2017年11月、リユースモバイル通信端末を販売する事業者の業界団体、リユースモバイル・ジャパン(MRJ)が、携帯査定など取り扱い時のガイドラインを策定した。このガイドラインは中古携帯電話端末が安全に売買されることを目的としていて、買取時の査定基準などが記載されている。格安SIMが普及し組み合わせて使う人が増えたことで、中古端末は注目されるマーケットであるだけに、買い取る側も基準を見直しているのだろう。
ここでは、モバイル通信端末をより高く売るために気をつける点を解説していく。
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付属品を揃え、綺麗な状態にする
付属品を揃える
自身がモバイル通信端末を購入した時の、箱・ACアダプタなどケーブル類・保証書や説明書・他付属品は、一式揃っているのが理想だ。保証書については、販売店舗の名前や販売日が求められることもあるので、購入時に渡された保証書兼レシートなどは、なくさないように一緒に保管しておこう。iPhone(アイフォン)等はもともと保証書がないので、購入した日がわかるメールや契約時の書類などが必要に応じて確認できる様にしておくと良い。また箱に関しては中敷や袋類、コードを束ねるヒモ等も揃っていることが高査定額を狙う上では大事になってくる。
売りに出す前に掃除する
状態がいいほど高査定額が期待できるので、売る予定の端末は綺麗に使うことは当然である。それでも日々手に持って使うものなので、意外に汚れているもの。売る前には画面を柔らかく乾いた布で吹くことはもちろん、充電ケーブルの接続部分など細かい溝にホコリが溜まっていないかなどを十分確認し綺麗にしておこう。あらかじめ綺麗にしておくことで買取側のメンテナンスの手間を省き、マイナス査定を防ぐことができるのだ。付属品についても同様である。
買取してもらえる状態であることを確認する
工場出荷時の状態にする
携帯電話には個人情報が詰まっている。買取業者のほうでデータ初期化の作業を手伝ってくれるところもあるが、その手間の分査定額は下がってしまうし、初期化されていない端末を受け付けない買取業者もいる。初期化の仕方は検索すれば自分でできる範囲なので、個人情報を守る意味でも自分で責任を持って行うと良いだろう。どうしてもわからない場合・不安な場合はキャリアショップに行って質問する手もある。
もちろん必要なデータはすべて自分でバックアップをとっておこう。バックアップの仕方は端末によって様々ではあるが、iPhoneであればMacに接続してiTunesを使ってバックアップをとることもでき、iCloudを利用することもできる。Androidの場合はバックアップ作成アプリを使用し、クラウドウトレージやSDカードに情報を保存しておくことが可能だ。
アプリを消す・ロック解除・暗証番号の初期化はもちろん、iPhone等のiOS端末ではiCloudからサインアウトして全設定を削除するのも忘れない様にしよう。また、おさいふケータイ(Edy・モバイルSuica等)を使用している場合、おさいふケータイのICアプリを必ず削除しておこう。このICアプリは本体を初期化しても削除できないため、消し忘れていると査定額も大きく減額になってしまうのだ。
赤ロムではないこと
盗難されたものや、端末のローン返済が滞納したままのものなど、接続が拒否されて「使えない端末」は赤ロムと呼ばれている。ネットで「ネットワーク利用制限携帯電話機の確認」と調べると、各キャリアごとに赤ロム端末かどうかを確認することができるページが見つかる。携帯電話の製造番号(IMEI)を調べて入力することで、判定がでるようになっている。自分の端末が赤ロムでないか不安な場合も、キャリアショップまで行かなくてもネットで確認できるので便利だ。
また、盗難は言うまでもないが、端末代を滞納したまま売りに出すことは避けたいところである。ただし、「カウモバイル」など、支払い中の赤ロムでも買取を受け付ける業者もあるので、人気機種で高値がつくうちに売りに出したい場合等は問い合わせてみてはいかがだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
相場を踏まえて査定額を比較する
需要・相場をチェックする
モバイル通信端末の買取を行っているお店の店頭やウェブサイトをチェックしよう。買取を強化しているモデルが掲示されている。人気の機種を把握し、売ろうとする端末の需要を知るのは査定前の参考になる。オークションサイト・ヤフオクや、フリマアプリ・メルカリでどの程度の値段で出品されているのかも見ておくと良いだろう。
また、携帯電話の買取相場は、新機種の登場とともに変動する。当然ながら新しい機種ほど需要が高いため、もし新しく購入した機種の使用感が合わないと感じているなら、できるだけ早めに売るのがおすすめだ。
無料査定を利用し、比較検討する
まずはホームページ上で無料買取査定を依頼できる数社に査定をお願いしてみよう。買取業者は多いためネットなどで評判をチェックした上で3〜5社を選び、査定を依頼してみると良いだろう。
買取業者の例として、「モバイルモバイル」ではホームページにすぐ買取査定フォームがあり、分かりやすい。画面に従って付属品の保管状況や端末の状態も入力できる。「分割支払い中」を選ぶ欄や希望買取価格を入力する欄もあり、やりとりがスムーズになるような工夫がある。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「じゃんぱら」では問い合わせをする前に買取価格の検索をすることが可能だ。相場としていくらくらいを上限に買い取ってくれるのかがわかるので参考になるだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
査定額が返ってきたら、調べておいた相場と数社の査定額を比較する。別の業者と比べて安い査定額だった業者にはその旨を伝えると、買取額アップを検討してくれることもまれにある。特に新しい機種などはどの業者も買取を強化しているので、交渉による査定額アップは期待できるだろう。各社と価格交渉を一通り行った上で、ある程度納得のいく査定額をつけてくれるところを探すことをおすすめする。
最終査定額を確認し、買い取ってもらう
最終査定まではまだわからない
納得のいく査定額をつけてくれる業者が見つかったら、いよいよ買取をお願いしたいところだが、まだ決定ではない。付属品や端末本体の状態等によって、買取額は最終決定する。簡易査定による仮査定額は、本体や付属品が揃っている前提での最高買取価格であることが多いため、本体などに傷や欠損がある場合はそこから差し引かれることになる。査定を依頼するとき、または査定額の交渉をする際に状態についても伝えておき、査定額と最終買取価格が大きく離れない様にしておくのが無難だ。
最終査定と買取の方法は
店舗が離れた場所にあった場合、郵送査定・買取サービスを利用できる。このシステムは便利だが、買取業者によっては最終査定額に納得がいかずキャンセルした場合に、返送代が自分持ちのこともあるので、必ず事前に確認しておこう。郵送してくださいと指示があってから、指定の配送方法で発送する。また郵送時には新たな傷などがついて買取額減額となることのない様、十分な梱包をする様にすること。ただし、実物を前に納得のいく説明を受けられるので、可能であれば直接来店して最終査定・買取をしてもらうのが一番だ。業者を検討する際に、自分で行ける範囲に店舗があるかも視野に入れたいところである。
日々新しい機種が登場するスマホ・携帯だからこそ、売ることになったらできるだけ高く買い取ってもらいたいと思うのは当然のことだ。普段から大事に使うことはもちろん、上記の様に複数の業者の比較検討をする流れを押さえておくと良いだろう。