ゲームなどの不用品を整理していて、「ネオジオ」の本体やソフトが出てきたら、簡単に捨てないほうが良いだろう。ネオジオは他のゲームハードとは違い、プレミアがついていたりして高価買取が期待できるソフトが多いためだ。
逆に、今からネオジオを購入して遊んでみようという場合には、かなりの出費を覚悟する必要がある。ネオジオは本体もソフトも生産は終了しているため、売買はネットオークションなどの中古市場で行うことになる。
この記事の監修者
なかでも代表的なメルカリにおいて、どのくらいの値段で取引されているのか、相場を見ていくことにしよう。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク！」と「magi」の紹介も含まれています。
ネオジオの特殊性
本体とソフトそれぞれの落札相場を見る前に、ネオジオというゲーム機の特殊さについて触れておこう。ネオジオは1991年に発売され、プレイステーションやセガサターンといった有名家庭用ゲーム機と同世代である。
しかし、ゲームセンターなどのアーケード機から派生した機体のため、高いスペックを持つ代わりに高額であった。
価格
プレイステーションやセガサターンは当時の価格で本体が3万円前後、ソフトが7,000円から1万円程度だ。しかしネオジオは本体が6万円前後、ソフトが4万円ほどと倍以上になる。
ゲームセンターと同じクオリティを追求した結果、データ量などが膨大になったためだ。値段が高すぎて買えない人のために、ネオジオだけはレンタルビデオ店などで「レンタルゲーム機」として本体やソフトが貸し出されていたほどである。
ソフト
本体はそれでも100万台近く売れた大ヒットゲーム機となったが、ソフトのほうはあまりに高額なため、販売本数はどれも少ない。この流通量の少なさが、そのままメルカリなどの中古市場での価値の高さにつながっている。
希少性だけでなく、家庭用ゲーム機としては類を見ないゲーム性や、グラフィックへの評価が高いことも高値の理由だ。ネオジオは海外でも販売されたが、発展途上国ではいまだに現役のゲーム機として流通しており、安価にハイクオリティなゲームが遊べることで人気がある。
小型ゲーム機
ちなみに、2018年に開発元のSNKから、ネオジオの名作タイトル40本が収録された小型ゲーム機「ネオジオミニ」が発売された。定価は1万円ほどである。安価に遊びたいユーザーはこちらでも事足りるため、ネオジオの中古市場価格はやや落ち着いてきている。
とはいえ、大型の画面や当時のゲームコントローラーで遊びたい場合には、やはりオリジナルの機体が必要となるため、ネオジオの落札相場は他ゲーム機より高いままだ。
海外のファンも多い
この他に、ネオジオはそのクオリティゆえに、海外のファンも多い。世界各地で販売されていたため、ネオジオには熱心なコレクターがいるのだ。
インターネット上の売買が始まってから、これらのコレクターが日本に流通しているネオジオソフトや本体を買いあさったため、さらに値上がりを招いたという事情もある。
ネオジオ本体の落札相場
先述のように、ネオジオは本体の販売価格も他のゲーム機より高い。しかし、かなりの数が売れたために、ソフトに比べれば希少性は低いだろう。
またとても頑丈にできているので、きちんと動作する機体が多いことも流通量が減らない要因だ。大きく分けて「ネオジオ」と後期型の「ネオジオCD」があるので、それぞれの落札相場を見ていこう。
ネオジオROM
まず、通常の本体は「ネオジオROM」とも呼ばれ、定価が6万円ほどで販売されていた。メルカリなど中古市場では、コントローラー付きでおよそ2万円前後が相場だ。箱や付属品完備の美品であれば3万円から4万円近くで落札実績がある。
ネオジオCD
もうひとつの本体は、ネオジオCDと呼ばれるものだ。ネオジオのソフトが4万円近くの定価になったのは、そのROMカセットという形態にも理由があった。そのためもっと安価に提供できるよう、ソフトをCDの形にし、それに対応した本体が1994年に発売された。これがネオジオCDである。
定価は5万円と決して安くはないが、ソフトのほうは1万円を切るようになったため、こちらも人気ゲーム機となった。ネオジオCDの落札相場は通常版より高く、およそ3万円から4万円程度だ。発売年度が新しく流通量も多いため、メルカリでも出品数はそれなりに多い。ソフトが手に入れやすいこともあって、需要も高く入札も多いのが特徴だ。
ソフトとセットでの出品も見られるが、CDのほうは高額なソフトが少ないため、単品で買う方が良いだろう。ネオジオCDの後継機、「ネオジオCDZ」の本体も、同様に4万円前後で落札されている。
ネオジオポケット
ネオジオポケットという1998年に発売された携帯用ゲーム機も、ネオジオシリーズのひとつとして挙げられる。こちらは任天堂のゲームボーイカラーの1週間後に発売されたこともあり、それほど話題にならなかった。
とはいえ、ゲームボーイとは違って大人向けのゲーム（麻雀やカジノ、パチスロ等）が充実しており、熱心なファンも多い。後継機の計画もあったと言われるが、ゲームボーイの後継機、ゲームボーイアドバンスの大成功で日の目を見る機会はなかった。
メルカリではこのネオジオポケットの本体はおよそ7,000円から1万円で取引があり、数は少ないものの相場は安定している。また、先に挙げたネオジオミニも出品があるが、定価とそれほど変わらない15,000円程度が落札相場である。
ネオジオのプレミアソフトの落札相場
ネオジオのソフトは定価からして高額であり流通量も少ないため、中古市場ではとても価値が高い。ちなみに高値がつきやすいのは「ROMカセット」であり、「ネオジオCD」のソフトのほうは一部を除けばあまり高額にはならないため、注意しよう。
また、単なるコレクターアイテムではなく、ゲームとしてプレイすることが前提なので、動作確認がとれないものには値段がつかない。
ブレイジングスター
高額で取引されるプレミアソフトから見ていこう。まずもっとも有名なのは、「ブレイジングスター」であろう。横スクロールのシューティングゲームであり、アーケードゲームからの移植作だ。
ゲームセンターと変わらない迫力が人気であり、希少性も加わってなんと40万円以上での落札実績がある。ゲームソフトとしてこれを超えるものは数少ないだろう。出品数が少ないため、今後はこれ以上の値段がつくことも考えられる。
メタルスラッグ
同じく高値で落札されるのが、アクションシューティングの傑作「メタルスラッグ」だ。こちらも、もともとはアーケードゲームであり、演出やシステム、グラフィックにこだわった人気作である。他ゲーム機にも多数移植され、続編も出ている。
メルカリや他のネットオークションサイトでは、32万円前後で落札されており、ネオジオを代表するプレミアソフトのひとつと言えるだろう。
続編の「メタルスラッグX」も25万円前後と高値がつく。「メタルスラッグ4」は10万円での落札があり、シリーズの人気がうかがえる。
ちびまる子ちゃんまる子デラックスクイズ
タカラから発売された「ちびまる子ちゃんまる子デラックスクイズ」も、希少価値があり入手はとても困難である。ゲーム内容はアーケード版と同じく、クイズやルーレットなどのミニゲームをクリアしつつ、主人公のまる子がクイズの優勝を目指すというものだ。
ネオジオCDでも発売されているが、プレミアがついているのはこちらのROMカセット版だけである。落札相場は33万円程度であり、未開封品であればさらに上がって40万円を超える可能性がある。
アクションやシューティング、格闘ものが多いネオジオでは珍しいクイズゲームとして人気も高い。
ショックトルーパーズ2セカンドスカッド
ミリタリーアクションゲームの「ショックトルーパーズ2セカンドスカッド」にもプレミアがついている。4人の傭兵を主人公としたゲームであり、中毒性の高さからゲーム内容自体も評価が高い作品だ。Wiiのバーチャルコンソールから購入できるため、ゲームをプレイしたいだけならそちらでも良いだろう。
メルカリでは23万円付近で数件の落札があり、出品もまれなので、どうしても入手したい場合は割高になるが、専門店に行く方が早いかもしれない。
戦国伝承2001
SNK最後のゲームソフトとしても知られる、「戦国伝承2001」も高額で取引される。4人の忍者が主人公のベルトアクションで、戦国伝承シリーズの3作目となる作品だ。
海外でも「Sengoku3」という名前で販売され、人気を博している。売買の相場は33万円前後であり、やはり出品数は少ない。
Wiiのコンソールからも購入できるため、オリジナルにこだわりが無ければそちらのほうが入手しやすいだろう。同シリーズの「戦国伝承2」も、落札相場は8万円程度と高額である。
ビッグトーナメントゴルフ
ネオジオには珍しいスポーツゲームであり、プレミアがつくものとしては「ビッグトーナメントゴルフ」が挙げられる。「メタルスラッグ」と同じメーカーが開発しており、ゲームシステムの秀逸さやグラフィックの美しさは評価が高い。
プレイコースも日本、アメリカ、ドイツ、オーストラリアから選べるうえ、BGMも高品質でゲームとしての人気が高値につながっている。30万円前後での落札が見られるが、極端に出品が少ないため参考程度にしておくと良い。
サムライスピリッツ
SNKの看板作品である「サムライスピリッツ」シリーズも人気があり、高値がつきやすい。何作か出ているなかでも、「サムライスピリッツ零スペシャル」は飛びぬけてレアであり落札価格も高額だ。
35万円で落札されたこともあり、シリーズ中随一のプレミアソフトと言えるだろう。サムライスピリッツは剣などの武器で戦う対戦格闘アクションだが、この「零」には有名な逸話がある。2004年に起こった佐世保少女殺害事件に配慮し、「絶命奥義」という残虐表現を含む演出を、発売直前に無くしたのだ。
しかしユーザーからの反発を受け、またバグが他にもあったことから「絶命奥義」を復活させた修正版をリリースし、交換を受け付けた。現在出回っている「零」のほとんどは修正版であり、交換しなかった未修正版は非常に数が少ない。ただでさえ高額なこのソフトであるが、未修正版であればさらに高値がつくことが予想される。
ネオジオの売却はゲーム買取店で
メルカリでネオジオの売却する方法の他に、ゲームの宅配買取店を利用するのもおすすめだ。ゲームに特化している店を選ぶことで、買取価格は高くなるし、宅配買取をおこなっている業者は配送料や梱包材を無料にしている業者も多いので、送料や手数料がかかるメルカリより、結果高値となることも多いのだ。
以下にゲームの高価買取店を紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
トイズキング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
日本全国から宅配買取をおこなっているトイズキングでは、送料、振込手数料、宅配キット代、キャンセル代などの費用が完全無料。ゲーム買取に特化しているので、もちろん査定額にも期待ができる。定期的に査定額アップのキャンペーンもおこなっているので、こちらもうまく利用して高価買取を目指そう。
まとめ
メルカリでネオジオを売買するときの落札相場を紹介してきた。メルカリで取引する際は、落札相場について十分な確認をしておくことをおすすめする。出品する側が相場を知らないと、本当は高い価格で売れる商品を安く出品してしまうかもしれないからだ。
ここに挙げたもの以外にも、ネオジオのソフトは（ROMカセットであれば）10万円以上で落札されるものが数多く存在する。出品する際はネットで情報を集めるか、レトロゲーム専門店で査定してもらって、相場をよく把握してからメルカリなどに出品すると良いだろう。
この記事の監修者
