異端流し オニカマスは高速化するデュエルマスターズ環境に待ったをかけるクリーチャーカードである。水文明が入るデッキには、相手の展開を阻害する1枚として採用されることが多い。
そんな人気のクリーチャーである異端流し オニカマスは、メルカリなどの中古市場ではどのくらいの相場で取引されているだろうか。その背景と共に詳しく紹介しよう。
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クリーチャーを召喚すると出すの差
デュエルマスターズのルール上、クリーチャーを召喚するとクリーチャーを出すの間には大きな隔たりがあることを理解しておくと異端流し オニカマスの強さが理解しやすくなるだろう。どちらもバトルゾーンにクリーチャーカードが増える、という結論は同じであるがクリーチャーカードの枚数が増えるまでの過程に差がある。
注目すべきはマナというクリーチャーや呪文の使用に用いるコストカードだ。このカードを使用するかどうかはクリーチャーを召喚するとクリーチャーを出すの際である。クリーチャーを召喚するとは、クリーチャーカードの左上に書かれたコストの分だけマナゾーンのカードを消費して、クリーチャーカードをバトルゾーンに置く行動である。
他のクリーチャーや呪文の効果によってコストが軽減されていたとしても、コストとなるマナゾーンのカードを使用していれば、召喚という扱いとなる。また、クリーチャーや呪文の中には、コストを使用せずにクリーチャーを召喚するという効果を持ったものがあるが、それも召喚として扱われる。
クリーチャーを出すはどのような行動なのかというと、コストを消費しないでクリーチャーをバトルゾーンに置く行動である。こちらは専らクリーチャーや呪文といったカードの効果でおこなう行動であるため、その効果テキストにクリーチャーを出すという文言がついているため判別しやすい。
デュエルマスターズは、大型クリーチャーをコストを支払わずに早いターンに場に並べて制圧を狙うという展開が強力である。そのためクリーチャーを出すという行動を阻害することで相手の展開を強力に遅らせるのが有効な方法だ。これが可能なのが異端流し オニカマスである。
異端流し オニカマスとは
異端流し オニカマスは相手の召喚以外の方法で出されたクリーチャーに対して効果を発揮するクリーチャーである。召喚されていない、バトルゾーンに出された相手クリーチャーを手札に戻すことのできるクリーチャーであり、相手の展開を抑制する効果がある。
しかも、この異端流し オニカマスは2マナのクリーチャーであり、相手が本格的な展開をする前から抑止力としてバトルゾーンに君臨することができる。しかも、クリーチャーや呪文の効果で選択されないために破壊などにも強いのが特徴である。
勝負を決着づける効果を持ったカードではない
異端流し オニカマスはそれ自体が勝負を決着づける効果を持ったカードではない。パワー2,000という数値は決して高いとはいえないため、バトルに強く出られるカードではなく破壊されやすい。
デュエルマスターズのルール上、攻撃やブロック後にタップ、という疲労状態となっていればどんなクリーチャーにも攻撃されてしまうため、異端流し オニカマスをバトルゾーンに維持していたいならば攻撃を控えてバトルに持ち込まれないようにする必要がある。必然的に異端流し オニカマスを使う側のゲーム展開もじっくり攻めるものとなるので、デッキ構築の際もその点を意識して組む必要があるだろう。
相手のデッキタイプによっては重要な働きをするカード
異端流し オニカマスを処理したければ、タップされていない異端流し オニカマスを攻撃して破壊できるクリーチャーを召喚しなければならず、それまで相手は大型クリーチャーをコストを支払わずに出すことを諦めなくてはならない。相手は切り札となる大型クリーチャーを手札に抱え込み続ける必要があり、相手の勝利へのプランニングを大幅に狂わせることができる。
相手が展開に苦心している間に、こちらはさらに強力なクリーチャーを展開して勝負を決めることさえ可能である。そのため異端流し オニカマスは相手のデッキタイプによっては重要な働きをするカードなのである。
それぞれのモデルの売買相場
異端流し オニカマスは実は何度か販売や配布をされているカードである。それぞれのカードによってキラ加工がされているか、どんな加工がされているか、どんなイラストを採用しているかなどが異なっており、それぞれの仕様によって売買価格が異なる。
その売買価格の背景となった事柄やそれぞれのモデルの特徴などに触れながら、メルカリなどのフリーマーケットアプリで取り扱われている売買価格を紹介していこう。デッキを組む際に異端流し オニカマスの購入を考える場合や、逆にこれらの市場に出品する際の参考にするといいだろう。
最初に登場した異端流し オニカマス
まず、最初に登場した異端流し オニカマスは、アンコモンというレアリティで2017年発売のパックに収録された。パックに封入される5枚のうちおおむね1枚から2枚はアンコモンカードであるため、1箱30パックから2、3枚は期待値として引ける可能性があった。
キラ加工されていないノーマルカードの一種であり、パックによる供給数も一定以上見込まれたために、強力なカードの1枚でありながら売買価格は高騰していないのである。メルカリなどの出品を見れば4枚セットでも400円前後の値がついており、1枚あたり100円程度で売買されているのが相場である。
絶対王者デュエキングパックの異端流し オニカマス
2019年に同じくノーマルカード仕様で再録された絶対王者デュエキングパックの”異端流し オニカマスは、イラスト違いの1枚として収録されている。最初期モデルが飛び込んでくるような躍動感のあるイラストだったのに対し、このモデルは武器を振りかざした勇ましいイラストが採用されている。
この絶対王者デュエキングパックは、1パック7枚収録された特別なパックであり、うち3枚がノーマルカード仕様だ。このモデルは、1枚あたりの売買価格は100円を切り、4枚セットですら300円前後で販売されている。人気カードが再録され、入手しやすくなっている好例といえるだろう。
プロモカード
異端流し オニカマスは、プロモカードという特別なレアリティで一度配布されている。2ブロック構築戦という比較的新しいカードのみが使用できる大会の賞品だ。1回につき1枚しか手に入らないという仕組みで、複数枚入手しようとすると難易度が高い点も高騰の原因である。
イラスト枠から飛び出した躍動感ある異端流し オニカマス”が描かれたイラストも高い評価を得ているが異端流し オニカマスでは、唯一のキラ加工されたカードであるという点が特徴的である。メルカリでは1枚10,000円を切った出品はほとんどなく、売買相場は12,000円~15,000円といわれている。デッキに投入できる最大枚数4枚をプロモカードでそろえるとなると、50,000円~60,000円の出費を覚悟しなくてはならない。
流行デッキによって価値が変わる
異端流し オニカマスはその妨害効果のために、召喚以外のクリーチャーを出す方法を多用するデッキには天敵と認識されている。その代表格が、デッキとは別のところから登場するサイキック・クリーチャーというカードであり、呪文効果のついでに出せる切り札級のクリーチャーとあって、多くのデッキの主軸として活躍した。
一時期は大会参加デッキのほとんどがサイキック・クリーチャーを採用していたが、サイキック・クリーチャーの展開は召喚ではないため異端流し オニカマス相手にはなす術もなかった。サイキック・クリーチャーが全盛を誇った時期はアンコモンという比較的集めやすいレアリティのカードでありながら異端流し オニカマスが1枚1,000円の値をつける高額カードとなっていた。
特別な対策がなければなかなか異端流し オニカマスを突破できないとあって、大会参加デッキからサイキック・クリーチャーを軸にしたデッキが消えていくのにそう時間はかからなかった。このように、その時期に流行しているトップデッキの種類によって異端流し オニカマスの売買相場は変わるのである。
反面、自身の効果でコストを大幅に軽くできたり、コストを支払わずに出せる効果なのに召喚扱いだったりというデッキに対しては異端流し オニカマスができることは少ない。こういったデッキが流行した場合は異端流し オニカマスの価値は相対的に低くなり、中古市場での販売価格も抑えられてしまう。
その時期の流行デッキ次第で出品した際の適正価格にも差が生じてしまうのである。異端流し オニカマスをフリーマーケットアプリなどに出品することを考えているのであれば、その時期に流行っているデッキがどのようなスタイルのデッキか、また他の中古カード販売サイトやオークションサイトなどを確認したうえで、どの程度が適正な価格かを見極める必要がある。
カードは美品だと価値が高い
デュエルマスターズに限らず、トレーディングカードゲームは紙でできているために比較的容易に折れたり、曲がることがある。メルカリなどの出品で見られる美品という状態は、こういった折れや歪みはもちろん、イラスト面や裏面に至るまで全くキズがついていないことを指す。
この美品状態を維持するためには保存状態に特に気を付ける必要があるが、美品は買い手に大変喜んでもらえる最高の状態であり、キズありの品に比べ売買相場も高い。では、どのように保存することが美品状態を維持するために必要だろうか。
最も必要なのがカードの表面保護である。些末な接触で簡単に傷がついてしまうカードをキズから守るためにスリーブというカードゲーム専用の保護袋を使用することが必要である。
可能であれば、カードローダーやプロテクターなどの厚手で頑丈な保護用アイテムを使うほうが良く、折れや歪みまで防止することができるためおすすめである。カードをパックから入手した瞬間に、これらの保護をするほうが良く、保護されていない時間が長ければ長いほど気付かないキズや反りを生む可能性がある。
また、長期間保存する可能性があるなら湿気のない冷暗所に保存することが大切である。湿気をカードが吸って歪む原因になるため、雨の多い梅雨の時期などは特に気を付けなくてはならず、乾燥剤を入れるなどの工夫が必要である。
加えて、直射日光にカードを晒すと印刷面の褪色の原因となるため、保存は冷暗所が望ましい。褪色の進んだカードはテキストが読みづらくなるため、プレイ用としても使いづらくなってしまうこともあり、販売価格にも如実に影響を与えてしまう。こういった保存の工夫を重ねれば美品を名乗ることができ、カードを高額で取引できるようになるだろう。
カードゲームに特化したmagi
トレーディングカードゲームに特化したフリーマーケットアプリがmagi(https://magi.camp/categories/20/items)である。さまざまなカードゲームが扱われているが、それぞれのカードゲームごとにカテゴライズされているため、カードの検索がしやすいのがメリットだ。
デッキを組みたいプレイヤーやカードを集めたいコレクターなど幅広いカードゲームファンが集うのも特徴である。スマートフォンひとつで出品や購入ができてしまう手軽さも評価されているポイントのひとつであり、必要なカードをすぐに探しに行けるのが魅力である。
まとめ
さまざまなデッキが組まれ、活躍しているデュエルマスターズにおいて、特定のデッキタイプを完封しかねない強力な効果を持った異端流しオニカマスは持っていても損はないカードの1枚だ。そんな需要があるこのカードを出品する場合は、今の流行デッキに対して異端流し オニカマスがどの程度活躍できるかを見定めてから出品しよう。そうすることで高額で売ることができるかもしれない。