話題のフリマアプリ・メルカリで中古iPhone本体を購入する際には、商品情報の確認を行う過程でさまざまな注意点がある。こうしたチェックポイントを全く知らず、出品物のタイトルや写真だけで即座に購入の決断を行うと、想定外のトラブルによって届いたiPhoneが使えない可能性も出てくる。
また中には他人から盗んだ・拾ったiPhoneをメルカリで転売する悪質な出品者も僅かに存在しているため、こういった人達によるトラブルに巻き込まれないためにも、注意点をしっかり抑える必要があると言えるだろう。
今回は、これからメルカリで中古iPhone本体を購入する上で欠かせない完全チェックポイントを徹底解決していく。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
ポイント1 どのキャリアのiPhoneを購入するか?
中古iPhoneを購入する上で最初にチェックすべきなのは、ドコモやau、ソフトバンクといった各キャリア会社の中古iPhoneと、SIMフリーのiPhoneのうち「どれを選択するか?」ということだ。このポイントを知らずにiPhone7やiPhone6といったシリーズ名だけで商品を選ぶと、月々の通信料や契約の部分で想定外の状態が起こりやすくなる。
iPhoneのキャリアの特徴とは?
ドコモ、au、ソフトバンクといったキャリア版の中古iPhoneを買った場合は、基本的にこれらの会社で回線契約を行わなければならない。例えば、今現在ドコモのガラケーを所有している人が同じキャリアで、「FOMAからiPhoneに変えたい」といった場合は、ドコモモデルの中古iPhoneを選ばなければならないのだ。
また料金や契約内容は各社大きく異なるため、今現在キャリア会社が決まっていないなら、まずは「どこの会社の回線で中古iPhoneを使うか?」を決める必要があると言えるだろう。
SIMフリーモデルの特徴とは?
少しでも通信料金を抑えたいと考える皆さんには、キャリア会社に縛られないSIMフリーのiPhoneがおすすめだ。中古iPhoneに楽天モバイルやFREETEL SIMといった格安SIMを入れれば、1ヵ月あたりの費用を1,000円~2,500円前後に抑えることができる。
またSIMフリー版iPhoneの場合は、SIMロックの解除についてもキャリア会社の縛りがないため、自由度を求める皆さんにもおすすめ度は高いと言えるだろう。
ポイント2 自分の欲しい中古iPhoneの相場情報を調べておく
キャリア会社もしくはSIMフリー版において方向性が定まったら、次は「自分の欲しい中古iPhoneがどのぐらいの価格で販売されているのか?」を確認する必要がある
自分に適したiPhoneの容量とは?
中古iPhoneの金額は、モデルだけでなく容量によっても変わってくる。例えば、写真データなどの大半をiCloudにアップロードしていて、iPhone端末自体に大量データを入れる予定のない人には、価格相場も安い32GBの中古iPhoneで十分となる。これに対して最も容量の大きな256GBの場合は、最新型のiPhone7で比較しても20,000円~30,000円ほど中古価格が高い実態があるようだ。
iPhoneの中古販売価格の調べ方
iPhoneの購入価格相場は、中古スマホ販売の専門店や価格.comなどで確認できる。例えば中古iPhoneシリーズのページが充実したソフマップドットコムでは、シリーズ、キャリア、カラー、容量といった部分から自分の欲しいiPhoneの実売価格を調べられる仕様となっている。
また中古iPhoneの売値はコンディションによっても変わってくるため、いくつかのサイトに目を通しながら相場を把握する作業が最もおすすめだと言えるだろう。
欲しいiPhoneの相場情報を調べておくメリット
自分の欲しい中古iPhoneの販売価格相場がわかると、メルカリに出品されている商品に対して「高いか?安いか?」のチェックもしやすくなる。また値下げ交渉をする際には、参考情報となるURLを出品者に送った方が相手方の判断もスムーズに行えることだろう。
これに対して相場情報を全く知らずに高値で中古iPhoneを買ってしまうと、家電量販店やリサイクルショップで購入するより遥かに高い買い物になる可能性も出てくるため注意をして欲しい。
ポイント3 IMEI(端末識別情報)の確認
中古iPhone購入によるトラブルに巻き込まれないためには、商品情報に書かれているIMEI(端末識別情報)の確認を必ず行わなければならない。
IMEI(端末識別情報)とは?
IMEI番号は、全ての携帯電話に付番されている製造番号だ。IMEIがわかれば、後述のネットワーク利用制限や保証内容についても、購入予定者自ら調査ができる形となる。
電源の入るiPhoneでは、設定→一般→情報の中に製造番号として入っている。また電話のダイヤル画面で「*#06#」を入力すると、iPhone以外のスマートフォンやガラケーでもIMEIを確認可能だ。
IME情報の記載は出品者の義務
メルカリでは、IMEI情報の掲載を出品者にお願いしている。また禁止されている出品物の中では、「(IMEI端末識別番号が)不確かな場合は出品を控えてください」と明示しているため、出品者に問い合わせを行った時に番号を教えてもらえない場合は、その商品が出品禁止物だと捉えて取引をしないのが理想と言えるだろう。
IMEI番号がわからなくても購入したい・・・
IMEI番号不明な中古iPhoneであっても、購入すること自体は可能だ。しかし出品者がこの番号の記載を拒んでいる背景には、「IMEI番号の意味やiPhone設定、機能の意味がわかっていない」もしくは「アクティベーションロックや故障によりiPhoneに電源が入らない」といった原因が考えられる。
また購入希望者が依頼することを調べられない時点で対応として問題があるとも捉えられるため、こうした出品者とのやり取りはトラブルに繋がる可能性が高いと判断した方が良いかもしれない。
ポイント4 ネットワーク利用制限について調べてみる
商品情報からIMEIがわかったら、この番号を使って支払いや契約状況のわかるネットワーク利用制限について調べてみよう。
どんな状態のiPhone本体を選ぶべき?
ネットワーク利用制限を調べる理由は、「支払い済み」かつ「通信できる中古iPhoneかどうか」の判断を行うためだ。
メルカリの規約では、残債のあるスマートフォンや、契約中の携帯電話の出品をNGとしている。もし誤って残債の残っている中古iPhoneを購入してしまうと、出品者の支払いが滞った時点で通信全般ができなくなる。
またネットワーク利用制限を調べれば、不正な手段で手に入れたiPhoneなどとも遭遇しにくくなるため、メルカリやヤフオクなどで買い物をするなら必ずチェックすべきポイントだと言えるだろう。
ネットワーク利用制限の調べ方
ネットワーク利用制限は、携帯電話キャリア会社で公開している下記ページにアクセスして、商品情報に書かれたIMEI番号を入力するだけだ。
- ・ドコモ
- http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/top.php
- ・au
- https://au-cs0.kddi.com/FtHome
- ・ソフトバンク
- https://ct11.my.softbank.jp/WBF/icv
これらのURLにIMEI番号の入力をすると、○・△・×・-のいずれかの記号によってネットワーク利用制限の状態がわかるようになる。
○の意味
「○」が表示された場合は、そのiPhoneがネットワーク利用制限の対象外ということだ。この結果となった中古iPhoneについては、一括購入などによって残債がないことが明らかとなる。
△の意味
「△」が表示された場合は、ネットワーク利用制限の可能性があるため、その中古iPhoneの購入は避けるべきだと考えられる。また分割購入途中の中古iPhoneについても△表示となるため、出品者の支払いが1度でも滞れば、その携帯電話の通信はできなくなると言えるだろう。
×の意味
「×」が表示された携帯電話は、赤ロムと呼ばれている。×の中古iPhoneは、現段階で通信ができない状態だ。ネットワーク利用制限中となる×については最も購入すべきではない存在となるため、要注意と捉えるようにして欲しい。-の意味
最後に、「-」表示されたiPhoneについては、Appleで修理交換を行った端末だ。出品者が携帯電話をキャリア会社に連絡すれば、端末代の費用を払い終えている場合は「○」に変更してもらうことができる。しかしこの手続きをお願いするためには出品者とのやり取りを行う必要があるため、スムーズな購入ができないといった意味でもおすすめ度はかなり低いと言えそうだ。
ポイント5 iPhone本体の保証状況を確認する
下記サイトにIMEI番号を入力すれば、中古iPhoneの保証状況とサービス期間の確認ができる。
https://checkcoverage.apple.com/jp/ja/
このサイト利用で確認できる保証情報
IMEI番号が正しいものであれば、iPhoneの種類、有効な購入日、電話サポートの有無、修理サービス及び修理の保証範囲の有無といった内容が表示される。また保証範囲が期限切れだったとしても、このページから修理の申し込みや保証内容の確認ができるため、万が一購入後にトラブルが生じても比較的スムーズに対処が可能と捉えて良いだろう。
保証はなるべくあった方が良い
メルカリで中古iPhoneを買う場合は、なるべく保証期間内の端末を購入するのが理想となる。
特に出品者が少しの間でも使っていた中古iPhoneについては、使用期間中に外観に支障のないレベルの落下などを起こした可能性がゼロではないため、Apple Storeやキャリア会社の店頭で買ったばかりの新品iPhoneと比べれば遥かに壊れる可能性が多いと捉えた方が良いだろう。またこうした中古品で出品者との間にトラブルを起こさないためには、購入後に無償対応をしてくれる保証の存在が欠かせないとも言える。
ポイント6 アクティベーションロックの確認
紛失した端末に対して「iPhoneを探す」をオンにすることでロックされるアクティベーションも、購入前に確認しておくべきポイントだ。
アクティベーションロックの有無は出品者に直接確認するしかない
iCloud内にiPhoneを探すページが存在していた以前は、購入者側でもIMEI番号を使ってロックの有無を確認することができた。しかしApple側でこのページを削除してしまった現在では、必ず出品者に「アクティベーションロックがかかっていないか?」を確認する必要があるのだ。
アクティベーションロックのかかったiPhoneは絶対に買わない
メルカリでは、アクティベーションロックのかかったiPhone端末についても禁止出品物に位置づけている。また端末の紛失によってかけられるアクティベーションロックは、盗難や紛失iPhoneの証とも言えるため、盗品によるトラブルに巻き込まれないためにも、この確認のできない端末は購入すべきではないと言えるだろう。
不明点は何でも出品者に質問する
ここまで紹介したチェックポイントを調べる中で少しでも不明点が生じたら、メルカリコメントという機能を使って出品者に質問をしてみよう。
出品者への質問が必要不可欠な理由
若い世代の利用者が多いメルカリには、中古iPhone購入に関するトラブルも多い実態がある。またスマートフォン設定を全てキャリア会社や家族にやってもらっている主婦や女子学生等の場合は、自分のiPhone端末の特徴や契約状況なども知らないまま、気軽な気持ちでメルカリ出品している可能性も高い実態があるのだ。
中古iPhoneの知識や理解のない出品者から生じるリスクとは?
中古iPhoneの知識を持たない出品者は、自分の出品物に対して責任がないと捉えた方が良い。またIMEI番号やアクティベーションロックの有無、ネットワーク利用制限といった内容を商品情報に記載しない時点で、メルカリの規約をほとんど読んでいないとも言えるだろう。こうした形でルールを守らない出品者との取引は、リスクについても大きいと考えられる。
こちらが求める答えが返ってこない場合は取引しない
「IMEI番号を教えてください!」とか「アクティベーションロックは解除されていますか?」といった質問をした時にどんな返答をしてくるかについても、トラブル防止に欠かせないチェックポイントだ。
例えば、単純にこれらの内容を書き忘れていただけの場合は、比較的スピーディーに返答がくるだろう。これに対して質問に対して「わかりません」といった答えだった場合は、所有者自身に知識がないだけでなく、盗品により正常に動作しないなどの理由も考えられるため、どんなに安い価格で出品されていたとしても取引すべきではないと言えるだろう。
出品者の評価も必ず確認する
最後に、何かとトラブルが起こりやすい中古iPhoneをメルカリで購入する場合は、出品者の評価についても必ず確認して欲しい。メルカリの受取評価は、良い・普通・悪いの3段階だ。何の問題もなく普通に取引をしていれば、良いの評価が付くことが一般的となっている。
これに対して実際に送った商品とメルカリ記載の情報や写真が異なっていたり、あまりにも乱雑な梱包や発送方法によって購入者に不満を与えた場合は、満足度の高い良いではなく、普通もしくは悪いの評価になってしまうと捉えて良いだろう。メルカリでは評価にコメントも書ける仕様となっているため、もし悪いや普通といった評価が多い場合は、その内容の把握を含めて詳細を確認してみるべきだと言えるだろう。
iPhoneを買うならフリマサイトもチェック
中古iPhoneを購入する場合はフリマサイトもチェックしてみよう。スマホのマーケットは、中古スマホの売買を専門としたフリマサイトだ。出品者と購入者の間にスマホのマーケットが入るので、トラブルも起きにくく安心して売買できそうだ。また、SIM診断サービスもあるので、どのようなSIMカードを使えばいいのかわからない方でも、自分に合ったサービスを見つけることが出来るだろう。