中
通信料や契約における自由度により多くのユーザが買い求める格安スマホは、転売詐欺に遭いやすいカテゴリーとして近頃さまざまなメディアが問題視するようになった。
特にメルカリではアカウント不正作成業者も摘発されているため、こうした便利なツールを使ってZenfoneを買う際には、購入者側でもさまざまなチェックが必要だと言えるだろう。
ここでは購入者の皆さんの詐欺トラブル被害を防ぐために、悪質業者の手口などを少しご紹介しておきたい。
格安スマホ転売における悪徳業者の手口とは?
Zenfoneを中心とした格安スマホの転売詐欺を行う業者は、まず24回などの分割払いで大量の格安スマホを購入する。その後、メルカリなどのフリマアプリや中古ショップなどで転売をして、販売価格を利益にする悪質なことを繰り返しているようだ。
転売詐欺に気づくのは数ヶ月後
購入者が転売詐欺被害に気づくのは、詐欺犯が格安スマホの残債の支払いを止めたタイミングだ。悪質業者の方で端末代の支払いを続けていれば、ロックもかかることなく普通に中古Zenfone使い続けることができる。
しかし、相手方が1度でも端末代金の支払いを滞納すれば、その段階でロックがかかって大半の操作ができなくなってしまうのである。
こうした形で被害に気づかれるタイミングが非常に遅い転売詐欺は、メルカリの評価などから判断できず、多くの購入者が泣き寝入りするしかない実態もあるようだ。
赤ロム端末はIMEI番号でチェックできるのでは?
IMEI(端末識別情報)を使った残債や契約内容の確認ができるのは、docomo、au、SoftBankといった大手キャリア会社のスマートフォン端末が中心となる。
これに対して格安スマホの場合は、大半の業者でネットワーク利用制限の対象携帯電話確認ページを用意していない実態があるようだ。こうした形で購入者が自ら支払い状況などをチェックできない格安スマホは、それだけ詐欺犯から狙われやすい存在と考えられる。
メルカリでは残債のある中古スマホ出品を禁止している
こうした社会問題を知るメルカリでは、残債や契約中の携帯電話を出品禁止物に入れている。
しかし出品段階でメルカリや購入者側のチェックが難しい格安スマホの多くは、こうした規約の無視により販売される実態があるようだ。
安すぎる中古Zenfoneには注意が必要
格安スマホ転売詐欺に関する記事によると、多くの悪質業者が通常40,000円前後の新品端末を30,000円ほどの格安価格で販売しているようだ。
こうした形で「新品で古い機種でもないのに、なぜか出品価格が安すぎる」といった場合は、そのスマホ端末の裏に悪質業者の存在がある可能性も考えておいた方が良いだろう。
中古Zenfone本体の販売価格相場を把握しておく
こういったトラブル被害を防ぐためには、これから購入しようと考えている中古Zenfoneについて、その市場価格や相場を調べておくと良い。悪質な方法で少しでも高い利益を得ようと考える業者側では、基本的に相場よりも遥かに安い価格でメルカリ出品する傾向がある。
また、メルカリは出品者側で自由に価格を決められるシステムでもある。そのため、逆にあまりにも高いZenfone端末を掴まないようにするためにも、「市場ではどのぐらいの価格で販売されているのか?」を予備知識として頭に入れておくべきだと言えるだろう。
メルカリで中古Zenfone 本体を買う時の注意点と確認事項
ここまで紹介した以外にもトラブルが起こりやすい中古Zenfoneなどの格安スマホをメルカリで買う場合は、これから紹介するポイントもきちんと確認する必要がある。
また商品情報に自分が知りたい事項が書かれていない場合は、コメント機能を使って積極的に質問をしてみた方が良いと言えるだろう。
購入時期・使用期間
中古Zenfone本体のコンディションをイメージするためには、具体的な購入時期や使用期間、使用頻度といった情報が書かれていた方が良い。
こうした情報により数ヶ月に渡り毎日使われていたスマートフォン端末には、それだけ細かな傷や落下トラブルに遭った可能性も高いと捉えた方が良いだろう。
付属品の有無
将来的な転売を考えているなら、付属品が全て揃った中古Zenfoneを購入しよう。メルカリの商品情報を見てみると、このスマートフォンに充電アダプター、SIMピン、取扱説明書、イヤホンZenEarといった付属品があることがわかる。
付属品が一切なく本体のみのZenfoneについては、購入者自身も「使用前の充電ができない」とか「設定方法がわからない」といったトラブルに見舞われることもあるため、注意をして欲しい。
国内版?海外版?
中古Zenfone本体をメルカリで買う時には、このシリーズに国内版とグローバル版の2種類が存在することも把握しておかなければならない。
国内版Zenfoneとグローバル版Zenfoneは、電波の周波数対応の部分で大きな違いがあると言われている。Zenfone2の海外版については2枚のSIMが挿せる仕様になっている。だが、日本版では容易に使えるBand19やBand28には対応しない実態があるため、購入時には注意をして欲しい。
保証期間内の中古Zenfoneがおすすめ
購入商品が誰かに使われた中古品であり、また出品者によって梱包方法などが大きく異なるZenfoneをメルカリで買う場合は、到着以降のトラブルがないように保証が残っている商品を買うのが理想となる。
保証のない中古Zenfone本体については、完動品と書かれている商品が到着時に壊れていても使用ができず泣き寝入りになってしまうため、注意をして欲しい。
メルカリで中古Zenfone本体を購入するなら出品者情報も確認する
最後に、メルカリで中古Zenfoneなどの格安スマホを買う上で必ず確認したい、出品者情報やプロフィールに関する話をしておきたい。
出品者の評価やプロフィールを確認する
メルカリを使って買い物をする時には、必ず購入前に「どんな人が出品しているのか?」を確認して欲しい。このチェックを習慣化すれば、メルカリの出品ルールを守らないいい加減なユーザや悪質業者とのトラブルを回避しやすくなる。
特に評価については、安全な取引をする上で欠かせないチェックポイントとなるため、どんなに面倒であっても必ず確認を行うようにして欲しい。
「普通」や「悪い」が多い場合は取引しない
何のトラブルもなく普通に取引をしていれば、評価の大半が「良い」になる。これに対して「普通」や「悪い」といった評価の多い出品者は、それだけ過去の取引において相手方に不満を与えたり、トラブルを起こした可能性が高いと捉えた方が良いだろう。
メルカリではヤフオク同様に評価のコメントも閲覧できるシステムとなっているため、少しでも内容に疑問がある場合は必ず詳細も確認するようにして欲しい。
メルカリの評価は基本的に変えられない
悪い内容への変更ができないメルカリでは、格安スマホの転売詐欺に関する情報を評価から判断することが難しい実態がある。そのため、過去の評価が良いからと言って転売詐欺を含めたトラブルが一切ないとは判断することはできない。
しかし詐欺犯の多くは悪徳業者によって作られたアカウントを買って、短期間で一気に転売を行う傾向がある。そのため、あまりにも取引件数や評価数が少ない出品者の場合は、少し注意が必要だと言えるだろう。不明点はコメント欄から質問してみる
悪質な出品者による詐欺などのトラブルや、購入者自身の失敗や確認ミスを予防するためには、少しでも不安要素があった時にコメント欄を使って何でも質問する習慣がおすすめとなる。この方法で不明点の確認をしておけば、納得した上で商品購入に向けた手続きへと進める。
また、質問内容を画面キャプチャーなどで保管しておけば、万が一のトラブルに遭った時にメルカリ側に相談もしやすくなると言えるだろう。
返答が曖昧な場合は取引しない
10代〜20代の利用者が非常に多いメルカリには、Zenfoneなどの格安スマホに関する知識のないユーザも多く登録している。こうした出品者の中には、自分自身も細かいことがわからないといった理由で非常にアバウトな商品情報しか書けない方々も多く見受けられる。
また商品知識がない人からの購入はそれだけトラブルに繋がる要素が多いとも考えられる。そのため、コメント欄からの質問に対してきちんとした返答がない場合は、どんなに好条件の中古Zenfoneであっても購入すべきではないと言えるだろう。
出品者が特別な要求をしてきたら注意
メルカリでは購入者が支払うお金の流れは購入者→運営→購入者の評価→出品者の順番になっている。
3つ目の「購入者の評価」で、受け取り評価をつけてしまうと取引が終了するため運営介入できなくなってしまい、この「評価」に詐欺の手口が利用される。
「今日中に売上金が必要だから先に評価をしてくれる人にのみ購入を許可する」と言った内容のことが商品説明欄に書いてある場合は(特に異様に低価格のもの)、出品者が購入者を焦らせて早く購入するよう促されている手口の可能性があるため要注意である。
詐欺に遭った時の対処法
万が一実際にメルカリで詐欺に遭ってしまった場合でも、メルカリ事務局がしっかり対応してくれる上に、お金も必ず返金されるため、諦めないでほしい。
購入者が自分でできる手続きとしては、まず詐欺された購入の取引画面を表示し、商品IDをコピーまたはメモをする。
次に、メニュー画面の左上をクリックし、お問い合わせをクリックする。お問い合わせの画面に「お問い合わせ項目を選ぶ」という項目があるので、クリックし「トラブルがあった」を選ぶ。そこで、自身が出品者側なのか購入者側なのかを選ぶ項目があるので、購入者側とクリックし、「お問い合わせする」という項目をクリックする。
最後に、商品IDを入力する欄があるので、先ほどメモをした商品IDを入力し、自身が出品者側なのか購入者側なのかを選ぶ項目で「購入者側」を選び、内容を書いて手続きは完了。
なお、内容を書く際は「詐欺された」といった簡単な内容では不十分なので、必ず商品の状態や取引の経緯を丁寧に説明しておくことが大事。約3日ほどでメルカリ事務局が返事をしてくれる。