ポケカのデッキを売ってしまおうと思い、フリマアプリであるメルカリを使って販売するケースは多い。ついに買ってくれる人が見つかったというときや販売のための準備をする段階では発送方法をどうするかが悩みになる場合もあるだろう。どのような発送方法を選ぶとポケカのデッキを最も安値で送れるのかを理解しておこう。
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デッキの重さを確認しよう
送料について考える上では、これから送ろうとしているデッキの重さを考慮することが重要になる。カードが1枚だけというのであれば普通郵便で封筒に入れて送るのが最安値なのは明らかだがデッキになるとかなりの重さになってしまう。一般的に郵便でも宅配便でもサイズと重さによる制限や料金体系が整えられている。
ポケカ デッキの重さ
カードの場合には大きさの割に重さがあるため、重さベースで考えて送れるかどうかを確認するのが妥当な方法だ。トレカのカード1枚あたりの重さは種類によって多少の差はあるものの、おおむね同じような重さになっている。
ポケカの場合にはキラカードなどのようにやや重いものもあるが1.6g～1.7g程度の重さになっているのが普通だ。ポケカではデッキが60枚から構成されているので、デッキの重さは63.6g～64.2gということになる。
包装材と保護ケースも考慮する
ただ、送るときの重さはこれに加えて包装材なども考慮しなければならない。一般的な茶封筒であれば3g～10g程度だが、ダンボールになるともう少し重くなり、デッキを入れられるくらいの大きさになると100g前後になる。
丈夫な包装材を使って折れたり傷が付いたりしないようにしようとするとその分だけ重量が増すことになり、使えない発送方法が出る、あるいは料金が高くなることもあるので注意しなければならない。また、丁寧に梱包したいというときにはカードを1枚ずつ専用の保護ケースに入れることもあるだろう。
一般的なトレカ用の保護ケースの重さは0.6g～0.8gくらいなので、60枚分使うとすると36g～48gになる。カード自体の重さと合わせると概算で100g～120gくらいになると考えておくと良い。このような重さに対する感覚を持っているとどの発送方法が最適なのかを判断できるようになる。
最も安い送り方は普通郵便？
最安値の発送方法といったら普通郵便だと考えている人も多く、実際にメルカリに出品されているトレカはしばしば普通郵便でやり取りされている。ただし、よくあるのは1枚や2枚だけ送るというケースで保護ケースに入れたとしても重さは3g～5g程度だ。この重さであれば82円の普通郵便で送れるので確かに最安な方法になる。
定型郵便の場合
定型郵便の場合には25g以内が82円、50g以内が92円で、それ以上になると定形外郵便として扱われる。ケースに入れないなら10枚くらいまでなら82円で送ることができる。普通郵便には厚さが3cm以内という制限もあるが、通常のトレカの厚さは0.32mmなので特に問題になることはないのだ。同様に92円の場合にはケースに入れないなら25枚くらいは送れるだろう。
定形外郵便の場合
定形外郵便の場合には定型内に比べるとやや料金が高くなるが、それでもかなり安い部類に入るのは確かだ。定形外郵便も2つに分類でき、規格内とされる長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内のものであれば比較的安く、規格外になると割高になってしまう。
ポケカのデッキを送ろうとすると60枚を入れなければならないが、長さも厚さも問題ないので規格内に収まる。保護ケースを使う場合にはその厚みも考慮しなければならず、1つの山にしてしまうと規格外になる可能性があるので注意しよう。規格内の定形外郵便では100g以内なら140円だが、100gを超えて150g以内になると210円になる。
規格外の場合には100g以内は220円、150以内は290円だ。保護ケースを一切使わず、あまり保護のための措置をしないのであれば100g以内に収まるので140円で済むだろう。しかし、保護ケースを使った場合には100gを超えてしまうので安くても210円、高ければ290円以上になってしまう。これでも本当に普通郵便が安いのかは他の方法と比較して考えなければならない。
メルカリのサービスを確認しよう
メルカリを使ってポケカのデッキを販売した場合には、メルカリが独自に提供している出品者向けの発送サービスを利用することができる。らくらくメルカリ便とゆうゆうメルカリ便の2種類だ。
基本的にはらくらくメルカリ便はヤマト運輸の宅配サービス、ゆうゆうメルカリ便は郵便局の郵送サービスを使える仕組みになっていて、申し込みがメルカリ経由になる形になっているのが特徴である。らくらくメルカリ便はファミリーマートやセブンイレブン、ゆうゆうメルカリ便はローソンや郵便局で手続きできるので簡便に発送できるのが魅力として知られている。
らくらくメルカリ便
らくらくメルカリ便で使える最も安いサービスはネコポスで、基本的には一般的な郵便ポストに入るサイズで重さが1kg以内であれば対応してもらえる。郵便ポストに入る大きさはヤマト運輸によると長辺31.2cm以内、短辺22.8cm以内、厚さが2.5cm以内と定義されているため、これにポケカのデッキが入るなら利用可能だ。
厚さの制限が定形外郵便に比べて厳しいものの、面積的にも十分に広いので2つや4つの山にしておけば厚さが問題になってしまうことはない。らくらくメルカリ便のネコポスは一律で195円になっているため、特に保護ケースを使ったり、しっかりとした保護措置をしたりする場合には普通郵便よりも安上がりになる。
ゆうゆうメルカリ便
一方、ゆうゆうメルカリ便の場合にはゆうパケットが最も安い方法である。この場合の制限は長辺29.7cm以内、短辺21cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内というものだ。基本的にはネコポスよりも制限が厳しくないので、ポケカのデッキは保護ケースを使っても十分に入る。料金は175円で、定形外郵便の保護ケースを使う場合よりも安いだけでなく、ネコポスよりも20円も安いのが魅力だ。
メルカリのサービスを使わない方法
メルカリのサービスを利用すると手軽に発送できるのは確かだが、本当に安い方法だけが集まっているとは限らない。他の方法についても比較してみた方が納得して発送方法を選べるだろう。
ヤマト運輸に直接依頼
ネコポスは直接ヤマト運輸に依頼することもできるものの、料金は見積もりを取ってみないとわからないので手間がかかる。試しに見積もりを取ってどのくらいになるかを聞いてみるのは手だが、メルカリとの提携でらくらくメルカリ便の方が安くなっている可能性も十分にある。その事情はゆうパケットについて比較してみるとわかりやすく、直接郵便局で頼むと厚さが1cmまでは250円、2cmまでは300円、3cmまでは350円で割高なのだ。
郵便局に直接依頼
一方、郵便局にはゆうメールというゆうパケットよりも安いサービスがあるが、重さと規格による料金設定がされていているので注意が必要だ。長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内というのが規格で、これまでの議論からポケカのデッキは規格を満たすようにできる。
重さも150g以下なので料金は最も安くなるが、それでも180円でゆうゆうメルカリ便の方がわずかに安い。また、郵便局にはクリックポストというサービスもあり、ゆうメールと同様の規格内のものを185円で送ることができるが、やはりこの方がゆうゆうメルカリ便に比べて高くなってしまう。
高く売るための基本
このような考察をするとメルカリでポケカのデッキを売ろうとしたときに安上がりにできる発送方法は、裸のままのカードをまとめて送るなら定形外郵便、保護ケースなどを使って丁寧に梱包して送るのであればゆうゆうメルカリ便ということになる。
それなら基本的には保護は一切せずに定形外郵便でデッキを送ろうと考えてしまうかもしれない。しかし、本当にそんなに単純に考えてしまうよりかは、十分に考えてみた方が後悔せずに済む。そのお陰で高く買ってくれる人が見つかる可能性もあるのだ。
信頼できる取引相手であること
ポケカのデッキをいくらで出品するかはかなり難しい問題で、単純にカード1枚1枚の相場を確認して、足し合わせたものよりも価値があるときもあれば、そうでないと判断されてしまうときもある。デッキとしての相場を大まかに考えて出品し、その価格でなら買いたいという人が出てくると取引が可能になるのがメルカリの基本だ。
その判断基準になっているのは、必ずしもデッキの内容と価格のバランスだけではない。発送方法が安心できるか、信頼できる取引相手かといった点も重視されている。デッキの内容が素晴らしくても、この人とこの金額で取引をするのは憚られると思われてしまうと買ってもらえないという事実は覚えておこう。
発送方法の選択
発送方法の選択は、この観点から重要な意味を持っている。定形外郵便で送ると安いのは確かだが、取り扱いは他の郵便物と一緒なので、うっかり重い荷物が上に乗ってカードが歪んでしまうリスクがある。保護ケースを使っていないならなおさらそのような状況になってしまいやすい。
また、追跡サービスもないので発送されたか、受領されたかといったことが確認できないため、トラブルが発生してしまうリスクも高くなる。それよりは、若干高かったとしてもゆうパケットなどで送ってくれた方が取り扱いも丁寧で追跡サービスもあるため、購入者としては安心だ。このような観点から発送方法を選ぶと高い価格でも売れる可能性が高まるのである。
トレカ専門アプリの活用も検討しよう
メルカリを使ってポケカのデッキを売ることもできるが、同じようなフリマアプリにもmagiというトレカ専門のものがあるので利用を検討してみよう。magiはトレカを探している人と売りたい人をマッチングする目的で生まれたアプリで、シリーズごとに分類されて探しやすくなっているのが特徴だ。
ポケカの専門のページもあり、デッキの取り扱いもある。発送などのやり方もメルカリ独自のサービスを使えないだけで大差はない。専門アプリということを考慮し、フリマアプリで売りたいならmagiを使うのも検討してみると良い。
まとめ
メルカリを使ってポケカのデッキを売るときには裸のまま送るのなら定形外郵便を使うのが最も安い。ただ、購入してくれる人の身になって考えると丁寧に扱ってくれて追跡サービスもある、ゆうパケットが魅力的だ。フリマアプリで売るときには安心できるかという点で買うか買わないかを決めるケースも多いことを念頭に置いて発送方法を決めるようにしよう。
