引越しや押入れの整理などのついでに、不要品を買取へ出して、現金に換えたいと思う人は多いだろう。ただ、どこに売ればいいのか、どうやって売ると得なのかがよくわからないという人も多いはず。何か売りたいと考えたときに、何の下調べもしないで売ってしまうと、大きく損をしてしまうリスクは高くなる。もしかしたらその不用品は、思いがけない価値のあるものかもしれないのだ。買取を考えたときは下調べをして、ある程度のポイントは押さえておくべきだろう。
そこで、買取における基本的な知識やポイントについて紹介していくのだが、今回取り上げるのは、「煎茶道具」について。煎茶道具を高く売るために、押さえておくべきポイントはどういったことなのか。煎茶道具を売りたいと考えている人は、この記事を読んでぜひ参考にしておくといいだろう。
Tea utensils / Gary Soup
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そもそも煎茶とは
煎茶は、日本茶の1つ。そもそも煎茶は緑茶の1種で、生のお茶の葉を発酵させずに製造した不発酵茶で、煎茶、玉露、番茶、抹茶、焙じ茶など、さまざまなお茶をまとめた呼び名を指す。その中で、現代の日本人が日常的に飲んでいる緑茶の代表が煎茶だ。日光を遮らずに栽培し、茶葉を蒸して揉みながら乾燥させたものである。
煎茶の道具は種類も多く、その名称も耳なれないものが多いだろう。同じ道具でも異なった複数の呼び方をされることもある。また、同じ道具でも、流派によっては使うところと使わないところがあったり、また同じ名称でありながら別の道具をさす場合もある。特定の流だけで使用される特殊な道具も中にはあるようだ。
煎茶の風習は中国から伝えられたこともあり、初期には中国から渡って来た道具を主として使用されていた。その後、日本での煎茶の発展、飲まれるお茶そのものの変化に応じて、新しい道具も作られるようになった。もちろん、中国の道具(唐具)が現在でも珍重されていることには変わりはない。
煎茶道具は高値で売れるものが多い
まず、煎茶道具を買取依頼へ申し込む前に、「できるだけ高く売りたい」と考えているのであれば、買取市場における煎茶道具の価値を知っておくべきだろう。
買取市場において、高級煎茶道具は高価買取をされることが多い。煎茶道具は工芸品でありながら、その職人の技術から生まれる、シルエットの美しさ、絵柄など芸術品として見られている側面を持つ。そして需要度も高いモノだ。
さらに、煎茶道具を作っている作家も多く存在している。作家物や装飾が凝っているものは思いがけないほど高価買取になる可能性があるだろう。また、高価な煎茶道具であれば、金粉をあしらったモノや、金箔を使ったモノもあり、こういったものも高値での買取が望めるだろう。
煎茶道具は骨董品・古美術品の専門買取業者で売るほうがいい
まず、煎茶道具を買取依頼に出そうと思ったときに、どこで買取の査定をするべきなのか、わからない人もいるだろう。煎茶道具のような芸術品を買取に出す場合には、骨董品や芸術品や美術品を専門で扱っている専門買取業者の買取依頼へ申し込んだほうがいいだろう。
なぜなら、煎茶道具には精巧な贋作も多く、高価買取の目指すのであればプロの目利きは重要になってくる。また、素人目では煎茶の道に精通していなければ価値を理解してもらえないこともある。
ネットオークションなどでの出品はどうか
昨今では不用品を処分する際に、「ヤフオク!」や「メルカリ」といった、ネットオークションやフリマアプリへ出品するという方法も一般的になってきている。では、煎茶道具の買取という面で考えた時はどうなのだろうか。
ネットオークションやフリマアプリなどで出品した場合、煎茶道具の本当の価値がわからず、損をするリスクが高くなってしまうだろう。というのも、前述もしたように、煎茶道具のような骨董品の価値はプロの目利きでさえ難しいものである。それだけ、骨董品、芸術作品の価値を量るには、膨大な知識や情報などが必要であり、経験もいるため、煎茶道具の本当の価値は、素人にはわかりづらいものなのである。ネットオークションやフリマアプリのような、ネット上だけの情報ではその品物の本当の価値を理解してもらえないこともあるだろう。
煎茶道具を買取査定に出すときの注意点
では、いざ買取査定へ出すときにはどのような点に注意すると良いのだろうか。高価買取を目指すのであれば、以下のような点には気を配って欲しい。
買取市場では「状態」が何より大事
骨董品に限らず、モノの買取査定において最も重要視されるのは、現物の「状態」だ。買取査定では現物の「状態」が非常にシビアに査定されるため、より良い状態で買取へ出すほうがプラス評価となりやすい。
煎茶道具の「状態」は、買取金額に大きく影響する。例えば、煎茶道具の査定で、汚れ、ホコリ、欠け、割れなどがある状態が少しでも見つかれば、確実にマイナス評価となり買取金額も減額となるだろう。保管状態は日頃から気を配り、買取へ出す前にはキレイな状態で出せるよう、細かいところまで掃除をしたほうが、買取査定で良い評価を得られるだろう。
しかし、もし品物にひび割れや欠けなどの傷みがあった場合、自身で修理したりするのは絶対にやめておくべきだ。素人が修理することによって品物の価値が下がってしまうからである。また、専門業者の方に依頼し高額な修理費用を払って修理したとしても、その修理代金分の査定金額のアップが期待できない場合もある。修理に10,000円かけたのに、買取価格が5,000円では割に合わないだろう。そのため、品物にヒビや欠けがあったとしても、一旦はそのまま査定に出してしまうのが良い。
付属品は買取金額に大きく響く
基本的に買取市場では、付属品が揃っていると、買取金額は上乗せになることが多い。逆に付属品が揃ってない場合、マイナス評価となり、買取金額も減額となるだろう。煎茶道具の付属品であれば、共箱、共布、説明文などの書物があるだろう。そういった付属品を買取依頼に出す際には、忘れないようにすべきだろう。
品物だけでも査定してもらえるからと、共箱が汚れていたり一部破損があるからといって処分してしまわないようにしよう。元箱が汚れていルような場合でも、一緒にあるだけで査定金額が高くなるようなケースもあるのだ。
購入された時期や入手経路などをできる限り確認しておく
そのものをいつ頃どこで手に入れた物か、どこの店でいくらで購入したか、誰からもらっていつぐらいから家にあったかなどの情報はかなり重要になってくる。詳しことはわからなくても、わかる範囲で確認しておくことで、より正確な査定を受けることができるだろう。
一カ所だけの査定で買取を決めないように一括査定を
出来るだけ高く売りたいと考えるのであれば、複数の買取ショップや業者へ買取査定を申し込むべきだ。どういうことかというと、煎茶道具の目利きは非常に難しいもので、買取金額も業者によって大きく違ってきてしまう場合がある。また、業者によっては煎茶道具の需要度が高く、強化買取している場合もあるだろう。そういったところでは、市場の相場よりも少し高い買取金額となるケースもあるのだ。
ショップや業者によって、客層に合わせて必要としているモノが違うため、買取金額も数万円変わる場合もあるようだ。できるだけ多くの店舗やショップの買取査定で比較検討すべきだ。
そのような時に便利なのがネットの「一括査定サイト」。1社1社フォームの入力をせずとも、1度の入力で複数の業者の査定金額を確認することができる。損をしない買取業者の比較検討を行うためにも、利用してみてはいかがだろうか。
煎茶道具の買取金額相場
煎茶道具の買取金額の相場に関しては、ピンからキリまでの買取金額があり明確な相場はないと言っていいだろう。また、買取金額に関しても非公開にされていることが多いため、ここで紹介するものは、あくまで目安にしておいたほうがいいだろう。
いくつかのサイトや口コミなどでは、数千円〜120万円くらいまでの買取実績があるようだ。ただ、希少な高級煎茶道具となると、もっと高い金額になる場合もあるだろう。
煎茶道具の買取を行っているショップ・業者を紹介
ここで、煎茶道具をおこなっている買取業者を紹介。ぜひ参考にしておくべきだ。どの業者も評判の高い買取業者なので押さえておこう。
日晃堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
茶道具・中国骨董・掛け軸・古書・古美術・刀剣など専門の熟練鑑定士が在籍している骨董買取専門店。出張査定では蔵を丸ごと整理したいという、品物を多く抱えた案件にも対応している。落款を見ても分からなかったという掛け軸についてしっかり査定、どんな作者なのかについても丁寧に教えてくれるという。
買取方法は出張買取と宅配買取で、出張にかかる費用は一切かからない。宅配買取についても、梱包キットが用意されており詰めて送るだけで良い。ただし、宅配買取でキャンセルした場合の返送料は自己負担となるので注意しよう。骨董品かどうか分からないものについても無料で出張査定してくれるため、古い物や譲り受けた骨董品がある人は、査定だけでも申し込みしてみてはどうだろうか。
古美術 やかた
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
京都祇園に店を構える買取店。他店では買取対象から外れていることも多い茶器の買取も行っている。店内には常時2000点の品物に値札をつけている。買取価格はオークションや卸売価格をもとにしている他店と違い、小売価格をもとに決定しているために高額買取を謳っている。また、和服小物についても買取対象としているので、着物と一緒にまとめて処分することができる。さらに、古美術品に限らず、彫金や美術品と認められば置物や襖の引手まで買取可能にである。
買取方法は店舗買取と出張買取で、出張査定の際も一切無料で請け負ってくれる。なお、古美術品・骨董品・茶道具については専門の買取査定員が対応するため、これらの買取を希望する場合には事前に電話での相談が必要になる。
小川処堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
骨董品、茶道具、会が、掛け軸、象牙、刀剣などを扱う買取専門店。岐阜県に店舗を構えており、東海県下最高クラスの買取をすると謳っている。
買取方法は店舗買取、出張買取、宅配買取の3つで、岐阜県・三重県・愛知県・滋賀県の各エリアは無料で出張査定をする。その他全国についても、買取内容次第では無料で出張してくれる。宅配買取は着払いとしているが、梱包キットはなく、返送料も自己負担なので注意したい。
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
高級ブランド品や金、切手などの買取を行うジャンル別買取専門店。サイト内には顔写真付きで鑑定士からのメッセージ等も掲載してあり、店舗は全国に構えている。買取品目は美術品・絵画・珊瑚・翡翠・掛け軸・骨董品・ブロンズ像など、いわゆる骨董品に属するものであればなんでも買い取る。
買取方法は店舗買取、出張買取の2つで、出張買取にかかる費用は一切かからない。出張時には玄関先での査定で、1点3分程度の時間で住むため、知らない人を家の中に上げたり、長時間滞在されたりすることもないため気軽に依頼できる。
春福堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古くて価値のあるものならなんでも買い取ることを売りにしている買取専門店。買取品目は骨董品や美術品はもちろん、古いおもちゃや映画のパンフレット・軍服や戦時下の写真などの軍事戦前関係・古書・カメラ・舶来品の人形や木彫り製品・鉄瓶など、古ければジャンル問わず買取対象としている。
買取方法は出張査定のみで、埼玉県を中心とした関東一円が無料出張査定エリアとなっている。家の解体や蔵の整理などに伴う大量買取も請け負うとしており、出張の際の費用負担は一切ない。365日年中無休で営業しており、対応エリア内なら即日出張も可能としているため、急ぎ処分を検討している人にはおすすめである。
総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは、当サイトではベスト3に入る人気店で、おすすめの鑑定業者である。電話、メール、LINE、訪問などのさまざまな査定方法と買取方法を選ぶことができ、スピード査定、スピード回答も行っているため急ぎの人にもおすすめの買取業者である。
高価買取されている前茶道具一例
井戸煎茶道具 二重箱入、荒川豊蔵 志野煎茶道具、天目煎茶道具 了々斎書附、若尾利貞 志野煎茶道具、各務周海 瀬戸煎茶道具、天目煎茶道具、高麗煎茶道具 二重箱入、抹茶煎茶道具、金城次郎 抹茶煎茶道具、高麗煎茶道具、天目煎茶道具、天目煎茶道具
まとめ
ここまで、煎茶道具の買取で押さえておきたいポイントについて紹介してきた。煎茶道具のような骨董品の買取ではある程度ポイントを掴んでおくべきだ。なぜならば、思わぬ高額買取となる可能性があるからだ。こういった基本的な知識や注意点を押さえておかなければ、大きく損をしてしまうリスクも高くなるだろう。この機会にしっかりとポイントは押さえておこう。基本を押さえておくことは、損をするリスク回避にも繋がるだろう。