フランスのポメリー(POMMERY)社のシャンパンは、日本でも人気がある。ポメリー社は、シャンパーニュ地方のランスで高品質な製品を作り続けている老舗として有名だ。エリザベス王朝様式のポメリー社の農園と醸造所はドメーヌと呼ばれ、ランス地方の観光名所にもなっている。
このような有名なメーカーのシャンパンは、買取査定にだすと思いのほか高い値段がつくことがある。今回は、人気のシャンパンであるポメリーの買取相場を解説していく。査定に役立つ情報も、合わせてご紹介してみよう。
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ポメリー社は辛口シャンパンの一大メーカー
シャンパンには、甘口から極辛口までテイストのカテゴリーがわかれている。生産されているシャンパンのテイストは、メーカーや製品によって千差万別だ。フランスのシャンパーニュ地方には、モエ・エ・シャンドン(Moet & Chandon)社などの有名なシャンパンメーカーが集まっているが、ポメリー社の製品には独特の特徴がある。
辛口のブリュットを生み出したポメリー社
ポメリー社の最大の特徴は、辛口のシャンパンとして知られるブリュットの生産をおこなっている点だ。ポメリー社のブリュットを考案したのが、マダム・ポメリー。夫の死後、彼女はポメリー社を引き継ぎ、辛口のシャンパンであるブリュットを世に送り出すことになった。
アペリティフや食事と一緒に楽しめるポメリー社のブリュット
マダム・ポメリーがブリュットを考案した当時、シャンパンはドゥやスイートと呼ばれるような甘口が主流で、デザートなどと一緒に楽しむのが一般的だった。すっきりとしたテイストのポメリー社のブリュットは、鶏肉や魚介の料理との相性がよく、アペリティフや食事中に楽しむドリンクとして一躍人気を得ることになる。
ブリュットはイギリス人から好評を得る
ポメリー社のブリュットは、とくにイギリス人から好評を得た。ポメリー社の製品が発売されるようになって以後、イギリスではシャンパンの消費量が大きく伸びたと言われている。
バリエーション豊かなシリーズを販売
ポメリー社では、さまざまなシリーズのシャンパンを発売している。ポメリー社の象徴とも言えるブリュット・ロワイヤルやブリュット・ロゼなどは、日本でもファンが多いシリーズだ。また、食通から好評を得ているのがアパナージュブラン・ド・ブランのシリーズ。こちらのシリーズは、食事と一緒に楽しむことを想定してテイストが考案されている。
このほかにも、華やかなパッケージが特徴のモダンなポップや、季節ごとに違ったテイストが楽しめるシーズナルなどのシリーズがある。ポメリー社の最上級シャンパンと称される、キュヴェ・ルイーズのシリーズも有名だ。
ブリュットの買取状況
ポメリー社のシャンパンは、いろいろな買取店が査定の対象にしている。お酒を買取するお店では、ウイスキーやワイン、日本酒などを幅広く扱っているが、シャンパンはとくに高額査定が受けやすい品と言える。
ポメリー社のブリュットのシリーズなどは、強化買取をしているお店も少なくない。実際にいくらで買取してもらえるかは、品物の状態によって決まってくる。
ブリュットの買取価格は200円から700円
ある買取店が公開している買取価格表によると、ブリュットの買取価格は200円から700円前後となっている。このお店の場合、ブリュット・ロワイヤルには200円、ブリュット・ロゼには700円の金額をつけている。
ブリュット・ロゼは3千円以上の金額がつくこともある
ブリュットのシリーズでもとくに評価が高いのが、ブリュット・ロゼだ。ブリュット・ロゼは薄いピンク色のシャンパンで、寿司や白身魚の西京焼きなどの和食と相性がよい。買取店には、ポメリー社のブリュット・ロゼを3千円から5千円の高値で買取しているところもある。
ただ、このレベルの金額がつくのは状態がよいものに限るため、ラベルがやぶれていたり、ボトルが汚れていたりすると減額される可能性がでてくるのは言うまでもない。ブリュット・ロゼは、ピンク色の華やかなラベルが1つの特徴になっている。未開封でほとんど新品に近い状態であれば、高額査定が期待できるだろう。
キャンペーン期間中は買取価格がアップする
買取店では、時期的にポメリー社の製品の買取価格を増額している場合がある。買取強化キャンペーンなどが開催されていると、30パーセント前後の増額が見込めるケースもあるため、売るタイミングによってもブリュットの買取価格は変わると言えるだろう。キャンペーン期間中を狙って売れば、通常よりも高い査定額が期待できる。
お酒を売るときにも、買取相場の変動をチェックしておくことは上手に取引をするためのコツになる。
キュヴェ・ルイーズの買取状況
キュヴェ・ルイーズは、ポメリー社のシャンパンでもグレードが高いシリーズとして知られている。このシリーズに使われているブドウは、ポメリー社の農園の専用区画で育てられたもの。マダム・ポメリーへのオマージュとされるキュヴェ・ルイーズのシリーズは、ポメリー社の最高傑作に数えられており、買取相場もいくぶん高くなる傾向がある。
キュヴェ・ルイーズの買取価格は4千円から8千円
キュヴェ・ルイーズやキュヴェ・ルイーズ・ロゼなどは、4千円から8千円という高い金額で買取されている。同社のブリュットと比べても、買取価格がだいぶ上がっているのがこのシリーズだ。
高額査定が受けやすいキュヴェ・ルイーズ・ロゼ
キュヴェ・ルイーズの場合も、査定額が高いのはロゼのシャンパンだ。あるお店では、キュヴェ・ルイーズ・ロゼを8千円で買取している。このシャンパンは、繊細さが魅力になっている。桃や野いちごをイメージさせる甘い香り、フレッシュなテイストなどは、キュヴェ・ルイーズ・ロゼの特徴の1つだ。
牛肉やマグロの料理ともベストマッチするため、食事と一緒に楽しめるシャンパンでもある。
限定品はさらに高額査定が期待できる
ポメリー社では、キュヴェ・ルイーズ・ナチュールを限定発売している。ブドウのフレッシュなテイストを味わえるこのシャンパンは、「究極の純粋さ」が1つのテーマになっている。ピュアでフルーティなキュヴェ・ルイーズ・ナチュールは、生牡蠣や生の京野菜と相性がよく、日本でも人気の1品だ。
オシャレなボックス入りで販売されているこの製品の場合、箱がそろっていたほうが査定額が高くなる可能性がある。箱入りのシャンパンは、箱に入れた状態で売ると減額されにくい。
シーズナルの買取状況
春や夏などにポメリー社がリリースしているのが、季節限定のシーズナルのシリーズだ。スプリングタイムやサマータイムなどの名前がついたこのシリーズは、毎シーズン好評を得ている。
シーズナルの買取価格は500円前後
シーズナルの買取価格は、だいたい500円前後といったところだ。ある買取店では、スプリングタイム、サマータイム、フォールタイム、ウィンタータイムの4つのラインアップにすべて同じ金額をつけている。
複数のラインアップを売ると価格が上がる可能性がある
このシーズナルの場合、複数のラインアップを一緒に売ると査定額が上がる可能性がある。買取では、査定にだす品物の数が増えるほど査定額がアップすることが多い。同じラインアップの品であれば、単品で売るよりも査定額が増額されることも考えられる。
シーズナルのように季節に合わせて発売されるシャンパンなら、増額が期待できる。スプリングタイムからウィンタータイムまでそろっているときには、一緒に査定にだしてみよう。
売る時期によって査定額が変わることも
シャンパンの買取価格は、時期によって変わるケースがある。シーズナルのように季節に合わせて発売される限定品は、査定にだすタイミングが価格に影響する可能性が高い。たとえば、スプリングタイムのシャンパンを売る場合、夏と冬とでは査定額が変わるかもしれない。
スプリングタイムは春にふさわしい華やかなテイストに仕上げられているため、これから春を迎える冬のシーズンのほうが再販しやすい。季節外れの時期は市場のニーズが低いため、評価が下がることも考えられるわけだ。
1万円以上の査定が受けられるケースとは
ポメリー社のシャンパンは、売り方によっては1万円以上の高い金額で買取してもらえることがある。ちなみに、ある買取店で高価買取されているのが、次のようなケースだ。
- ・10点以上まとめて買取に出している
- ・ほかのメーカーのシャンパンやワインも一緒に売っている
- ・売り時を逃さずに査定を受けている
まとめて査定
ポメリー社のシャンパンを含め、10点以上のお酒をまとめて査定にだしている人は、概して高い金額で取引ができているようだ。たとえば、ブリュット・ロワイヤルなどのお酒を12点ほど買取にだしたケースでは、査定額が約2万5千円になっている。また、キュヴェ・ルイーズを含め、18点のお酒を査定にだした人は、約6万円で買取の交渉を成立させている。
このようにまとめてお酒を売る場合、メーカーやお酒の種類が統一されていなくてもとくに問題がないケースが多い。有名メーカーの品やニーズが高い品であれば、商品の種類に関係なくまとめて売れるお店が増えている。
年季ものと売り時
お酒が好きな人は、ヴィンテージもののワインやシャンパンのコレクションを長く保管している場合がある。遺品整理などの際に、大量のお酒がでてくるケースもあるかもしれない。買取品目が多いお店や遺品整理士がいるお店なら、このような品を上手に売りやすい。
また、高価買取を実現させている人は、売り時をしっかりと意識している。ポメリー社のシャンパンは、ラベルやボトルの状態も評価に大きく影響する。早く売れば、保管中にラベルやボトルにダメージが生じる可能性も低いだろう。
ラベル
日焼けによるラベルの色あせなどは、減額の対象になりやすい。減額のリスクを避けるには、不要になった時点ですぐに査定を受けておくのがよい方法だ。いくつかの買取店で無料査定を受けてみると、買取の相場を把握しやすい。
ヤフオクの出品価格や落札価格、買取店の査定実績などをこまめに見ておくのも、売り時をチェックする1つの方法になるだろう。
まとめ
今回はフランスのシャンパンが好きな方におすすめの、人気のシャンパンであるポメリーの買取相場を紹介した。売却を考えているなら、ラベルがやぶれていたり、ボトルが汚れていたりすると減額される可能性がでてくるため、日頃から管理は徹底しよう。店舗独自のキャンペーン期間中を狙って売れば、通常よりも高い査定額が期待できる。
シャンパンは年齢を重ねても長く楽しめる嗜好品なので、歴を重ねるごとにアイテムが増えていくもの。ぜひ買取をうまく利用しながら、コレクションを楽しんでいただきたい。