ローズバンクは、スコットランド・フォルカーク、フォース・アンド・クライド運河のほとりにある蒸溜所で作られていたスコッチウイスキーの銘柄である。今回は、そんなスコッチウイスキーの銘柄ローズバンクの買取相場とおすすめの売却先を紹介していく。貰い物で棚に飾ったままになっているローズバンクがあるなど、ローズバンクを売りたいという人は是非参考にしてほしい。
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ローズバンクとはどんなウイスキー?
ローズバンクは、ローランドの象徴として愛されていたローズバンク蒸溜所が作り出していた、ローランドの王とも呼ばれた人気銘柄である。
ローズバンク蒸溜所
ローズバンクは、スコットランド・フォルカーク、フォース・アンド・クライド運河のほとりに建つ蒸溜所で作られていた。ローズバンクという銘柄に直接つながるこの蒸溜所が設立されたのは1840年となっている。1840年以前には、同じ場所にスターク家が蒸溜所を運営しており、他にジェームズ・ロバートソンによって設立された蒸溜所があったことなどの記録も残っているが、直接的にローズバンクと関係があるのかは明らかとなっていない。
1840年以降、ローズバンク蒸溜所は、他のウイスキー蒸溜所のように所有者を転々とさせていくが、ローランドの王と呼ばれる人気銘柄としてその名を轟かせていく。しかしローズバンク蒸溜所は、1993年に当時の所有者であるUD(ユナイテッドディスティラーズ・現ディアジオ)によって閉鎖されてしまう。
そして2002年には、蒸溜所の跡地がイギリス内の運河を管理するブリティッシュウォーターウェイ公社に売却される。これによって、ローズバンクが再び生産されることはないかと思われた。
しかし2017年になると、イアン・マクロード・ディスティラーズが、商標権と残存原酒、蒸溜所の跡地を購入し、再びローズバンクの生産再稼働へと動き始め、2019年ついに蒸溜所を再稼働させると発表。ローランドの王として愛されたローズバンクの、新しく生産されたものが再び味わえるようになる日も近いかもしれない。
ローズバンクの秘密
ローズバンクは、「これほどエレガントで、フローラルで、アロマティックなウイスキーはほかにない」(ウイスキー評論家のガヴィン・スミス)と評されるウイスキーだ。それほど絶賛されるローズバンクは、らせん状にコイルが通ったワーム・タブと呼ばれる冷却装置を使用することで、その独特なシングルモルトウイスキーを作り出している。
ワームタブは、冷たい水を使用して、気化したアルコールを再び液体に戻すために使われるものだ。ワーム・タブは不要との見方もあったが、近年では再評価されて再導入を検討する蒸溜所もいくつかある。そんなワーム・タブを使用して、3回蒸溜を続けることで美しく複雑なシングルモルト・ローズバンクを生み出している。
ローズバンク 21年
世界中で5,604本販売の限定品であり、アメリカンオークのリフィル樽とヨーロピアンオークのリフィル樽に樽詰めしたもの。シリアルナンバーも付いている。淡い金色をしたウイスキーで、甘い果物をベースにフローラルな香りも感じさせる。食前酒にも適しているウイスキーである。
ローズバンク 21年 ジェラシー
エリクサー・ディスティラーズが所有する残存原酒15樽分による、ローズバンク・ローゼスシリーズの第3弾。ラベルには、イエロー ジェラシー ローズが書かれている。フローラルでスイートな香りで、甘くライトな余韻が広がるのが特徴。
ローズバンク12年 UD花と動物シリーズ
UD社が所有する蒸溜所のものを瓶詰めして発売。UD社は、ジョニーウォーカーを発売しているところでもある。ローズバンクのもっている花のような上品な風味や、フルーティな感じなどがよく出ている。
ローズバンクの買取相場
ローズバンクは、2017年に再び生産再稼働へと動き始め、2019年に蒸溜所の再稼働が発表されているものの、2019年前半の時点では再建はまだまだといったところだ。そのため2019年前半の時点では、1993年までに生産されたものが流通しており、高値で買取されているものが多くなっている。一体いくらくらいで取引されているのか、国内大手の買取業者大黒屋の公式サイトによるローズバンクの買取価格を参考にしてみよう。
- ・ローズバンク 21年 イノセンス…103,000円
- ・ローズバンク 20年 アンブレンデッド シングルモルト…128,000円
- ・ローズバンク 15年 アンブレンデッド シングルモルト…80,000円
- ・ローズバンク 12年 アンブレンデッド シングルモルト…65,000円
- ・ローズバンク 8年 シングルモルト 特級…55,000円
- ・UD ローズバンク 20年 1981 レアモルト セレクション…44,000円
- ・オールド・モルト・カスク ローズバンク 19年 1990…28,000円
- ・シグナトリー ローズバンク 1967 ヴィンテージ 25年…150,000円
上記は大黒屋における、ローズバンクの一部の商品の買取参考価格であるが、安いものでも2万円台後半であり、高いものになると10万円を超えるような高値がついている。買取業者の違いや、箱などの付属品やボトルの状態など、さまざまな状況によって査定価格が異なる場合もあるが、比較的高値で取引されているウイスキーだと言える。
ローズバンクのおすすめの買取業者
ローズバンクをできるだけ高く売りたい場合、どの買取業者に査定を頼むのがいいか、悩んでしまう場合もあるのではないだろうか。ここでは、ローズバンクを売るのにおすすめの業者をいくつか紹介していく。
業者によって買取査定のポイントなどが異なっている場合もあり、そのため多くの場合査定金額にも差が出てくる。さまざまな買取業者をよく見て、自分にあった買取業者を選ぶ参考にしてほしい。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋は、全国に200店舗以上の実店舗を構えている買取業者である。1981年にチケットの販売買取をおこなう店舗を開店し、お酒の買取以外にもチケットやブランド品、金プラチナなどさまざまな商品の買取をおこなっている。年間の買取は150万件以上にのぼり、業界トップクラスの買取実績を誇っている買取業者である。
実店舗は、北海道、東京、大阪など全国9つの都道府県のみとなっているが、近くに実店舗がなくても買取は宅配買取をおこなっているので安心だ。宅配買取は無料の宅配キットに商品を詰めて送るだけと簡単で、送料も無料となっている。売却の相談などはフリーダイヤルでおこなえるほか、LINE査定やメール査定も受け付けているので、とりあえずそちらを利用してみてもいいかもしれない。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ファイブニーズは、お酒の買取の専門店で、ウイスキーの他にもワインや日本酒などさまざまなお酒の買取をおこなっている。査定方法は電話査定、オンライン査定、写メ・画像査定など複数の査定方法があり、買取も出張買取や宅配買取など3つの方法がある。
最短で当日現金化も可能な買取サービスは全て無料でおこなっており、キャンセル料などもないため、まずは気軽に査定してもらうのがおすすめだ。公式サイトでは、これまでの買取分布や平均買取額なども記載されているので参考にしてみるのもいい。
ライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ライフバケーションは、横浜に本社を構えているお酒の買取専門店で、横浜の他に静岡や宇都宮などにも実店舗があり、ウイスキーやワイン、日本酒などあらゆるお酒を扱っている買取業者だ。この買取業者では無料見積もりをおこなっているほか、無料宅配キットによって手数料や送料が無料で全国から買取をおこなっている。
査定は、電話やオンラインのほか、LINEでも受け付けており、宅配・郵送買取以外に出張買取もおこなっているなど選択肢が豊富なため、自分にあった査定・買取方法が選べる。本数は1本から対応しており、ラベルなどにシミや破れなどがあるものも買取可能なところもポイントだ。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバッカスは、ウイスキーやワイン、ブランデーなどの宅配買取をおこなっているお酒の買取専門店である。査定はweb査定など3通りあるので、自分にあった方法で査定が可能だ。また買取は、宅配キットコースやヤマト集配コースなど3つの方法がある。他店の見積書が事前にあれば、他店よりも買取金額が1円でも安かった場合には全品返品してくれる。
通常の買取査定のほかに各種キャンペーンなども利用できる。査定に満足して買取に進んだ場合、連絡から24時間以内の振り込み手続きが可能となっているため、すぐにお金を受け取りたい場合にもおすすめだ。ラベルがボロボロなお酒なども買取可能である。
ローズバンクを高く売るためのポイント
より高くローズバンクを売りたい場合に注意したいポイントがある。ここでは、そんな高く売るためのポイントを紹介していく。是非参考にして、高価買取を目指そう。
保存状態
ライフバケーションやレッドバッカスのように、ラベルに汚れやシミがあったものでも買取をおこなってくれる業者はある。しかし、ラベルなどの状態がいいものと、悪いものを比べた場合、買取価格に差が出てしまうことが普通だ。
その時の相場や商品の銘柄などによって差はあるものの、汚れなどの状態が悪いものはマイナス評価をされてしまうことが一般的である。ラベルのシミなどの汚れの場合は綺麗にはできないかもしれないが、ボトルなどに付いた取れそうな汚れについては、売る前に綺麗にしておくとよい。
付属品の有無
箱などの付属品が付いているかどうかも査定・買取に大きく関係している。もちろん、箱や替え栓などの付属品がそろっているほうが査定・買取金額が高い。売る前に付属品がそろっているかどうかを確かめ、付属品がある場合にはきちんとセットにして売るようにしよう。
複数の業者へ見積もりを出す
ローズバンクをできるだけ高値で売りたい場合には、1つの買取業者だけを選んで査定・買取をおこなうのは得策ではない。商品の入荷状況や買取キャンペーンなどの有無などさまざまな要素によって、買取業者ごとに買取金額に差があることが一般的だからだ。査定だけなら無料でおこなっている業者は多く、また電話やwebなどから簡単に査定がおこなえるため、複数の買取業者に査定して見積もりを出してもらおう。
まとめ
ローズバンクの歴史や、生産再稼働への動きなどから、高く売るためのポイントやおすすめの買取業者などを取り上げてきた。2019年前半の時点で、ローズバンクは1993年までに生産されていたものが流通しているため、希少価値があり高く買取されている売りどきのタイミングといえる。売却を検討している場合は、無料査定を複数の買取業者でおこない、是非納得する金額で売却してほしい。