1本1本手づくりにこだわった万年筆をつくり出す大西製作所。手づくりでしか表現できない特別な味わいをコンセプトに、熟練の職人技が光る万年筆だ。その人気ぶりは、数々のメディアにも掲載されるほど。
大西製作所の万年筆をつくるのは、同社社長であり、たった1人の万年筆職人、大西慶造氏だ。大西氏がつくり出す大西製作所の万年筆の歴史と魅力を知っておこう。
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大西製作所の万年筆とは?
大阪府東大阪市は、モノづくりの町として有名だ。多くの工場が軒をつらね、その技術力の高さと多様な産業が発達していることから、東大阪だけでロケットがつくれるといわれるほどだ。
そんな東大阪で大西製作所を営む大西慶造氏は、15歳のときから万年筆の製造、販売に携わっている。60年以上にもわたるキャリアで、万年筆のすべてを知り尽くしている。まさに万年筆を愛し、万年筆に愛された人物だ。
熱に弱く、加工が非常にむずかしいとされるセルロイドも匠の技で、慎重に形を整えていく。万年筆が完成するまでには、想像もできないほど多くの工程があるため、1日に製造できるのはたった10本だ。セルロイドをこれほど巧みに加工できる職人は、日本でも数えるほどしかいないという。
カトウセイサクショ社長との出会いと別れ
人には誰しも人生の転機が訪れる。大西氏の場合は2007年、65歳で前職を退職した頃だ。万年筆業界の重鎮、カトウセイサクショカンパニーの故・加藤清社長との出会いである。もともと同じ業界にいたことから、知り合いではあったが、共通の友人のすすめもあり、大西氏がカトウセイサクショを手伝うこととなった。
万年筆づくりに魅せられた二人は、お互いを高め合いながら、セルロイド万年筆の製造にはげみ続けた。加藤社長は自分の持つ技術をすべて大西氏に伝承したのだ。しかし2010年1月、加藤社長が逝去。
師匠であり、盟友を失った大西氏は同年9月、カトウセイサクショにあった機械や道具をすべてゆずり受け、大西製作所を設立したのだ。加藤社長から受け継いだ技術と大西氏の繊細な万年筆づくりの融合である。
大西製作所の万年筆の種類
大西製作所の万年筆にはさまざまなシリーズがある。各シリーズ内のバリエーションも豊富で、見ているだけで欲しくなるデザインが特徴だ。おもな人気シリーズには次のようなものがある。
- ・アセテート
- ・セルロイド万年筆
- ・1500 キモノ万年筆
- ・Pent by 大西製作所 アクリル 限定生産品
- ・Pent by 大西製作所 アセテート
それぞれの商品の販売価格と特徴を見ていこう。
アセテート
希少な素材である樹脂アセテートを原料としてつくられたアセテート。セルロイドと同様に、手に優しくなじむ感触が特徴だ。べっ甲、ガーネット、ラピスラズリ、さくらなどの柄があり、どれも美しい色あいが魅力的。特にさくらは、ピンクとホワイトの柄が可憐で、女性にふさわしい。
販売価格は、ペン先の素材やサイズによって異なり、15,120円(税込)から37,800円(税込)と幅がある。
セルロイド万年筆
大西製作所の真骨頂ともいえるセルロイド万年筆。セルロイドは使えば使うほど、手になじんでくる。柄、銀河、花曇り、べっ甲、茜などがあり、絶妙な色の混ざり合いが非常に美しく、あたたかみを感じる品だ。販売価格はサイズによって異なり、16,200円(税込)から17,280円(税込)。
1500 キモノ万年筆
1500 キモノ万年筆は、カトウセイサクショでも製造していたキモノ万年筆をより鮮やかにしたデザインだ。赤を基調として、さまざまな色がちりばめられた斬新な柄が人気のシリーズだ。入手困難な希少品である。しかし販売価格は16,200円(税込)とお手頃だ。
Pent by 大西製作所 アクリル 限定生産品
Pent by 大西製作所 アクリル 限定生産品は、海外や国内の文具のネット販売をおこなっているペンハウスと大西製作所がコラボした限定品だ。ボディは深みのある色あいで、トパーズやサファイアなどの宝石をちりばめたような柄が印象的だ。
リング部分には、幸運の象徴である四つ葉のクローバーをイメージしたモチーフが刻印されている。14金ペン先が39,960円(税込)、スチールペン先が19,980円(税込)だ。
Pent by 大西製作所 アセテート
アクリルと同じく、ベンハウスとコラボしたPent by 大西製作所 アセテート。人気のアセテートシリーズにさらにラインナップが加わっている。特筆すべきは、デザインだけではなく、そのネーミングも魅力的な点だ。
- ・夜間飛行
- ・しだれ桜
- ・湖の夜想曲
- ・コーラルグリーンの回想
- ・錦鯉
- ・夢桜
- ・桜
- ・ラピスラズリ 星のきらめく天空の破片
- ・蒼穹(そうきゅう)の彗
- ・収穫の歓び
- ・黄金の微睡(まどろみ)
- ・春風に桃の花舞う
- ・ゴッホの夜景
- ・マンダリンオレンジ
- ・希望の光 アクアマリン
- ・沈静の煌めき
- ・檸檬
- ・葡萄の収穫
- ・オリーブの収穫
- ・深緑の循環
- ・神なる星 ジュピター
- ・記憶の絃(いと)
- ・パールホルスタイン
- ・琥珀に眠る銀河
- ・深遠なるブルー
- ・トータルシェル
まるで絵画やクラシック曲のタイトルのような、詩的で美しい名前がつけられているのだ。それぞれの万年筆には、ストーリーがあり名前のイメージそのままのたたずまいを持っている。もはや芸術作品の域に達している万年筆だ。
販売価格は16,200円(税込)から18,360円(税込)まである。一生ものの万年筆としては、リーズナブルな価格だ。
高額買取はしてもらえるのか?
万年筆愛好家をうならせるほどの大西製作所の万年筆は、買取業者の評価も高い。買取業者が中古で販売している大西製作所の万年筆は、基本的に高額販売されていることから、買取価格もそう低くはならない。
ただし大西製作所の万年筆の場合、今も生産されている商品が多く、希少価値については期待できない。そのため、今流行りのネットオークションやフリマアプリでの売却は避けたほうが無難だ。万年筆の知識が豊富なプロの買取業者に、査定依頼をしてみるのがオススメだ。
高額買取してもらうコツとは?
販売価格がほかの筆記具に比べて高い万年筆は、中古品を買う人が多い。そのため、ほとんどの買取業者が万年筆の買取を強化している。幸い大西製作所の万年筆は、カトウセイサクショのファンからも支持されている人気のブランドである。
しかし1万円台の比較的安価なシリーズもあるため、期待していたよりも低めの査定価格を提示されてしまう可能性もある。できる限り希望の価格に近づくために、事前に高額買取のコツを覚えておいてほしい。
使わないのなら早めに売る
万年筆は、頻繁に使うことで良好なコンディションを保てる筆記具だ。長い期間使っていない万年筆は、インクがつまってしまったり、ペン先がさびたりしてしまう。もう使う予定がなく、買取に出すと決めたら、なるべく早く査定に出してしまおう。
商品付属品をそろえておく
査定に出すときは、万年筆とセットになっていた付属品をそろえておくと、買取価格は確実にアップする。大西製作所の万年筆を購入した場合、次の付属品がセットになっている。
万年筆本体
- ・ケース
- ・ワランティーカード
- ・保証書
ワランティーカードには各色の説明や商品のコンセプトなどが書かれており、裏面が保証書になっている。このカードがあるだけで、商品価値はグッと増す。紛失していないか、探してみよう。
複数の買取業者で査定してもらう
商品を買取業者に売却するときの基本ともいえる事項だ。1社のみの査定依頼で取引を成立するのは避けたい。極端な例になるが、万が一、その1社が大西製作所の万年筆の在庫を抱えていたとしたら、高額買取はとうてい見込めない。万が一のリスクを減らすためにも、査定は複数の業者に依頼したい。
オークションの出品価格を参考にしてみる
査定依頼する前にオークションサイトやフリマアプリを見て、出品価格を参考にしてみるのも良い方法だ。自分の持っているシリーズが、どれくらいの価格で落札されているのかを確認してみよう。
前述したように、限定品でもない限り、オークションやフリマアプリでの取引は、残念な結果になってしまうことがある。あくまでも参考価格として活用するにとどめよう。
大西製作所の万年筆の主な買取業者
カトウセイサクショの優れた技術を継承して、そこに大西製作所のオリジナリティが加わった万年筆はまさに名品と呼ぶにふさわしい。その真の価値を理解できる買取業者に査定を依頼したいと願うのは当然だ。主な買取業者情報を掲載するので、参考にしてほしい。
金のアヒル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
万年筆以外にも、金をはじめとする貴金属、ブランド品などの買取をおこなっている金のアヒル。都内にいくつかの店舗をかまえ、どこも駅から徒歩圏内とアクセス良好だ。フリーダイヤルで来店予約をしておけば、待ち時間がなくスムーズに査定から買取までが完了する。
また店舗は静かなオフィスビルの一室にあるので、人混みや人目を気にせず、リラックスして査定してもらえるのもうれしいポイントだ。来店予約の店舗と完全予約制の店舗があるので、詳しくは公式ホームページを確認してほしい。
保管状態が悪く、インクが出ない状態の万年筆も快く買取してくれる。ただし買取価格は多少下がってしまうので、インクを交換するか、替えのインクを一緒に持って行くと良い。
- 会社名
- 株式会社 スーパーゴールド
- 本社住所
- 渋谷店:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町4-9 くれたけビル1F
- 営業時間
- 10:00~18:00(店舗によって異なる)
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 高級文具 万年筆を高額買取いたします。
- 査定・買取方法
- 店頭買取・郵送買取・出張買取・ネット査定・LINE査定
- 買取価格
- 要査定
NET OFF(ネットオフ)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品やジュエリー、本、DVDなどとにかくなんでも買取でき、幅広いアイテムを取り扱っているネットオフ。なんと毎月100万点もの買取を実施している。この圧倒的な実績が確かな鑑定眼を生み出しているのだ。
ネットオフは、万年筆の買取にも熱心だ。万年筆の買取というと、海外のハイブランドだけと考えがちだが安心してほしい。ネットオフでは大西製作所を含む国産ブランドまで、買取を強化しているのだ。文具専門の業者にひけをとらない取り扱いブランドの多さが魅力でもある。
買取申込の際には、無料で梱包用の段ボールを送ってくれる。ほかに処分したい文具やブランド品があるなら、一緒に入れておくと査定してくれる。自宅にある不用品が臨時収入に変わるチャンスだ。
- 会社名
- リネットジャパングループ 株式会社
- 本社住所
- 〒453-6126 愛知県名古屋市中村区平池町4丁目 グローバルゲート26F
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 万年筆 高額買取中!
海外ブランドから国産ブランドまで何でも大歓迎! - 査定・買取方法
- 宅配査定・買取
- 買取価格
- 要査定
良品買館(りょうひんかいかん)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
良品買館は大阪、奈良、兵庫など西日本を中心に店舗展開しているリサイクルショップだ。2003年に設立された会社だが、次々に新店舗をオープンさせている。筆記具の買取もおこなっており、さすが地元の大阪だけに大西製作所の万年筆は買取強化ブランドに指定されている。指定ブランドは高額買取を約束していることから、査定依頼をするときは選択肢に入れておきたい業者だ。
公式ホームページには、店舗ごとのウェブチラシが掲載されている。お得なキャンペーン情報やリアルタイムの買取実績などを公開しているので、近くに店舗があればチェックしておこう。
良品買館の会社情報を掲載する。営業時間については、店舗によって異なるため、公式ホームページで確認してほしい。
- 会社名
- 株式会社 ベストバイ
- 本社住所
- 〒567-0065 大阪府茨木市上郡1-4-14
- 営業時間
- 店舗によって異なる
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 文房具・筆記用具の買取・リサイクル・販売なら良品買館にお任せください!
- 査定・買取方法
- 店頭買取・出張買取
- 買取価格
- 要査定
まとめ
長年の経験でつちかった匠の技と卓越したセンスが光る大西製作所の万年筆は、大西氏しかつくり出せない一生ものの逸品だ。万年筆愛好家でなくても、華やかで斬新なデザインに惹かれる人が多く、新たなファンも続出している人気商品だ。
中古市場においても需要が高く、買取に出せばどの業者も喜んで買取してくれるに違いない。ただし業者選びだけは間違いたくない。きちんと大西製作所の万年筆の価値を理解して、適正な査定価格を出してくれるところを選ぼう。そのために、少し手間に感じても、複数社で相見積もりを取ることが大切だ。