坂本繁二郎(さかもと はんじろう)は、日本を代表する洋画家である。芸術や科学技術の発展に貢献した人に送られる文化勲章を1956年に受賞するほどの著名な画家だ。生涯を通して発表された作品の数々は、高い価値がついており、状態によっては高額で売却できる可能性がある。
今回は、坂本繁二郎の洋画作品の買取相場やよりおすすめの買取業者、高額で売却できる方法やコツについて詳しくまとめた。現在、坂本繁二郎の洋画作品を所有しており、売却を考えている方はぜひ参考にしてほしい。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
坂本繁二郎の洋画作品の買取相場
坂本繁二郎の洋画作品の買取相場は、現在においても数万円~数十万円で取引をされており、作品や状態次第では、さらに高額の数百万円〜数千万円で取引される場合もある。しかし、作品のすべての買取価格が高額になるとは限らない。中には数千円の価値しか付かない可能性もあるからだ。
坂本繁二郎の洋画作品に価値がある理由
坂本繁二郎は、文化勲章以外にも賞を多数受賞しており、大正〜昭和の時代を代表する画家であることは間違いない。なぜ、坂本繁二郎の作品がこれほど評価され、現在でも高い価値が付いているのか。その理由について考察していこう。
坂本繁二郎とは
坂本繁二郎は、1882年(明治15年)に福岡県久留米市に生まれた。同郷で同学年の画家である青木繁とよく比較される。幼いころより、神童と評されるほど絵画の才能があった坂本繁二郎は、青木繁の影響から20歳で上京し、画家の小山正太郎に弟子入りやフランスへの留学などを経て画家としての腕を磨いた。
坂本繁二郎の作品の特徴
坂本繁二郎の作品は、馬をモチーフにしたものが多いという特徴がある。現在、東京国立近代美術館に展示されている水より上る馬やブリヂストン美術館に展示されている放牧三馬などが代表作として挙げられる。馬などの動物に限らず、柿や栗、能面などの静物画も多数描かれている。油彩や水彩を問わず、流れるような美しい作品が特徴的である。
坂本繁二郎の洋画作品のおすすめ買取業者
坂本繁二郎の作品の特徴をご理解いただいたところで、坂本繁二郎の絵画作品を高額で買い取ってくれる可能性のある買取業者を確認してみよう。今回紹介している業者はすべて絵画作品や美術品を専門的に買い取っている。絵画などの芸術作品の鑑定には専門的知識が必要なため、芸術に精通した業者に買い取ってもらうと良い。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取協会は、絵画や骨董品、西洋アンティークなどを中心に取り扱っている買取業者である。年間約30,000点以上の作品を買い取っているため、実績に裏付けされた正確な査定が期待できる。
坂本繁二郎の作品においては、買取価格の掲載はなかったものの過去に5点ほど買取をした実績が掲載されているだけでなく、坂本繁二郎のプロフィールも詳細に記載されていた。買取の方法は出張買取、店舗買取、宅配買取から選ぶことができる。ただし、買取を依頼する際は以下の3点について事前に調べておく必要がある。
- ・作者や作品の名前
- ・絵画に用いられている技法
- ・額を除いた絵だけのサイズ
不明な部分があっても買い取ってもらえるが、できる限り調べてから買取を依頼した方が査定がスムーズに進むだろう。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
八光堂は、美術品の中でも、絵画作品の買取に特化している買取業者である。絵画の種類も洋画や日本画、版画、現代アートなど幅広く買い取ってもらえる点が特徴だ。絵画での買取は負けませんと謳っており、オークションなどの独自の販売ルートを持っている。
坂本繁二郎の買取価格は具体的には分からなかったが紹介ページを見つけることができたため、作品に精通している可能性は高い。鑑定も専門の知識をもった鑑定士がおこなうため正確な査定を期待できる。
買取方法は出張買取や店頭買取を利用することができる。作品の査定に関してもメール査定やLINE査定、さらに全国で無料鑑定会を開くなど、独自の取り組みをおこなっている。
有馬堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
有馬堂は、絵画だけでなく茶道具や仏像、和楽器、着物など幅広いジャンルの芸術品の買取をおこなっている買取業者である。坂本繁二郎の作品については、若い頃と晩年で価格差があるとの文言が記載されていた。具体的な買取価格は査定次第だが、製作した年代をもとにした正確な査定が期待できる。
買取方法は出張買取、宅配買取、持込買取の中から選ぶことができるが、問い合わせはフリーダイヤルへ電話をする必要がある。出張買取は全国に対応しているため、近くに有馬堂の店舗がなく宅配買取が不安な場合は活用するとよいだろう。
美術品・絵画買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
美術品・絵画買取センターは、絵画に加えて骨董品の買取を全般におこなっている買取業者だ。顧客から買い取った商品は、自社開催のアートオークションにて売却するため、買い手がつきやすいことらから買取価格自体も高額になる可能性がある。
美術品・絵画買取センターのサイトには、坂本繁二郎のプロフィールや代表作が記載されていたため、氏の作品に関する知識も豊富であると予想できる。30年にわたる取引実績にもとづいて査定をおこなうため、査定結果にも信頼できるだろう。
買取方法は、訪問買取、宅配買取、持込買取のすべてを選ぶことができる。また、査定が早いという特徴があり、査定から24時間以内に結果を知ることができるというメリットがある。
坂本繁二郎の洋画作品はオークションで売れる
ここまで、坂本繁二郎の作品を買取業者に買い取ってもらう方法を中心にお伝えしてきた。しかし、坂本繁二郎の作品はオークションにも出品することができる。この章では坂本繁二郎の作品をオークションやネットオークションに出品する方法について解説する。
ヤフオクなどのネットオークション
ヤフオクなどのネットオークションにおいても坂本繁二郎の作品は多数出品されていた。たとえば『石』という油彩の作品が10万円を超える価格がついており、すでに40人以上に入札されていた。また、『桃』という作品は80人以上が入札をしており、5万円以上の値がついている。
数百万円単位の価格の作品は出品されていないが、数万円〜数十万円の作品であれば買い手がつく可能性は十分にある。ただし、出品予定の作品の相場は、事前に査定に出すなどして把握しておく必要があるだろう。
また、ネットオークションでは、作品の出品や梱包、発送、その後の購入者とのやりとりからクレーム対応まですべて自らおこなう必要がある。絵画や芸術作品に対する専門知識が求められる可能性があるため、不安であれば業者に買取を依頼した方が良いだろう。
SHINWA AUCTION
SHINWA AUCTIONは、所有している作品をオークションに出品して売却してくれる業者だ。通常の買取もおこなっているので、作品の価値や状態に応じて最適な方法を提案してくれるという独自の強みがある。オークションに出品する場合は、オークション用のカタログに出品する絵画の説明や画像を掲載し、全国に発送してくれる。
さらにオークションに抵抗がある人のために、プライベートセールもおこなっている。SHINWA AUCTIONが所有しているデータの中から出品した商品に興味がある方を探し、個別に販売してもらえる方法で、出品者の秘密は厳守される。
坂本繁二郎作品はフリマアプリ売却は難しい
メルカリといったフリマアプリで、坂本繁二郎の作品の取引実績を調べてみたが他の売却方法に比べて極端に数が少なかった。出品されているものは、絵画集や個展の半券などが多くみられた。
2019年6月時点で確認できるのは1点のみだが、鑑定証がついていないため、坂本繁二郎本人の作品だという確証はない。実績で確認できるのは、「阿蘇五景(噴火口)」の版画のみで、こちらは9,000円で売却されていた。ただしこれにも鑑定証がついておらず、本物かどうかは定かではない。
フリマアプリの出品が少ない理由は、フリマアプリを利用している層や出品されている絵画に価値があるかどうか分かりづらい点にあると推察される。絵画を売却する際は、フリマアプリの利用はあまりおすすめできないといえるだろう。
オークションやフリマで売却する際の注意点
ネットオークションやフリマアプリで、坂本繁二郎の作品を売却する際は、商品の状態をできるだけ詳細に伝えることを重視してほしい。買い手が商品を実際に目にするのは、取引が成立したあとであるため、商品が手元にわたったときにトラブルが発生する可能性がある。
たとえば、作品の紹介ページの解説や写真で分からなかった汚れや傷などがある場合だ。絵画作品は少しの状態変化が価値に大きな影響を及ぼす。そのため、出品する商品に傷や汚れ、その他の事情がある場合は、必ず相手に伝わるように情報を記載するとトラブルを未然に防ぐことができるだろう。
高額で売却できる坂本繁二郎の洋画作品の特徴
最後に坂本繁二郎の作品のうち、高額で売却できる作品の特徴や査定額が高額になる特徴についてお伝えしていきたいと思う。自分で取り組めるものもあるため、現在売却を考えていない人も将来売却する可能性を考えてぜひ確認していただきたい。
作品が劣化していない
絵画作品は、経年とともに劣化していき査定額に大きな影響を与える。たとえば、シワや裂け目、破けなどの損傷だけでなく、シミやカビ、色褪せあなど劣化する理由は挙げればキリがない。
このような経年劣化を防ぐためには作品の保管状況が特に重要である。保管場所の湿度や温度などの環境、取り扱い方には十分注意しよう。少しの気の緩みが価値を大幅に低下させてしまう可能性があるのだ。
本人のサインのある作品
坂本繁二郎の本人のサインがある作品は価値が大きくなる傾向にある。作者のサインには一定の需要があるためだ。サインがあると需要が高くなる理由は、サインは作品が完成している証であると考えられていることによる。
もちろん、サインがなくても完成している作品は多数あるがサインがある作品を好むコレクターは非常に多い。サインのある場所は、作中だけでなく裏側にもサインされているケースも多くある。ネットオークションやフリマアプリに出品する場合は、作品の裏の写真とサインの有無も掲載すると親切だろう。
馬や能面を題材にした作品
絵画作品には、作者によって人気の図柄がある。人気の図柄には、作者が好みだけでなく技術がよく反映されるため、人気の絵柄で描かれた作品ほど価値が高額になり、高額で売却できる可能性が高まるのだ。坂本繁二郎の場合は、代表作に馬が描かれていることから馬が描かれている作品は、査定額が高額になる傾向にある。
また、技術力が成熟した晩年は、能面をモチーフにした作品を残したいたことから能面が描かれている作品も高額の査定が期待できる。以上の点から、坂本繁二郎が好んで描いた馬の作品や成熟した技術で描いた能面には、坂本の美しい画風が良く現れているため人気があり、査定額も高額になるのだ。
鑑定証がある作品
絵画のような芸術作品には、贋作とよばれる偽物・レプリカが流通しているケースがある。贋作は本物に比べて価値が著しく低いため、査定に出しても高額で買い取ってもらえない。そこで、本物の作品という証明である鑑定証を準備することで、査定額が大幅に上昇する可能性がある。
とくに、ネットオークションに出品し高額で売却したい場合は、鑑定証は必須であろう。もし、所有している坂本繁二郎の作品に鑑定証がついていない場合は、鑑定機関に鑑定を依頼し、鑑定書を入手してから査定やオークションに出すとよいだろう。
まとめ
今回は坂本繁二郎の洋画作品について買取相場や価値、高額買取の条件などをお伝えさせていただいた。坂本繁二郎は、日本を代表する洋画家であるため、本人が描いた作品であれば、高額で買い取ってもらえる可能性が非常に高い。そして坂本繁二郎の洋画作品を売却する場合は、できるだけ専門の知識に精通した業者に買い取ってもらうとよいだろう。
ネットオークションでも高額で売却できる可能性があるが、出品や梱包、発送もすべて自分でおこなう必要があるため、とても手間がかかる。芸術品に対する専門の知識がないと対応に苦労する可能性が高いだろう。所有している坂本繁二郎の作品や自分の絵画に対する知識量なども考慮したうえで、最適な売却方法を探してみよう。