近年日本においても山崎や白州など外国人からも人気の高いウイスキーが登場し、世界でも年々需要が拡大しているウイスキー市場。その中でもウイスキーの世界で話題になっているのがローズバンクである。今回はローズバンクの中でも人気の高いローズバンクヴィンテージの買取相場と査定情報を紹介する。
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ローズバンクについて
ローズバンクとはスコットランド南に位置するローランド地方にあった蒸留所である。ローズバンクは1843年ジェームス・ランキンによって創業。ローランドの王とも称され多くの人に愛されるスコッチウイスキーを作り続けてきた。
ローランド地方伝統である3回蒸留を続けてきた数少ない蒸留所であったが、傘下に入っていたUD社(ユナイテッド・ディスティラーズ:現ディアジオ)の合理化により1993年に惜しまれつつも閉鎖した。1993年に閉鎖してから25年以上経ち、過去に販売されたボトルは当然だが年々減少しており、その価値は右肩上がりで上昇している。
ローランドの王とも称され、数々のウイスキー評論家によって高く評価されてきたローズバンクにとっては当然とも言える。
ローランドのフォース・アンド・クライド運河のほとりに建っていた過去の蒸留所は現在オフィス兼住宅になり、一部はレストラン・パブとして使用されておりその姿は完全に忘れ去られている。しかし、商標や原酒はユナイテッド・ディスティラーズ社によって残されておりローズバンクというブランドは未だ健在であることを感じさせる。
ローズバンクヴィンテージについて
ローズバンクヴィンテージとは、ボトラーであるシグナトリー社のヴィンテージというシリーズのことである。ラベルにはローズバンク・シグナトリー・ヴィンテージと刻印されている。
シグナトリー社
シグナトリー社は1988年創業のボトラーズブランドのことである。ローズバンクのボトラーズブランドには他にさまざまな会社があるが、そちらについては後述にて説明する。
シグナトリー社の大きな特徴は商品すべてがシングルカスクであることだ。つまり一つの樽から取り出したものを販売している。シグナトリー社から出荷されるボトルは全てに、カスクNoとシリアルNoが刻印されており、どの樽の原酒を使用しているかが一目で分かる。
量産品はさまざまな熟成年数の樽からブレンドして一定の味や品質を保つことが多い一方、シングルカスクは一つの樽の原酒からボトリングがおこなわれるため、樽の保存状態や樽の完成度などによってひとつひとつ異なる。
もちろんシングルカスクが珍しいといったら、そういうことはないが、ほぼ100%シングルカスクで販売をおこなっているシグナトリー社は特徴的であるとも言える。
シングルカスク
シングルカスクは単一の樽から取れるウイスキーのため、前述したように味のバラツキは多い。しかし、ひとつとして同じ味にならないがゆえに宝探しのような感覚で自分の中の最高のウイスキーを探すことができるといった理由もあり、ウイスキー通はシングルカスクに行き着くとも言われている。
ローズバンク・シグナトリー・ヴィンテージは加水をおこなっている。3回蒸留のローズバンクに加水をおこなっているので非常に軽く果実のような甘いフルーティな味わいであり飲みやすく、今でも人気が高い。
ローズバンク・シグナトリー・ヴィンテージの買取価格は年代や熟成年数、状態によってかなりの幅があるため、大体の目安にはなってしまうが5,000円~50,000円で買取されていると思われる。特に1967年など古い年代のものは高値で取引される傾向にあるので、もし家にローズバンク・シグナトリー・ヴィンテージがあったら確認してみてほしい。
ローズバンクの他シリーズ
ローズバンクでは他のボトラーからもさまざまな種類が販売されているので、そちらも合わせてご紹介する。
ローズバンク ペドロヒメネス・カスク・キングスバリー
ローズバンク ペドロヒメネス・カスク・キングスバリーはボトラーズブランドであるキングスバリー社によってボトリングされたウイスキーだ。シェリー酒の名門であるバルデスピノ社のシェリー樽で熟成されており、甘いシェリー酒であるペドロヒメネスを熟成した樽を使用している。
ローズバンクは3回蒸留のためライトボディであり、よりシェリーの甘い味わいを感じやすくシェリー色の強いウイスキーである。ローズバンク本来のモルトをより味わいたい方というより、ローズバンクの他の味わいを感じたいという方におすすめのボトルである。
ローズバンク ベリーズ・オウン・セレクション
ローズバンク ベリーズ・オウン・セレクションは、1698年創業のBBR(ベリーブロス&ラッド)社と日本のウイスキー商社であるウィスク・イー社のコラボレーション商品である。BBR社が100年以上前から販売しているブランド、ベリーズ・オウン・セレクションを日本のウィスク・イーのために卸したリフィルシェリーシングルカスクである。リフィルシェリー樽による熟成のため、口当たりが軽いローズバンクの商品にシェリー樽のベイクドアップルの香りが移り、軽くフルーティな味わいとなっている。
2019年にローズバンク復活
ローズバンクのウイスキーについていろいろ紹介してきたが、冒頭で世界中で注目を集めているローズバンクとご紹介した。その理由がローズバンクの復活である。
今年2019年にUD社(現ディアジオ)から商標権と現存する原酒を買い取ったイアン・マクロード・ディスティラーズによってローズバンクの復活をおこなうと宣言された。イアン・マクロード・ディスティラーズはさらに蒸留所跡も買取して、同じ場所でローズバンクの復活をおこなう予定である。早ければ2019年中に残存する原酒などのオフィシャルボトリングを飲むことができるかもしれない。
ただし、今から蒸留するウイスキーは熟成に時間がかかるので、過去のローズバンクとの比較ができるのはまだまだ先になりそうだ。そのため、現在1993年までに蒸留された原酒を飲みながら新しいローズバンクを気長に待つのが良いだろう。
ライバルはかつてのローズバンクと豪語するイアン・マクロード・ディスティラーズ。当時の蒸留器の再現をおこない、昔のローズバンクの味を蘇らせながらも、さらに進化を続けるローズバンクに、スコッチウイスキーを愛する人々から期待が集まっている。
ローズバンクのウイスキーは幾度となく復活の話があったものの、2019年についに復活が実現することになり非常に話題になっている。このような話題性もあることから買取相場が右肩上がりで上昇している。もし買取をおこなうとしたら話題になっている現在が良いタイミングである。
ウイスキーの保存方法
では、高値で買取をしてもらうにはどのような保存方法が良いのかを説明しよう。
温湿度管理と紫外線を避ける
ウイスキーの保存方法はこれに尽きるといっても過言ではないのが湿度で、多湿は必ず避けるべきポイントだ。開封前の状態であれば中のウイスキーの品質自体はあまり変化ないが、気をつけなければならないのはカビである。
ウイスキーにとって香りは命であり、ラベルなどにカビが生えてしまうとグラスに注がれたときにカビの臭いがウイスキーに移ってしまう。また買取相場においてもカビの生えてしまったラベルは買取査定の大きなマイナスポイントとなってしまう。
次に温度である。温度は高すぎる場所において置くと、ウイスキー自体が変質する可能性がある。さらに開封後であるとアルコール濃度が高いウイスキーは揮発しやすいため、気づいたらかなりの量が減っていたということも多々ある話である。
では冷たい場所の代表である冷蔵庫はどうかというと、こちらもおすすめはできない。なぜなら前述したようにウイスキーは香りが命のお酒であり、ウイスキーの奥に感じるさまざまなフレーバーを楽しむものであるため、冷蔵庫のような場所に保管して他の臭いが移ってしまうのは絶対に避けなければならないのだ。
そして最後に紫外線で、特に直射日光は絶対に避けるべきだ。直射日光による紫外線により、ウイスキーの成分が変質してしまい味が変わってしまうこともある。保存している瓶が茶色いものは紫外線を遮断するための工夫であるが、直接日光を当てないように付属品の箱に入れたまま保存しておくのが良いだろう。
以上の3つ、高温・多湿・紫外線を避け保存するのがウイスキーにとって最適の保管方法である。
保存方法はワインセラーが最適だが向きに注意
どのように保管するのが適しているかというと、最もおすすめなのはワインセラーである。温度や湿度を一定に保ってくれるワインセラーはワインだけではなくウイスキーの保存にも適している。
ただしここでも注意が必要で、それは保管時の向きである。ワインは通常横に寝かして保存するのが一般的だがこれはコルク栓の乾燥を防ぐ意味でおこなわれており、ボトルの中で熟成をおこなうワインならではの保管方法である。
ウイスキーの場合は少々異なり、むしろボトルを立てた状態で保管するほうが良い。これは、ウイスキーが蒸留酒のためアルコール濃度が非常に高いことが起因している。ウイスキーを横にすることでアルコール濃度の高いウイスキーとコルクが接触し、コルクが溶け出す可能性があるのだ。そうすると、ウイスキーにコルクの香りが染み出してしまい、風味が損なわれてしまう。
ワインはボトルの中で熟成させるものであるが、ウイスキーは樽の中で熟成させるためボトリング後は変化がなく、開封直後が風味のピークであるためできる限り早めに飲んでしまうのがウイスキー本来の味を楽しむ方法だ。
ウイスキーの買取店
ここからはローズバンクの買取実績のある買取店に絞ってご紹介する。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
相談や見積もり、鑑定料、キャンセル料、手数料は全て無料のレッドバッカス。実店舗は千葉(松戸)、京都(四条)、岡山(岡野)にあり、もちろんこちらでも査定と買取をおこなっている。Web上やLINEで友達登録をして写真を送るか、電話一本で事前査定をしてもらい事前査定の結果が20,000円以上であれば、送料無料の宅配買取キットが送られてくる。
売りたいお酒が大量にある場合は、訪問査定も受け付けており、東京、千葉、神奈川、埼玉の16号線内、または岡山県南部であればどこでも訪問査定が可能だ。キャンセルをする場合も送料無料なので買取に満足いかなかったとしても安心である。
ラベルが汚れていたり、付属品が無いものでも買取をしてくれるのも嬉しいポイントだ。もし売りたいお酒がある場合はWebやLINE査定だけでも依頼してみると良いだろう。意外なお酒に高値が付く可能性があるかもしれない。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
一度に9500本の買取実績もある、お酒買取の大手ファイブニーズは全国主要都市(札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡)に店舗を構え、Webでも実店舗でも買取をおこなっている。ファイブニーズでは査定金額にかかわらず宅配キットを送ってくれる。もちろんキャンセルをする場合の送料も無料だ。
まずは電話やFAX、オンライン、LINEのいずれかで査定をしてもらい、事前査定内容で本査定を希望すると宅配キットを送ってくれる。宅配キットにお酒を入れ着払いの伝票で佐川急便に集荷に来てもらえば完了だ。到着したお酒を本査定してもらい、金額に納得できたら1営業日以内に振り込みをしてくれる。
もちろん査定金額に満足できない場合はキャンセルしても送料無料で送り返してくれる。ファイブニーズはローズバンク以外にもさまざまなお酒の買取をおこなっている。一度にまとめて買取をしてもらう方が査定価格は高くなる傾向にあるので、家の奥に眠っている高級酒を一度査定してみると良いだろう。大量の査定の場合は訪問査定買取もしているので気軽に電話で相談してみると良い。
まとめ
ローズバンク・ヴィンテージの買取相場と査定情報をご紹介してきた。2019年に復活するローズバンクは、今後ますます注目を集めるウイスキーブランドになることが予想される。もしローズバンクのウイスキーをお持ちであれば、話題性のある今、買取を依頼してみるのも良いタイミングだろう。
査定をおこなうだけであれば、無料でできるのでこれを機に一度見積もりしてみてはいかがだろうか。また査定を依頼するときは、今回ご紹介したローズバンク・ヴィンテージの買取に強い買取業者を参考にしてほしい。
査定は1社だけでなく複数の買取業者に依頼することも重要だ。買取業者ごとにさまざまな特色があるので、自分に合った買取方法を選んで満足のいく取引ができるようにしてほしい。