任天堂が1980年から発売した「ゲームウォッチ(ゲーム&ウオッチ)」は、1,300万台を売り上げる爆発的なヒットを記録した。当時を懐かしむ人を中心に、今でも「ヤフオク」で活発に取引されている商品の1つだ。ここでは、そのゲームウォッチの相場価格情報を紹介する。
なおゲームウォッチは、本来は「ゲーム&ウオッチ」の呼称の1つである。しかしLSIゲーム機全般の呼称としてもゲームウォッチという名称は定着しており、「ヤフオク」の出品でも同様の扱いになっている。そのため「ゲーム&ウオッチ」の製品を中心に、他社のLSIゲーム機の相場価格についてもここで触れていく。
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人気ゲーム収録製品の相場価格例
人気ゲームが収録されているゲームウォッチだと、状態によっては100,000円近い値がつくこともあるため、相場情報をぜひ押さえておきたい。以下に「ヤフオク」で実際に落札された価格を列挙する。
- ・スーパーマリオブラザーズ クリスタルスクリーン(中古):88,000円
- ・クライマー(CLIMBER)(中古):49,000円
- ・ドンキーコング DK-52 マルチスクリーン 1982年(中古):45,000円
- ・ボール BALL(中古):9,990円
- ・モンスターパニック(中古):14,000円
任天堂 スーパーマリオブラザーズ
1番目の「スーパーマリオブラザーズ」に関しては説明不要だろう。同社のイメージキャラクターでもある「マリオ」と「ルイージ」が主役のアクションゲームだ。
ゲームの人気はもちろんだが、この出品の場合は珍しいクリスタルスクリーンタイプであったことも落札価格が跳ね上がった理由だ。
任天堂 クライマー
2番目の「クライマー」は名称を聞いてピンときた人はかなりのレトロゲーム通だ。同社の「ファミリーコンピュータ」用のアクションゲームゲーム「アイスクライマー」のゲームウォッチ版だ。こちらも人気ゲームということもあり、落札価格が高騰している。
任天堂 ドンキーコング
3番目の「ドンキーコング」も、言うまでもなく同社の中でも歴史の長いゲームシリーズであり、ゲームウォッチ版はその草分けである。
「ドンキーコング」は当時からアーケードゲーム等でもリリースされていたため、知名度は高く往年のファンにとっては財布の紐が緩くなりやすいのも、落札価格が高くなった理由の1つと考えられる。
任天堂 ボール
4番目に取り上げる「ボール」は、任天堂のゲームウォッチの記念すべき第一作だ。空中を飛び交っているボールを落とさないように、人形の腕をコントロールするゲーム内容である。
2009年には「クラブニンテンドー」のプラチナ会員向けに復刻版が作られたりと、任天堂の歴史を語る上でも欠かせない、エポックメイキングとなる製品だ。コレクション価値も高いこともあって、「ヤフオク」でも入札がつきやすい。
任天堂以外のゲームウォッチ
最後に、任天堂以外のゲームウォッチの落札価格も見てみよう。「モンスターパニック」はエポック社から1982年に発売された傑作LSIゲーム機だ。先に取り上げた「ドンキーコング」などと並んで当時大人気となったこともあり、今でもオールドファンが多い。
中古ショップでの買取価格でも14,000円前後が相場のため、「ヤフオク」でも値段が上がりやすい。14,000円の落札価格は妥当と言えるだろう。
レアリティの高い製品の相場価格例
最盛期にはほとんどの子供が所有していたとも言われるほど、ゲームウォッチは当時流行していた。そのため現在でもかなりの数のゲームウォッチが中古市場にも流通している。
手頃な価格で購入できるものも多いが、中にはレアリティの高い製品も存在する。ここではそれら希少価値のあるゲームウォッチの落札価格を紹介する。
- ・ファミコングランプリF1レース景品 スーパーマリオブラザーズ(中古):120,000円
- ・ゲームウォッチ エッグ EGG(中古):81,001円
- ・フラッグマン FLAGMAN(中古):67,057円
任天堂 スーパーマリオブラザーズ
最初に取り上げる「スーパーマリオブラザーズ」は前段でも取り上げたが、こちらは「ファミコングランプリ F1レース」という、同社の「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」専用のゲームソフトのキャンペーン向けに作られたゲームウォッチだ。
非売品ということもあって入手は難しく、落札価格が非常に高騰している。
任天堂 エッグ
2番目の「エッグ」の落札価格が高い理由は、海外向けに販売されたゲームウォッチであり、国内では現在も流通量が非常に少ないためだ。この出品では外箱が非正規のものだったが、それでも状態の良さもあって入札を集めた。
任天堂 フラッグマン
3番目の「フラッグマン」は、任天堂のゲームウォッチでは第2作にあたる作品だ。まだゲームウォッチブームが始まる前の製品であり、後発の製品と比べると生産数が少ないと言われている。
そのため中古市場価格も高めで、20,000円から40,000円程度での流通が多い。この出品では外箱も付属しているなど商品状態も比較的良好であったことと、入札者同士の競争になったこともあって表記の落札価格となった。
コンディションの良い製品の相場価格例
発売からすでに30年以上経過しているゲームウォッチは、状態の悪い商品が多い。当然メーカーもサポートはすでに行っていないので、一度壊れてしまうと修理すら困難だ。しかし数こそ少ないもののコンディションの良いゲームウォッチも存在する。ここではそれらの落札価格を列挙する。
- ・マリオ・ザ・ジャグラー(未開封):94,500円
- ・マリオズ ボム アウェイ MARIO'S BOMBS AWAY(未開封):51,000円
- ・オクトパス(中古):33,020円
- ・夢戦士ウイングマン 必殺デルタエンド(中古):36,000円
任天堂 マリオ・ザ・ジャグラー
最初に取り上げる「マリオ・ザ・ジャグラー」は、任天堂のゲームウォッチにおける最終作である。しかも販売は海外のみであったため、入手も非常に難しい状況である。
その未開封ということもあって、入札が殺到し表記の落札価格となった。コレクション価値の高さや、ゲーム内容そのものの評判などもあって中古品でも価格が高騰しやすい。
任天堂 マリオズ ボム アウェイ
2番目の「マリオズ ボム アウェイ」も海外向けのゲームウォッチだ。パノラマスクリーンを採用した筐体(きょうたい)や希少性からこれも人気がある。
ちなみに中古ショップの買取価格は確認した最高額で50,000円の所もあり、相場を考えるとむしろこの落札価格はお買い得であった可能性も高い。
任天堂 オクトパス
3番目の「オクトパス」は、任天堂ゲームウォッチのワイドスクリーン採用の第二弾として1981年に発売された。
ゲームウォッチ中期の名作といってよく、この製品のヒットにより任天堂の知名度も飛躍的に上がり、コンピューターゲームの開発・販売に傾注するきっかけの1つとなった。それだけに思い入れのあるゲームウォッチとして人気も高く、取り上げた出品では状態が美品で付属品も揃っていたため、この落札価格となった。
バンダイ 戦士ウイングマン 必殺デルタエンド
最後に取り上げるゲームウォッチは、バンダイの「夢戦士ウイングマン 必殺デルタエンド」である。当時流行した「ウイングマン」というアニメ・漫画作品をモチーフにしたLSIゲーム機だ。
上記の出品では外箱や説明書が完備しているのに加え、製品もシュリンクに入っており使用の形跡がほとんど見られない美品である。そのため36,000円の高額落札となったのは当然の結果だ。
ゲームウォッチの落札相場の特徴
これまでは実際に「ヤフオク」で取引されたゲームウォッチの落札価格例を挙げて紹介をしてきた。ここではそれらも参考にゲームウォッチの落札相場の特徴についてまとめてみた。
ゲームの出来が価格に影響する
収録されているゲームが面白いものであればそれだけ価格も高くなりやすく、そうでない場合は低くなりやすい。先に取り上げた例だと、「オクトパス」や「スペースパニック」は当時から評判が良く、子どもたちにも人気であった。
一連の「マリオ」シリーズも評価が高いこともあり、落札価格も上がりやすい。これらは「ゲームウォッチで面白かったものは」とアンケートを行えば間違いなく今でも上位に名前が上がるゲームたちである。
流通数が少ない製品は高騰する
ゲームウォッチは海外でも多数の国で販売された。そのため国内では販売されていない製品もあり、国内で流通量が少ないものは価格が高騰しやすい傾向にある。
また広義の意味でのゲームウォッチならば、「任天堂」以外にも様々なメーカーが製品を販売してきた。その中には生産数が少ないものや、すでにメーカーが存在しない所もある。そういったゲームウォッチは「ヤフオク」でも中々見られないこともあって、いざ出品されると価格が高騰しやすい。
逆に流通数が多いゲームウォッチは価格も下がりがちだ。ここで取り上げた落札相場は比較的高額のものがほとんどだが、実際に「ヤフオク」で落札された価格の中には1,000円や2,000円台のゲームウォッチも多い。購入側からすれば嬉しいことだが、出品する側からはゲームウォッチの価値を見極めて、適正価格をつけないと売れない恐れがある。
外箱や説明書が揃っているとコレクター価値がつく
ゲームウォッチの相場を見極める上で重要なポイントがこれだ。発売から30年、古いものだと40年近い製品もあるためコンディションが厳しいゲームウォッチも多い。その中で外箱や説明書といった付属品も完備していると、コレクションとしての価値が一気に高まる。
商品の性格上、「ヤフオク」でゲームウォッチを取引しているユーザーの年齢層は比較的収入の多い、30代から50代が多いと言われている。そのためコレクター価値のある出品ならばお金に糸目をつけない人も一定数存在する。新品未開封はもちろん、中古品であってもコンディションや付属品次第では高額落札が期待できる。
ジャンク品でも価値がある
動作をしない、あるいは動作が確認できない出品は「ヤフオク」ではジャンク品として扱われる。ゲームウォッチも同様だが、ジャンク品であっても一定の価値を見出す人が多いのが特徴だ。
すでに新製品が登場することがないため、ジャンク品を修理して遊ぼうという人も多く、10,000円を越える落札商品もある。
ゲームウォッチの売却は買取店がおすすめ
最後にゲームウォッチのような古いゲームを高値で買取しているゲーム専門店を紹介する。専門店に売ることで、中古屋などへ売約するより高価買取の可能性もアップするので、ぜひ参考にしてほしい。
トイズキング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
トイズキングはゲーム買取に特化したホビーアイテムの専門店。ゲーム専門のスタッフが査定を対応するので、状態が古いという理由だけで買い叩かれる心配なはく、きちんと市場価値を査定額に反映してくれる。宅配・出張・店頭で全国から送料などの費用は無料で買い取っているので、ぜひ利用していただきたい買取店だ。
まとめ
ヤフオクでゲームウォッチを売買するときの落札相場を見てきた。大ヒットを記録した商品なので、今でも人気があり、中古市場での取引は活発に行われている。だからこそ、相場価格を事前に知っておくことが大事になる。
今回、人気ゲーム収録製品、レアリティの高い製品、コンディションの良い製品の相場、そしてヤフオクで実際に取引された落札価格の例を紹介した。動作確認ができないジャンク品も取引されている。
この記事の内容を参考にしていただき、納得のいく取引を行ってほしい。
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