今や日常生活において、スマートフォンはなくてはならないものになったと言えるだろう。そんな中、生活費に置ける毎月の通信量を見直し、格安な料金で人気があるMVNOを利用するに至ったという人も多いのではないだろうか。
そもそもMVNOとはなんなのか。 元々は「Mobile Virtual Network Operator(モバイルバーチャルネットワークオペレーター)」の略で、日本語では「仮想移動体通信事業者」という。MVNOはそれぞれキャリアから無線通信インフラを借り受け、そこに独自のサービスを加えリーズナブルな料金で提供している事業者のことである。
MVNO各社は、大手キャリアが真似できないほどの低価格で、スマートフォンや携帯電話でデータ通信や音声通話を利用できるのだから、人気が出るのもうなずける話である。
しかし、MVNOと契約し利用を開始したのちに、その契約内容を再度確認したことがある、という人はあまりいないのではないだろうか。なぜなら、普通に使用していて特に不都合などがなければ、改めて契約内容を確認する必要もないからである。
確かに日常的に使用を続けていれば、それでも問題はないかもしれない。しかし、いざMVNOとの契約を解約することになったり、別のキャリアへとMNP転出を実施することになった場合には、契約内容によって対応が変わることもあるだろう。
なぜなら、解約やMNP転出する場合は、契約状況によっては、違約金の支払いが必要になってくるケースが非常に多いからである。 しかし、事前に契約内容を確認しておけば、違約金が必要かどうかの判断をすることができる。つまり、余計なお金を支払うことなく、解約やMNP転出の時期などを調整できるといえるのだ。
そのため、今現在は契約内容を確認する必要はなくても、いざという時のために、契約内容の確認方法は知っておいた方がいいかもしれない。
そこで、今回は、MVNOの1つであるヤマダニューモバイルの契約内容の確認方法などについて記載する。
ヤマダニューモバイル / https://ynmobile.jp/
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ヤマダニューモバイルとは
ヤマダニューモバイルは、大手家電量販店であるヤマダ電機と大手動画配信会社のU-NEXTが出資した合弁会社であるY.U-mobileが運営するMVNOのブランドである。もともとは、「YAMADA SIM powered by U-mobile」としてサービスを提供していたが、他社との差別化を強化するためにも、プランや料金形態の見直しが計られ、新しく「ヤマダニューモバイル」として2017年4月1日にリニューアルされた。
低速ながらデータ通信が無制限で使用できるシンプルブランから大容量データ通信量の30.3GBプランまで、ユーザーのニーズに合うように様々なプランを用意しているほか、U-NEXTの動画配信やヤマダ電機のヤマダポイントなど、ヤマダニューモバイルならではのサービスを用意しているユニークなMVNOといえる。
回線は、ドコモの回線を使っており、FOMA回線やLTE回線を利用することができる。基本的にはドコモのスマートフォン、SIMフリーのスマートフォンで利用できる格安SIMで、SIMロックを解除したスマートフォンでも利用することが可能だ。
ヤマダニューモバイルの良い点
MVNOは、初めての人にとってその仕組みや料金プランがわかりにくく、相談したくてもWEB上での対応しか行なっていないというところがほとんどだ。しかし、ヤマダニューモバイルであれば、全国およそ1,000店舗のヤマダ電機やベスト電器などのグループ各店で相談、申込することができるため、初めての人でも安心できるだろう。
また、料金プランは、全てのプランにおいて他の格安SIMよりも300MB多く設定されているのが特徴と言える。300MB増えているからといって、料金的には標準的なものであり特別高いという訳でもない。
ヤマダニューモバイルの格安SIMは、3日間の合計通信量による規制は存在していない。契約しているプランの通信容量は、自由に使用することが可能だ。また、通信容量を使い切ってしまった場合にも、200kbpsの低速通信を行うことができ、インターネットが全く通信できなくなるというようなことはない。逆に、通信容量が余ってしまった場合には、翌月分に繰り越して使用することができる。また、家族でヤマダニューモバイルを利用しているようなケースには、繰り越した容量をシェアすることができる。
さらに、ヤマダニューモバイルの利用料金として毎月支払った料金の1%(月額基本料、通話料の合計金額)がヤマダ電機のポイントとして貯まるようになっているため、新しく家電を買い換える際にもそのポイントを使うことができ、お得に使えるだろう。もちろん毎月の利用料金代に当てることも可能だ。
また、今後はソフトバンク回線のサービスも予定されている。本来、2017年3月22日にソフトバンク回線の格安SIMを発売する見込みになっていたが、現在発売が遅れている(2017年11月時点)。もし、ソフトバンク回線の格安SIMが発売されれば、ソフトバンクのiPhoneをSIMロック解除しなくても使用することができるようになる。
ヤマダニューモバイルの注意点
ただし、大手キャリアからヤマダニューモバイルへ乗り換える際にはいくつかのデメリットもある。まずは、通信速度が落ちる可能性があること。ただ、通信速度については、ヤマダニューモバイルに限らず、MVNOは、借りている大手キャリアの通信回線の状況により通信速度が落ちることがある。特に、大手キャリアの通信回線が混む昼間の時間帯は、MVNOの通信速度が他の時間帯より落ちる可能性は高い。また、キャリアメールやかけ放題といったサービスはないため、それらも利用することができなくなる。
契約内容の確認方法を知っておいた方がいい場合について
契約内容の確認方法を知っておいた方がいい場合についてだが、前述のように解約やMNP転出時がそれにあたる。なぜなら、解約やMNP転出を行うタイミングによっては、高額な違約金が発生する可能性があるからである。
通信会社によって異なる違約金の条件
通信会社は、提供しているプランによって、そのプランを契約してから最低限利用しなければならない期間、いわゆる最低利用期間を設定している場合がある。もし、その最低利用期間中に解約やMNP転出を行なった場合、契約違反として高額な違約金を支払う必要がある、というケースがほとんどである。
最低利用期間の設定されているプランの有無や期間の長さ、違約金の金額などは通信会社によって異なる。例えば、最低利用期間はほとんどの場合が半年~1年、長いものでは24か月。違約金はなんと、10,000円を超える場合もある。そのため、自身の契約内容をよく知らずに解約してしまうと、かなりの損をしてしまうことになるのだ。そのため、事前に契約内容をよく確認しておく必要があると言える。
ヤマダニューモバイルにおける違約金の条件
では、ヤマダニューモバイルには解約やMNP転出によって違約金が発生するケースのある契約プランはあるのだろうか。
ヤマダニューモバイルでは、音声通話プランにおいて契約した月を1か月目として12カ月の最低利用期間が設定されている。この最低利用期間中に解約やMNP転出をした場合、9,800円(税別)の違約金(ヤマダニューモバイルでの名称は“解約事務手数料”)を支払う必要がある。また、利用料金についても日割り計算ではなく、解約月にも月末までの利用料金がかかるため、解約するタイミングには注意が必要だろう。
つまり、契約内容を確認せずに最低利用期間内に解約やMNP転出を実施した場合、ヤマダニューモバイルでは9,800円(税別)の違約金を支払う必要が出てくる可能性があり、事前に契約しているプランや契約期間などを確認して、違約金が発生しないタイミングで解約すれば違約金の支払いを回避することができるといえる
なお、データ通信のみのSIMには、最低利用期間と違約金については設定されていない。
また、解約後はSIMカードの返却は必要ないという格安SIMが多い中、ヤマダニューモバイルでは解約後にSIMカードの返却が必要になっている。これについては返却期限も、解約月の翌月15日までと決められており、期限内に返却をしなかった場合には、SIMカード損害金として2,000円が発生する。こちらも合わせて注意する必要があるだろう。
ヤマダニューモバイルの契約内容の確認方法について
では、そのような違約金の発生を防ぐためにも、自身の契約内容の確認方法について見ていこう。ヤマダニューモバイルの契約内容は、ヤマダニューモバイルのwebページにある利用者ページである「マイページ」から確認することが出来る。
色々なことができるマイページ
マイページにログインするには、ログインIDとパスワードが必要になってくる。もし、忘れてしまった場合には、ログインページにそれぞれ確認するリンクがあるので、そちらから確認しておこう。
マイページでは、契約内容の確認のほかにも、利用料金の確認、使用したデータ通信量の確認、プランやオプションの変更、解約やMNP予約番号の発行依頼などができる。
このマイページであるが、解約やMNP転出時だけでなく、利用方法によってはヤマダニューモバイルをもっと快適に使うことが可能となる。
利用料金や通信量のチェックも可能
例えば、利用料金やデータ通信量を普段から確認しておけば、現在のプランが最適か確認することもできる。また、契約している有料オプションを確認して、これからも使用しないであろうオプションを解約すれば無駄を省き、利用料金の節約にもなる。
このように利用者にとって便利なヤマダニューモバイルのマイページは、ブラウザのブックマークに登録するなどして、いつでもアクセスできるようにしておくのもいいだろう。
ヤマダニューモバイルにおける更新月について
通信会社の契約では、更新月という単語が出てくることがある。
更新月とは?契約期間に注目
そもそも更新月とは、契約期間が自動更新される形態の契約において、更新された契約期間の最初の月を指す。
例えば、大手キャリアで契約をした場合、基本的には2年の定期契約になり、いわゆる”縛り”が発生するのだ。 この際、2年後の契約更新月になれば、解約しても違約金は発生しない。 しかし、それ以外の月に解約した場合には高額な違約金が発生する。 もちろん、2年間の定期契約が満了になれば、その翌月に解約しても違約金は発生しない。 これを「契約更新月」と呼ぶ。この契約更新月に特に何も手続きをしなければ契約は更新され、また2年間の契約が継続されるものとなる。
ではなぜ、更新月が注目されるのか。なぜなら、契約期間が自動更新される形態の契約では、契約期間が最低利用期間となる場合が多く、契約期間中に解約すれば違約金が必要になるからだ。しかし、この更新月に限り解約しても違約金は必要ないのである。 多くの人が「2年間使えば、それ以降は違約金なしで自由に乗り換えられる!」と思っていたかもしれないが、これは大きな間違いなのだ。そのため、通信会社によっては、解約しても違約金が発生しない更新月が非常に重要な場合もあるのである。 しかし、自身が契約したのはいつごろか、よく覚えていないという人も多いのではないだろうか。
更新月はないヤマダニューモバイル
では、ヤマダニューモバイルにおける更新月はどうなっているのか、ということであるが、実はヤマダニューモバイルでは更新月は存在しないのである。
ヤマダニューモバイルは、前述した最低利用期間の設定のみとなっている。音声通話タイプのSIMカードのみ、12カ月の最低利用期間が設定されているが、この12カ月が経過すると再び最低利用期間が始まることはなく、以降いつ解約しても違約金は発生しない。また、データ通信のみのSIMカードの利用であれば、最低利用期間の設定もない。
つまり、契約が更新されて最低利用期間が再び始まらなければ、更新された最初の月である更新月という考え方自体意味をなさないのだ。ヤマダニューモバイルでは、更新月を気にする必要はないと言える。
まとめ
本コラムでは、ヤマダニューモバイルの契約内容の確認方法について記載した。
前述のように、解約やMNP転出時以外でも契約内容などを確認した方がいい場合もあるので、契約内容の確認方法を把握し、問題なく利用していても定期的に確認したほうがいいだろう。
実際に使っているデータ通信量から現在契約しているプランが妥当かどうか検討し、場合によってはプランを変更することも必要と考えられる。また、オプションの有無を確認して全く使用していないオプションを解約すれば、その分の利用料金を引き下げることが出来る。
前述のように契約内容などを確認できるヤマダニューモバイルのマイページは、ヤマダニューモバイル利用者にはとても便利なサイトであることから、このマイページを活用して、ヤマダニューモバイルをもっと快適に利用できるようにしてみるのもいいだろう。
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