ヤフオクでドラム式洗濯機は売りにくい？配送はどうする？

ドラム式洗濯機は、ネットオークションのヤフオクを利用して売却することもできる。従来の洗濯機と比べて人気も高く、高値で落札されるケースも少なくない。

ただ売れやすい商品かどうかと言えば、そうではない商材とも言えるだろう。売りにくい理由があることと、配送の問題が大きく関係する。場合によってはヤフオクでの販売ではなく、買取業者を利用した方が万事うまくいくこともあるはずだ。これからヤフオクに出品をしようとしている場合は、まずはここでの解説をチェックしてみよう。

大型家電ゆえの売りにくさ

ドラム式洗濯機は大型家電に該当するが、サイズのある物は売れにくい傾向がある。尚且つ家電製品の場合は入札を躊躇させる理由もあるのだ。

トラブルのリスクを不安視

ヤフオクにはストア出品者もいるものの、基本的には個人出品者の割合が多い。純粋な個人同士の売買ではマージンが不要なため、双方がお得に売ったり買ったりをすることができるのが魅力だ。しかし個人売買において、万一、トラブルがあったときのことを考えると不安を感じるというユーザーも多い。

ことドラム式洗濯機のような大型家電に関しては、不具合などのトラブルが起こると厄介な状況に見舞われやすい。仮に返品をするにしても、すでに設置済みのことが多いために移動で苦労をしたり、さらには梱包で戸惑ってしまったりすることもあるだろう。

それに、出品者がスムーズに対応をしてくれるとも限らない。これが小物商品の売買なら比較的柔軟に対応してくれる出品者も多いと思われるが、ドラム式洗濯機のような大型家電の返品は、できれば受けたくないというのが本音なはずだ。返送のための送料も安くない上、配送先によっては送料だけでも万単位の額になることもある。

不測の事態を考慮することで、入札を躊躇してしまうのも無理はないだろう。商品及びトラブル時の安全が保証されているようでなければ、売れにくくなるのも至って自然と言える。

家電ゆえの不安

家電製品というのも、売れにくさに拍車を掛ける理由のひとつになる。機械である以上、故障や不具合などのリスクをはらんでいるため、ヤフオクで落札をする場合はある程度のリスクを覚悟しなければいけない。

たとえ落札段階では問題なくとも、使用し始めてから壊れてしまうこともあるだろう。不具合や故障のリスクという問題で言えば、家電製品全般に関係するのだが、ドラム式洗濯機の場合は特に大きな不安材料になりやすい。

出品者に問題があるようなら対応を求めることもできるが、そうではない場合は自力対応をしなければいけない。買い替えに費用が掛かるのはもちろんのこと、大型家電は処分費用も高めである。万一のことを考えると、何かあったときの保証関連に弱い個人出品者からは、買わないようにするというユーザーも多いのだ。

新品でも安く購入できる

ドラム式洗濯機が発売された当初、軒並み価格も高く手を出しにくく感じられていた節もある。それゆえにヤフオクで安い物を探すというユーザーも多かっただろう。

ところが昨今では、ドラム式洗濯機の価格は随分と落ち着いてきた。無論、新しいモデルやハイグレードの製品は相変わらず価格の高い物も多いが、型落ちや機能が絞られた製品などの場合は新品でも以前ほど価格は高くないのだ。

そのような状況の中、敢えてヤフオクで購入する意味は小さくなっているだろう。下手をしたら新品とあまり変わらない金額で中古を買う羽目となる。その上、先にも述べたようなトラブルのリスクもあることを踏まえると、大人しく新品を買った方が総じて安心感を持てるはずだ。

洗濯機という性質

言うまでもなく洗濯機は汚れ物を洗うための家電だが、これもネックに捉えられやすいポイントだろう。どのような人物がどのような物を洗ってきたのか、落札者は知る由もない。

そうした不安を払拭するだけの理由、あるいは不安を上回るだけの魅力ある価格で購入をできるのなら良いのだが、そうではない場合、ヤフオクで購入をする理由が見当たらなく感じるユーザーも多いだろう。汚物を洗うための道具という性質が、販売において足を引っ張ってしまうというわけだ。

配送料が高額になりがち

入札をする側は支払総額を踏まえて検討をしていくわけだが、特に気になりやすいのが配送料の問題ではないだろうか。基本的には大型商品専用の配送サービスを利用することになるため、通常の宅配便と比較をしても割高だ。それゆえに配送料が高額の場合は躊躇する理由になり得る。

近場の買い手ならまだしも、遠方の買い手は商品価格以外の負担が大き過ぎることで、入札を見送るのも無理はない。

出品価格に工夫をして売ることは可能

諸々の理由によってヤフオクではドラム式洗濯機を売りにくくなる傾向がある。無論、フリマアプリのメルカリなどでもこれは同様だろう。商材の性質上、個人売買には不向きな存在でもあり、容易に売ることはできないことも多いのだ。

だからといって個人売買で売れないわけでもない。例えば出品価格を下げれば売れるチャンスを拡大させられるだろう。購入金額が小さくなれば、ある程度のリスクを飲み込んで購入するというユーザーも多い。金額の問題がユーザー心理を大きく左右するため、工夫次第では売れやすくできるはずだ。

それに、ネットオークションの醍醐味は入札者の競合によって金額が競り上がることでもある。運やタイミングにもよるが、出品者も満足の価格で売れるチャンスもあるだろう。

ただし、出品価格から上がらないまま、安値での落札になるというケースも往々にしてあるのも実情。期待したほど高くならず、うまみは少ない結果に至ることも多いのだ。売る製品にもよるものの、高額落札に期待をするよりも、自費での処分費用を浮かせることができて良かった、程度の考えで出品をするのが良いかもしれない。

配送方法の選択肢は

配送方法の種類

ヤフオクへの出品を行う際には、配送方法を予めリサーチしておくことが欠かせない。どのように配送をするのか、送料はどのくらい掛かりそうなのか、これらの点が不明なままでは余計に売れにくくなってしまうだろう。とは言え、配送方法の選択肢はあまり多くない。

中でもよく利用されている配送方法は、ヤマト運輸の「らくらく家財宅急便」である。大型の家電家具の配送を行うサービスで、すべてお任せで運んでもらえるのが大きな特徴。梱包をやってくれるだけでなく、配送先での設置作業も行ってくれる。双方の負担が少なく、ドラム式洗濯機を出品するときにも最適と言えるだろう。

割高な配送料

ネックとしては配送料が割高なこと。便利な配送支援ではあるものの、その分、高めな費用が掛かる可能性が高い。

例えば東京都から神奈川県の近県での送料を調べると、送料区分はCランクとなり、7,000円強の費用が掛かる。あまり取引に至ることはないかもしれないが、仮に北海道から沖縄だと同じくCランクで、25,000円弱の送料となっている。取引地域によっては落札価格以上の送料が掛かることも十分に考えられる。

なお、送料が気になる場合は、落札者の元へ自力で持って行くか、あるいは落札者が直接取りに行く方法を検討するのも良いかもしれない。これらの方法ならば送料は掛からず、双方にとってお得な取引ができる可能性が高い。とは言え、顔を合わせた取引に躊躇をするユーザーが多かったり、運ぶ手段がなかったりすることで、人を選ぶ取引方法とも言えるだろう。

買取業者への相談のすすめと売却への工夫

ドラム式洗濯機の処分は、買取業者に依頼をしてみるのもひとつの選択肢である。ヤフオクと違いあれこれ手間を掛ける必要がない上、トラブルに発展する可能性も低い。連絡一本で引取対応をしてくれるところもあるため、この上なく手軽に処分をすることができるだろう。価値がない物だと買取対象外になる点に注意も必要だが、中古市場に流せる物ならば金額を付けてくれるはずだ。

ただ、気になるのが買取価格ではないだろうか。そもそもヤフオクなどの個人売買が利用されるのは、買取業者よりも高値で処分をできる可能性が高いからだ。

買取業者に安く売るのならば、少しくらいは苦労をしても高く売りたいというユーザーも多いだろう。しかし次のような売り方を心掛けることで、買取をしてもらう場合でもお得に売れやすくなるはずだ。

買取業者の比較は必須と考える

買取価格は業者によって違いがある。従っていくつかのところから査定を受け、比較をしてみることが大切だ。これだけでもお得度はまるで違ってくる可能性が高く、比較検討をした上で買取をしてもらうところを決めた方が良いだろう。

なお、事前査定をしてくれるところも多いため、価格調査にそれほど苦労をすることもないはずだ。まずは買取業者へのメールや電話で大体の金額を調べ、当たりを付けたところに本査定を依頼する流れで進めていくのがおすすめだ。

タイミングを意識した売り方

中古商品は基本的に、そのときの需要の程度によって査定価格が変化する。例えば、2～3月は新生活の準備を始める学生や社会人が増えたり、7～9月は洗濯の回数が増えたりすることで、洗濯機の購入を検討する者も多い。そのタイミングに合わせ、業者も買取を強化する傾向があるため、通常よりも高く売れる可能性があるのだ。

少し早めの段階から事前査定を受けて当たりを付けておくと良いだろう。

掃除をして磨いておく

誰しも中古の洗濯機を購入する際には綺麗な方が嬉しいものだ。当然、買取業者もそうした心理を見越して綺麗な洗濯機を仕入れようとする。掃除がされている物だと買取にも意欲的になり、金額にも色を付けてもらいやすくなるはずだ。

逆に汚れが目立つ物は減額になるリスクが高い上、あまりにも酷い状態だと売れない可能性も高まるために注意した方が良いだろう。

売り時を逃さず査定に出す

続々と新しいドラム式洗濯機が発売される中、古いモデルは分が悪くなりがちだ。型落ちは中古市場でも価値が低くなってしまい、鮮度が落ちた状態で査定に出すのは望ましいとは言えない。従って、不要になったときには極力早めに売ることが大切だ。

大型家電ゆえ、ヤフオクに出す場合は出品にも躊躇してしまいがちかと思われるが、買取業者への売却なら手間が少なくアクションも起こしやすいだろう。

まとめ

ヤフオクでドラム式洗濯機は売りにくいのか、配送はどうするのかご紹介した。従来の洗濯機と比べて人気も高く、高値で落札されるケースも少なくないが、配送の問題が大きく関係するため売りにくいと言える。

場合によってはヤフオクでの販売ではなく、買取業者を利用した方が万事うまくいくこともあるはずだ。また売却するタイミングも重要なため、下調べを十分にしたうえで気持ちの良い取引をしたい。