動物画の画家としてよく知られている日本画家、山口華楊。彼の描く動物画は非常に美しく、代表作の黒豹は今もなお愛されている名作となっている。
今回は山口華楊の日本画の価値・買取価格をまとめていく。山口華楊の日本画を所有している方、日本画を売ろうと考えている方はぜひ参考にしてほしい。
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山口華楊とは
山口華楊は京都市中京区出身の画家だ。山口華楊は被写体を見たままに写し取る写生を得意としており、動物画中心の画家として知られている。幼いころから動物画を描いていた山口華楊は、小学校卒業後、動物画や花鳥画を描く画家の西村五雲に入門して画家としての道を進むことになった。
彼の師匠である西村五雲は病弱だったため、山口華楊は17歳の頃、京都市立絵画専門学校に入学することになった。京都市立絵画専門学校に在学中、山口華楊は第10回文展に入選した。このころから山口華楊の才能は世間から認められ始めたのだ。
官展系展覧会で特撰に選ばれるなどと大きく活躍し始めた。彼の作品は動物画が中心で、西洋画や新しい日本画を広く取り入れた彼の画風は高く評価された。動物画を中心とする日本画家として活動していた山口華楊だが、同時に京都市立美術専門学校の教師として働いていたことがわかる。
彼は80歳に差し掛かったころ、文化勲章を受章し、その3年後にあたる昭和59年に永眠することとなった。彼の描く美しくもどこか切ない日本画は、今もなお愛されている。
作品の買取相場
山口華楊は写生が得意で、彼の描く動物画は繊細で美しいことで知られている。彼のリトグラフは3,000円前後で買取されるケースが多い。
しかし掛け軸や3号額装となった瞬間、作品の買取価格は高くなる。彼の作品を紹介しながら買取相場をまとめていこうと思う。ぜひ参考にしてほしい。
白鷹
動物画の大家として知られている山口華楊が描いた白鷹の掛け軸だ。彼の掛け軸は市場にあまり流通しておらず、彼の作品がオークションに出た場合、100,000円を超える価格で取引されている。
白鷹の買取相場は70,000円~150,000円となっている。掛け軸は商品の状態が良いモノは少なく、商品の状態が悪かった場合は買取価格が下がってしまう。
山口華楊の作品は非常に買取価格が高いので、家にある場合は丁寧に保管しておくようにしよう。あとで説明する良い保管の仕方もぜひ参考にしてほしい。
鵙
山口華楊がシャープな線で美しく繊細に描いた鵙。繊細な線で描かれている鵙だが、どこか優雅な印象を受ける。山口華楊の作品は他の画家とは一線を描くような優雅さを感じることができる。
鵙の買取相場は80,000円~140,000円となっている。3号額装というやや小さめな額だが、彼の作品は価値が高いため買取価格が高いのだ。
買取価格をリサーチして気づいたことは、山口華楊の動物画は他の作品より買取価格が高くなることである。動物画の方が買取価格が高いことを頭に入れておこう。
鴫
山口華楊の描く動物画の1つ、鴫だ。日本画らしいシンプルなレイアウトに鴫がたたずんでいるという構図になっている。シンプルで美しい山口華楊らしい画風とも言える。
鴫の買取相場は50,000円~100,000円となっている。掛け軸なので買取価格は高めになっている。状態が良いものならもっと高く売れる可能性がある。
山口華楊は動物をよく描いているが、その中でも猫や鳥を描くことが多いように思える。買取価格で考えても猫や鳥が描かれている場合は買取価格が高くなる傾向にある。
山口華楊作品の価値
山口華楊の作品にどれほどの価値があるのか考えていこう。山口華楊に限らず、日本画には価値を決める要素がいくつかある。今から紹介するいくつかの要素を覚えておけば、日本画を見たときに価値がなんとなくわかるようになるのでぜひ参考にしてほしい。
作品の希少価値
芸術作品の価値を決める上で、作品の希少価値は非常に重要な要素を占めている。希少価値を決める要素はいくつかある。まず一つは作品の市場流通量だ。
その作品が芸術品の市場にどれだけ流通しているかが希少価値を決める。例えば100個市場に流通している作品と1個も流通していない作品、どちらに希少価値があるだろうか。
この場合、間違いなく1つも流通していない作品の方が希少だと思うのが普通だろう。これは中古市場においても言える。市場流通量が少ない作品の方が買取価格は必然的に高くなるのだ。
2つ目は作品が製作された年代だ。基本的に年代が古ければ古いほど現存している作品の量が減るため、この作品は希少だと評価されることになる。そのため、古い絵は希少価値が高いと言うことになる。
古い作品は確かに希少価値が高い。しかし、古い作品を買取に出す場合は1つ問題がある。古い作品は保存状態が悪いものが多くなってしまう点だ。
何百年もキレイな保存状態のまま維持するのは難しいが、古い作品を持っている方はできるだけ丁寧に作品を保管するようにしよう。最適な保管環境については後で解説する。
最後に作品の希少価値を決める重要な要素が1つだけある。それは作品に作者のサインがあるかどうかだ。意外と知らない方もいるかもしれないが、サインがあるだけで作品の価値が大きく上がるのだ。
同じ作品でも作者のサインの有無によって価格が数千円~数万円単位で変動する。特に有名な作家の作品でサインがあった場合、買取価格は大きく跳ね上がるだろう。また、作者のサインは作品が本物であることの証明にもなる。ただ、作家のサインは読みづらい場合が多いので、鑑定士に鑑定してもらうのが良いだろう。
作品の状態
買取価格を決める際に作品の状態は重視される。特に年代が古い作品の場合、状態が良い作品は滅多にない。もし、年代が古い作品で作品の状態が良かった場合、買取価格は大きく上がるだろう。
山口華楊のような日本画家の場合、芸術品の中でも骨董品に近い扱いを受けることになる。そのため、山口華楊の掛け軸などは買取価格が高くつく可能性が高いのだ。
しかし、掛け軸は状態を維持することが難しい。おそらく完全に新品に近い状態で掛け軸を維持できることはほぼないだろう。ただ、いくつかの要素をおさえれば良い状態で保管することができる。
芸術作品を良い状態で保管するために、保管環境の作り方を解説していく。作品の価値を高めるためにも保管環境は大切だ。今から説明する要素をおさえて、買取価格を上げよう。
直射日光を避ける
日本画、掛け軸などの芸術作品は非常にデリケートだ。特に直射日光があたる所に保管するのはあまりおすすめできない。なぜなら長い時間直射日光を浴びていると作品が日焼けしてしまったり、絵具が滲んだりする。
作品を保管するときは日の光があたらない場所で保管しよう。ただ、日があたらないとはいえ、湿度が高い部屋に置いておくとカビやシミができてしまうので注意だ。
湿度・温度には注意する
芸術作品を保管する際、温度・湿度の管理は重要だと言われている。温度は20度~25度、湿度は50~60%が最適だ。そのため、芸術品を保管する部屋には温度計・湿度計を設置すべきだ。
湿気がありすぎるのは芸術作品に良くない影響を与えることになる。湿度が高いとキャンバスが歪んでしまう。逆に湿度が高すぎるとひび割れの原因になってしまう。
芸術作品を保管する際、温度も重要な要素を占めている。温度変化の激しい部屋で保管した場合、作品に結露ができてしまい、作品の状態が悪化してしまうのだ。また、芸術作品を保管する際、クーラーやストーブの風が直接あたるような位置に芸術作品を置くのは良くない。直接冷暖具の風を受けない場所に置こう。
おすすめの買取業者
山口華楊のような美しい芸術品を売るとき、せっかく売るなら信頼できて買取価格の高い業者に売りたいと思うのが皆さんの本音だろう。買取において、買取業者選びは非常に重要だ。
買取業者によって買取価格は大きく異なり、査定員によって作品の価値の評価は変わってくる。また、せっかく芸術品を売るのだから、その道のプロに買い取ってもらった方が安心できる。
今回は独自にリサーチした買取業者の中から、優良な買取業者を紹介していく。どの買取業者も自信を持っておすすめできる業者ばかりなので、芸術品を売る際の参考にしてほしい。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
創業40年を超える古美術買取業者の老舗、八光堂。40年以上もの長い時間で培った古美術に関する豊富な知識と確かな買取実績で安心して買取を申し込める。
八光堂の買取データはなんと100000点以上ある。本物を知る日本画鑑定のスペシャリストが、確かなデータと目利きで適切な買取価格を提示してくれるのだ。また、同業他社と比べても八光堂の買取価格は高い。業界トップとも言える高い買取価格は、日本画の買取を長くおこなっている八光堂ならではのモノと言えるだろう。
そんな八光堂は店頭買取・出張買取の2つを主におこなっている。家の近くに八光堂がある方は店頭買取、家の近くに八光堂が無い場合は出張買取を選ぶことをおすすめする。
八光堂の特徴は査定料がかからないこと、その場で現金化できる点だ。買取業者によっては査定を申し込む場合に査定料を徴収されるケースがあるが、八光堂はかからない。
古美術品は買取価格が高いものが多く、数十万円を超える品が多い。数十万円を超える場合でも八光堂は現金ですぐに受け取ることができるのだ。その場ですぐ現金化できるのも大手買取業者ならではだ。
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼやは貴金属類~骨董品の買取まで幅広く買取をおこなっている買取業者だ。期間限定で買取強化キャンペーンもやっている場合も多いので、ホームページをチェックするようにしよう。
日本画の実際の買取実績もホームページから確認することができる。実際に調べてみたところ、日本画の買取価格は300,000円~1,000,000円で買取されている日本画も多く見られた。
買取ジャンルが広く、買取業者としても大手にあたるなんぼやならではの買取価格と言える。10,000,000円を超える場合でもその場で現金化ができるというのも驚きだ。
店舗も全国に展開しており、駅から近い立地の店舗が多いため、店頭買取や店頭査定を申し込む際も便利だと言える。査定スピードも早いため待ち時間も少なく、ストレスなく買取ができるだろう。
ただ、芸術品は持ち歩くのが難しい。大きいモノなら電車などを使って運ぶのは困難になってくる。そんなときに利用してほしいのが、なんぼやの出張買取だ。
なんぼやのホームページで訪問日などを設定して申し込むだけで後日査定員が家まで訪れてくれる。全国どこでも出張買取が申し込める上、出張費など諸経費が0円というのも魅力的だ。
買い取った絵画は査定員が責任を持って店舗まで持ち帰ってくれるため、日本画を運ぶ際のトラブルなどがなくて非常に便利だ。ぜひなんぼやの出張買取を利用しよう。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
年間3万点以上もの買取実績がある芸術品専門の買取業者、アート買取協会。現代アートから古美術まで芸術・美術のほとんどを買い取ってくれる買取業者だ。
美術品の買取をしたことがない人でも安心して利用できることを公言しており、専門のスタッフが親身になって対応してくれるため、誰でも安心して買取をおこなうことができる。
無料で査定してもらうことができるため、まだ売ろうか迷っている方も一度査定だけ申し込んで買取価格を把握しておこう。予想より高い買取価格になることもあるのだ。
アート買取協会は美術専門店ならではの豊富な知識と買取の実績がある。鍛え抜かれた査定員の実力から高額買取を期待できることだろう。
まとめ
山口華楊は動物画の世界の巨匠であり、彼の作品は高額で買取されるケースがあることが分かった。中でも掛け軸の場合、買取価格が100,000円以上を超えることが多い。
しかし、骨董品は作品の状態を維持することが難しいこともまた事実だ。今回紹介したおすすめの保管環境を参考にしてキレイな状態で作品を保管するようにしよう。
また、最近は美術品をオークションやフリマアプリで売ることも増えている。作品の価値をしっかりと把握し、適切な価格設定ができる方はぜひフリマアプリ・オークションを利用してみよう。