遊戯王のなかでも、特に知名度があるカードのひとつが「青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)」(以下ブルーアイズと表記)だ。原作漫画の「遊☆戯☆王」でも、主人公のライバル海馬瀬人(かいばせと)が使用する非常に強力なカードになっている。
ブルーアイズは、かつてはそれほど高額取引されていなかったが、2015年ごろから価格が高騰している。そこで今回は、ブルーアイズのヤフオクでの落札相場を紹介していこう。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
ブルーアイズの価格が高騰した理由
ブルーアイズは、遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)の第1弾から登場しているモンスターカードだ。遊戯王OCGは1998年から続いているカードゲームで、モンスター、魔法、罠カードでデッキを組み、ターン制の対戦プレイをして、相手のライフを先に0にしたほうが勝ちというルールだ。
ブルーアイズの性能は、光属性のドラゴン族で、攻撃力3000、防御力2500を誇る。攻撃力3000というのは、モンスターカード単体としては、第1弾の遊戯王OCGで最高の数値であるため、まぎれもなく最強のカードであった。しかし次世代カードの登場が進むにつれて、ブルーアイズは徐々に最強モンスターの座を退くことになっていく。遊戯王OCGのモンスターカードに特殊能力がつくものが登場してきたのがその要因だ。
相手モンスターを排除できる効果を持っていたり、自分の攻撃力をアップさせるモンスターカードが出てきたことで多彩な戦術が可能になった。魔法や罠カードも種類が充実しいったので、かつてのように攻撃力の高いモンスターが絶対的に有利という環境はなくなったのだ。
また、ブルーアイズは特殊能力を持たない通常モンスターということも、その衰退に拍車をかけた。こうしてブルーアイズの需要は落ち込んでいき、ゲームでの使用率も落ちて、原作漫画を代表するモンスターカードとして人々の記憶に残るだけかと思われた。ところが、遊戯王OCG第9期になって再びブルーアイズに脚光があたるようになる。
このころになると、ブルーアイズと名の付くモンスターは、ブルーアイズホワイトドラゴン以外にも多数登場していた。そのためブルーアイズというモンスターカテゴリーが制定され、ブルーアイズと名の付くモンスターをサポートするカードが登場するようになったのだ。
2016年1月にはシャイニング・ビクトリーズというパックが発売された。このパックを使用すれば、ブルーアイズのカテゴリーに分類されるモンスターを主体として戦うデッキが組める。そのため、ブルーアイズホワイトドラゴンも再び猛威を振るえるようになり、それに伴い価格も高騰するようになったのだ。
種類ごとにヤフオクの落札相場を紹介
ブルーアイズは、レアリティやイラストの異なるカードが10種類以上存在する。レアリティごとに価格も異なるが、一番高い値段で取引されているのがシークレットレアになる。その次に高いのがアルティメットレア、ウルトラレア、ホログラフィックレアだ。ここでは各種ブルーアイズ毎に、ヤフオクでの落札相場を紹介していこう。
シークレットレア
シークレットレアのブルーアイズにもいくつか種類がある。まず、1999年12月に開催された「ジャンプフェスタ2000」でプロモーションカードとして1000枚限定で配布されたカードがある。これは初期のシークレットレアとして非常に価値が高い。美品であれば、ヤフオクで150,000~200,000円の価格帯で落札されることが期待できる。
シークレットレアは、ほかにも2015年にリリースされた「決闘者の栄光 -記憶の断片- side:闇遊戯」、2019年に発売された「20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION」にも収録されている。しかしこれらは限定品ではないので、1,000~3,000円が相場だ。
また、2018年8月の「ワールド チャンピオンシップ シリーズ 2018」というイベントに来場した人に配布された、20thシークレットというブルーアイズがある。こちらも限定品になっているが、初期シークレットと比べると価格は落ち着いており、ヤフオクでは30,000~50,000円で落札されることが多い。初期シークレットにはカードの型番がなく、攻撃力・守備力・説明文の表示が異なるので一目で見分けることが可能だ。
アルティメットレア
アルティメットレアのブルーアイズは、2001年4月19日に発売したパック「Spell of Mask -仮面の呪縛-」に収録されたカードである。カードの型番はSM-51だ。
アルティメットレアは、このパックでしか手に入らなかったうえ、あたる確率が非常に低かったので希少価値の高いカードとなっている。ヤフオクでの落札額は30,000~50,000円ほどの価格が目立っている。
ホログラフィックフレア
ホログラフィックレアは、ホログラム加工が施されたカードだ。ホログラフィックレアのブルーアイズは、2014年12月発売の「ザ レアリティ コレクション」に収録された。型番はTRC1-JP000で、ヤフオクでは主に10,000円台で取引される。
ほかにも、ホログラフィックパラレルレアという型番20AP-JP000のブルーアイズもある。こちらは「20th ANNIVERSARY PACK 1st WAVE」に収録された。価格は通常のホログラフィックレアよりも低く、ヤフオクでは3,000円前後で落札されている。
ウルトラレア
ウルトラレアは、第一弾の遊戯王OCGパックに封入されていたものに加え、その後発売されたパックや、原作漫画が連載されていた週刊少年ジャンプの付録としてついてきたこともある。つまり、非常にバリエーションが多く、ウルトラレアだけでも値段がピンからキリまである。
一番高いウルトラレアは、「Vジャンプ2000年1月号」で抽選で配布されたプロモカードだ。イラストが虹色に輝くように加工されており、カード型番はない。このウルトラレアは、1000枚限定で配布されたものなので希少価値も高い。美品をヤフオクで出品すれば、200,000円ほどの落札額が期待できる。
ほかのウルトラレアのブルーアイズもあわせて紹介していこう。次に価値があるのが、1999年の「スターター ボックス」に収録されたものだ。初期の遊戯王OCGカードとだけあって入手は困難。ヤフオクでは10,000~20,000円程度でよく落札されている。
このウルトラレアは「青眼の白龍伝説-LEGEND OF BLUE EYES WHITE DRAGON-」に2期用のフォーマットとして再録された。2期のほうはやや価格が落ち、5,000円前後の取引となっている。
型番SCB1-JPP01のブルーアイズは、3DS用ゲーム「遊戯王デュエルモンスターズ 最強カードバトル!」で、クリア特典用のプロモカードとして配布されたウルトラレアだ。ヤフオクに出品すれば、3,000円程度の値はつくだろう。
ブルーアイズのウルトラレアは他にも、イラストを変更しながら「EX」や「デュエリスト レガシー Vol.2」、「ストラクチャーデッキ-青眼龍轟臨」などのパックに収録されてきた。なかには、原作者の高橋和希先生が書き落としたカードもあるが、上記以外のブルーアイズはそれほど高く取引はされておらず、ヤフオクでも~1,000円で落札されることがほとんどである。
スーパーレア
ウルトラレアカードで広く流通しているブルーアイズだが、1種類だけスーパーレアのカードがある。それが、アーケード版ゲーム「デュエル ターミナル -シンクロ覚醒!!-」から入手できる型番DT01-JP001のブルーアイズだ。
デュエルターミナルは、原作やアニメで活躍したカードを主に封入しているが、そうしたカードは新規カードよりもレアリティが低く設定されるという特徴がある。そのため、このアーケードゲームから入手できるブルーアイズは、唯一のスーパーレアになっているのだ。完美品なら2,000~4,000円ほどでヤフオクに出品すれば買い手がつくだろう。
パラレルレア
パラレルレアはカード全体に格子状の光沢があるレアカードだ。「デュエリストレガシー Vol.2」、「決闘者の栄光 -記憶の断片- side:闇遊戯」、「ストラクチャーデッキ-海馬瀬人」などのパックに収録されている。
レアリティは異なるがイラストが同じということで、シークレットレアやウルトラレアのブルーアイズと型番が被っているものがある。混同を避けるために、パラレルレアのブルーアイズをヤフオクに出品する際は、ちゃんと出品名にパラレルレアと明記しよう。流通している枚数が多かったり、人気のないイラストが採用されていたりしているため、ヤフオクでは~1,000円で落札されることが多い。
KCレア
KCレアのKCとは、原作漫画に登場する海馬コーポレーションの略だ。カード表面にKCという文字が輝いている。2016年に公開された劇場版遊戯王の公開に合わせてリリースされた比較的新しいレアカードで、このレアリティのブルーアイズは2種類存在する。
1つ目は、CoCo壱番屋 遊戯王コラボキャンペーンで2016年4月23日から配布されたカードだ。会計1,000円ごとに1枚もらうことができた。ヤフオクでは1枚1,000円程度で出品されていることが多い。
もう1つのKCレアのブルーアイズは、2016年4月21日に発売された「ジャンプ流 vol.08」についてきたプロモカードだ。このイラストには原作キャラクターの海馬瀬人も一緒に描かれている。こちらもヤフオクでは1,000円前後で落札されている。
ブルーアイズを出品する際に注意すること
ここまで紹介してきたように、ブルーアイズは種類が多い。イラストは同じなのにレアリティは違うというものもあるので、ヤフオクに出品するときは、出品名にレアリティを明記して、カードの写真もアップしておこう。
写真はカードの型番がはっきりと視認できるものもあわせて載せておくことが望ましい。そうすれば、入札者は型番からレアリティを確認できるからだ。掲載する写真は入札者がカードの状態を把握するのに重要な役割を持つ。そのため、写真はきちんとしたものを載せるようにしよう。
遊戯王のレアカードは表面が光るように加工されている。カードの写真を撮ったときに、位置が悪いと照明の光を反射して白くなり、イラストが見えなくなる場合もある。写真写りが悪いと入札者がつきにくくなるので気をつけよう。
ブルーアイズを売るならmagiもおすすめ
ブルーアイズは種類によっては非常に高価なカードだ。ヤフオクで売るのもいいが、出品するならトレカ専用のフリマサイトmagi(https://magi.camp/categories/34/items)もおすすめだ。
magiはPCからでもスマホからでも利用が可能だ。一つアカウントを作れば、異なる端末で使いまわせるので便利である。トレカ専用のフリマなので、利用者はみんな最初からカード目的のユーザーだ。買い手もつきやすいだろう。
まとめ
原作漫画ではブルーアイズは世界に4枚しかないカードという設定だ。現実ではそんなことはないが、限定1000枚のブルーアイズもあり、コレクターグッズとしての価値も高いカードになる。
遊戯王OCGはルールが大きく変わってきた歴史がある。今後もルール改定や新しいカードの登場次第では、ブルーアイズの需要は上下して価格にも影響するだろう。ブルーアイズをより高く売りたいなら、遊戯王OCGの動向もチェックしておこう。