LOUIS VUITTON(ルイヴィトン)の人気ラインであるスピーディは、旅行用のキーポルをコンパクトサイズにして作られたラインである。ボストンバッグのようなデザインでありながら、コンパクトに持ち運べるためプレゼントとしても人気の高いアイテムだ。
そのため、需要が高いスピーディは中古品であっても高価格で取引されることも少なくない。このコラムではスピーディの買取相場とおすすめの買取業者について紹介しているため、気になる人はぜひ参考にしてほしい。
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ルイヴィトン スピーディとは?
スピーディという名前から察するに何だか疾走感のあるイメージを持たせてくれるバッグだが、実際のところどのような意味を持っているのだろうか。実は、この名前がついたその由来にはある乗り物が関係しているのだ。
スピーディは自動車での移動に対応できるよう作られたバッグ
もともと、スピーディーはキーボルと呼ばれる旅行用バッグをベースにデザインされたバッグだ。キーボルをご存知の人も多いと思うが旅行用バッグとして荷物の多い長旅に対応できるよう作られている。これに対してスピーディでは、デザインをキーボルベースにしながらもタウンユースで使える大きさに収められている。
その理由の1つに自動車があった。スピーディはその名の通り、持ち主が素早く動けるように計算されて作られたバッグである。フランス語ではexpressという名称で販売されていたが、後にSpeedyという名称に改名されている。
こう名付けられた理由の1つとして、スピーディが発表された1930年代では自動車での移動が一般的なものになりつつあったことが挙げられる。要するに車の助手席に置いて行動しても、もたつかないような大きさのバッグが望まれていたのだ。公式サイトで購入できることからも分かる通り、車が普及した現代においてもニーズは一定数存在しており、人気モデルの1つと言えるだろう。
サイズの豊富さは安心感を与えてくれる
スピーディの特色の1つにサイズの豊富さがある。ネヴァーフルなどの人気モデルであっても3種類だが、スピーディは用途に応じて全5種類のサイズがラインナップされ、それぞれのサイズにおいて必要十分の収納力が担保されている。以下に、全5種類のサイズについて紹介していこう。
ナノ・スピーディ
最小モデルとなっていて、貴重品などお出かけの際に最低限必要なものを収納できるサイズとなっている。小さい分軽めに設計されており持ち運びが楽なため、スピーディの代名詞的存在とも言えるモデルかもしれない。斜め掛けができるバンドも付いているので、コーディネートの邪魔をしないのも魅力的だ。
スピーディ25
縦・横・奥行がそれぞれ6cm以上延びた形になる。貴重品を入れてもまだまだ余裕を感じさせる大きさである。ラインを選べばフォーマルにも使え、ナノ・スピーディ同様の使い方もできないことはない。プライベートで使う分には申し分ないだろう。
スピーディ30
横幅がスピーディ25に比べると大きくなった形状をしている。B5ノートなどが入れられるため使い勝手は悪くなく、通学・通勤に使えるサイズ感だ。
スピーディ35
スピーディ25に比べて全体的に一回り大きくなった印象を与えるサイズ。A4サイズの資料やタブレットPCを携行できるため、ビジネスシーンにも使えるバッグになる。仮に外出・出張となった場合でも荷物を詰め込めるため、対応力は高いバッグになるだろう。
スピーディ40
ボストンバッグクラスの大きさになる。ここまでくると、出張・小旅行目的で用いることになるだろう。あるいは、習い事やジム通いにも使えるかもしれない。
選ぶ際にラインが決め手の1つとなっている
スピーディは、大きさもそうだがラインも選考基準となる。というのも、スピーディはラインによって大きく性格の変わるバッグだからだ。
スタンダードの中に遊び心のあるモノグラムキャンバス
定番中の定番だが、なぜかスピーディの中では遊び心を感じさせるラインである。モノグラムデニムを使っているモデルはネオ・スピーディなどと呼ばれるが、どことなくカジュアルな雰囲気を持っているのがスピーディのモノグラムだ。防水加工も施され、柔軟性もあり、何より軽い。そんなイメージを持っているラインと言えるだろう。
落ち着いた女性像を印象付けるダミエ
モノグラムに比べるとどことなく落ち着きのあるデザインとなっているダミエだが、スピーディの場合はモノグラムよりも大人びているように見える。また、汚れも目立ちにくいことから、長く愛用することを考えるならダミエという選択肢もある。
高級感に加えて、TPOを選ばないのがエピ
素材自体が丈夫なことに加え、質感も美しく上質である。ブラックを選んだ場合、ひと昔前のお医者さんカバンのような印象さえ与える。年とともに風合いを感じさせてくれるラインのため、色を選べばTPOを考えずに使えるバッグと言えるだろう。
ルイヴィトン スピーディの買取相場
スピーディの基礎情報について触れてきたところで、ここからは実際の買取相場について紹介しよう。現在も公式サイトで販売されているモデルのため、人気も高い品ではあるが、その分中古品の買取価格帯は低めに抑えられているようだ。
スタンダードモデルなら10,000円~50,000円台が1つの目安に
一部の高額買取実績を除いて考えた際に、使用感のあるものであれば、その度合いによって10,000円~50,000円台の買取価格が1つの目安になるだろう。また、モノグラムのようなスタンダードモデルの方が、より高値で売却できる傾向にある。
ネオ・スピーディの買取相場例
人気モデルの1つであるネオ・スピーディについて一例を挙げると通販サイトにおける売値を見る限り、状態が非常に良いというSランクレベルで100,000円超え、可、または良い(Aランク、Bランク)で30,000~60,000円台と値動きが激しくなる。
ここから7~8割を上限に買取価格を検討するとSランクで70,000~80,000円、それ以外なら21,000円~48,000円程度の売値が想定される。状態が悪ければ、10,000円を切ることも想定しておいた方が良いだろう。
ちなみに大きさが大きければ高値になるのかと言えばそうでもなく、スピーディ40などは状態がAランクであっても売値が100,000円を切る商品がほとんどであり、必ずしもサイズ感と値段とは一致しないことが分かる。
新品同様でなければ厳しいのが現状
スピーディは特段生産中止になっているわけではなく2019年現在において新品でも購入できることから、あえて中古品を選ばなくても良いと考えるユーザーがいても不思議ではない。
値段も新品で120,000~130,000円台とルイヴィトンを狙う層からすれば手ごろな値段と言えば手ごろである。そういう意味では、スタンダードモデルでの高額買取は、新品同様でなければ厳しいと考えた方が賢明だろう。
限定品・コラボ品のラインなら破格の値段も
このように、中古市場においては値上がりが期待できる要素の少ないスピーディだが、品によっては例外も往々にして存在する。コラボ品や限定品などは、どのようなモデルでも高額になりがちだが村上隆の迷彩柄コラボなどは、新品同様の値段で売値700,000円超えとなっているものも見かけられる。
そこまで極端でなくても、正規販売店で手に入らないモデルであれば、高額買取のチャンスはあるかもしれない。スピーディでもグラフィティ・モノグラムチェリー・マルチカラーといったラインなら、状態が良ければ相場以上の金額で買い取ってもらえた実績が見られる。自分の持っている柄がほかとちょっと違うという場合でもあきらめずに、高額買取の実績をうたっている業者に見積もりをお願いしてみよう。
高値をつけるために、売る前にできることは何か
スピーディを買い取ってもらう場合は、もちろん本体のコンディションをキレイに保っておくことは大切だ。しかし、売却時に購入時と同じ装備をそろえているケースは、そう多くない。
付属品を保管しておく
保存箱や保存袋などは、一生使い続けることを想定して捨ててしまったユーザーもいるかもしれないが、パドロック(南京錠)などの付属品は残しておいた方が高値になる。もちろん保存箱・保存袋が付いていた方が、より高値になるのは言うまでもないだろう。
保存状態に気を付ける
ほかには、革製品につきものと言える汚れの問題がある。極力キレイに使うよう心掛けていても、長年使っていればどうしても使用感は目立ってしまうものだ。ただ、ほとんど使っていないのにカビなどで汚く見えてしまうのであれば、ちょっと問題があるかもしれない。
日本の住宅事情を考えると、どうしても狭いクローゼットなどに収納してしまうのはやむを得ないが、バッグ内外の水分や収納環境の湿度に気を配っていないと状態が悪くなってしまう。レザー表面にコーティング加工をしているエピなどは、一般的なレザー素材よりも通気性がないことから、カビが繁殖しやすい素材とも言える。
売却前にクリーニングする
ちなみに、もし状態の悪さがカビによるものなら、クレンジングをおこなうことで表面のカビを洗い流し、変色した部分を染色補正することで、もとの美しさを取り戻すことができる。当然、売却を検討するのであれば、そこまでケアした後で見積もりに出した方が良い。できればバッグや革製品の専門業者に依頼した方が納得のいく仕上がりになるだろう。
しかし、個別にクリーニングを施してくれる業者であれば、クリーニング業者に頼るのも1つの手だ。修理職人と依頼者とのマッチングサービスをおこなっているところもあるので、気に入った実績を持つ職人を選んで必要な箇所だけ修理・リカラーを頼むという方法もある。予算と比較・検討し、自分でケアできる・もしくは納得できる範囲の汚れかどうかを判断してから、見積もりを依頼しよう。
出張買取のOKURA
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対策
OKURAでは、ブランド品や時計、宝石などの買取をおこなっている。豊富な販売ルートがあるため、商品に合わせて大規模流通が可能。そのため、中古品であっても高価格での買取が期待できる。
買取方法は宅配買取・店頭買取・出張買取の3種類。出張買取は日本全国を対象としており、出張費がかからないので安心して利用ができる。近くに店舗がない場合や、家にある不要品をまとめて買取をしてほしい人におすすめだ。
大阪の.W watch & brand salon
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対策
.W watch & brand salonは、高級腕時計やブランド品の買取をおこなっている業者だ。幅広いブランドを取り扱っており、買取だけでなく修理やメンテナンスも可能なのが特徴。相談だけでも対応してもらえるので、売ろうか迷っている人におすすめの業者である。
買取方法は、宅配買取・店頭買取・出張買取から選ぶことが可能。店頭買取の場合でも、事前に連絡をする必要がある。また、中古販売もおこなっているため、売るだけでなく商品を買いたい人にもおすすめだ。
新宿のブランディア
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ブランディアではハイブランドからカジュアルなブランドなど、ブランド品の買取を専門におこなっている。取扱いブランドは他社の約3倍のため、ほかでは買取を断られたものでも買い取ってもらうことが可能だ。利用人数は300万人を突破しているため、信頼度の高い業者でもある。
買取方法は、宅配買取のみ。送料や宅配キット、振込手数料が無料なので買取点数が多い場合でも安心して利用ができる。また、キャンセルの場合でも返送料がかからないため、「まずは査定をしてほしい」という人にもおすすめ。
愛知のコメ兵
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コメ兵はブランド品や時計、古着などの買取をおこなっている業者だ。オリジナルオークションの出品や、高度なメンテナンス力などから高価買取ができるのが特徴。また、専門スタッフが丁寧に査定をし、適切な価格を提示してくれるのも特徴の1つ。
買取方法は宅配買取・店頭買取・出張買取から選ぶことが可能。出張買取であれば、出張費やキャンセル料、手数料などの費用がすべて無料なのでおすすめ。ただし、地域や条件などによっては出張買取を利用できない場合もあるため注意しよう。
千葉の大黒屋
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大黒屋では、ブランドバッグやお酒、生活雑貨などさまざまな商品を取り扱っている。1947年に創業され、プロの鑑定士が査定をおこなってくれるので商品価値を見落とさないのが特徴だ。全国に26店舗を展開しており、すべての店舗が駅から徒歩10分程度の範囲にあるため利用がしやすい。
買取方法は、宅配買取・店頭買取・出張買取の3種類。大黒屋では宅配買取と出張買取に力を入れている。中でも、宅配買取であれば全国対応となっているため、近くに店舗がない場合や忙しい人におすすめだ。
京都のなんぼや
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なんぼやはバッグや宝石、貴金属など幅広いジャンルの買取をおこなっている業者だ。日本国内だけでなく、海外にも販路を持っているため高価格での買取が可能。全国に116店舗を展開しており、駅から近いため利便性の良さが特徴である。
なんぼやの買取方法は、宅配買取・店頭買取・出張買取・オンライン買取から選ぶことが可能。出張買取は店名の入っていない一般車両で来てくれるので、周りに知られたくない人でも安心して利用ができる。また、高額商品でも翌営業日振込が可能なのが魅力だ。
神奈川のエコリング
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対策
エコリングでは、ブランド品や貴金属などの買取をおこなっている。年間取り扱いアイテムは約48万点と確かな実績のある業者だ。国内だけでなく、海外にも販路があるため、幅広い買取と高額査定が実現できている。
買取方法は、宅配買取・店頭買取・出張買取の3種類。出張買取では玄関先でも査定をおこなってくれるので、複数点買取をしてほしい場合でも安心できる。また、即現金化も可能なので、「すぐにでも不要品を売りたい」と考えている人におすすめだ。
ルイヴィトン スピーディの査定基準とは
大雑把な相場観について知ったところで、スピーディの状態を見極める査定基準について紹介する。限定品なども含めるとラインナップは幅広いため、一概に価格帯を決めかねる部分もある。しかし、大半の人が売却を検討するのはモノグラムなどのスタンダードモデルであるため、その点を主体に解説する。
好みが分かれるデザインは安値になりがち
ルイヴィトンには主要ラインがある。大きく分けると、モノグラム・ダミエが該当するだろう。誰が見てもルイヴィトンのバッグであることが分かり、ユーザーも安心して使用・購入できる利点がある。
新品の段階でも値段は比較的手ごろであり使う人も多いので価格が下落しにくいという特徴を持っている。モノグラムとダミエを比べたとき、しいて言えばモノグラムの方が下落率は低めだが、だからといってダミエが悪いというわけではない。
マルチカラー
モノグラム・ダミエとよく比較されるラインとしてマルチカラーが挙げられる。スピーディなら新品時の値段も税込で350,000円を超えるが、マルチカラーとなると中古で状態が良いものでも150,000円台の買取価格に留まるケースが多いようだ。
これは、マルチカラーの配色が個性的であることも一因となっており、誰しもルイヴィトン製のバッグには一定のイメージ(例えばエニグラム柄)を抱いて購入するため、極端に好みが分かれる柄は、売れ残りを防ぐために業者としても選びたくないという思惑がある。
男性向けのグラフィット
また、ダミエの中でもアズール・グラフィットといった違いがあり、どちらかというと男性向けのグラフィットなどは、客層に偏りが見られるせいか高値が付きにくい。基本的に中古市場ではスタンダードモデルが好まれ、エッジの効いたデザインは敬遠されると覚えておこう。
スピーディは市場に出回りやすいモデルの1つ
そもそもスピーディが流行った時代について考えてみると、人によって回答はまちまちである。TVドラマの奥様は魔女世代なら1970年代だろうし、ナオミ・キャンベルに憧れた時代なら1990~2000年代になるかもしれない。つまりスピーディの流行を考えてみると人によって年代が変わるわけで、それくらい一般的なモデルとも言える。
言い換えれば、市場に出回りやすいモデルの1つなのだ。これは安価に良いものを手に入れたいユーザーにとっては嬉しいことだが、買取業者や買取を依頼する側にとっては必ずしも喜ばしいことではない。市場に商品が出回り過ぎているため、高値をつけようにもスタンダードモデルにはなかなかつけられない。
当然、売れ残りのリスクも考えなければならないため、買取は良品に絞りつつ、相場も下がり目になる。このことから、スピーディの買取依頼を検討するのであれば、ほかの品と一緒に持ち込むことも考慮すると良いだろう。できればサイズ感が大きく異なるもの・違うモデルを対にした方が相見積もり時の価格をチェックできるのでおすすめだ。
オークションやフリマアプリでは安く買い叩かれるリスクに要注意
少しでも高く売ろうと考えて、オークション・フリマアプリを使うことを考えている場合、スピーディはやめた方が良いだろう。先に説明した通り、そもそも市場に出回り過ぎている品なので変な話、ありがたみが無いのだ。
安く買い叩かれる危険がある
もはや市場で目にする機会がほとんどないコラボ商品であれば別だがスピーディのスタンダードデザインなら、ちょっとお金を貯めるなり分割払いするなりすれば、定価で質の良いものが手に入ってしまう。そのため、わざわざヤフオク!などのオークションを使って購入するということは、自ずと客層にも偏りが見られるようになる。
ざっくばらんに言ってしまえば、いいものを安く手に入れたいユーザーがあふれているわけだ。それに加えて、メルカリなどのフリマアプリには値下げ交渉という、売り手にとってはあまり嬉しくない文化が根付いている。
自分が購入する際には効果的でも、売る側に回るとこれほど厄介なものはない。このような事情からスタンダードな柄で使用感も少ない、それなりに売れる要素を持つスピーディをお持ちの人なら、わざわざオークションやフリマを使って販売する必要はないかもしれない。
珍しい柄の品は例外
しかし、例えばキャットグラムのような珍しい柄であれば話は別で、オークションを経由してでも手に入れたいと考えるユーザーがいても珍しいことではない。通販サイト以上の値段で落札されている例もあることから、オークションの方が買取業者よりも高値がつけられるかもしれない。
まとめ
スピーディは、数あるルイヴィトンのバッグの中でも、スタンダードモデルとして人気を博している。その分、買取額にも伸び悩みを見せるモデルがあることも事実だが、限定モデルや流行を追ったデザインであれば、売る時期によっては高値をつけることもある。
よく見かけるラインなのか、ほとんど見かけないデザインなのか、はたまた今出たばかりのモデルなのかを見極めつつ、買取業者を選ぶかオークションを選ぶかを考えた方が良いだろう。