2006年に発売されたWiiを引き継ぐ形で誕生したのが、ホームコンソール型ゲーム機という新しい概念のゲームハード・Wii Uだ。
据え置き型の本体と液晶画面つきコントローラがセットになったハードで、TV画面と繋いだ据え置き機としても携帯ゲーム機としても楽しめる。
他にも前世代機であるWiiのソフトも遊べたり、インターネットやSuicaなどその用途は多岐にわたる優れものだ。ここではWii Uの特徴に関して、またヤフオクの相場価格や取引上の注意点について解説していく。
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Wii Uの基本情報
Wii Uは、任天堂より2012年にリリースされたホームコンソール型ゲーム機だ。
前世代であるWiiの据え置き型のノウハウを引き継いだ本体と、ゲームボーイシリーズやDSシリーズの技術の粋を集めた液晶画面つきコントローラ・GamePadを併せ持ったハイブリッドな機種である。
Wii Uの開発で培われた高次元なハイブリッド構想は、さらに発展した形で次の世代の大ヒット機であるニンテンドースイッチへと引き継がれた。
販売の経緯
Wiiのヒットにより以前にも増して世界的な市場の拡大に成功した任天堂は、2012年12月8日の国内販売に先行する形で同年11月18日にアメリカ、さらに11月30日にヨーロッパ諸国やオーストラリアでリリースした。国内では330万台、全世界では約1350万台もの売上を記録している。
スペック
本体にはゲームキューブやWiiと同様に、IBM製のCPUとAMD製のGPUを搭載しており、その性能は同時期のライバル機であるPS3やXbox360を凌駕するほどだ。付属のHDMIケーブルもしくはステレオAVケーブルでTV画面に繋ぎ、GamePadと連動して遊ぶことが可能である。
もちろん同社のニンテンドー3DS LLよりも大きい6.2インチの液晶画面を搭載したコントローラ、Wii U GamePad単独で遊ぶことも可能だ。DSシリーズで培った技術の粋が盛り込まれており、タッチパネルやカメラなど数々のモーションセンサーを搭載している。
他にも交通機関の電子決済も可能なNFCや、テレビのリモコン機能を担う赤外線センサーなど機能が満載だ。任天堂が多くのハード機に盛り込んでいる「前世代ハードへの互換性」はWii Uにおいても健在で、WiiUと同じ12センチCDディスクを採用しているためWii専用ソフトも遊ぶことができる。
TVモニターで遊ぶ場合は無線操作を可能にするセンサーバーが必要だが、GamePadをモニター代わりにする場合はPadにセンサーバーが内蔵されているためWiiリモコンさえあればプレイ可能だ。同社のニンテンドー3DSと通信した状態で、連動してゲームを楽しむこともできる。
Wii Uにおけるソフトウェアサービスも充実しており、ソフト・追加コンテンツの購入や対戦相手とのコミュニケーションの場が設けられたニンテンドーネットワークをはじめ多くのサービスが存在する。任天堂から無料で提供されているウェブブラウザを利用して、インターネット上のWebページの閲覧も可能だ。
取引前に知っておきたい知識
Wii Uは任天堂の数々の携帯ゲーム機とは異なり、バージョンアップ機は存在しない。ゲーム機と付属品がセットになった通常版と、ソフトやWiiリモコンなどが同梱した限定版の2種類に分かれている。
通常版
通常版は本体とGamePadに加えてそれぞれのACアダプター、TVモニターに接続するためのHDMIケーブルやPad用タッチペンがセットになった「ベーシックセット」と、それらに各種スタンド類を足した「プレミアムセット」の2種類だ。
また本体内蔵のフラッシュメモリのストレージ容量にも差があり、ベーシックは8GBだがプレミアムは32GBである。そのため前者は税込み26,500円で、後者は31,500円だ。なおカラーリングは白と黒の2色であり、白色はベーシックとプレミアムの両バージョンがリリースされているが、黒はプレミアムのみである。
限定版
続いて限定版はモンスターハンター3やドラゴンクエストXなど人気ソフトの同梱版と、Wii Uソフトに加えて前世代ゲーム機・Wii専用ソフトやWiiリモコンが同梱された任天堂独自のセットの2種類が主体だ。
もちろん任天堂からもソフト同梱のみの限定版もリリースされており、スプラトゥーンやスーパーマリオメーカーなどビッグタイトルのセットが発売された。
Wii U本体をTVに接続した状態で旧作Wiiソフトをプレイするには、Wiiリモコンとそれの操作を無線で受信するための機器・センサーバーが必要だが、それらが同梱された「Wii U すぐに遊べるファミリープレミアムセット」や「スポーツプレミアムセット」などもリリースされている。
ただDSシリーズとは異なり、限定版であっても本体やGamePadに特別なデザインが施されているモデルは存在しない。
周辺機器
Wii Uの周辺機器としては、本体のカラオケ機能と連動する「Wii Uワイヤレスマイク」や「Wii Uマイク」などが挙げられる。また任天堂の複数世代にわたる互換性の維持は周辺機器にも根付いており、TVモニターと接続するためのステレオAVケーブルやS端子ケーブル、Wii専用LANアダプタはWiiと共用可能だ。
SDメモリーカードやSDHCメモリーカードに至っては、WiiだけでなくニンテンドーDSiや3DSとも共用できる仕様となっている。さらには二世代前の据え置き機・ゲームキューブの、専用コントローラも接続タップを介して使用可能である。その他、DSi LLに付属しているタッチペンも使用可能であるなど、互換性は非常に高い。
ヤフオクにおけるWii Uの相場価格
続いて、ヤフオクにおけるWii Uの相場価格を紹介していく。
通常版の場合
ヤフオクにおいて最も出品数の多いのは通常版であるが、本体とGamePadのみの出品からアダプターなど付属品もセットとなったもの、さらに複数本ソフトが付属したものまで出品形式は多種多様だ。
また本体内蔵のフラッシュメモリのストレージ容量が、8GBか32GBかで落札価格が変わってくるので注意しておいて欲しい。本体とPadのみで付属品なしの出品の場合、8GBの相場価格は3,000〜4,000円、32GBは4,000〜5,000円の間を推移している。
こうして見ると容量差で500〜1,000円ほどの差がついているが、市場在庫や出品数によって落札価格が変動してくるのであくまでも目安として欲しい。
付属品もセットの場合
続いて本体とPadに加えてアダプターなど付属品もセットの場合、8GBの落札価格は3,500〜5,000円前後、32GBは7,000〜8,000円前後となっている。新品で購入した際に付属するケーブルやスタンド類が充実しているほど、高額で落札される傾向にある。
特に通常版でもプレミアムセットともなれば、本体とPad用だけでなく各ACアダプター用のスタンドも付属しているため、出品内容で大きな価格差が発生してしまう。
もちろん本体やPadの動作、外観などによっても価格差が発生しているため入札前にはよく確認しよう。さらにリモコンプラスや複数本のソフトが付属した出品だと、8,500〜9,000円の間もしくは9,000円を超えることもある。
ファミリープレミアムセットの場合
次に限定版であるWiiリモコンやソフトも付属したファミリープレミアムセットの場合、相場価格は8,500〜10,500円の間を推移している。こちらも先程と同様に、同梱品の充実度によって金額が大きく変動することを覚えておこう。
セット内容以外のWiiソフトも複数本追加しているケースもあり、その場合は当然ながら落札価格が跳ね上がる。
この他に多い限定版は、大きく売り上げを伸ばしたスプラトゥーンやマリオメーカーだ。スプラトゥーンの同梱版は8,000〜11,000円、マリオメーカーは7,000〜8,500円の間を推移している。いずれも周辺機器や同梱品の充実度、ハードの消耗具合によって価格は変動していく。
ちなみに付属品の単品の相場価格を見ていくと、Pad用のACアダプターは500円前後で本体用のアダプターは1,200円前後だ。本体とTVモニターを接続するHDMIケーブルに関しては、500〜600円の間を推移している。
本体とPadのみで落札した場合や、付属品を紛失した際の参考にして欲しい。
出品・入札の際の注意点
次に、購入者として、また出品者として注意したいポイントがあるので紹介していく。
購入側の注意点
購入側のポイントとしては、まず出品されているセット内容を確認することだ。通常版であっても、ベーシックセットとプレミアムセットとでは付属品の数が異なる。出品タイトルにセット名が書かれているからといって安心せず、出品されている商品の内容をきちんとチェックしよう。
また稀に「本体のみ」もしくは「GamePadのみ」で出品されていることもあるため、間違えて購入しないようにしたい。さらに大抵は出品タイトルに数値を記しているが、本体のストレージ容量も忘れずにチェックしよう。黒色は32GBしかないので間違えることはないが、白色は8GBと32GBの2バージョン存在するため紛らわしい。
判別するヒントとして、「32GB」表記の他に型番で見分けるという方法もある。8GBの型番は「WUP-001」で32GBの場合は「WUP-101」であるため、分かりにくい時は検索ワードに追加すると良いだろう。
Wii UだけでなくWiiや3DSにも共通する注意点として、「ダウンロード版ソフト」が挙げられる。古いゲームハードであれば、ソフトはロムカセットかCDディスクといった物理的媒体を用いているため出品者の商品写真で確認することが容易だ。
しかしダウンロード版ソフトの場合はデジタルデータであるため、確認手段は液晶画面しかない。出品者によっては商品説明欄にソフトのリストを記載しているだけで、購入済みソフトが映った液晶画面の画像を掲載していない場合もある。
希望するソフトが一緒に出品されているからといって飛びつかず、きちんと確認してから入札しよう。他にも本体やPadの動作や外観、操作キーや無線接続の状態なども忘れずにチェックして欲しい。
出品側の注意点
出品側はこれらを踏まえて本体のストレージ容量を明記したり、セット内容を商品説明欄に正確に記載しよう。
さらに出品前にテストプレイを行い、本体の動作やPadの状態、Padのバッテリーの状況を検証して説明欄に記載することで高額落札となる可能性が上がるだろう。
Wii Uの売却は買取店でもできる
ここまでヤフオクのWii U落札相場情報をまとめてきたが、最後に売却を検討している方にむけて、Wii Uの高価買取店を紹介するので参考にしてほしい。
トイズキング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ホビーアイテムの買取専門店であるトイズキングではゲーム類を高価買取している。Wii Uは本体だけではなく、ゲームソフトや、コントローラーなどの周辺機器も査定OKで、限定盤などはまだまだ高価買取が可能。オークションなどで避けられないの面倒な個人間のやりとりも必要ないので、ぜひ送料、出張費無料の宅配・出張買取を利用して高価買取を目指してほしい。
まとめ
ヤフオクでWii Uを売買する時の落札相場情報をご紹介した。市場在庫や出品数、同梱品の充実度によって落札価格が大きく変動してくるのであくまでも目安として参考に欲しい。
購入側と出品側共に、注意すべきポイントがいくつか存在するので、あらかじめきちんと確認したうえで後悔のない取引を行おう。
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