家の中を整理していたら、昔遊んでいたゲーム機やソフトが出てきた場合、どのように処分すれば良いのだろうか。実は昔のゲームは、レトロゲームとして高値で取引されるものもあるため、捨ててしまうのはもったいないだろう。
メルカリなどのネットオークションでお金に換えることが可能だ。なかでも、セガサターンは比較的新しいハードであり、名作とされるソフトが多く発売された名機である。メルカリでどのくらいの値がつくのか、詳しく見ていこう。
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セガサターン本体の落札相場
まず、セガサターンの本体について、メルカリでの落札相場を見ていく。セガサターン本体は、発売時期によって大きく二種類に分けることができる。
初期に発売されたHST-3200、中期のHST-3210などのいわゆる「灰色サターン」と、後期のHST-3220の「白サターン」だ。それぞれ本体のカラーリングからこのように呼ばれている。
灰色サターン
灰色サターンは発売時の定価が4万円前後ではあったが、出回っている数が多く、また古いためによほどの美品でないと高値にはなりにくい。動作確認されたものであれば、2,000円ほどで取引されることになる。
まれに未開封品の出品があるが、こちらは珍しさから2万円以上の値がつく可能性があるだろう。
白サターン
白サターンのほうは後期型であるため美品も多いが、定価は2万円程度であったためにやはりそれほどの値はつかない。動作する機体であれば3,000円程度の落札が平均的だ。
ただ、たとえ動作しない機体であっても、パーツを取って使うユーザーには需要がある。そのため灰色サターン、白サターンどちらも、ジャンク品という扱いで1,000円前後なら値段がつくのだ。破損や付属物が欠品している場合も、ジャンク扱いとなる。
スケルトン
灰色、白のほかに、限定発売された「スケルトン」という半透明のセガサターン本体も存在する。こちらはメルカリでの出品はほとんどないが、他オークションサイトの情報から、美品で動作するものであれば1万円前後の値段がつくだろう。
さらにプレミアのつくものとしては、競馬ゲーム「ダービースタリオン」のサターン版発売を記念して作られた、特別限定版のスケルトンサターンがある。絶対数が少なく市場にほとんど出回らないため、5万円程度の落札が期待できる。
セガ以外のサターン
セガ以外のメーカーもサターンを作っており、日本ビクターから発売された「Vサターン」や日立製作所から出ている「Hiサターン」が同規格品として知られている。
Hiサターンのほうは定価が6万円以上するうえ、拡張性に優れているので中古市場でも比較的高値がつきやすい。メルカリでは1万円前後で落札されている。北米版や韓国版、ブラジル版など世界中で販売されており、それぞれの国に合わせた機体が存在するが、ほぼ日本の市場には出回らないだろう。
セガプルート
もっともプレミアがつくセガサターン本体は、モデムを内蔵した「セガプルート」であろう。インターネット対応機として開発されたものの、商品化されずに終わった幻の機体である。プロトタイプとしてたった2台しかこの世に存在せず、そのうち1台は開発者が所有している。
もう1台は2013年にインターネットオークションにかけられ、150万円という高額で落札された。今後もしメルカリや他のサイトに出品されるとしたら、これ以上の価格となるだろう。
メルカリでのセガサターン周辺機器の相場
セガサターンはそれまでのゲーム機とは異なり、さまざまな入力デバイスやメモリーなどをオプションとして追加することができるハードだ。これら周辺機器の落札相場は、メルカリではどのくらいなのだろうか。
コントロールパッド
セガサターンの周辺機器として、もっとも出品が多いのはコントロールパッド(HSS-0101)だ。シューティングゲームやアクション、格闘ゲームでは強くボタンを押すため、消耗品としての側面もある。市場に存在する数は多いものの、セガサターンでゲームをする人にとっては欠かせないものだけに、需要は絶えない。古いものや動作確認できないコントローラーは300円程度、美品や新品ならば2,000円近くで落札されている。
後期に発売されたセガマルチコントローラー(HSS-0137)は操作性に優れ、後継機であるドリームキャストのコントローラーの原型となったものだ。こちらは中古市場ではあまり見かけないため、落札相場4,000円程度と高額である。
通常型のコントローラー以外にも、バーチャスティック(HSS-0104)やレーシングコントローラー(HSS-0115)が各ゲームに対応するものとして発売されていた。これらは通常のものより流通も少ないため、3,000円以上で落札されることが多い。バーチャガン(HSS-0122)というガンシューティング用デバイスもあるが、対応ソフトが少ないせいかほとんど値段はつかず、美品でも数百円程度である。
マウス
ゲーム機としては珍しく、シャトルマウス(HSS-0102)があるのもセガサターンの特徴だ。マウスは多くのゲームに対応しており、流通量も多い。コントローラーより消耗しづらいものの、ボールマウスであるため、光学式マウスと比べれば耐久性は決して高いとは言えない。こちらもセガサターンでゲームをするならば必需品であろう。
ジャンク品は500円程度、動作確認がとれているものは1,500円前後で取引されている。
メモリー
コントローラーと並んで必要とされるのが、ゲームデータを保存するためのメモリーである。セガサターン本体にもメモリーは内蔵されているが、容量が小さいため何種類ものゲームをするなら必須となるだろう。
パワーメモリー(HSS-0111)が代表的であり、動作確認がとれたものは500円から1,000円前後で売買されている。
拡張器
同じくメモリーだが、拡張RAMカートリッジ(HSS-0167)も一部のゲームでは必要となる。対応ゲーム以外のプレイも快適になるため、ヘビーユーザーであれば必携の周辺機器と言えるだろう。
落札相場は2,000円前後だが、不具合が起こりやすい機器のため、品質はしっかりチェックしておきたい。
その他の機器
その他珍しい機器としては、電子ブックオペレーター(HSS-0120)がある。EBXAまでの規格の電子ブックを読むことができるデバイスで、相場は1,000円前後だが出品数は極端に少ない。ほしい場合は気長に出品を待つと良いだろう。
インターネットに接続したいなら、セガサターンモデム(HSS-0127)が必要となる。しかしこれはモデムを必要とするゲームのソフトと同梱パックでの出品がほとんどであり、単体で販売されることはまれである。モデム同梱パックはその希少性から1万円以上で落札されるものが多い。
プレミアソフトの落札相場
セガサターンは1994年の発売から2000年まで、およそ1,000本ものソフトが発売された人気ゲーム機である。それらのソフトの中には非常に高値がつく、いわゆる「プレミアソフト」が存在する。
ゲーム自体の内容が良いということや、ソフトの開発元が倒産したり、ハード自体が衰退して発売本数が少ないなどの理由で希少価値が生まれているのだ。どのようなソフトが高値になっているのか、具体的に見ていこう。
心霊呪殺師太郎丸
おそらく、もっとも高額で落札されているセガサターンソフトは、「心霊呪殺師太郎丸」であろう。横スクロールのアクションゲームであり、ゲーム内容も評価が高い。しかし高値の理由はそれだけではなく、開発元が発売後すぐに倒産したため流通量が少なかったことが挙げられる。
落札価格は5万円から8万円と破格であり、もし新品未開封なら10万円する可能性もある。出品自体は月に数件あるが、高額なためなかなか落札額が折り合わないことが多いようだ。
レイディアントシルバーガン
「レイディアントシルバーガン」も、「太郎丸」と並んで有名なプレミアソフトである。アーケードゲームの移植版であり、内容はスタンダードな縦型シューティングゲームだ。発売当時はそれほど注目されておらず、販売本数が少なかったことが高値の一因となっている。
しかしそれ以上にこのソフトは、シューティングゲームとして非常に評価が高く、販売終了後に口コミで評判が伝わったため一気に値段が跳ね上がった。メルカリなどでも2万円前後の落札額を維持しており、出品も少ないため入手は困難である。
ファイナルファイトリベンジ
セガサターンで発売された最後のゲームとしても知られる、「ファイナルファイトリベンジ」も売却の際には高値が期待できる。それまでのシリーズとは異なり、3D格闘ゲームであり拡張RAMカートリッジを必要とする。
カートリッジ同梱版は2万円前後の落札相場となっており、サターンのプレミアといえば必ず名前が挙がるソフトのひとつだ。
デスクリムゾン
少し変わったところでは、「デスクリムゾン」にもプレミアがついている。ガンシューティングであり、数少ないバーチャガン対応ソフトのひとつだ。このソフトは、もともとCAD開発を行っていた会社のゲーム参入第一作であった。そのためBGM、ゲームシナリオ、CGやシステムなど、さまざまな点において非常にクオリティが低く、発売当時からユーザーやゲーム雑誌から酷評の嵐を浴びることになる。
「伝説のクソゲー」という不名誉な称号がついてしまうほどであったが、あまりに評判が悪いために逆に注目を集め、その後カルト的な人気を博すことになった。独特で突き抜けた世界観にはファンも多く、不評だったため販売本数が少ないことがプレミア価格につながっている。
ソフトの状態によるが、5,000円から1万円を相場として、メルカリでも取引がある。
プリンセスクラウン
アクションRPGのジャンルでは、根強い人気を誇る「プリンセスクラウン」も高値で売買されている。非常にていねいに作られたドット絵は、キャラクターの動きを生き生きと表現しており、とても評価が高い。また主人公を選べるなどのシステムも当時としては斬新で、ゲームの内容に需要があるソフトだ。
廉価版の「サタコレ」でも発売されているため、流通量はそれなりに多い。出品も多く、5,000円から1万円での取引がほとんどだが、未開封品であれば2万円前後の落札実績もある。
その他高値で取引させるソフト
ここで挙げたソフト以外にも、雑誌の企画の限定ソフトやX指定(成人向け)の脱衣麻雀などは高値で取引される傾向にあるため、それらを持っていたら相場を調べてみると良い。
プレミアソフトはレトロゲーム専門ショップなどに持っていくより、オークションで直接相手と取引した方が高く売れる場合が多いだろう。しかし狭い市場なので、希望価格で買い手がつくまで時間がかかってしまうデメリットもある。
高く売りたいならネットオークション、早く売って換金したいなら専門ショップと、目的によって使い分けるのが良いだろう。
セガサターンの買取店
最後にセガサターンの買取店を紹介する。フリマやオークションのように買い手がつくまで待たなくて良いので、すぐ現金化できる。また、メッセージのやりとりや、検品などの手間のかかる作業に気を使わなくてよい点もおすすめだ。
トイズキング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
トイズキングではセガサターンのような古いゲームから、最新のゲームまで買取している。年中無休・夜は22時まで受け付けをしていて、申し込み後の対応が早く、出張買取は最短即日で査定スタッフが来訪可能。店頭・宅配でも買取しており、どの方法でも送料などの費用はかからない。全国対応しているので、無料見積もりをためしてみよう。
まとめ
セガサターンの本体と周辺機器の他、プレミアソフトについて相場を詳しく見てきた。メルカリで取引する際は、落札相場について十分な確認をしておいた方が良い。出品する側が相場を知らないと、本当は高い価格で売れる商品を安く出品してしまうかもしれないからだ。
また、高すぎても落札される可能性が低くなる。適正な価格で落札されるように、出品するセガサターンの状態を考慮して相場を設定しよう。落札する側も相場を把握して、相場と同程度、もしくは低い価格で落札すると損をせずに済むだろう。落札前には商品の状態確認を怠らず、価格だけで商品を判断しないことも必要だ。
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