ブランド品には短期間しか販売されていないもの、なんらかのイベントの時期や場所だけで限定販売されてるものなど通常レア物と呼ばれる商品がある。確かに存在するはずだが、市場になかなか出回らなくて、その存在が幻になっていることがある。
それは、あなたのクローゼットにないだろうか。もう1度、市場に出し、高値で売却して、レア物本来の価値をつけてもらってはどうだろう。ルイ・ヴィトンにも、いくつかの幻の製品があるが、その中でも最近需要が高まっているのが、モノグラム・フラージュだ。
この記事の監修者
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
ルイ・ヴィトンとは
ルイ・ヴィトンは世界各国で知らぬ人のいないフランスのブランドである。創業者の名前を取ってルイ・ヴィトンと名付けられたが、その名前が世の中に広まったのは創業者の死後であり、後継ぎである息子の代からである。初期段階では、グリ・トリアノン・キャンパスという名前のトランク工場であった。
元々は荷造り用木箱製造兼荷造り職人の前歴をもっていたルイ・ヴィトンは、旅行には必須の荷造りの簡単な方法を模索していたと考えられる。灰色のキャンパス生地で覆われたトランクは、とても軽量で好評を博した。その需要に押され、数年間のうちにパリの中心地にアトリエを構えるなど規模を拡大した。
パリの万国博覧会で銅メダルを取ったことも発展の要因だったかもしれない。この博覧会出展によって、全世界で名前が知られるきっかけとなる。民衆に指示されるだけではなく、各国の王族貴族も顧客になり、その価値を高めていった。
模倣(偽物)との闘い
今でもルイ・ヴィトンの偽物は数知れず出回っている。地方のスーパーやディスカウントショップのバッグ売り場には必ずと言っていいほどヴィトン風のバッグが並び、偽物というか全く別品のこれらでもよしとする日本人が多くいる。そもそもはトランクの上から独自デザインの布を貼るという技法は画期的であったが、すぐにコピー商品が出回った。
1872年には別の生地を使うことが決まった。ベージュと赤の2色で色付けされたStriped Canvasとして今も知られている。これにもコピー商品はついて回ったが、その頃には布質にこだわりブランド品として王室貴族御用達にもなっていたから、ゆるぎないものになった。
それが今あるルイ・ヴィトンの生い立ちである。ブランドを守ることは、確固たる独自性を持たせ、真似ができないなにかを製品に反映させることだとルイ・ヴィトンは考えたのだ。
モノグラム・ラインに
その後、ルイの跡を継いだ息子が現在ヴィトンのトレードマークとされる布地を発表する。いわゆるモノグラム・ラインと呼ばれる模様で、さまざまなシンボルとともにルイ・ヴィトンの象徴であるLVのマークが特徴だ。
これは万国博覧会で日本が出品した物の中に家紋付きのものがあり、それに触発されたと言われている。1900年、ヴィトン社はトランクにも収納可能なコンパクトなバッグ、ステイーマーバッグを考案し発表した。その後、女性客に寄り添う香水や衣類などを小分けにして入れることができる仕切りのついたトランクを開発する。
ヴィトンという名が流行やブランドではなく、ヴィトン社が生み出していく新しい製品がブランドになっていくのだ。それは現在も変わらない。模倣品であってもヴィトン風のものを持ちたいという人がいて、本物のヴィトンもまた成立しているのである。
その後、日本を始め世界各国にヴィトンは路面店を出店し、アパレル製品や靴も手掛けるようになる。また、モノグラムもデザイナーや提携者を変えて、さまざまなデザイン展開をするようになった。
ルイ・ヴィトン モノグラム・フラージュとは
2008年、当時のクリエイティブ・ディレクターであったマーク・ジェイコブズ氏と日本のクリエイター村上隆氏とのコラボレーションで開発されたもの。一目見ると分かるように迷彩柄を基調にしているので(カモ)フラージュと命名された。モノグラム柄にカモフラ柄が組み合わされている。
美術館での限定発売
この迷彩柄が施されたポップなデザインのフラージュは、ブルックリン美術館での限定発売だった。限定発売ということもあり、発売当初より圧倒的人気で品薄が続いた。後発のアレンジデザインなどの展開もなかったので、非常にレア物になっている。
現実、世界的にも10年以上経った今でも市場には出回ることは非常に少なく、目にする機会はめったにない。限定発売とはいえ、ブルックリン美術館という世界中の人々が出入りする場所で販売されていたので各国わずかながらも所有者は存在しているだろう。それがそのままクローゼットの中で死蔵しているとは考えにくい。
ただ、迷彩柄はどんなファッションにも合うとは限らないのでレア物として、コレクションされている場合もあるのではないだろうか。1度コレクションになってしまえば、中古品として売り出す理由を作り出すためには相当の覚悟が必要になってくる。レア物であるため高価買取が期待できるが、手放す理由がない人たちが当時購入したと推測できる。
ブランド品とは持って出歩いて、人に見てもらうだけの価値ではなく、自分の大切な逸品として飾っておくべき存在でもあるのだ。ましてやアートの1つとして美術館で販売されたという存在感は大きい。
フラージュの素材と耐久性
フラージュの素材はモノグラムシリーズのひとつで、PVC=塩化ビニル樹脂だ。簡単に言うとプールで使う浮き輪と同じだがヴィトン製だから、浮き輪とは違って高級ビニル素材であり、耐久性はかなり高いものと考えられる。創設者のルイ・ヴィトン一族が経営していた頃のヴィトンは、少し痛めば修理を繰り返し一生物と言われたほど丈夫な素材でできていた。
しかし長い間に経営母体が変わり、2000年以降に作られたヴィトンは格段に耐久性は落ちている。素材にしても顔料仕上げ(糸一本から染めず、全体に吹きかける手法)だったり、塩化ビニル樹脂のグレードを落としたり、10年以上の長期で使用するということは難しくなったと言える。しかし定期修理をおこなえば、それでも長くは持つ。
例えば、浮き輪を拭かず、ただ空気を抜いたままでしまってしまうと翌年使う頃にはベタベタと妙なヌル感ができる。これは塩化ビニル樹脂が水と反応して加水分解を起こすため。しかし、バッグは基本濡れたままでは収納しないし大丈夫ではないか、というのは実は危険な考え方である。
塩化ビニル樹脂は、空気中の水分と反応して加水分解を起こす。中古やしまいっぱなしのヴィトンがベタついてるのは、この加水分解が主な原因なのだ。ヴィトン社のあるフランスは、湿度も低く、加水分解も起こりにくいので、この盲点に気が付かず塩化ビニル樹脂を使用に踏み切ったのは想像に難くない。
しかし、日本は高温多湿で塩化ビニル樹脂を長期間常温保存するのは、かなり難しいのが現実だ。クローゼットや押し入れの中は風通しが悪く、湿度も高い。ルイ・ヴィトンのモノグラム製品を持ったら、1か月に1回は陰干しにする必要がある。それでもベタつきがとれなかったら修理に出して生地を張り替えなければならない。しかし、レア物と言われるフラージュの生地はなかなか置いていないかもしれない。
フラージュのラインナップ
フラージュのラインナップは以下の6つである。
- ・スピーディ35
- ・トレイ
- ・キーボル・バンドリエール
- ・ぺガス60
- ・ジャスミン
- ・リス
家の中に眠っているフラージュを探そう
ルイ・ヴィトンはモノグラムが定番だ。ルイ・ヴィトンには見えない迷彩のバッグが家に眠っていないだろうか。短期間で、しかも限定発売されたものだから、知らないのはあり得るし、そのときはレア物だと飛びついたものの保管したまま忘れている可能性もある。
もし家にモノグラム・フラージュがあっても、あまり保管状態が良くないということもあり得る。しかしレア物であるため、新品同様でなくても高価買取してもらえる可能性はある。後述するが2019年7月現在、ヤフーショッピングやヤフオクを見てもモノグラム・フラージュは5点しか出品されていない。
ネットを検索して、質屋や古物店のサイトを見ても入荷するとすぐに売れてしまうらしく、まだ平成だった春の期日の出品ばかりなのだ。入荷してすぐ売れるということは、モノグラム・フラージュの需要は高いと言える。もう使わないのならコレクションとして眠らせてしまわないでフラージュをきちんと使いこなしてくれる人に委ねるのも1つの案である。
モノグラム・フラージュを高く買い取ってもらうコツ
まずは、やはり査定のときまでにできるだけキレイな状態にしておくことが重要だ。キレイな品物の方が心象もよくなるので、自分でキレイにできる程度であればきちんと掃除しておこう。
また、複数の業者に見積もりを出してもらって買取業者を比較しておくことをおすすめする。単に近所にあるからという理由だけで売却してしまうと他の業者でもっと高く売れたのではないかと後悔する原因にもなる。
まとめ買いなどで買取価格が高くなるキャンペーンをおこなっている業者も多いので、サービスなどもチェックして満足のいく価格で買い取ってもらおう。昨今は宅配買取や出張買取のサービスをおこなっている業者も多いので交通費を出して売りに行く手間は確実に省けて、経費もかからないというわけだ。
モノグラム・フラージュ 買取価格
エコスタイルが公開している買取価格は以下となっている。30万円以上の値段がついているのを見ると高価買取が望めるのは明白だ。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
- ・スマホケース:5,500円
- ・パスボール:45,000円
- ・ベルト:60,000円
- ・ジャスミン:95,000円
- ・スピーディ:155,000円
- ・トートバッグ:320,000円
買取小町が公開していたリスの買取価格は、72,000円であった。リスは、肩掛けができるボストンバッグで非常に軽量化されたデザイン(約:W44×H21×D18)。女性が持つにはやや大きめ。男性でもファッショナブルに持てるサイズ感である。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まとめ
モノグラム・フラージュは、モノグラムのイメージが強いルイ・ヴィトンの中でも異彩を放つ迷彩柄を基調としたコレクションだ。レア物として高価買取が望めるものとなっている。
人気があっても、10年前のものは流行から外れてしまっているのは事実でそれと気づかれない場合も多い。今まで大事に保存してあったものでも、使わないのであれば買い取ってもらうことを検討してみよう。
そして買取の際は、必ず複数の業者に見積りを出してもらい比較検討したい。モノグラム・フラージュはレア物であるため、せっかくならばできるだけ高価買取をしてもらいたいのが本音だろう。後悔のない取引をしてほしい。
この記事の監修者