ポケカを引退しようと考えたときにデッキをそのまま売ってしまおうという発想も出てくるだろう。デッキで売ったほうが、きっと高くても買いたいという人が出てくるだろうと期待できるからだ。ヤフオクなら自分で作ったデッキの出品も可能だが、売買のときの相場はどのくらいになっているのだろうか。実態を知って売り方を良く考えてみよう。
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オリジナルデッキは内容次第で価格が違う
ポケカで使ってきたオリジナルデッキをヤフオクで出品しようと考えたときに、まずおさえておきたいのは価格が一概には決まらないということだ。人によって使っているデッキは違うのでカードの構成も異なっている。
含まれているカードの相場価格の総和でデッキが売れるとは限らず、これだけそろっているならもっと価値が高いと思ってくれる場合もあれば、いらないカードばかりだけれどこのカードだけは欲しいという人もいるからだ。
また、ポケカで強いデッキなら高く買うけれど、弱いデッキは安くても買わないという可能性も考えられるだろう。自分のデッキは百戦錬磨だからきっと高く売れるはずだと思っていても、そのデッキの特性を良く理解していないと勝てないことも多い。
単純にレアなカードやコレクターの間で人気があるカードがそろっているからといって強いわけではない。デッキの良し悪しは使い手によっても左右されてしまうため、強さを評価して価格に反映するのも困難なのだ。しかし、このような客観的な評価が難しいだけであって、内容次第で落札価格にも雲泥の差が生じているのは事実である。
オリジナルデッキの相場
ヤフオクに出品された過去の取引事例を見ると、独自に作り上げたデッキがどのくらいの価格で売買されているかを確認することができる。相場といえるほどはっきりとしたものはないが、高額で落札されている例では20,000円以上にもなっているものの、安い場合には1,000円台という落札結果になっているのが実態だ。
単純に考えれば、ノーマルカードばかりのデッキとキラカードばかりのデッキでは、後者のほうが高くても買いたいと思う人が多いのは明らかだろう。レアカードが数枚しか入っていないデッキに比べたら、スーパーレアのカードが何枚も入っているデッキのほうが魅力的なのが一般的だ。
このように、落札価格は落札者がどれだけ価値があると考えてくれたかに依存する部分が大きい。デッキの内容を見た落札者がいくらまでなら出すかを考えて入札する仕組みになっているからである。
ただ、全てのケースで落札者の考える上限価格での売買になっていないのも事実だ。これはオークションの特性で、他に競合する人がいなければ価格は出品価格で落札が決まってしまう。実際に、デッキの場合には入札者が一人というケースもあるので競り合いが起こらない可能性もあると留意しておこう。
一方、出品者が考える価値に対して落札者が同意したというケースもある。これはヤフオクでは出品者が即決価格を設定できるようになっているからだ。その価格を提示すれば入札期間が終了しなくてもすぐにその場で落札者が決定する仕組みになっている。出品価格と即決価格を一致させておくと入札=落札という形になり、出品者が希望している価格での売買になるのである。
オークションによる競り合いで価格を上げようという気持ちが特になく、この価格で売れれば良いという値が決まっているならヤフオクではこのような売り方もできるのである。この方法で落札してもらっているデッキもあるため、相場という概念があまり通用しないのだ。
オリジナルデッキを出品するときの注意点
ヤフオクでオリジナルデッキを出品するときには2つの注意点がある。1つは相場の概念が通用しないことをどう捉えるかを良く考えることだ。結局は自分でおよその開始価格を設定しなければならない。皆が競って決めてくれれば良いと考えて1円スタート、100円スタートといったやり方もできるが、それで一人しか希望する人がいなかったら1円や100円での落札になってしまう。
少なくともこのくらいの価値はあるだろうという基準を決めてまずは出品するように心がけよう。売れないようなら価格を下げて再出品しても構わないので、期間を短めにしてだんだんと価格を下げていくのも賢いやり方だ。再出品のときには商品情報も少し書き換えておくと、一度目にした人も新たな出品だと感じてくれることもあり、落札してもらえる確率が高まる。
もう1つは、出品のルールに従うことだルール違反を起こして出品を取り下げられてしまっているという事実がある。同じ問題を引き起こす可能性があるのがオリジナルデッキだ。
基本的にヤフオクでは出品しているものが明らかになるように商品情報を掲載しなければならないルールが定められている。つまり、デッキで出品するならそのデッキに含まれているカードを全て写真で撮影し、さらにカードのポケモンの名前などをリストアップして記載しておく必要があるのだ。私のオリジナルデッキだという形で内容を明らかにせずに出品しようとしても違反として断られてしまうので注意しよう。
スタートデッキを出品するポイント
オリジナルデッキの場合には内容を全て明らかにしなければならないので出品に手間がかかる。ただ、市販されているポケカのスタートデッキを出品したいというときには中身を明らかにしなくても問題はない場合もある。新品未使用の状態であれば中身を入れ替えることができないため、外装の写真を撮って出品するのでも大丈夫なのだ。
しかし、中古未使用という場合、つまり開封済みのスタートデッキについては内容を明確にするのが原則である。もともと内容物が決まっているスタートデッキであったとしても、故意にカードを入れ替えたり抜き取ったりしている可能性を否定できないからだ。スタートデッキを買いすぎてしまって処分したいというケースでは留意しておこう。
また、スタートデッキは状態によってかなり相場に違いがある。状態は大まかには新品未開封、開封済み、使用済みの3種類に分けることができる。一般的なポケカのスタートデッキの相場は新品未開封で150円~250円、開封済みで100円~200円、使用済みで1円~150円程度となっているのが実態だ。
スタートデッキを複数販売して単価を上げているケースもあり、工夫次第ではかなり高くなる可能性もないわけではない。不要なスタートデッキがあるなら状態に応じた価格設定をして出品するようにしよう。
ヤフオク以外の方法も比較しよう
ヤフオクでオリジナルデッキを売るのは魅力的かもしれないが、他の方法もあるかを検討してみるのも大切だ。特に高く売りたいと考えているなら比較検討してより良い方法を選択するのが重要になる。
フリマアプリ
デッキで売りたいという場合にはフリマアプリも活用できる。この場合にはヤフオクのように競り合いをしてもらうことはできないが、開始価格と同じ即決価格を設定したときのように、指定した価格での売買が可能だ。
もともとオークションに興味がない人は、ヤフオクよりもメルカリなどのフリマアプリを使うケースも多いので検討してみたほうが良い。特に競い合いになる可能性が低そうなデッキの場合には、フリマアプリを使うことにデメリットはないので候補として挙げてみるのが妥当だ。
買取業者
一方、デッキごと処分することができれば良いというだけであれば、買取業者に相談するのも良い方法だ。オリジナルデッキの場合には買取業者はデッキとしての買取ではなく、一枚ずつ査定して総額で買取をする形を取る。
デッキ全体として付加価値が生まれる場合には、ヤフオクやメルカリなどのほうが良い可能性もある。しかしデッキの組み方があまり良くないときや、誰もが不要と思うようなカードが何枚も入っている場合には一枚ずつ売ったほうが高額取引にできることも多い。
買取業者に相談して見積もりを取ってみると、自分が想定している金額と比べてどうかがはっきりとするだろう。また、その価格を参考にして、デッキではなく一枚ずつ出品してヤフオクなどで売ることもできるので検討してみると良い。
ただし、買取を依頼するときに気をつけなければならない点もある。一般的には、インターネットオークションやフリマアプリのような個人間取引のほうが買取を依頼するよりも高く売れている。これは、買取業者はもともと買い取ったカードの価格に上乗せをして消費者に販売し、差額で利益を得ているからだ。
個人間取引では中間マージンが発生しないので、出品者は高く売ることができ、購入者は中古品の販売相場よりも安く買うことができるようになっている。そのため、一枚ずつ査定してもらった結果がそれほど高くはないことも珍しくはない。それなら一度はヤフオクなどに出品してみて、売れなかったら買取業者に相談するというのも賢明な考え方だ。
magi
ヤフオクに出品してオリジナルデッキの売買をするのも良い方法だが、フリマアプリの利用も検討してみよう。特にヤフオクを使ってみて売れなかったケースではメルカリなどの大手のフリマアプリから、知る人ぞ知るようなマイナーなものまでひととおり検討してみる価値がある。出品先が違えばユーザー層も異なるので興味を持ってくれる人が見つかる可能性があるからだ。
トレカ専門のフリマアプリとして知られているmagi(https://magi.camp/categories/31/items)は有力候補の1つで、ポケカの専門ページも整えられている。ヤフオクと同様に内容物を明らかにすればデッキでの出品も可能だ。また、ポケカの専門ページを見ると出品されているカードの種類と価格がわかり、一枚ずつ出品したらどのくらいの価格になるかも計算できる。より高く売る方法を検討するのにmagiは使いやすいフリマアプリなのである。
まとめ
ヤフオクではポケカのオリジナルデッキも出品されているが、落札価格はかなり幅広い。デッキに含まれているカードの内容によってかなり評価が変わってしまうため、相場といえるほどの明確な指標がないのだ。フリマアプリや業者による買取も含めて検討し、デッキの内容に応じて最も優れている売り方を導き出すのが重要だと覚えておこう。
そして、紹介したmagiはトレカ専門であり、機能も充実しとても使い勝手の良いフリマアプリである。ぜひ一度は見てみることをおすすめする。