一時はプレイステーションの勢いに押されていた任天堂が、ニンテンドーDSでゲーム市場の主権を取り戻しさらに大きな飛躍をとげるきっかけとなった重要なゲーム機が「Wii」だ。
ゲーム内容の高度化がいちじるしくあった当時の情勢を逆手にとり、より操作を単純化することにより高齢者や女性など普段はゲームをしない層も多く取り込むことに成功した。ここではWiiの特徴や基本情報を踏まえた上で、ヤフオクにおける相場価格や取引上の注意点を解説していこう。
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Wiiの基本情報
Wiiは、任天堂より2006年12月2日に発売された家庭用・据え置き型ゲーム機である。かつてファミコンやスーパーファミコンといった据え置きハードで天下を取っていた任天堂も、プレイステーションの台頭によって1994年以降は低迷を余儀なくされていた。
同時に2000年を超えたあたりから国内のゲーム市場の縮小が始まっており、市場の拡大を図る必要があったのだ。
特徴
これを解決する糸口としたのが、Wiiに取り入れられた無線通信コントローラ「Wiiリモコン」である。任天堂はゲーム市場の衰退の原因を、ゲームシステムや操作の複雑化から来る「ゲーム離れ」であると捉え、操作が単純で一目で分かりやすいデザイン・設計のコントローラを導入した。
ターゲット層
「誰にでもプレイできる」を売りにすることで、日頃はゲームをしない層である高齢者や女性を取り込む狙いもあったのだ。純粋にゲームの操作を楽しめるソフトから、「Wii Sports」や「Wii Fit」といった運動や健康をテーマとした新しいジャンルのソフトまで開発して多くの種類の層を取り込むことに成功した。
海外の反応
アメリカやカナダでは日本に先駆けて11月19日に発売、日本での発売に続いてオーストラリアで12月7日に、ヨーロッパ諸国では12月8日で発売されて国内売上は1,200万台以上、世界的には1億台以上の売上を記録することとなる。
多種多様なゲーム性
スペック性能ではなくゲーム性にこだわっていたためCPU・GPUといった各種スペックは公開されていないものの、高性能と言われたゲームキューブのさらに2倍、当時ハイスペックを誇る他社ゲーム機・Xboxと並ぶとされている。
また当時到来しつつあったエコブームに乗っ取り、消費電力低減が重視されており他社ゲーム機よりも圧倒的に消費電力が低い。何より目玉となったのが無線通信によって接続される縦長のコントローラ・Wiiリモコンであり、握り込んで振ったり左右に回転させたりとボタン操作だけでなくさまざまなアクションの感知が可能だ。
これにより、多種多様なゲームが開発されてシェア層の大きな拡大へとつながった。リモコン内部にはスピーカーも内蔵されており、効果音や決定音を流すことでより臨場感が増す仕組みとなっている。
昔遊んだ懐かしいゲームもプレイ可能
バーチャルコンソールという形でファミコンやスーパーファミコン、ニンテンドー64といった自社の過去のゲームが遊べるのも大きな特徴だ。これに加えてPCエンジンやメガドライブ、ネオジオなどの他社製品のゲームも遊ぶことができる。バーチャルコンソールによって懐かしいゲームがプレイできるとして、「大人になって一度ゲーム自体から離れた層」さえも任天堂は取り込むことに成功した。
取引前に知っておきたい知識
ニンテンドー64やゲームキューブなどと同様に、互換機は存在せずWiiの本体は1種類のみだ。発売当初は白色のみであったが、2009年には黒色と2010年にはスーパーマリオ25周年仕様として赤色がリリースされている。
本体定価は発売当初は25,000円であり、スーパーファミコンからゲームキューブ時代まで変わらない。ただし白と黒の2色は価格改定がなされて、赤色と同様の20,000円まで引き下げられている。
付属品
新品で購入した場合、本体の他にWiiリモコンとヌンチャク(拡張コントローラ)が付属していた。任天堂のこれまでの据え置き機と同様に専用のACアダプター、TVと接続して映像や音声を出力するためのAVケーブルも付随する。
他にも縦置きにするための本体用スタンド、専用センサーバーや単3形アルカリ乾電池も付属品の内だ。乾電池はWiiリモコンの確認用であり、単3形乾電池2本で作動する。無線通信に使用するのは現代のマウスやキーボードと同じくBluetoothであり、リモコンとPCも繋ぐことが可能だ。
光ディスクや内臓フラッシュメモリを採用
Wiiでは引き続き光ディスクの採用、内臓フラッシュメモリを採用したことで昔のゲームソフトで遊ぶことができ幅広い使い方が出来るようになっている。
光ディスク
Wiiのソフトの媒体はゲームキューブからの流れをくんで、光ディスクを引き続き採用している。ゲームキューブは8センチ光ディスクであったが、Wiiに関しては12センチ光ディスクだ。Wii本体は8センチと12センチの両方の読み込みが可能であるため、ゲームキューブソフトも遊ぶことができる。
気をつけたいポイントは、プレイステーションと同じ12センチCDを採用しているとはいえ、プレイステーションのようにWiiで音楽CDやDVDを再生できない。プレイステーション初代が発売された1994年頃や2の発売された2002年当初とは異なり、Wii発売当初はブロードバンド普及の全盛期でありPCが各家庭に備わっていたこともあって併設は不要であったからだ。
内臓フラッシュメモリ
光ディスクを採用しているゲーム機では外部のメモリーカードに保存する方法が定番であったが、Wiiでは512MBもの内蔵フラッシュメモリに保存可能であり、メモリーカード挿入の手間も省けた。Wiiチャンネルやバーチャルコンソールでダウンロードしていくとデータ容量が圧迫されていくが、それを解消するべく拡張用のSDメモリーカードも販売されている。
Wiiの周辺機器は、大きく分けて多彩なコントローラ関連とメモリーカード類の2種類が主体だ。Wiiリモコンに代わって操作可能なクラシックコントローラや、ハンドル型や銃型のアタッチメントなどが代表的である。
メモリーカードは容量ごとに用意されており、2GBであればSDカード形式で、8・16GBであればHCメモリーカードとなっている。この他、マイク機能を持ったWiiスピークやモーションプラスなどゲーム専用の製品も含めると非常に種類が多い。
ヤフオクにおけるWiiの相場価格
ヤフオクにおいてのWiiの出品形式は本体のみと各種付属品が付いた状態、さらにソフト複数本が付属した状態の3種類が多い。
本体のみの出品の場合
相場価格は500〜1,500円で取引される傾向にある。ちなみに専用アダプター単品で出品されていることもあり、こちらは500円前後が目安だ。
ただ本体のみの相場価格は非常に揺れが大きく、時期によって500円以下にまで低下していたり2,000円近くまで高騰していたりと一概には言えない。供給が安定している時期とそうでない時期で大きく異なるので、出品および落札する場合は特に気をつけたいところだ。
本体と付属品がついた出品の場合
2,000円前後から3,000円までを推移していることが多い。最も多いセット内容は本体とリモコン、ヌンチャクとACアダプタの4品だ。出品者によってはコントローラやヌンチャクが1つずつ増えていたり、SDカードが付属していることもある。
Wiiリモコン単品の相場はリモコン単体で800円前後、ストラップが付属して1,200〜1,500円前後でありさらにカバーも付いていると2,000円あたりまで上昇していく。本体を購入する際に最大何人で遊ぶつもりなのかを確認した上で、セット内容を見定めながら落札するのが賢い利用法だろう。
本体と付属品・複数のソフトがついた出品の場合
本体や付属品に加えて複数本のソフトが付属している場合、8,000〜10,000円前後まで跳ね上がる。もちろん付属しているソフトの内容や、本体・リモコンの状態によっては5,000円前後で取引されていることもあるため、こちらもよく見定めた上で落札した方が良いだろう。
限定版であるスーパーマリオ25周年モデルの赤色本体に至っては、箱なし本体のみであっても3,000円前後まで高騰することがある。加えて箱やソフトなど付属品が完備している商品は人気があるため、10,000円を超えることも少なくない。出品する際はきちんとそろっているかどうか確認して、できるだけセットで出品することをおすすめする。
出品および入札する上での注意点
出品および入札する上で注意したいポイントがいくつかあるので、必ずチェックするようにしよう。
ソフト付属と記載されてた場合の注意点
Wiiのソフトは実機として存在するディスクの形状のものと、バーチャルコンソールで購入するデジタルデータの2種類に分かれる。出品された商品に「ソフト付属」と書いている場合、特に注意したいのはバーチャルコンソールだ。
ディスクの場合は状態報告も兼ねて撮影することが多いが、データの場合中には撮影せずソフトのリストだけを説明文に掲載する出品者もいる。もちろん信頼できる出品者であれば問題ないが、購入済みのソフトが表示された画面を撮影している出品者に入札した方がトラブルは極力減らせるだろう。
反対に言えば、出品する場合は本体やWiiリモコンの状態はもちろん、購入ソフトの画面を撮影して掲載しておくと良心的な出品者と思われて高額落札の可能性が高くなるためおすすめだ。
状態を確認しよう
購入する場合は本体の状態や外観、Wiiリモコンの状態をよく確認しよう。無線通信(Bluetooth)の接続は問題ないか、ボタンの接触など劣化していないかなどもきちんとチェックして欲しい。できれば適当なゲームでテストプレイしていて、なおかつ問題ないことを商品説明欄に記載していればより安全だ。
Wiiだけでなくゲームキューブも一緒に遊びたい場合は、ゲームキューブコントローラやコントローラを接続するコネクタの調達も忘れないようにする。マリオカートであればハンドル型コントローラ、どうぶつの森であればWiiスピークなど専用の周辺機器を利用したい場合は、できるだけソフトと一緒に出品されているタイミングを狙いたい。
また新品の標準付属品であった本体用スタンドは、地味ではあるものの部屋で設置する上で非常に便利であるためできれば一緒に調達したいところだ。
ゲーム買取店でWiiを高価買取!
一般的にリサイクルショップなどと比較するとヤフオクやフリマで売却したほうが高値がつく可能性が高いと言われているが、ゲームを高値で買取している、ゲーム専門の買取店を選択することで、オークションと遜色ない価格での買取が可能となる場合がある。そこで、最後にヒカカク!おすすめの、ゲーム買取に特化した買取店を紹介しよう。
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まとめ
ヤフオクでWiiを売買する際の落札相場情報をご紹介した。かつてファミコンやスーパーファミコンといった据え置きハードで天下を取っていた任天堂だが、ゲーム市場の衰退の原因を「ゲーム離れ」であると捉えた。
そこから操作が単純で一目で分かりやすいデザイン・設計のコントローラを導入したWiiが誕生し、より多くの層を取り込むことに成功した。
ヤフオクでWiiを売買する際は、あらかじめ相場価格や付属品の状態、ソフトの内容の記載があるかなどを確認し、ご紹介したようなさまざまなポイントに注意しながら納得のいく取引を行っていただきたい。
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