ファッションの業界の中には、クルーズ・コレクションというものがある。ルイヴィトンも毎年クルーズ・コレクションを開催しており、多くのルイヴィトンファンやブランドファン、ファッションのファンが注目するイベントである。
クルーズ・コレクションで発表されるアイテムは即完売となることもあり、なかなか入手できないことでも有名だ。ルイヴィトンのクルーズ・コレクションについて、その特徴や過去に発表された人気のアイテム、さらにそれらの買取相場などをチェックしてみよう。
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クルーズ・コレクションとは?
クルーズ・コレクションを開催するのはルイヴィトンだけではない。多くのハイブランドが毎年開催しており、そのたびに世界中から注目を集めている。クルーズ・コレクションは、もともとは避寒地で富裕層が着用するアパレルアイテムのコレクションのことである。
アイテムの特徴
寒さから逃れて暖かい土地で過ごす富裕層が、よりファッショナブルに過ごすために提案されるアイテムの数々は、夏に着用するものよりは厚手でやや暖かい素材になっており、春先に着用するのにもぴったりのアイテムばかり。
プレ・スプリング・コレクションとも呼ばれ、避寒地で過ごすセレブだけでなく春服をいち早くゲットしたいという方からも人気である。
ファッションショーもおこなわれてる
ルイヴィトンのような有名なハイブランドは、このクルーズ・コレクションのためだけにファッションショーをおこなうこともあり、毎年12月に開催されるのが通例だ。
今までにニューヨーク、ミラノ、パリなどで開催されてきたルイヴィトンのクルーズ・コレクションショーだが、2018年には日本で初めて開催されたことでも話題となった。ルイヴィトンの売上の多くを誇る日本での開催は大反響となり、今でもこの年に発表されたクルーズ・コレクションのアイテムは人気である。
ルイヴィトンのクルーズ・コレクション
クルーズ・コレクションが過去に発表したクルーズ・コレクションのアイテムの中から、代表的なものをいくつかご紹介しよう。クルーズ・コレクションは従来のルイヴィトンのアイテムよりも華やかで暖かみのあるデザインが多いのが特徴的だ。
春夏に使いやすい爽やかなアイテムも多く、バッグなどは一年を通して使う方も多い。人気のアイテムであれば高価買取も可能なので、クルーズ・コレクションのアイテムをお持ちの方は売却も考えてみよう。
2013年発表モデル
モノグラム・ストーンは、2013年のクルーズ・コレクションで発表されたラインである。ルイヴィトンの代表的なライン、モノグラムをアップリケで表現した斬新なデザインで、多くの女性をとりこにした。
ヴィンテージな雰囲気
キャンパスはストーンウォッシュされており、ヴィンテージな雰囲気を楽しむことができる。カジュアルなファッションに合わせやすいポップで可愛らしいデザインで、普段使いに最適である。
それでいてディティールや縫製にこだわったアイテムばかりなので高級感を損なうことはなく、いつものコーディネートをワンランク上のものにしてくれることだろう。
華やかで女性らしいピンク系カラーのローズ、落ち着いた雰囲気の中に遊び心を感じさせるブラウン系のカラーのキャラメルの2色展開になっている。
人気のデザインのバッグ
タウンユースに最適なスピーディ・バンドリエール、通勤や通学、マザーズバッグとしても使いやすいネヴァーフルなど、ルイヴィトンの中でも人気のデザインのバッグが登場しており、今でも人気が高いコレクションとなっている。
2012年発表モデル
2012年のクルーズ・コレクションで発表されたモノグラム・ベルフォレ。有名デザイナーソフィア・コッポラとのコラボレーションが話題となったこのラインは、伝統的なモノグラムの生地にメッシュのような小さなパンチングをほどこしたデザインが特徴的である。美しくエレガント、それでいて個性を発揮することもでき、上品に使いこなすことができるだろう。
人気のクラッチバッグ
中でもクラッチ・ソミュールは人気のクラッチバッグである。パーティーシーンに大活躍するコンパクトなバッグで、必要最低限のものをスリムに収納できる。内側にはミラーもついており、女性にとってはかなり嬉しいデザインとなっている。
普段遣いしやすいアイテム
他にも普段遣いしやすいコンパクトなポシェット、シャンティや、一回り大きくなりよりたくさんの荷物を入れられるようになったソミュールなども人気。カラーも豊富で、モノグラムから無地のホワイト、レッド、ブラックなど、使いやすい自分にぴったりのカラーを見つけることができるだろう。
2011年発表モデル
2011年に発表されたクルーズ・コレクションは、50年代、60年代のファッションにインスピレーションを受けたデザインが多い。ノスタルジックな雰囲気と、甘くてシックなデザインを堪能できるアイテムが多く、とくに若い女性のあいだで大人気となった。
さまざまなカラー展開
カフェオレのような薄いブラウンの生地にホワイトでモノグラムが施されており、淵のレザーのカラーで可愛らしさをより強いものにしている。ピンク系のカラーのローズ、水色系のカラーのヴェール、そしてホワイト系のカラーのブロンの3種類があり、どれも爽やかで若々しい印象を楽しむことができる。
カバシリーズ
中でもカバシリーズの人気はハンドバッグだ。しっかりとしたシルエットがよりレトロな印象となっており、容量、ポケットなどの収納力においても高く評価されている。コンパクトなMM、通学にも便利なGMなどサイズも豊富で、使用用途に合わせて好きなバッグを選ぶことができる。
2010年発表モデル
モノグラムのデザインを何重にも重ね、立体感のあるプリントを施しているのが2010年のクルーズ・コレクションの特徴である。黒に近い深い海のようなカラー、マリンがとくに人気で、イエローやホワイトのプリントと相まって爽やかでクールな印象を楽しむことができる。春夏に使用するのはもちろんのこと、普段からカジュアルなファッションを好む方にも人気のアイテムだ。
ワンハンドルのハンドバッグ
ビュルやビュルGMといったワンハンドルのクラシックなハンドバッグが登場しており、上品な女性らしさを楽しむこともできる。コンパクトで大容量、普段使いにもぴったりなバッグの数々は、今でも人気がある。
ポシェット・カリーやノエシリーズ
他にはポシェット・カリー、ロココ調のラグジュアリーな総スパンコールが特徴的な生地を利用したノエなどが登場している。ひときわ目を引くアイテムが多く、派手で個性的なアイテムがほしいという女性から高い評価を得ている。
2009年発表モデル
2009年に発表されたクルーズ・コレクションは、柔らかな生地にモノグラムが刻印されたデザインのアイテムが人気である。華やかでぱっと目を引くショッキングピンク系のカラーのフューシャ、オレンジ系カラーのオランジュの2色展開となっており、どちらも夏にぴったりのデザインとなっている。
スキューバ
スキューバというトートバッグが人気であり、A4サイズの資料なども入れられる大容量の設計となっている。ブラックのハンドル部分がアクセントとなり、全体を引き締めてくれている。スキューバMMはネヴァーフルのようなシンプルなトートバッグ、スキューバGMはボタンでバッグの形を変えることができるデザインとなっている。
カジュアルなファッションに合わせやすいコレクション
他にも全面に文字がプリントされたトラベラー、コンパクトなライダーなども人気がある。いずれもカジュアルなファッションに合わせやすく、若い女性のあいだで人気となったコレクションである。2008年発表モデル
2008年に発表されたクルーズ・コレクション、モノグラム・ミニランクロワゼット。ルイヴィトンのトランクの裏地に使用されていたストライプにモノグラムをプリントした、伝統を感じさせるレトロで可愛らしいコレクションである。
カラーは2色展開
モノグラムは濃淡のある2色を利用しており、アクセントを楽しむことができる。カラーは爽やかなグリーン系カラーのブルーと愛らしいピンク系カラーのルージュ。いずれも若々しい印象のあるアイテムばかりとなっており、春夏のファッションにも合わせやすい。
小物の展開も充実
ルイヴィトンの中でも人気のコンパクトなボストンバッグ、スピーディーや上品で女性らしいデザインが人気のマリナなどが登場している。財布、コインケース、手帳カバーなど、小物の展開も充実しており、バッグから取り出すたびに華やかな気持ちにさせてくれることだろう。
2007年発表モデル
2007年に発表されたクルーズ・コレクションは、モノグラムデニムである。その名のとおりデニム地にモノグラムがプリントされているだけでなく、フロントに消印のような大きなロゴがあるのも特徴的。
全体的にカジュアルな印象のデザイン
デニムは濃淡を合わせたストライプになっており、全体的にかなりカジュアルな印象のデザインとなっている。フチ取りなどにはルイヴィトンの特有のレザーが使用されており、高級感を損なっていないのも印象的だ。
女性らしさが楽しめるバッグが人気
カジュアルなファッションにモノグラムデニムのアイテムを取り入れれば、どこか品格を感じさせる雰囲気を楽しむことができるだろう。上品なコーディネートの崩しアイテムとして取り入れることもでき、さまざまなシーンで活躍してくれるラインだ。女性らしさを楽しむことができるハンドバッグやショルダーバッグ、クラッチバッグなどが人気である。
2006年発表モデル
2006年に発表されたクルーズ・コレクション、グローブショッパー。キャンパス地に大きくプリントされたスタンプの柄が特徴的なデザインとなっている。
画期的なデザインとして注目
ブルー、レッド、イエローと鮮やかなカラーリングも目を引き、これまでのシックなルイヴィトンの印象から一線を画す画期的なデザインとして注目を集めた。
さまざまなサイズ展開
カジュアルなベルト使いが印象的なバッグが通勤や通学にぴったりのサイズ感のものから、タウンユースにおすすめのコンパクトなものまで3サイズ登場している。横幅44センチのGM、横幅36センチのMM、横幅25センチのMMと、さまざまな用途に合わせて選ぶことが可能だ。
クルーズ・コレクションの買取相場
ルイヴィトンのクルーズ・コレクションの中から代表的なものをご紹介した。これ以外にもルイヴィトンのクルーズ・コレクションはたくさんあるが、どれもその年にしか購入ができないため非常に貴重なものばかり。そんなクルーズ・コレクションの買取相場は、どうなっているのだろうか。
中古市場ではあまり評価されていない
クルーズ・コレクションはそのシーズン限定のアイテムなのでプレミア価格がつきやすいと思われているが、実際にはそのようなケースは少なく、多くても定価の6割程度での買取となる。
また、クルーズ・コレクションは美品であっても派手なものが多く、手に取るのをためらってしまう方も多い。古いクルーズ・コレクションのアイテムを持ちたくないというトレンドに敏感な方も多く、限定品ではありながら中古市場ではあまり評価されていないようだ。
状態が良くないものは買取金額が下がる
使用感のあるもの、ダメージの多いものなどはさらに買取金額が下がり、定価の1割未満での買取となることもある。クルーズ・コレクションはそのデザインや希少価値とは裏腹に高額買取にはなりにくいため、買取に出す際は少しでも状態をよくして買取業者をしっかり見極め、高く買い取ってもらえるように交渉することも大切である。
高く売れるクルーズ・コレクションのアイテム
クルーズ・コレクションのアイテムの中でも、比較的高い価格で売却しやすいものの特徴をチェックしてみよう。
保存状態がいいもの
クルーズ・コレクションはもともと買取相場が低いので、少しでも状態が悪いとかなり低い金額での買取となってしまう。汚れはきちんと拭き取り、ポケットの中にごみや汚れが残っていないか確認しよう。
また、付属品の有無も査定金額には影響を与えている。ショルダーストラップ、鍵、キーカバー、さらにカバーや外箱などもそろえ、できるだけ購入当初の状態に戻してから査定に出すようにしよう。
発売日から日が浅いもの
クルーズ・コレクションは、販売が開始されてすぐがもっとも高い金額で売ることができるタイミングとなっている。その後、緩やかに買取相場は下降し続け、翌年のクルーズ・コレクションが発表されると一気にその価値は下がる。
また、クルーズ・コレクションは春夏に使いやすいアイテムが多いので、秋冬になってしまうとかなり減額されてしまうようだ。あまりにも古い数年前のものはほとんと価値がないとみなされることもある。
しかし、ルイヴィトンのアイテムはきちんと買取価格がつくことがほとんどなので、古いからと処分してしまうのではなく、自宅に眠っているアイテムは早めに買取に出すようにしよう。一日でも早く売ることで、少しではあるが減額を食い止めることができるかもしれない。
広く需要があり使いやすいもの
クルーズ・コレクションには、派手で個性的なアイテムが多い。一見すると高く売れそうなアイテムでも、中古市場では価格をつけにくいため買取金額も低くなってしまう。
モノグラムを取り入れたもの、落ち着いたデザインで多くの年代の女性が手に取りやすいもののほうが、買取価格は高くなる。カラーは目を引くものより、ブラック、ホワイト、ベージュ、ブラウンなど、持つ人を選ばないカラーのほうが人気である。
また、派手なデザインでもバッグよりは財布のほうが使いやすく、高い金額がつくことも多い。
モデルやセレブが使用したもの
クルーズ・コレクションのアイテムの中には、モデルやセレブがプライベートで使用したことで一躍人気になったアイテムも多い。中には数年前のコレクションのアイテムがいきなり人気になることもある。
このようなアイテムを見分けるのは非常に難しいが、ブランド品のトレンドに詳しい買取業者に査定を依頼すれば、きちんと価値を把握して査定してくれることだろう。
買取強化中のもの
買取業者のホームページをチェックすると、買取強化中のアイテムを掲載していることがある。この中にルイヴィトンのクルーズ・コレクションが含まれているのなら、その業者を利用してみるといいだろう。
買取強化中のアイテムは買取業者によってもバラつきがあるので、常にチェックしておく必要がある。複数の買取業者をピックアップして、それぞれに査定を依頼してみよう。見積もり金額を比較して、一番高く買い取ってくれる業者、対応のいい業者に取引を依頼することをおすすめする。
まとめ
ルイヴィトンが毎年12月に発表するクルーズ・コレクション。毎年多くのファンが待ち焦がれているコレクションであり、その開催場所なども注目される。
クルーズ・コレクションのアイテムはシーズンが過ぎると一気に買取価格が下がってしまうので、早めに査定に出すことをおすすめする。自宅にもう使う予定のないクルーズ・コレクションのアイテムがあるという方は、今すぐ買取業者に査定を申し込んでみよう。
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