サクソニアは、調和のとれたダイヤルデザインの極みともいうべき極限までシンプルに時計本来の美しさを表現したランゲ&ゾーネの自信作だ。無駄を一切省き、あらゆる細部にいたるまで極限の完成度を追求した純粋さがその特長と言える。薄くスマートな印象だが、的確に施されたデザイン、選びぬかれた材質によって、唯一無二の高級感を放っている。
本コラムではサクソニアの買取価格について、買取を行っている業者2社間で比較検証し、売却する際の秘訣をご紹介しようと思う。尚、買取価格は2016年3月7日時点のものであり、今後変動する可能性もあるので、あくまで参考として欲しい。
Clockwork / acidpix
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「人の高貴さはその行いにあり」
A.ランゲ&ゾーネは1845年に誕生した時計工房から始まったブランドだ。当時、時計製造の中心地といえばスイスやイギリスだったのだが、このA.ランゲ&ゾーネはドイツにある。創始者アドルフ・ランゲがドイツ生まれだったことももちろんあるのだが、戦争により幾度も窮地に立たされてきたザクセン王国の復興・発展に寄与したいという思いが、彼が拠点を移さなかった理由でもある。アドルフ・ランゲが時計工房をエルツ山地に設立したのには、彼の時計師としての責任感や一市民としての義務感が大きな要因となっている。
ランゲがエルツ山地に工房を構えた当時、エルツ山地は酷い貧困地だった。これを見たランゲは、この地域を時計工房によって振興しようと決意したのだ。振興のための資金を得るため、国に何度も書状を送っている。はじめ、この工房では15人の若者が時計師養成のために採用されたが、なかなか工房は軌道に乗らなかった。しかし、ランゲは諦めることなく工房を稼働し続け、資金が足りない時にはランゲ自身の財産を投げ打ってそれに充てたという。
ランゲの探求心や熱心で諦めない時計づくりへの姿勢は、こんなところにも表れている。時計師としてフランスへ修行に出たときには大学で天文学や物理学も学び、より精度の高い時計をつくるため、当時時計寸法において主流とされていたパリ式リーニュをメートル法に換算した「マイクロメートル」を確立させた。ランゲの功績がザクセン御国王に認められ、貴族の称号を与えられることとなったときには身に余ると言って辞退。さらには、ランゲの懐中時計にほれ込んだロシア皇帝がその技術を褒めたたえるとしてサンクトペテルブルクに招待されたときには、長距離の移動で仕事がおろそかになるとして自身の写真を送るだけにした。ちなみに、このとき送ったシルクのスカーフとダイヤモンド入りの襟章を着けた写真は、ランゲ唯一の肖像写真である。「人の高貴さはその行いにあり」というランゲの言葉だが、ランゲはこの言葉通りの職人人生を歩んだのである。
なお、A.ランゲ&ゾーネについては「ランゲゾーネ-ランゲ1の買取価格を3社比較」にも書いてあるので参考にしてほしい。
サクソニアとは
サクソニアとは、復活第一号コレクションのうちの一つで、A.ランゲ&ゾーネの入門編とされるモデルだ。「サクソニア」とはアドルフ・ランゲが生まれ育った「ザクセン」をラテン読みしたもので、ザクセンに敬意を払って付けられたものだ。デイト表示等の付加要素を一切持たせず、調和のとれたシンプルなダイヤルデザインはどんな場面でも気品のある手を演出してくれる。現在のサクソニアはA.ランゲ&ゾーネの美しいムーブメントを見せるためシースルーバックになっているが、発売初期のサクソニアはソリッドバック(透明ではない裏蓋)だった。
当時はムーブメントも、サクソニアの丸形ケースと異なるアーケード用のものを使用している。これは、先に丸型ムーブメントを製造して後からアーケード型のケースに転用しようとすると、その径はどう頑張っても30mmまでしかサイズ変更できないデメリットがあるからだ。復活第一号でありながら、今でもA.ランゲ&ゾーネ入門用の時計として広く認知されているサクソニアは、シンプルでありながら旧A.ランゲ&ゾーネの歴史も垣間見ることもできる時計なのだ。
A. LANGE & SOHNE ランゲ&ゾーネ サクソニア フラッハ 211.026
厚さなんと5.9mmというかなり薄型なモデル。サクソニアの中でもより一層シンプルなデザイン。
GMT:1,300,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
腕時計専門買取店のGMT、納得の買取価格を提示している。
マクサス:1,323,395円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品を始めとして幅広い商材を扱うマクサス、GMTと比べやや高額買取価格となっている。
3社買取価格を比較してみる
最高買取価格を提示しているマクサスは24時間365日買取に関する問い合わせを受け付けており、宅配、出張、店頭(事前予約の必要あり)と、3つの買取方法を選択する事ができる。GMTは、腕時計を専門に買取を行っている業者だ。手軽なオンライン見積りを依頼することができ、特定の製造メーカーの時計を売却する際、また買替えの下取りの際などに買取価格をアップするキャンペーンも積極的に行っていて、ユーザーには非常に嬉しい。
本日の買取価格をチェックしよう!
A. LANGE & SOHNE ランゲ&ゾーネ サクソニア 216.032 PG
ピンクゴールドとシンプルな白ダイヤルが映えるモデル。
GMT:1,300,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
上記と同様の買取価格だ。
マクサス:1,323,395円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
こちらも上記と同様の買取価格だ。
2社買取価格の比較結果
今回のような場合、素直にマクサスに買取を依頼してしまうのも良いが、せっかくなのでGMTのオンライン見積りも活用して、少しでも高額売却に繋がるように工夫したいところだ。場合によっては1社で見積りをとってから他社に査定を依頼すると、交渉材料として有利に働くケースもある。お急ぎの方はやむを得ないが、基本的に時間に余裕がある場合は複数業者へ査定を依頼してしまうのが高額買取への近道となるのだ。
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