今日では、子どもから高齢者まで、当たり前のように持つようになった携帯電話ではあるが、その毎月の携帯料金に頭を悩ませる人も少なくないだろう。
携帯料金は、じわじわと値上がりを続けており、どうにか安く抑えたいと考えるのも自然な流れだろう。それを裏付けるように、近年では「格安スマホ」が登場し、乗り換える人も少なくない。
「もっと安く携帯電話を使えないものか?」このような消費者の声に、徐々にではあるが、大手3大キャリアのdocomo、SoftBank、auもさまざまな料金プランを打ち出している。
ここでは、この大手3大キャリアのプランを比較し、スマートフォンを基準にどこが最も安く使えるのか、どのプランにすると安く収まるのかなど、財布にやさしい情報をまとめてみたいと思う。機種変更を考えていたり、格安スマホも検討したりしているのであれば、ぜひ一読いただきたいと思う。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
docomo、SoftBank、auはどこが安いのか?
携帯電話を契約するにあたって、docomo、SoftBank、auの存在感は実に大きい。今でこそ、割安で通信契約を結べるMVNOといったキャリアが出てきてはいるが、通信の市場においてこの3大キャリアのシェアは圧倒的だ。これら3大キャリアは大手であるので、これらと契約すればやはり大手なりのサービスや安心感、はたまた安定性といったものが享受できる。
単純にどこのキャリアが良いのかというのは、はっきりいってケース・バイ・ケースであるので何とも言及できないが、料金という基準で3者を比較してみると、どのような差があるのだろうか。もっとザックリ言うと、一体どこが一番お得なのだろうか。
「iPhone+5分内の通話料無料」の場合
本記事執筆時点(2017年6月)では、各社ともにiPhoneで5分以内の通話料を無料にした料金プランを最も前面に打ち出しているようなので、こちらを基準に考えてみよう。
docomoではカケホーダイライトプラン、SoftBankではスマ放題ライト、auではスーパーカケホと銘を打っているが、その基本内容はだいたい同じだ。
では、これらのプランにかかる料金をそれぞれ見ていこう(それぞれ、各社公式ウェブサイトの料金表に準じる。価格表示は税抜)。
【docomo「カケホーダイライトプラン」月額料金】
- ・基本使用料:1,700円(定期契約ありの場合)
- ・インターネット接続サービス:300円
- ・データ使用料:2GB=3,500円/5GB=5,000円/20GB=6,000円/30GB=8,000円
- ・最低料金:5,500円(2GB)
【SoftBank「スマ放題ライト」月額料金】
- ・基本使用料:1,700円(2年契約の場合)
- ・インターネット接続サービス:300円
- ・データ使用料:1GB=2,900円/5GB=5,000円/20GB=6,000円/30GB=8,000円
- ・最低料金:4,900円(1GB)
【au「スーパーカケホ」月額料金】
- ・基本使用料:1,700円(誰でも割適用時)
- ・インターネット接続サービス:300円
- ・データ使用料:1GB=2,900円/3GB=4,200円/5GB=5,000円/20GB=6,000円/30GB=8,000円
- ・最低料金:4,900円(1GB)
3大キャリア間ではほとんど差がない
さて、各キャリアが力を入れている「iPhone+5分内の通話料無料」のケースでは、データ量のこまかな違いこそあれど、料金はほとんど同じという結果が出た。料金水準がこうも横並びであれば、通信カルテルと揶揄されても仕方がないのではなかろうか。仮に、もし「iPhone+5分内の通話料無料」のケースで最も安いものを選ぶとなると、SoftBankかauで、データ量の最も小さい1GBとなる。
普段からあまり動画視聴や高負荷のかかるデータ通信をおこなわなかったり、日ごろからWi-Fiを使える環境にあったりするのなら、それなりに魅力的なプランともいえる。また、各キャリアでは、この最低料金からさらに割引になるようなキャンペーンをおこなっていることがあり、キャンペーンを適用できるキャリアを選ぶのも一手だ。
なお、本記事執筆時点では、docomoでは15年以上docomoを利用した人なら月額600〜800円割引になるずっとドコモ割がある。auではiPhoneと対象固定通信サービスまたはWi-Fiルーターをセットで契約することにより、最大2年間、毎月最大2,000円引き(データ量30GBの場合)になるauスマートバリューをおこなっていた。
また、本記事執筆時点では終了していたが、SoftBankでは家族で2回線以上契約することで最大毎月1,080円割引(30GBの場合)になる家族おトク割があった。ただ、このSoftBankとauの割引は、いずれも料金の高いプランで恩恵を受けられるものであるので、そもそも安さを重視しているのなら、対象外となるかもしれない。今後、どんな割引キャンペーンがあるかは不明だが、料金水準がほぼ横並びである以上、このような付加的な割引に期待するほうが良いだろう。
とにかく安さを重視したいなら
では、docomo、SoftBank、auの3大キャリアを使いつつも、とにかく携帯料金を下げたい場合はどうしたらよいだろうか。ここでは、スマートフォンを基準にして各キャリアの最低使用料金を見てみよう。
docomoの場合
docomoのシンプルプランは、家族内通話が無料のスマートフォン向けのプランだ。シンプルプランの大きな特徴は、家族とデータ通信をシェアすることで、個々に対するデータ通信料の負担を減らせることにある。
ただ、シェアするためには、誰かしらがデータ通信を契約しなければならず、シェアさせてもらう端末では、パケットパックというオプションをつける必要がある。
- ・基本使用料:980円(定期契約ありの場合)
- ・パケットパックオプション:500円
- ・インターネット接続サービス:300円
- ・データ使用料:5GB=6,500円/10GB=9,500円/15GB=12,500円/30GB=13,500円/50GB=16,000円/100GB=25,000円
- ・最低料金:1,780円※
- ※ただし、誰かしらは下記の料金形態でデータ通信を契約する必要がある。
SoftBankの場合
SoftBankなら、iPhoneを含む4Gスマートフォンでホワイトプラン、パケットし放題 for 4G LTEを選ぶことで、安く利用することができる。ホワイトプランは、ソフトバンクどうしであれば、午前1時~午後9時まで通話料が無料になるプランのことだ。
- ・基本使用料:934円(2年契約の場合)
- ・インターネット接続サービス:300円
- ・データ使用料:2,000〜6,200円(パケットし放題 for 4G LTEを選ぶと0.05円/パケット)
- ・最低料金:3234円
ホワイトプランでは、パケットし放題フラット for 4G LTEにするとデータ使用料が5,700円/月と固定になるが、そんなにデータ通信をしないのであれば、パケットし放題 for 4G LTEにすることで料金を抑えることができる。
ただし、パケットし放題 for 4G LTEでデータ通信を目いっぱい行ってしまうと最大6,200円と同フラットよりも500円高くなってしまう。もし、ほとんどデータ通信をおこなわないのであれば、ホワイトプランでパケットし放題 for 4G LTEがおすすめだ。
auの場合
auなら、上記スーパーカケホにするのが、もっとも割安なようだ。但し、1GBとほとんどデータ通信はできないので注意が必要だ。
参考までに、7GB使えてお得なLTEプラン・LTEフラットも紹介しておこう。
- ・基本使用料:934円(誰でも割適用時)
- ・インターネット接続サービス:300円
- ・データ使用料:5,700円(LTEフラット)
- ・最低料金:6934円
auでは、SoftBankのホワイトプランのように、データ通信をフラットか従量制かを選ぶことができず、フラットのみなので、SoftBankほど自由度はなく、この契約形態で料金を抑えるのはなかなか難しい。
なお、auのLTEプラン・LTEフラットとSoftBankのパケットし放題フラット for 4G LTEの場合の最低料金は同額だ。
安くするならdocomo「シンプルプラン」かSoftBank「ホワイトプラン、パケットし放題 for 4G LTE」
さて、4Gスマートフォンを3大キャリアで使うにあたって、もしとにかく料金を極力抑えたいというのであれば、docomo・シンプルプランかSoftBank・ホワイトプラン、パケットし放題 for 4G LTEを選ぶことになるだろう。しかし、これらを活用するには、いくつか注意しなければならない点もある。
前述の通り、docomo・シンプルプランは、家族とデータ通信をシェアすることが基本となる。もちろん単身で契約するのであれば対象外となるだろうし、いくらシェアしたからといっても、大量のデータ通信をおこなっていれば、必ずしも安くなるとは限らない。
また、SoftBankでは、ホワイトプランで「パケットし放題 for 4G LTE」、つまりフラットではない、従量制のほうにすることで料金をいくらか抑えることができるのは前述の通りだ。フラットではない分、上限こそあれど、やはり使えば使うだけ料金はかかるので大量にデータ通信をおこなえば元も子もない。
いずれのケースも、そのように契約して倹約のため、適切に使うことが前提になるので、いくらか工夫と注意が必要になる。<自らの利用の程度や通信環境に鑑みずに、目先の最低料金だけで飛びつくことはくれぐれもないように、熟考してから契約するようにしよう。
スマホを売るならヒカカク!で賢く一括査定申込み
オークションサイトやフリマアプリなどを使うのは面倒、取引の際のトラブルも不安。 「ヒカカク!」は楽に高く売りたい時、様々な買取業者の買取価格を比較できる相場情報サイトだ。
スマホのキャリアを変更するときは、一緒にスマホまで買い替える人が多い。そうして不用になった古いスマホは買取業者に出すことで高価買取されることがある。より高く売るには業者比較が必要だが、そのまま処分するよりも業者を利用したほうがお得だろう。
また、最近はメルカリやオークションを活用してスマホを売る人も多いが、スマホの個人取引は後から動作不良などでクレームを入れられることが多い。さらに、値下げ交渉などで高く売れないことも多々ある。
だが、「ヒカカク!」ならそんな問題も解決できる。こちらから無料で査定依頼が可能だ。スマホの買取を考えている人はぜひ利用してみてほしい。
注意:最低料金といっても条件がある
キャリア契約で安さだけを重視したとしてもオプション契約が必須になったり、一定の条件を満たさないといけなかったりする。
特に通信料はGBが大きくなればなるほど料金がかさみ、端末代を合わせると結果として月に1万円以上かかってしまうことも。それならSIMフリー端末・格安SIMに乗り換えることをおすすめする。
SIMフリー端末・格安SIMが最強?
少し前まではSIMロックで制限されていたため、docomoで購入したスマホはdocomoのSIMでしか利用することができなかった。だが2015年の5月からSIMロック解除が義務化されたため、ユーザーは自由にキャリアを乗り換えることができるようになったのだ。
格安SIMに変えるとかなりお得
SIMフリー端末を購入するとキャリアに縛られず、好きにSIMカードを選ぶことができる。キャリア契約時と比べると月々の利用料を格段に安く抑えられるので、ユーザー的にはかなりお得といえるだろう。
スマホの種類によっては、キャリアに持ち込むとSIMロック解除してもらうことが可能だ。キャリアによって解除できるスマホは異なるが、毎月の電話代を安く抑えたいのであれば、格安SIMの「Y!mobile」をおすすめする。
端末込み代でも月々の利用料は3大キャリアの半分以下になるだけでなく、2年・3年などの縛りなしで違約金も発生しない点も大きなメリットといえる。また、定期的なキャンペーンを利用すればかなりお得にスマホが利用できるだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
SIMフリースマホを安く買える「スママ」
もしもSIMロック解除ができなかった場合は、SIMフリースマホをリーズナブルな価格で購入するのも一つの手である。
「スママ」ではキャリア端末からSIMフリー端末まで、様々なスマホを取り扱っている。中古だけでなく新品・未使用品も多数出品されているので、SIMフリー端末の購入を検討しているならぜひ参考にしてみてほしい。家電量販店などと同様、購入金額の10%がポイント還元されることも魅力だ。
まとめ
3大キャリアの一番安い携帯料金を調べた結果、docomoの「シンプルプラン」は980円、auの「LTEプラン・LTEフラット」は934円、SoftBankの「ホワイトプラン、パケットし放題 for 4G LTE」も934円となっていた。
一見、毎月の携帯料金が1,000円以内に収まるかと思いきや、この代金に端末料金やその他のプラン料金が上乗せされるため実際はそこまで安くなるとは言えない。
最安値プランに変更して利用料が月1万円以内に収まるとしても、圧倒的に格安SIMの方が月額の利用料を安く抑えることができるので、この機会にキャリアを見直したり、スマホをSIMフリー化して格安SIMのY!mobileに乗り換えたりする方が良いかもしれない。